私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。

2016年最初の投稿ですm(__)m



グリモア 第14話 エミリア編

あの第7次大規模侵攻から2週間が過ぎ、やっと学園も本来の姿に戻りつつある。

 

そんな中、歓談部のエミリアさんからクエストに誘われ、コウモリ型の魔物を討伐する事になっていた。

 

エミリアさんは、イギリス魔法学園からの留学で日本の文化を学びなから実戦経験を積みたいらしい。

事前に確認しておいた彼女の情報は……

17歳 身長159㎝ 体重51㎏ B84 W56 H85

特技 剣術 趣味 乗馬

イギリスの貴族らしく何処と無く高貴な感じがする時がある。

 

「来栖さん、今日はよろしくお願いします。噂は聞いています! 会長さんと一緒にドラゴン型を倒したそうですね」

 

「他のみんなが、噂していてクエストするなら一緒に行きたいと言ってましたよ」

 

「そうなの?」

 

「はい その内、引く手数多になると思うのでその前にお誘いしようと思った訳です」

「今日は難易度としては、高くは無いですが注意していきましょう」

 

□□□

山奥

 

「もう少し先に洞窟があって、そこに対象のコウモリ型の魔物がいるみたいです。後少し頑張って歩きましょう」

すでに学園から半日ぐらいの距離を歩いてた。

 

さらに山道を進んで行くと、急にエミリアが警告を促す。

「え、前方から馬に乗っている魔物? が来ます! 注意してください」

 

突然、現れた魔物は確かに馬に乗っているが、その馬は首から先が無い…… また西洋刀の様な武器を持っていて甲冑を身につけている。

最近、噂に聞く人型の様だが…… 馬に乗っていて…… 左手には、自分の頭らしき物を持っている…… 異形の姿に圧倒される。

 

「あ、あれは…… デュラハン? です! 北欧の物語に出てくる化物です」

 

「相手が騎士である以上、ブルームフィールドの名にかけて負けれません! 行きます!」

 

相手は馬に乗っている為、移動速度が速く簡単に間合いをつめてくる。しかも馬上から攻撃してくるので一撃、一撃が重くエミリアも攻撃を捌くので精一杯ようだ。

 

また互いに接近戦タイプの為、バスターカンノでの援護が難しく、魔力供給を優先する事にした。

 

騎士対騎士の戦いで、幾度も剣と剣が交差して行く!

その中、エミリアの剣が青色に光ったと思うと高速の突きが連続でデュラハンの体を捕らえる。

 

しかし一撃が軽く、少しのダメージしか与えてないようだった。

攻撃を受けたデュラハンは一旦、距離を取りそのまま山道を外れ、森の中に入って行って行く。

 

「魔物が逃げる?!」

 

「え? そんな事は…… 魔物は知能を持たず近くにいる人を襲うだけなに…… 初めて見ます」

「人型といい、武器も使う…… 逃走する知能もある、新種なのかも知れません」

エミリアも驚きの連続の様子だった?

 

「どうする? 追う? それともクエストの洞窟を優先する?」

 

「私の我儘を聞いてもらえるなら、追いかけたいです」

「同じ騎士として…… 誇り高き騎士が魔物に身を堕としているのです! あの姿のままでは悲しいです」

 

「なら、見失う前に追跡しよう!」

 

エミリアと一緒に森の中に入って追跡を始める。

 

馬の蹄の跡を追いながら、森の奥に進んで行くと開けた平坦な場所に出る。

 

「……隠れて!」

エミリアの腕を掴み、木の陰に隠れるが……

 

咄嗟の行動だった為にエミリアを木に押し付け、強く抱きしめてしまった。

彼女の温かい体温と鼓動が伝わってくる。

 

「えっと…… 来栖さん? これはどういう事でしょうか? わ、わたしに如何わしい事をするつもりですか?」

 

「……ならば斬ります!」

 

「誤解だ! そのまま木の蔭から、丘の方を見てみて!」

 

 

「……あれは…… 騎士団?」

 

エミリアが見た丘の上には、およそ30体ほどのデュラハンが隊列を組んでいた。その中にはひときわ大きい個体もいる。左手には頭ではなく盾を持ち、その盾は人の顔をしている…… どうやらあれがボスのようだ。

 

「さっきの個体は多分、斥候だったのかも知れない…… あくまで偵察で、偶然に遭遇して戦いになった可能性が高いな」

 

「その可能性は高いですね…… で、そろそろ離して頂けるとありがたいのですが……」

 

「ごめん…… 」

余りの異常さに気を取られて、抱きしめていたのを忘れていた…… エミリアの体温とシャンプーの香りが離れて行く。

 

「しかし、30体程の魔物が隊列を組んでいるなんて……異常にもほどがありますが、どうしましょう?」

 

エミリアが言う通り数が多く1対1なら負けないが、囲まれたら終わりだ。機動力は馬に乗っているあちらが有利だ。

 

「学園に連絡するか? このまま逃してしまうのも危険過ぎる。でも、応援を呼ぼうにも学園から離れ過ぎているし…… どうするか?」

 

その時、後ろの茂みが音をたてて動く!

 

「ーーッ」

 

「ごめん、ごめん。驚かすつもりはなかったんたけどね」

ひとりの女性が茂みから現れる。

 

カラフルな民族衣装に身を包み、頭にはインコ?が乗っている…… インディアンみたいな姿だが……

 

「こんな山奥で抱き合っている男女に声をかけるのは、気が引けるな~ と思って声をかけそびれたよ」

 

「ち、違います! そんな関係ではありません!」

エミリアが声を荒げる。

 

「そっか、そっか! そう言う事にしておくね」

「自己紹介が遅れたけど、私はヤヨイ・ロカ」

「明日から魔法学園に入学するんだ。で、今はその学園に向かう途中なんだけどね」

 

「しかし、あれは凄いね! 魔物の騎士団? 南アメリカでも見かけない光景だよ、ちょっと異常だよね」

 

「あれどうするの? 倒すの?」

彼女に自分達は学園生徒だと伝え、こちらの置かれている状況を教える。

 

「倒すなら手伝うよ! 魔法はつかえないけどね!」

 

「え?」

 

彼女は覚醒して、まだ2日しかたっていないと言う。魔法の基礎すら教わって無いらしいが、何とかなるだろうと言ってくれている。

 

3人でどうしたら倒せるかを話し合う…… 結果、討伐する事で決定した。

一番の要因は、あの戦力と機動力は見逃せない…… 町や村が襲われたら、被害が拡大するのは目に見えているからだ。

 

打ち合わせ通り各自、行動を開始する。

最初に、エミリアが敵の注意を引き付ける為に、丘の下へ走り出す。

 

「ブルームフィールドの名にかけて、この戦い負けれません!」剣を高らかに上げる。

 

エミリアを見つけたデュラハン10騎が、騎馬を走らせ丘を降りて来る!

 

エミリアを援護する為、用意して置いたグラビディシェル10個を魔物に向けて放つ。命中したグラビディシェルは1秒間動き止めるだけだが、勢いよく降りて来たデュラハンは、そのまま丘を転がり落ちて行く。

落馬してまだ動ける魔物は、ロカが鞭で攻撃し倒して行く。

 

「次が来る前に、森の中に誘導するぞ!」

エミリアとロカに伝え、全員で森の中に魔物を誘導する。

 

「ここからが本番だね! 森のいたる所に罠を仕掛けて来たから、2人とも離れないで! 間違って罠に掛からないようにしてよ」

 

ロカは南アメリカで、産まれ育ったらしく常に魔物と隣合わせの人生だったらしい。その時に、親からサバイバル技術と戦い方を学んだらしい。

 

エミリアと一緒に頷きながらデュラハンが来るのを隠れて待つ。

 

「お兄さん、お姉さん、そのまま隠れてて…… 来たよ」

「待って…… 待って…… よし、ゴー!」

 

1体のデュラハンが近くまで来た! と思ったら地面が急に無くなり、落とし穴に落ちる。

本来、穴を掘るには時間が掛かるがバスターカンノで地面を削り取り、ロカが分からないように隠蔽して置いた罠だった。その後も落とし穴以外にもロープで吊り上げたり、沼地に落としたりと次々に魔物を倒して行く。

 

「奇襲には慣れてんの、今度はこっちから行くよ!」

 

作戦としては、デュラハンの機動力を抑えるには、森の中で戦う。罠を仕掛けて、可能な限り各個撃破して相手の戦力を削ると言う作戦だった。

 

ふと、洞窟での会長の言葉を思い出す…… 魔物は耳を潰せば聞こえなくなる。目を潰せば見えなくる…… 弱点はあると……

 

そしてロカは、魔物には魔法が一番有効だけど、他の武器や罠で倒せない訳ではないと……

 

まだまだ学ぶ事が多いな、頑張らないと思った。

 

「……残りあと3体、未だ丘から降りて来ないボスとその取り巻き倒せば討伐完了だ! 頑張ろう」

エミリアとロカに声をかける。

 

「後は、正々堂々と挑みましょう」

剣に手をかけながら、不満そうな顔をしたエミリアが丘に向かい走り出す。

 

エミリアは、騎士道精神とは欠け離れた戦いになり、不満があるようだったが、このまま魔物を放置して被害が大きくなる方が嫌だと言うことで、この作戦を何とか納得しているようだった。

 

「顔の盾を持つボスをエミリアが抑える! その間、雑魚2体をロカと俺で倒すぞ! ボスが強い時は、エミリアに加勢する流れで行く」

 

「兄さん、了解だよ~」

 

「いくぞ!」

丘を目指して移動開始する。

 

やはり動いていない…… 魔物も1対1を希望しているのか? まさか……

 

ひとまずボスから雑魚を引き離す為、ロカとは逆側に走り魔物を引き付ける。

ロカも上手く引き離し、お互いに危なげ無く取り巻きのデュラハンを倒す。

 

後はエミリアだが……

 

エミリアはボスと互角に戦っていた。

純粋な剣と剣の戦を繰り広げ、ヒット&アウェイを駆使しながらお互いダメージを与えている。

 

「負けません!」

一旦、距離を取って魔物から離れたエミリアは腰を低くして突撃の構えをとる。

剣とエミリアの体が青い光で包まれると同時に、まるで彗星の様な輝きと帯を引きながら一直線に飛んで、突撃して行く!

魔物も盾を構えるが、盾をつらぬき、魔物の体に穴をあける。

 

まるで、彗星だ……

 

魔物は霧散して消えて行った。

 

「……消えました。やはり魔物でしたね」

「もちろん魔物だとは思っていましたが、魔物とは思えない剣捌きでした! まぎれもない騎士でした。強かったです」

 

「これで勝利だね、グッ! ……ホラ、やって、グッ!」

「勝利のサムズアップ! 終わった!って感じ」

 

ロカに誘われ、思わず真似をしてしまう。

 

早く、学園に戻って今回の件を報告しないと行けない。

 

「ロカも一緒に行こう」

 

ロカを連れ学園に戻り、イレギュラークエストの件を報告。戦闘データはすぐに宍戸さんに回される事になるのだった。

 

END




いつもお読みいただきありがとうございますm(__)m
本年もよろしくお願い致します。

ヤヨイ・ロカ
15歳 身長156㎝ 体重49㎏ B90 W58 H88
好きな食べ物 ピクルス
趣味 暗号解読 特技 絶対音感
南アメリカで産まれ育つ、父親は普通の人間だが魔物と戦える人間と言うことで有名らしい。サバイバル技術は父親から学ぶ


2016/10/31 一部加筆、修正済み
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