私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。

そろそろオリ主に頑張ってもらう為、今回はオリ主の話になります。これ以降も独自設定・独自解釈が多数、出てきますのでよろしくお願いします。





グリモア 第4話 来栖 銀河編

今日も訓練所で、いつもの様に魔法発動の特訓中。

 

魔法式をイメージして…… 駄目だ発動すらしない!

いつもと変わらない事に、嫌気がさして来る。

1人じゃ無理だな…… 誰かに相談しないと不味いな。

 

今日は早めに訓練を切り上げて、智花にメールを打つ。

誰か? 魔法に詳しい人を紹介して欲しいと。

 

メールして5分程で、返信が返ってきた。

 

食堂棟に、購買部があるからそこの近くで待ってて欲しい。そこに紹介する人が行くと。自分は部活あるから付いていけない等が書いてあった。

 

こんなに早く紹介してもらえるなら、もっと早くお願いすればよかったと思いながら、待ち合わせへ向かう。

 

□□□

購買部付近

 

購買部の近くで10分ぐらい待っていると……

 

「お兄ちゃん 何してるの?」と声をかけられる。

見るとそこには、銀髪でロングヘアーの女の子(小学6年生ぐらい?)が居た。

 

急に声を掛けられ、驚くものの小さな女の子なので丁寧に答える。

「約束している人と待ち合わせしている所だよ」

 

「そうなんだ。約束する人が来るまでお話しようか?」

 

時間をもて余しているのは事実なので、自己紹介をしながら他愛もない世間話する事にした。

 

女の子も頷きながら話を合わせてくれるので、すごく話し易かった。

 

しかしこの学園にいるという事は、この子も魔法使いなのかな? と考えていると。

 

「それでね? お兄ちゃん、お願いがあるんだぁ~ あそこのお店で売ってるアイスクリーム買って欲しいなぁ」

甘えた声で腕にしがみつき、腕を絡めてくる。

 

女の子の胸が当たり、微かな膨らみと温かみを感じる。

 

一瞬ドキっ!とするが犯罪者になる前に、胸の感触を頭の片隅に追いやり、平常心を保つ事に意識を集中する!

 

……が無理だった!

 

このままじゃ、ヤバイ! 犯罪者になってしまう気がする。

 

取り敢えず、話し相手をしてくれたお礼にアイスクリームを買ってあげる事にした。

 

決して邪しまな気持ちは無いはず!

 

「いいよ。一緒に買いに行こう」

 

購買部の一角にある「MOMOYA」と書いてある店に入ると明るく元気な挨拶が聞こえてくる。

 

「いらっしゃいませ~ MOMOYAへようこそ」

店員さんの姿は、まだ見えないが奥に居るようだ。

 

彼女は、急に絡めていた腕を外し

「なんじゃ、今日はももがおるのか? やめじゃ、やめじゃ。このぷりてぃもーどは、内緒だからのぅー」

急に彼女の口調が変わる。

 

「あやつがバイトしてる日とはついとらん! なんじゃ 少年! 鳩が豆くらったような顔して!」

 

「ええぇ……?」その喋り方のギャップに驚く!

 

「妾のぷりてぃな姿に見とれたか? それとも惚れたか? まぁ、何でもよいわ」

「少年、このアイスクリームを買ってくれ! これが良いぞ、魔法を教えてやるのじゃからよいだろう? これぐらい」

 

魔法を教える? この子は? 急に年寄りくさい喋り方になるし……

 

「?? ……君の名前は?」

そう言えば肝心の名前を聞いていなかった。

 

「妾は東雲 アイラじゃ。ぷりてぃな12歳じゃよ。かわいいじゃろ」

 

「それでじゃ、智花のヤツがお主に魔法を教えくれてとせがまれてな、断われず来たと言う訳じゃ」

 

確かに智花のメールには、東雲アイラちゃんが行くと書いてあったが……

 

まさか、こんな幼い子が来るとは思いもよらなかった。

先入観で魔法に詳しい人だから、それなりに貫禄があり歳をとっている人とばかり思っていたが…… この子の話し方は、年寄りぽいけど……

 

 

□□□

訓練所

 

高級アイスクリームを買わされた後、訓練所に戻り魔法を見せる事になった。

取り敢えず全部、見せてみろ! と言われ特訓していた魔法を色々と見せる。

 

「なるほど少年よ。本当に駄目じゃな! ここまで駄目なのも珍しいぞ」

 

こうもはっきり、駄目出しされるとヘコみそうになる。

 

「じゃが、魔法は突然使える様になる事もあるからそう悲観的するものではないぞ!」

 

「それでじゃ、 魔法を見た感じから言うと現象系は多分これからも使えんじゃろう」とはっきり言われる。

 

「うーん、現象魔法は全部だめ……」

「まだ具現化させる力も弱い……」

「ならばこれがこうなって……」

独り言を言いながら、アイラは完全に自分の世界に入ってしまったようだ。

 

「ならば、あれがこうなれば良いはずじゃ!」

 

何かにたどり着いたようだった。

 

「何か? 良い案がありますか?」

教えもらう立場なので丁寧に訊ねる。

 

「うむ、非現象系で闇属性なら何とかなるかもしれん。 無論、駄目かも知れんがな」

 

「少年よ。妾はちょっと用意するものがあるから明日、また放課後にここに来い!」

 

と言われ翌日、また来る事になった。

 

□□□

次の日、訓練所

 

「少年よ。待たせたな! ちょっとこれを頼んで持って来たのじゃが…… 重い!! 早よう助けんか!」

アイラはライフルの様なものを持って来た。

 

「これはJGJが軍用に開発しているヤツを少年用にいじってもらった物じゃ」

「名前はなんじゃったかな……【ばすたーかのん】とか言ってたはずじゃ、横文字は難しいからきらいじゃ。

 

その後、銃の説明を受ける事になった。

バスターカノンには弾丸を入れる所は無く、砲身がやや太い形状で口径が30㎝ぐらいになっている。

これにより、指向性と魔力収縮性を意識させ易くするらしい。そして弾丸の代わりに魔力に込めるという代物。

 

「よし、説明は以上じゃ。これで撃つ時に少年の一番威力のある攻撃を【いめーじ】して、引き金を引いてみるんじゃ」

 

言われた通りに、試してみる事にする。

 

「俺の攻撃イメージ…… 威力のあるもの……」

ふと昔を思い出す。

両親が天文学関連の仕事をしていたので、生まれた時に付けられた名前は、銀河と名付られた。

 

そして、小さい頃からよく宇宙の惑星や星座の本などを良く読んでいた。

 

その中で、天体すらも呑み込んでしまうブラックホールを思い出す。

 

その瞬間! 突然、魔法式が頭に浮ぶ!

 

魔力を集め急いでトリガーを引く。

 

『ドン!』という音と共に30㎝ぐらいの黒い球体が飛んで行き、当たった目標物を消し去る?! ……分解や破壊とは違い空間ごと削り取る感じだった。

 

「おおぉ! 少年、出来たではないか、妾の推理は正しかったようじゃの」

「しかし…… まさか対象物を空間ごと呑み込むとはな、すさまじいな…… 300年ほど生きとるが初めて見た魔法じゃのぅ」

 

「やった! 初めて魔法を撃てた」

 

驚きと歓喜で興奮するが……

 

「だが危険じゃな。取扱いは要注意じゃ! まずその銃が試作品で耐久力が無い、無理に魔力を込め過ぎると壊れるぞ」

 

「それともっと重要なのは、絶対に仲間に当てるな! 仲間が確実に死ぬぞ」

と言われ、自分でも理解する。

 

一気に冷汗が流れる。その通りだ、間違っても当てられない…… 危険過ぎる。

 

「しかし危険じゃろうが無かろうが、有効な魔法には違い無い! 使いどころを見誤るな! 訓練に訓練を重ねるんじゃな」

 

今後の訓練は、銃を魔力で具現化出来るようにする事と戦術、人員采配を学べと言われる。

確かに、大事な時に壊れては元も子もない、壊れない銃の完成と仲間を傷つけない為にも、指揮能力も高めなければ行けないと思った。

 

また頑張って行こう。誰かを守れる強さを得る為に……

 

 

プロフィール

名前 来栖 銀河

年齢16歳 身長178㎝ 体重65㎏

魔法 魔力譲渡、膨大な魔力量、疑似ブラックホール

武器 JGJ開発 バスターカノン

戦闘服 上下がの色が黒。同じく黒のロングコート着用

特技 ラッキースケベ(本人自覚無し)

性格 真面目で優しい

本人曰く 健全な高校生?がオリ主の特徴。

 

 

END




いつもお読み頂きありがとうございます。

東雲アイラと名前だけ出たももの話はまた別話で書いて行きたいと思います。

2016/10/17 一部修正完了済み

用語解説
JGJ
巨大軍産複合体インダストリー
武器を作って軍などに販売している企業

MOMOYA
購買部の一角にある店で色々とお洒落なものから実用的な物まで取り扱っている。
バイトしている子(桃世 もも)の名前から付けてある

東雲 アイラ
本人曰く、300年位生きていると言う。長年、生きているので魔法おいては学園でも上位に位置する。授業は覚える事が無い為、特例で免除になっている。
身長136㎝ 体重27㎏ B64 W51 H65 特技 魔法全般

魔法
現象魔法
①自然現象の魔法で火、水、氷、雷などの魔法
②強化強化 身体や対象物を強化する
非現象魔法
①召喚魔法 何かを創成して呼び出すことが出来る
②予知夢などの特殊魔法
③その人にしか使えない固有魔法

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