私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。




グリモア 第1話 学園生活

市内から数時間かけて、やっとたどり着いた先にあるのは大きな正門。

そこには、大きな洋風の城? 学校? そして兎のぬいぐるみが空中に浮いていた。

流石は魔法学園! しかもその兎のぬいぐるみは現在、自分にフレンドリーに話しかけて来ている。

どうやら彼? は進路指導員の「兎ノ助」さんと言う名前らしい。色々と学園内の事を教わっていた。

 

「大体、こんな所が大筋の学園内のルールだ」

 

「分からない事は、これから来る案内人の智花に聞いてくれ」

 

兎ノ助さんは、ニヤニヤしながら言う

 

「これからの学園生活、6年間は満喫するんだ!」

「なんたって、この学園は男女比が2:8だからな~ 美味しい思いが出来るはずだぜ! 女の子と仲良くなれるチャンスはいくらでもある! ぐふふふ」

進路指導員には、思えない発言をしているな~と思いつつも、ちょっと期待してしまう辺りは健全な男子の証!

 

その時、女性の声が聞こえてくる。

「お待たせ致しました」

ブラウンの髪色に、明るく元気な感じの可愛い女の子が小走りに近寄って来る。

 

「私は南 智花です。今日は学校の案内役を任されていますので、よろしくお願いしますね。転校生さん」

 

「智花、後は頼んだ! 大筋の学校内のルールは説明しておいたから、転校生が分からない所はフォローしてくれ」

 

「はい! 分かりました。それでは転校生さん、学園内を案内しますのでさっそく行きましょう」

 

□□□

学園生活1週間目

 

学園の案内から1週間が過ぎ、やっとクラスにも馴染め始めていた。魔法学園には3つのクラスがあり、その中の【リリィ】と呼ばれるクラスに転入していた。

 

授業は学年ごとに受け、ホームルームだけはクラス全員で受けている。案内役の智花も一緒のクラスだ! 分からない事を聞いている内に、だいぶ仲良くなっていた。

 

放課後、智花が声をかけて来る。

「銀河くん、今日いよいよデバイスが貰えるんですよね?」

 

「うん、本当は入学した時に貰えるはずだったんだけど、適性検査の後に少しデバイスを改良する? とかで時間が掛かったみたい」

「でも、これでやっと便利になる!」

携帯型の情報端末で電話機能、メール機能以外にも任務受領、戦闘服の調整等、色々と出来きる代物だ。

 

「うんうん。後で電話番号とアドレス教えてね」

 

「了解! んじゃ、デバイスを貰いに生徒会室に行って来るよ」

 

「また明日ね。私も陸上部の方に行って来ます」

智花は走るのが大好きで、部活は陸上部らしい。

俺はまだ、何処に入るか決め兼ねているが……

 

□□□

生徒会室

 

受付でデバイスの受取り申請を行い、念願のデバイスを受取ることが出来た。

 

帰ろうとしていると、長い髪を1つに束ねた1人の女性が近づいて来る。

 

「こんにちは。生徒会副会長の水瀬 薫子です。以後お見知りおきを」

 

目の前に立つ彼女をよく見ると、圧倒される胸の大きさ!が際立っている…… 目が胸にから離せない!

どれぐらいのサイズなんだろうと邪な事を考えていた。

 

そんな事を他所に、彼女は話を続ける。

 

「転校生さんには、1つご説明をしなければ行けない案件があります…… そう身構えなくてもよいですわ」

「デバイスの改良点の件です。他の方には搭載していない機能ですので…… ちょっと使用してみて下さい」

 

言われた通りに、デバイスに電源を入れて操作していく。

 

「それです! そのアイコンが転校さん専用のアプリですわ」

 

画面にタッチして起動すると、生徒の名前と思われる一覧が出て来た。

 

「試しに、私の名前をタッチして見て下さい」

画面をスクロールしながら副会長の写真を探す。

写真入りのプロフィールが見つかった。

 

うぉぉぉ こ、これは…… すごい!

 

彼女の好きな食べ物や身長、体重、スリーサイズまで書かれている! ちなみに彼女は、年齢17歳 身長167㎝ 体重58㎏ B95 W57 H93 趣味 虎千代? 意味は不明だが凄いボディだ…… 画面と彼女を交互に見比べてると……

 

「あまりジロジロと見られるのはどうかと思いますが…… 転校生さん、大丈夫ですか?! 鼻血出てますわよ」

 

ヤバイ! 慌ててハンカチで押さえるが、もう遅いだろう。

エロ転校生確定だ! あっという間に噂が広まり、皆からは白い目で見られるだろうと…… 楽しい学園生活よ! さらば!

 

そんな状況にも関わらず、彼女は何も無かった様に話を続けてきた。

「気をつけて下さい。その機能は貴方専用のアプリ、学園内の魔法使いとコミュニケーションを円滑に図るものですから他言無用ですわ」

 

何故、そんな機能が自分だけあるかと言うと、魔力を供給する時に相手と仲が良ければ良い程、スムーズに魔力供給ができると入学する前の検査で分かったのだった。

 

「生徒の個人情報が入っているので取扱は要注意ですわ 。あまり邪な考えで見ないように!」

 

この状況では、何も言い返す言葉も無く素直に謝る。

「すみません……」

 

「風紀委員にこんな所を見つかると、懲罰房行き確定ですわ。ご注意下さい」

 

鼻を押さえながら頷く、我ながら情けない…… 水瀬さんからはそれ以上の苦言は無く、その後は簡単に他の機能の説明と任務の事を教えられ、寮に戻ってきた。

 

あのアプリを使用する時は、注意しなと思いつつ…… 翌日、初任務(クエスト)を受ける事になる。




お読みいただきありがとうございますm(__)m
初投稿で、いたらない所が多数ありますがよろしくお願いします。
2016/10/17 一部修正完了

用語説明
デバイス
携帯型の情報端末。任務の受領や戦闘服のカスタマイズが可能。電話、メール機能も搭載している。

水瀬 薫子
生徒会副会長 生徒会長と同じく、白を基調とした制服で色が他の生徒とは違う。特技は誘導尋問

生徒会
生徒会長をトップに自治組織としての学園を統括。
学生はここの所属になっている。

私立グリモワール魔法学園
日本にある魔法使い育成機関。魔法に覚醒した人はこの学園で6年間の教育を受ける。
学費、食事代、寮費などはすべて無料になっている。

霧の魔物
ミスティックとも呼ばれる異形の怪物。「霧」が物質化したもので姿は様々。倒しても霧に戻り時間と共に復活する。

兎ノ助
第3次侵攻時の際に、瀕死だった魔法使いをロボットへ意識だけを移植した人。生きていた時の記憶は持っていない。進路指導員として校門の所によく居る。

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