私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。


グリモア 第28話 白藤 香ノ葉 編

朝、いつもの様に学園へ登校していると校門から駆け出して来る女性がいた。

 

「ダーリン、ダーリン♪ おはようやえー」

朝から異常にテンションが高い、白藤 香ノ葉が駆け寄って来た。

 

白藤 香ノ葉

身長156㎝ 体重47㎏ B78 W57 H78

趣味:可愛いもの集め 特技:アプローチ

普段から何かと俺にアプローチを向けて来る子だった。

 

「やっとや、やっとやぇ、待ちに待ったダーリンとデート! ま、間違えた。クエストやよ」

「もう行こう、直ぐに行こうね。ダーリン♪」

 

なるほど、いつに増してテンションが高い理由が分かった気がした。デートではないぞ……

 

「打ち合わせしてからと思っていたけど、危険度が低いクエストだから移動しながらしようか? 先ずは風飛市内に移動だ」

 

「流石、ダーリン♪ 話が早いわぁ」

「それじゃデートに…… クエストに出発やよ!」

 

□□□

風飛市内、地下道

 

「ここが、地下道か…… 枝道を除けば、ほぼ真っ直ぐな道だな」

地下鉄が建設予定だったが、魔物の影響でそのまま放置されている場所だった。

 

「いよいよ、ダーリンと共同作業やぇ」

何か違う意味にも聞こえたが、敢えて何も言わない事にした。

 

すると突然、香ノ葉は腕を絡めて来た。

「ダーリン♪ うちはダーリンの事を守るさかい、うちも守ってやぁ」

守るのは当然だとしても…… 香ノ葉の胸の感触がが腕を伝わって来る。

 

「香ノ葉、当たってる、当たってる!」

 

「ダーリン♪ 照れはって、可愛いなぁ」

 

そんな調子で地下道の奥を目指していると、前方から3mほどの蛇の形をした魔物が現れる。

 

「ダーリン、任せてやぁ。あの位の魔物なら、うちでも勝てるやさかい」

 

組んでいた腕を外しながら香ノ葉は魔物に向かって両手を突きだす。突きだした手からは炎の玉が現れ、魔物に向かって飛んで行き魔物を炎で包み込む。

 

「もう一発やぁ、うちの愛、届け!」

 

次の炎の魔法で魔物は霧散していった…… が今、何か? 違う掛け声が聞こえた気がする。

魔法は、術者のテンションや気持ちが重要だから良いけど…… 恥ずかしくは無いのか……

香ノ葉の気持ちも嬉しくも思うのだが……

 

「ダーリン♪ 見た? うちは出来る子なんやよ」

「ちょっと自然魔法は相性が悪くて、得意じゃないんけど使えん訳でもないんよ」

 

確かに他の生徒と比べると、威力も大きさも小さかった。

でも使えるだけでも個人的には凄いなと思った。

何せ、俺は固有魔法以外一切使えないからな……

 

「香ノ葉、ナイスだ! この調子で頑張って行こう」

「うんうん、ダーリンは見てるだけでいいからね」

 

□□□

地下道通路

 

最初の魔物を倒して更に奥に進んで行くと、先程と同じく蛇型の魔物が2体現れ襲い掛かってきた。

 

「負けへんよ、いくえー!」

香ノ葉は、近寄られる前に炎の玉を連続で放つ。

しかし、連続で魔法を使った為か? 火力が弱く倒し切れないでいた。

 

バスターカノンを急いで具現化させ、砲撃を放ち2体の魔物を消滅させる。

 

「香ノ葉、悪いけど手伝わせてもらったよ」

 

「……ダーリン、悪いけど魔力供給してもらっていいかな? そしたらうち、もっと頑張れるから……」

「普段、クエストが多くて忙しいダーリンには、うちと一緒にいる時ぐらいは休んでて欲しいんや」

「でも、うちは偵察任務が主だし魔力量も少ないんよ…… ごめんなぁ あんま、休まさせられなくて……」

 

「気にしないでいいさ、残りの敵は香ノ葉の言う共同作業で討伐すればいい」

 

「ダーリンは優しいな…… 他の子にも優しいのがたまにキズやけどな」

「グリモアは誘惑が多いからなぁ。スペック高い子、たくさんおるし、変化球で攻めて来る子やストレートに攻めて来る子もおるし、やから目移りしてしまっても大丈夫やえ。許してあげるんよ」

「最後にはうちだけのダーリン♪になるんやから心配なんかしてへんのよ」

 

「あはは、さぁ 頑張って行こう」

 

□□□

地下道奥

 

「大分、奥まで進んで来たけどボス級の魔物が見つからないな。一本道だから見落とす事は無いと思うけど」

 

「時間は沢山あるんやから、ゆっくりと探せばいいんよ。そうすればダーリンとまだまだ一緒に居ら…… なんでもないんよ! 頑張ろう」

 

「キャァー」

奥に進もうとした矢先、横の細い通路から一回り大きい蛇の魔物が一匹現れ、大きな体を生かし香ノ葉に巻つき縛り上げてしまった。

 

「くっ、油断した」

通路が一直線で横からの攻撃は無いと思い込んでいたのだった。

 

巻き付いた蛇の尾が、香ノ葉の体に食い込み始める。それに合せる様に香ノ葉の体のラインが浮き出る。

縄で縛られている様な感じが背徳感を感じさせる。そしてスカートがめくり上り、ピンクの下着があらわになっていた。

 

「ダ、ダーリンやから良いけど…… あんまり見んといでや……恥ずかしいんやえ」

 

「あ、締めつけがきつくなって…… く、苦しい…… 助けてや……」

 

「待ってろ! 今、助ける」

見とれる場合では無かった、どうやって助ける? バスターカノンで直接的な砲撃は出来ない…… そうだ!

 

「香ノ葉、ごめん」

バスターカノンからグラビティシェルを撃ち出し魔物と一緒に香ノ葉を巻き込む。

 

重力波で魔物と香ノ葉の動きを止める。そして動けなくなった魔物の頭部を近距離からバスターカノンの砲撃で削り取る。頭部を無くした魔物はそのまま霧散していった。

 

「香ノ葉! 大丈夫か?」

「な、なんとか大丈夫やぁ。一瞬、凄い重力が襲ってきたけど…… 何ともない! 平気やよ」

 

良かった。近距離での魔物を倒す方法が無く、強引に魔法を撃ったが…… 近接での戦闘方法も今後、考えないと行かなければ行けない課題だった。

 

「また、さっき見たいな不意討ちは嫌やから正宗を呼び出しておくえ。正宗出ておいでやぁ」

香ノ葉が呼ぶと人魂の様な物が現れる。召喚魔法の一種だった。

 

「正宗、周囲を確認しながら探索して来てやぁ。ダーリンの前やもん、気張るで!」

どうやら正宗は索敵を得意としている精霊で、周囲の探索に向かっていった。

 

□□□

地下道 最深部

 

その後、正宗のおかげで早めに魔物に気づく事ができ、奇襲を受ける心配も無く戦闘が楽になっていた。

 

「そろそろ、ボスが見つかっても良いはずたけど」

 

「そやな、うちもそう思うで……あ、正宗から連絡やよ」

「どうやらこの奥に、大きな魔物が一匹いてはるみたいやよ」

 

「ここからは、慎重に進んで行こう」

香ノ葉の言う通り奥に進んで行くと、巨大なムカデの魔物が居座っていた。蛇型のボスだとクエストに記載があったはずたが…… まさか30m級のムカデ型のボスだったとは予想外だった。

 

「ダーリン、あれは…… ちょっときつなぁ。かなりグロテスクなんやけど…… 寒気するんよ」

香ノ葉の言うことは最もだったが、討伐しない訳には行かない。

 

「香ノ葉は敵の注意を引きつけてくれ。俺が倒す!」

 

「……ダーリンの為やぁ、うちも気張るで!」

香ノ葉は正宗に指示を出し、巨大ムカデの顔付近を飛び回る事で注意を引きつける。

 

その隙にバスターカノンを構え、漆黒の魔力球を撃ち込む。砲撃が当たった場所は確実に削り取るが、魔物が巨大な為、どれ程のダメージを与えたのが分からなかった。

 

「香ノ葉! そのまま撹乱を頼む。何度か砲撃を撃ち込でみる」

 

「了解やえー。愛の共同作業やぁ!」

 

バスターカノンの砲撃チャージが完了する度に砲撃を撃ち込むが、倒れる気配が全くなかった。

タイコンデロガ級では無いと思うが倒すのに時間が掛かりそうだった。

しかも今回のクエストは難易度は高い物では無かったはずだが……

 

「仕方がない…… 深淵(アビス)を使うしか無いか? 」

「香ノ葉、合図したら正宗の召喚を解除して離脱してくれ」

前方で正宗を駆使して魔物の注意を引き受けてる香ノ葉に声をかける。

 

「それまで、うちに任せておいてやぁ」

打てば響く様な返事を返して来る。

 

深淵発動する為、通常より短い間で深淵のチャージを開始する。

1分、1分が長く感じられる…… 前方では香ノ葉が頑張っているのが見える。

 

……3分間のチャージで地下空洞内いっぱいの魔力球を展開させる。

 

「香ノ葉!」

声をかけると同時に正宗の召喚を解除し、側道へ待避するのが見えた。

 

「深淵発動」

 

地下空洞と同じくらいに展開させた魔力球(深淵)は回避不可能だ。ゆっくりと魔物に近づき呑み込んで行く。

 

巨大な魔物と言えど、あらゆる物関係なく呑み込でしまう殲滅魔法。

 

魔物の完全消滅により討伐は完了になる。

 

「ダーリン、お疲れ様やぁ 任務完了やでぇ」

魔物が消えたのを確認した香ノ葉が駆け寄って来る。

 

「香ノ葉が頑張って、魔物の注意を引き付けてくれたから倒せたんだ」

 

「そんな事ないんやよ。ダーリン♪の活躍があっての討伐やよ。でも、うちら良いパートナー(夫婦)になれると思うんよ」

 

確かに前方で相手を撹乱してくれたお蔭で楽に戦えたと感じた……がまた、違う意味に聞こえた気がするが気のせいだろう。

 

「さぁ、学園に戻って任務報告やぁ。ダーリン♪ 今日この後、うちと打ち上げパーティしよなぁ。お疲れ様会やぁ。空いてるやろうか?」

 

「大丈夫、授業免除だから何も予定は無いよ」

 

「なら、問題ないなぁ。早く帰ろう」

着た時と同じく腕を絡めて来た、香ノ葉は上機嫌だった。

 

END




いつもお読みいただきありがとうございますm(__)m
前書きでも話した通り12月のあのイベントがあるので、次回は番外編を投稿しますのでよろしくお願いします。

しかし、年末忙しく時間が取れないのでメインの次話は投稿まで時間が空きそうです。
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