私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。

やっと風邪から復活したので投稿しますm(__)m



グリモア 第17話 椎名 ゆかり編

朝、学園に登校するとすぐにクラスメイトであり、保健委員の椎名ゆかりからクエスト同行を頼まれる。

話を聞くと、どうやら国軍が魔物を討伐する為に部隊を送り込んだのはいいが、目的地の近くで討伐対象からの奇襲を受け部隊が半壊してしまったらしい。

重軽傷含む多数の人数が倒れ、国軍の医療チームだけでは足りず近くに位置する学園に救援の依頼が来たようだった。

 

学園側は保健委員中心の救護部隊を送る事を決定しクエストを発動した。

 

クエストを受領し、ゆかり達と一緒に輸送車両に乗る。辺りを警戒しながら進んだか、何事もなく現場に着き保健委員達がテキパキと怪我をした人達を治療しいく。

 

自分の役割は、魔力が足りなくなった保健委員に魔力を供給して、スムーズな治療を行ってもらう事だ。

 

そして今、ちょうどゆかりに魔力を供給した所だった。

椎名ゆかり

年齢17歳 身長161㎝ 体重55㎏ B89 W60 H92

趣味 読書 特技 応急処置

面倒見がよくてクラスの学級委員長もしている。

 

「ふぅ、ちょっと休憩してもいいかな?」

「さすがに魔法を使い続けると、魔力が減らなくても疲れるよ」

 

「大丈夫?…… じゃなさそうだね」

 

「こんなに、たくさんの怪我人を見るのは初めてだからかもね」

「それにしても、こんな状況になるまで対応が遅れるなんて……」

「この近くだけで十数名、命に関わる重症の人もいるし……」

 

患者さん達から少し離れ、近くあった石に腰を下ろす。

 

「でも、銀河君がいて助かったよ!」

「私一人だと魔力がもたなかったはずだから、ありがとうね」

 

「その為に、クエストを受けたようなものだから」

「役にたてて良かったよ」

 

「うん! とても助かっています」

「それじゃ、休憩がてら魔物退治! 来るでしょ?」

 

「え? 討伐?」

 

「気分転換だよ、体動かしたら気がまぎれるからね」

 

「そんなものなのか? 全然かまわないけど…… 治療の方は?」

 

「あらかた治療の方は終わり。他の子たちで問題ないから大丈夫だよ」

 

「了解、森の方に入って探して見よう」

 

2人で街道沿いから森の方に入って行くと、少し開けた場所に魔物を5体見つけた。

 

「犬? 違うな…… 狼…… 見たいだね」

 

「うん、狼ぽいね。しかも数も多いそれになんだか統率された動き…… 辺りを連携して警戒してる?」

「普通、あれぐらいの大きさの魔物だと知性も低いはずだけど」

「魔物は知性は無いから気のせいだと思う……」

 

 

「今度は、こっちから奇襲をかけて倒そう」

作戦としては、グラビディシェルで魔物の動きを止めて、その隙に俺はバスターカノンでゆかりを支援、ゆかりも中距離魔法を撃った後、近接で魔物の注意を引き付けながら倒す作戦だ。

 

「じゃ、行くよ!」

グラビディシェル5個、コントロールして狼に撃ち込みそれぞれ魔物の動きを止める。

 

「ウォーターバレット!」

ゆかりも動きを止めた狼に、魔法で攻撃をしていく。

 

「じゃ、行って来ます! 援護よろしく!」

ゆかりは近接戦に持ち込む為、魔物に走り近づいていった。

 

グラビディシェルの時間停止から解放された、魔物はゆかりに向かっていく。

 

「そうはさせない!」

バスターカノンで、ゆかりに向かっていった1体に砲撃を当て消し去る。

「もう1体!」

バスターカノンをチャージしてトリガーを引く!

 

さらに1体を消し去り、残り3体になる。

これ以上のバスターカノンの攻撃では、ゆかりに当たるかもしれないのでグラビティシェルを準備して、ゆかりを支援する事にした。

 

「えい! これでどうかな」

ゆかりは魔法の杖らしき物で魔物を叩きつける!

 

上手いな、あまり戦いは得意では無いと言ってたけど。

 

ゆかりは魔法の杖で距離を取りながら牽制、攻撃と繰り返して魔物達を翻弄している。

 

ゆかりから距離を取った魔物は、グラビティシェルで動きを止めバスターカノンで倒していく。

 

「ゆかり! 残り1体だよ。頑張って」

 

声を掛けたその時、後ろの茂みが動く!

 

1体の狼の魔物が急に現れ、腕に噛みつかれる。

 

「く! いつの間に……」

戦闘服のお陰でダメージは少なかった。

 

直ぐにグラビティシェルを飛ばし、動きを止めてバスターカノンで倒す。

 

増援が無いところ見ると、偵察に出ていた1体が戻って来た所? 魔物が偵察に行くのか?……

そんな事を考えているとゆかりが戻って来た。

どうやら残り1体も倒したようだった。

 

「あ! 銀河君、大丈夫? 怪我してたら見せて! 治すから」

 

「うん 大丈夫だよ。戦闘服のお陰でそれほどダメージは受けていないから」

 

「いいの、いいの! 銀河君が倒れたら私もみんなを治療できなくなるもん」

「回復魔法ってコストパフォーマンス悪いんだよ! 怪我の重さに比例するし」

「使える人少ないし、1人の負担が大きいし……」

 

素直にゆかりの治療を受けながら愚痴を聞かされていた。ストレスたまっているのかな?

 

「正直、あなたが重宝されるはこういう場面だと思うんだ」

「偉い人がどう判断するかわかないけど、特に現場では必要だよ! 魔力全開で沢山の人を治療出来るなんて凄い事なんだよ!」

「だから私も頼りにしてる…… ちょっと、なに? あれ?」

 

茂みが大きく揺れ、そこに大きな黒い影が見える!

 

「何か来る! 危ない!」

 

茂みから現れたのは、先程の狼より数段大きな白い狼型の魔物だった。

 

「ゆかり、動きを止めるから魔法で攻撃! 近接攻撃は無しで」

 

「分かったよ!」

 

魔物が大きいのでグラビティシェルは当て易い! 動きを止めた所に、ゆかりの魔法が飛んで行く。

数発、魔法が当たりダメージを受けた魔物は茂みの方に逃げだして行く?

 

「あれ? 魔物が逃げて行く?」

次の魔法の準備をしていたゆかりが不思議な顔をする。

 

「取り敢えず追いかけよう」

 

2人で茂み向かい追いかける。体が大きく辺りの草木が倒れているので、直ぐに足跡は見つけられた。

 

「さっきの…… 魔物のボスだよね?」

「あいつが魔物達を統率しているのかな?」

ゆかりが確認して来たが間違い無いと思う。

 

「やっぱり、魔物は知性があるのかな? 軍への奇襲といいさっきの奇襲といい…… 注意だけはしよう」

 

 

足跡を追跡しながら、ゆかりの方を見ると結構な時間を歩いてきたので疲れている様子だった。

 

「ううっ、眼鏡が曇ってきちゃった。ずいぶん歩いて汗かいたからなぁ……」

「お腹すいた! 喉が渇いた! 目薬さしたい! 眼鏡拭きたい!」

 

「もうぉー ちょっとストップ、一休みしない?」

 

「うん、足跡は消えないから一旦休憩しよう」

 

相当、ゆかりは疲れている様子だった。

 

「もうお昼過ぎてるし…… 怪我してる人の前ではご飯食べ難いし…… うーん、今食べちゃいましょう!」

「さぁ、座って座って~ 私が持ってきた救急箱の出番ね」

 

「救急箱なの?」

 

「そうだよ。じゃぁーん!」

ゆかりは救急箱を取り出し箱を開ける。

 

「レモン水に…… 梅干っと」

「疲れた時に効くクエン酸がいっぱい入っている物だよ!」

「疲れの応急処置ってところかな? どうぞ召し上がれ」

「治癒魔法は怪我とか治すだけだから、栄養なんかはちゃんと取らないとね」

 

「魔法は万能じゃないから」

 

「なるほど、ゆかりはしっかりしているね」

 

「ううん、出来ない事ばかりだから色々と勉強しているだけだよ」

「少しでも皆の役に立てればいいな~と思ってね」

 

「よし! 早めにボスを倒して学園に帰ろう」

 

小休止した後、引き続き足跡を追いかけて行くと、開けた場所に白い狼型の魔物を見つけた。

 

「銀河君、あそこ!」

「やっと見つけた…… 何してるんだろう? 大人しいね」

 

ボス型の魔物のみしか居らず、体を丸めて休んでいる様だった。

 

「もしかしたら、さっきの戦闘で思ったよりダメージを与えてるのかな?」

「今なら倒せるかもしれないよ?」

 

「念の為、周囲に注意してさっきと同じパターンで攻撃しよう」

 

グラビティシェルを出し、魔物に向けて放つ!

ゆかりも同じく魔法で攻撃を開始する。

 

魔物は、こちらに気づいて吠える!

 

こちらもバスターカノンの砲撃で、返礼するがあっさりかわされてしまう。

 

「動きが鈍ぶっているようだけど…… 速い!」

グラビティシェルで動きを止めないと無理か? と考えていると、また後ろの茂みが動く。

 

振りかえらず、急いでゆかりに声をかける。

「ゆかり! そのままボスに向かって走って!」

ゆかりも理解したらしく、2人同時に走り出す。

それと同時に、後ろの茂みから狼が3体が飛び出して来た!

 

さっきのボスの遠吠えは威嚇ではなく、味方を呼んだのか! このままだと挟撃される。

 

「ゆかりは、後ろの3体の魔物を!」

「俺はボスを倒すのに専念する!」

 

「分かったよ。流石に3体同時はキツイから早めにお願いね」

 

ボスに向けてグラビティシェルを当てようとするが、さっきより数段速い速度でかわされてしまう。

 

速い! さっきまでの動きとは格段に違う。怪我したふりをしていたのか?

 

あまり時間を掛けると、ゆかりが危ないのでグラビティ4個を同時にコントロールして、上下左右から攻撃を仕掛ける。

流石に、逃げ場の無い攻撃はボスを捕らえる。

 

「これで!」

バスターカノンを構え、砲撃を放つ! バスターカノンの黒い球体は魔物のボス命中し消し去ることに成功する。

 

後はゆかりの方を援護だ!

 

後ろを振り向くと、小型の狼達は霧になって霧散していった。

 

「ゆかり、大丈夫?」

 

「いたたたぁ~ 結構やられちゃったね」

「腕、背中の傷は大した事ないかな? でもこの位置だと手当しづらいわね」

 

「手伝うよ。さっき軍の人達を治療してたの見てたから何となく分かる」

 

「ありがとう。そこの救急箱に必要な物は揃ってるから…… そう、消毒液を脱脂綿につけてお願いね」

 

「し、染みる……」

 

「ごめん!」

 

「だ、大丈夫だよ 腕の次は背中かぁ~ きわどい位置やられちゃったな~」

 

「ちょっと恥ずかしいけど、化膿したら大変だから背中もお願いするね」

ゆかりは背中を向けて上着を脱ぎ始める。白い小さな背中が見える。

 

「あんまり、じっくり見ないでね」

見ないで治療も出来るはずが無いが、そこは分かったと言いながら消毒液を背中に塗る。

 

「うううぅ 染みる…… 皆いつもこれに耐えてるのね…… 後は包帯をお願い」

 

ゆかりに言われて包帯を巻こうすると……

 

「あははは、包帯くすぐったいよ」

 

急にゆかりが笑い、動くので包帯の位置がずれてしまった。ずれた包帯を押さえようとした際に…… 誤って胸を掴んでしまった! 90㎝近い胸は、かなりのボリュームがありとても柔らかかった……

 

「ちょっと、銀河君! どさくさに紛れて胸を揉まないで!」

 

「ゆかりが急に動くから…… ごめんなさい」

 

「と、とり合えず包帯を巻くの手伝って……」

 

あたふたしながら何とか包帯を巻くことに成功する。

 

「……治療行為に偶然が重なったから仕方がないね。今の事は誰にも話さないようにね!」

 

「はい、誰にも言いません」

 

お互い恥ずかしいので、別な話題をする事にした。

 

「そう言えば小型の狼、急に霧になって霧散したね?」

「小型の狼はボスの狼の一部だってことかな?」

「ボスの狼を倒したから消えていった?」

ゆかりは、自分で分析するものの常識からかけ離れて過ぎていて、話をしながら自分で困惑している様子だった。

 

「そんな感じだった。知性らしき行動といい、ボスから分裂して小型の魔物を生み出す…… 不思議な行動ばかりだったな…… 全部憶測だけど」

ゆかりの話を聞いて結論を出す。

 

「戻ろう! 軍の治療が完了したら、直ぐに生徒会長に今の出来事を話そう」

 

その後、軍の治療も無事に終わり、魔物を討伐した事も軍に伝える。軍の方はローラー作戦に移行して、辺りを調査するとの事で軍と別れ学園の帰路に着く。

 

END




いつもお読みいただきありがとうございますm(__)m

先週より風邪を引いてしまい投稿が遅れてしまいました。
今年の風邪は長引くらしいので皆様もご注意ください

2016/11/1 一部修正完了済み
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