私立グリモワール魔法学園~Another story   作:風飛の丘

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独自解釈、独自設定により原作を大切にされている方はご遠慮下さい。主人公はオリ主 不定期投稿
各専門用語については後書きにて補足
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。



グリモア 第6話 桃世 もも編

放課後、購買部のMOMOYAに寄って戦闘の役に立つ物が無いか? 見に行く。それ以外も色々と置いてあり、見るだけでもMOMOYAは楽しいと思っていた。

 

前回は高級アイスクリームを買う羽目になり、ゆっくり品物を見る暇が無かったからな……

 

中に入ると、ピンクの髪色で肩ぐらいまでの長さがある店員さんが挨拶をしてくる。

 

「いっらしゃいませ~ MOMOYAへようこそ!」

明るい声が聞こえて来た。

 

「あ! 先輩、こんにちわ~」

 

「よく学園新聞で先輩の記事をみますよ! 入学したばかりなのに、沢山のクエストをして活躍していると、写真付きで掲示板に貼り出されていましたよ」

 

え! 知らないんだけど…… 夏海の仕業か?

 

「凄いですよね~ 最初はみんな怪我とか怖くて中々、クエスト受けれないでいるのに」

ハキハキ喋る子で、すごく笑顔が似合う子だと思った。

 

「すみません。あたしばかり話して、あ! 自己紹介もまだでしたね。あたしは、桃世 もも といいます」

「ここでアルバイトしています!」

 

「改めて来栖銀河。よろしく」

「多分、俺の方が後で入学してるから後輩なのでは?」

 

この学園は、転校生も多いし年齢もばらばらなので、年齢で先輩か後輩を決めていると、ももに教えてもらう。

 

なるほど、そう言うことか…… 学園のローカルルールなのか? まだまだ知らない事が色々あるな。

 

「今日は何かお探しですか? 言ってもらえれば、お出ししますよ?」

 

「何か戦闘に役立つ物と面白い物が無いか? 探しに来ただけなんだ」

 

「そうなんですね。是非ともお買い上げよろしくお願いします♪」

 

店内を見て回ると、お菓子からアクセサリー、さらには短刀や小型銃など様々な物がところ狭しに並んでいる。

 

すごいな……

改めて感心していると。

 

突然、緊急のクエストアラームが鳴る! 当然、もものデバイスも鳴っていた。2人ともデバイスで、クエストの内容を確認する。

 

クエストの内容は風飛市内に、また魔物が現れ暴れている。建物などにも被害が出ていると言う。

 

「うそー! あたしのバイト先の近くじゃないですか! どうしよう……」

 

「もしバイト先の建物とか壊されたら、あたしの働く場所なくなっちゃいますし、何より店長さん達が怪我とかしたら大変ですよ!」

 

「や、ヤバいです! 急いで討伐しないと……」

「あたしクエスト受けて、討伐しに行きます!」

 

ももはかなり焦っているな。そんなにバイト先が心配なのか? 店長さん達が心配なのか微妙だが……

 

「先輩! こんな事を頼むのは恐縮ですが、クエストを手伝って下さい」

 

元々、学園のクエストは2人以上で受ける決まりがあるので1人では受けれない。

 

「自分でよければ手伝うよ」

 

「先輩、ありがとうございます! 準備できたら直ぐに行きましょう」

 

「噴水の所で待ってて! 直ぐに荷物を取ってくるから!」

 

「はい! 先に行って待ってます」

 

早速、行動を開始する。

寮に置いてきたバスターカノンを取りに戻り、ついでに桃世もものデータを確認する。

年齢15歳 身長154㎝ 体重46㎏ B79 W79 H82 趣味 アルバイト 特技 仕事

働く事が大好きな女の子なんだな……

 

□□□

学園噴水前

 

広場にある噴水の所で、戦闘服姿のももを見つける。

ウェイトレスぽい戦闘服で、腰に大きなリボンがついて可愛らしい姿だった。

 

市内へ移動しながら情報確認と戦い方を決める。

 

魔物はネズミ! 勿論、ただのネズミではなく、巨大なネズミ! ジャイアントマウスだ。ベースがネズミなので、動きが俊敏で噛みつきには要注意! 個体数は10体 、他の生徒も受けているので担当エリアの3体を討伐するのが目標だ。

 

「先輩、こんな短期間にまた街に魔物が現れるなんて聞いた事がないです。しかも10体もいるなんて……」

「しかもあたし、ネズミが苦手なんですよね……」

「でも、すごく大きいから急に死角から現れる! って事が無いので大丈夫かな?」

「普通のネズミだと死角から急に出てきて、心臓に悪いんですよ。泣きそうになります」

 

本当に大丈夫だろうか?

 

「ももは前衛で、敵を攻撃して! 俺は状況を見ながらこのバスターカノンで後方から来る敵と、ももの支援をする」

 

「了解です」

「それにしても、店長達は上手く避難できたでしょうか…… 心配ですよ」

 

「焦らず確実に倒して行こう」

 

 

□□□

風飛市内

 

「このまま、バイト先に向かいながら魔物を見つけ次第、倒して行こう」

 

周囲を確認しながら、もものバイト先を目指す。

 

「ここを左に曲がると、もうすぐあたしのバイト先が見えます!」

 

十字路の交差点を左に曲がろうとすると、反対の右側に魔物の姿が見える。

 

まだ、魔物は此方に気付いていない? 先制攻撃出来るチャンスか?!

 

ももはまだ魔物に気付いていない様だ。魔物に気づかれない様にそっと……

 

「せ、先輩、えぇ! どうして急に手を握って……」

 

「静かに! 黙って」

小声でももに注意する。

 

「え! 何で…… 先輩、強引ですよ? いきなりなんて……」

 

何か? 勘違いされている気もするが、空いている右手で魔物を指を指す。

 

「あ! ああぁ、大きいです。ネズミですよ!」

 

ももが大きい声を出してしまい、魔物に見つかってしまった。

 

「く! 仕方がない。攻撃開始だ」

 

「すみません。大声をだしてしまって…… 行ってきます!」

ももが前衛を務めるべく走りだして行く。

 

魔物に近寄った所でももは立ち止まり、両手を空に向ける。

 

「えい!」

と叫ぶとネズミの頭上からなんと、3メートル程の丸い銀の『トレー』が空から落ちて来て、ネズミの頭に当たる!

 

「えええぇー 」

思わず叫んででしまった。

 

ももが答えてくれる。

「トレーです! でもただのトレーではありません! 魔力で構成されていて、魔物には効果があるんですよ」

 

「あたしのバイト! ファミレスのウェイトレスしてるんですよ」

 

え! そう言う問題なの?

 

また、叫びそうになるが何とか我慢する!

 

魔物はダメージを受け一瞬、怯んだようだったがこちらに向かって突進してくる。

 

「まだまだです。これで!」

続けて、ももが攻撃を仕掛ける。

 

今度は1メートル程の『トレー』が5枚、ももの周りに現れたかと思うと、次々と魔物に向かって飛んで行き突進を阻む。

 

そしてダメージを与え、遂には倒してしまう。

 

突っ込みどころ満載だが…… 連撃と範囲攻撃に有効な魔法なのか?と分析する。

 

「先輩、やりました! 倒せましたよ」

ももは大喜だった。

 

「バイト先に急ごう!」

気を取り直して…… バイト先に進路を戻す。

 

周囲を確認しながらファミレスに近づいて行く。

 

「見えました。あそこです! あれ? 人がいる……」

「店長ですよ! 店長、何してるんですか? 早く避難しないと!」

 

「それだけど…… 店が心配で戻って来たんだ」

 

「危険です! 早く避難して下さい!」

ももが慌てて注意する。

 

「それでも、いてもたっても居られなくてな……」

「うん? そこの彼は、ももちゃんの彼氏かい?」

 

「店長、違います! あとそんな場合じゃないですから!」

顔を真っ赤にしながらももは怒る。

 

確かにそんな場合じゃないなよな…… 店長マイペスース過ぎるよ。

などと思っていると魔物の姿が見えて来る。

 

しかも2体、挟まれる様な形で左右から1体づつ近寄って来た。

そのうちの1体は、他の魔物より大きい! ボスだ。

 

「もも、魔物だ! 店長さんは店の中に隠れて下さい! 」

 

一般市民である店長の安全確保が優先だ。

 

「ももは左の魔物を、俺は右側ボスを相手にする!」

 

それぞれ、1対1であれば問題ないはず。こちらはボス級が相手なので苦戦は間違いないが……

 

バスターカノンに魔力を込め撃ち出す!

「速い! 回避された」

 

魔物の動きが速く、まだ完璧では無い、この魔法は弾速も遅く、しかも連射もできない。

 

攻撃を避けたネズミは突進して来た! 何とか転がりながら突進を回避するが……

 

「しまった!」

回避した代わりに、ももが挟み撃ちされる形になってしまった。

 

「く! 采配ミスだ。一緒に戦うべきだったか」

自分のミスを後悔する。

 

しかも、ももは自分の目の前にいる敵に専念していて、魔物が後ろから近づいているのに気づいてない!

 

「もも、後ろ! 危ない!」

叫ぶが遅かった。

 

「キャー 離して」

魔物が長い尻尾で、ももをグルグル巻きにする。

 

そのまま、尻尾でももを持ち上げたと思ったら、こちらの方に投げつけて来た。

 

「ヤバい! 間に合うか」

 

急いで走り、飛び込んでビルにぶつかる前にももをダイビングキャッチした。

転がりながら裏路地に突っ込んでしまうが、何とか受け止める事ができだ。

 

痛てて…… 何とか間にあった! あれ? 何で外が真っ暗なんだ?

 

頬が温かくて、柔らかいもので挟まれている?

 

頭を持ち上げて、急いで起き上がる! が、その拍子に一瞬、布ぽい何かがめくれピンク色の物が目の前に見える?

 

……受け止めて倒れた時に、もものスカートの中に顔を突っ込んでしまい…… さらに太ももで挟まれていたようだった。

 

「キャッ!先輩…… やっばり強引なんですね」

顔を真っ赤にしたももに言われる。

 

「不可抗力だよ! でもごめんなさい!」

 

一瞬、見えたのピンク色は下着…… 太もも柔らかかったな…… あ! ヤバい、鼻血が出て……

 

「先輩! 大丈夫ですか? どこかにぶつけましたか? 鼻血が出てますよ?」

 

く! 情けない姿を見られてしまった……

 

「うん、大丈夫! それより残りの魔物を倒さないと! 」

 

「そうですね。頑張りましょう!」

照れながらももは返事する。

 

路地の陰から外を見るとまだ2体ともいた。どうやら自分達を見失っているようで、辺りをキョロキョロして探している。

 

「俺が先に出て囮になるから、その隙に雑魚の方を先に倒そう!」

 

「……そうだ! もも、さっきのトレーの魔法は何枚まで出せる?」

 

「えっと5枚ですね。それ以上は魔力が足りなくなるので……」

 

「よし、魔力を供給するから全力でトレーを出して、攻撃してみて!」

 

「はい、分かりました! やって見ます」

「先輩も気をつけて下さい」

 

ももに魔力供給しながら一気に路地から飛び出す。

 

なるべく、注意を引きつけないと!

 

魔物の前を横切るような形で、ももと反対側に駆け出し注意を引きつける。

 

「魔力が凄い…… これなら、えい!」

と声が聞こえ、振り返るとトレーが10枚ほど現れ、それぞれがネズミに向かって飛んでいく。

 

トレーの攻撃が命中する!

 

魔物の動きが一瞬、止まった所でバスターカノンのトリガーを引き、先に雑魚を一撃で倒す。

 

残りはボス1体。

 

ももの方を見ると、ボスに近づきながら分厚い『新聞の束』を投げ(連射)て攻撃をしていた!

 

しかも確実にボス当てて、ダメージを与えていく。

 

怯んでいる内に追撃で、バスターカノンの撃つ。

砲撃はボスに命中し、空間ごと削り消滅する。

 

本日、3回目の驚きで……

「なぜ、攻撃魔法が? 新聞紙なの?!」

と突っ込んでしまった。

 

「だってあたし、新聞配達のアルバイトもしてるんですよ」

 

だからそう言う問題では無く…… 多分、自分同様に具現化系の魔法かな? 恐るべしアルバイト!

 

クエスト完了のアラームが鳴る。他の地区の討伐も完了したようだ。

 

「クエスト完了だ! 店長さんに倒した事を伝えよう」

 

「ジー 先輩! その前に何か言う事ありませんか!」

 

「えっと…… 何かな?」

 

「ジー ……」

 

「ごめんなさい。あれは事故だ! 強引とかそういうのでは無いから!」

 

「すみませんでした!」

土下座して平謝りする。

 

最近、クエストの度に土下座しているような…… 不可抗力なのに……

 

「もう、怒ってないですからいいですよ。許してあげます!」

「その代わり、今度あたしの働いているファミレスに食べに来てくださいよ」

 

そんなので良いのか?

 

「喜んで行きます!」

そのあと店長さんは、ももと警察にこってり怒られる羽目になるのだった。

 

店長さんが近づいて来て

「ももちゃんの彼氏君、街を救ってくれたお礼に今度ご馳走するから来なさい」

店長からも誘われたので、今度来ますと伝えクエスト完了の報告の為、学園へ戻る。

 

ファミレスに食べに行く話は、また別の機会に。

 

END

 




いつもお読みいただきありがとうございますm(__)m

何とか1週間位を目安に投稿出来そうな気がしますので引き続きよろしくお願いします。

2016/10/21 一部修正完了済み

バスターカノンの性能
全長2メートル 口径が30㎝程の長めのライフル形状。
現在、オリ主の擬似ブラックホールの魔法チャージが30秒。連撃が不可能ですが今後の修練次第で変わると思います。威力は1撃で空間ごと魔物を削り取る。

世界人口
世界人口30億 居住圏は北半球。魔法使いの人口が約30万人。日本の人口が約5000万で魔法使いがおおよそ3000人 学園の在籍人数が250人位。
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