いつものフーシャ村に戻った
イーストブルーを運行する定期船
レジャー目的だったり、商売目的だったり
乗っている人種は様々だ
島々の移動は船でしか行えず
自分の船を持っていない者はこうした定期船を多く利用する
一日に運行する数も少ない為
一回の乗船率は中々の高さになっている
密集率が高いだけにちょっとしたイザコザや、ケンカも多い
しかし今日はちょっと事情が違うようだ
一人の男を中心に一定のスペースが空けられている
その分他が追いやられる状況なのだが
誰も文句は言わない、いや言えない
その男は鍛え鍛え上げられた筋肉に黒いスーツ
顔は髭面、そして傷がありサングラス
誰がどう見ても堅気に見えない
こんな男の機嫌を損なおうものなら
ケンカですまず、殺されてしまう
そんな恐怖が他の乗客を角に角に追いやっている
乗客にとって幸いなのは
男がいる場所が船首であることだけだろう
「久しぶりに孫に会えるわい楽しみじゃの~」
そんな乗客の気持ちなど露知らず
孫に会える喜びに胸を躍らせているこの男
海軍本部中将 モンキー・D・ガープ
モンキー・Dの名が示す通り
ルフィの血縁者、祖父にあたる
普段マリンフォード勤務の中将が
イーストブルーへ気軽に来れるのかと思わなくもないが
本人が休暇と言えば休暇なのだろう
この男の場合
「ルフィにもそろそろ本格的に海兵の稽古を付けるべきじゃな」
ぶわっはっはっは!
豪快に笑い出すガープと震える乗客
温度差があるまま定期船はドーン島を目指す
このガープの来訪が
カイとルフィ
2人の運命を変えることになるとは
この時誰にもわからなかった
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
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・
「カイいくぞ!」
「いつでもいいよ!」
赤髪海賊団が出港してもう一月
カイとルフィはあれから鍛錬をするようになった
鍛錬といっても2人に指導してくれる師匠的な人もいなければ
指南書のような教本もない
完全な自己流で、実際は鍛錬というより
運動をしている、が正しかったりする
「なんで当たんねーんだ!」
「ルフィ、そんなのじゃ僕に当たらないよ!」
先の山賊との戦いでもあったように
カイには戦闘センスがあるようだ
大人に通じるパンチではないが
同年代の子供には充分な威力があるであろうパンチも
カイには当たる気配もない
悪魔の実の能力者というアドバンテージがあっても
まだカイのほうが上だろう
大体15分くらい続けてただろうか
まだ7歳と5歳の子供
体力がついてなく息切れを起こしてきた
「はぁはぁ、ルフィちょっと休もうよ」
「はぁはぁ、カイ次は当ててやるぞ
あー肉食いたい」
「あはは、まだお昼には早いよ
海の見えるとこ行こう
あそこなら涼しいよ」
2人は森を抜け、海を見下ろせる崖に出た
海から吹く心地いい風が、汗をかいた体を撫でる
「風が気持ちいいね」
地面に腰を下ろし
暫しの休憩だろうか
ルフィは大の字で横になっている
「シャンクス達どこまで行ったかな~?」
「北に行くって言ってたし、もうこっちの海にはいないかもね」
ルフィには夢を後押ししてくれた
カイには恩人、というだけで片付けられない
大きな存在となっているシャンクス
2人の話題に出ないことはない
今やっている鍛錬のマネごともシャンクスの影響があればこそだ
「よし!飯だ!カイ店にいこう!」
「そうだね、そろそろお昼・・・
あっ!
母さんに頼まれてたお使い忘れてたっ!
はぁ・・・またやっちゃった・・・
ルフィ、僕は後からいくから先にいってて」
「わかった、先に食べちゃってるぞ」
「いいよー」
反対方向にそれぞれ走り出す2人
それと同時刻
定期船が港に停泊しようとしていた
---カイ side---
「思ったよりかかっちゃったな」
お店で働いてる人は
小さい頃から知ってる人ばかり
カイの境遇から村人はカイに良くしてくれた
なにが言いたいかというと
買い物だけで終わらない、ということだ
主婦層がよくする井戸端会議
それに巻き込まれることも
年を追うごとに多くなっていった
嫌なわけではないが
お使いの前に鍛錬で時間を大分使ってしまっている
これは本来の目的を忘れていたカイが悪いのだが
時間的なことを考えると、すぐにでも帰りたい
そう思ってしまうのは仕方ないだろう
「もう食べ終わっちゃってるな
でもルフィだからおかわりしてそう」
宝払いって言ってるけど
今いくらくらい食べてるのかな?
そんな事を考えながら店までの道を走っていくカイ
お使いは一軒だけじゃなかったから
できるだけ早く
「母さん、遅れちゃってごめんなさい」
「いいのよ気にしなくて
子供は遊ぶのが一番の仕事なんだから」
母さんはそう言ってくれるけど
僕がやるって引き受けたお使いだから気まずい
ふと店内を見渡すとルフィがいない
あれ?
「母さんルフィはどこ行ったの?」
「ルフィならおじいさんが来て連れていかれちゃったわよ?」
「おじいさん?・・・ってルフィのおじいさん?」
「ふふっそう、ルフィのおじいさん
海軍の偉い方らしいわ」
「!・・・海軍・・・」
「なんでもルフィを立派な海兵にしたいんですって
ルフィが海賊になるって言ったら怒って連れていっちゃって・・・
カイ?」
「海軍・・・」
母さんが僕を呼んでるみたいだけど
その声は僕に聞こえてなかった
お待たせしてしまって申し訳ありません
仕事の忙しさだったり
文章をうまくまとめれない文才のなさだったり
いろいろな事情が重なってこの遅れに・・・
って只の言い訳ですねごめんなさい
忙しさは大分続くようで
またお待たせしてしまうと思います
見捨てずに待ってていただけると嬉しいです
単行本ですが現在20巻まで購入済みです
基本、原作を盛り込んでいくつもりですが
作者の都合で、原作を改変することもあると思います
シャンクスの腕残した時点で改変してますが・・・
ご了承ください
ではまた次話でお会いしましょう