私立グリモワール魔法学園~Another story 作:風飛の丘
誤字、脱字等ありましたらご了承下さい。
バレンタインの日を忘れていました!
急いだ為、文書が短めです!
今年は、彼女に決めました!
1話限定恋物語の番外編
では、どうぞ~
まだ寒さも残る2月に入ると、生徒達がソワソワし始める。チョコレートをあげたい女性達。貰えるか? と期待する男子達。学園全体が、そんな雰囲気に包まれていた。もうすぐバレンタインの日がやって来る。
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風飛市
「さて、息抜きと思い市内までやって来たが、バレンタインをアピールする飾りが凄いな…… 少し見てみるか……」
ちょうど、目の前に何やら人が集まっていたので近づいて見る事にした。
結城 聖奈
身長158㎝ 体重49㎏ B87 W57 H80
趣味:計算 特技:勘定
しかし毎年、毎年、飽きもせずに無駄な事をしているものだと思った。学園の生徒達も非公式だが、毎年バレンタインで盛り上がっている。
まぁ、無駄だから必要ないと言う訳ではないからな…… ただ私には不要だな。などと考えながら並んでいる商品を見てみると、ベルギー王朝御用達など目に止まる商品はいくつかあったが、それとは別に友チョコ、義理チョコ、感謝チョコ、本命チョコなどそれぞれのニーズに合わせ、色々なチョコが並んでいた。
感謝のチョコレートか…… あいつに渡してやるか?
「いらっしゃいませ。こちらはどうでしょうか?」
店員に声を掛けられ、お勧めの商品をあれよ、これよと勧められてしまった。しかも、店員オススメのこのチョコレートは豪華過ぎるのでは……
そして…… 買ってしまった。私もまだまだだな。世間に躍らされてしまうとは…… 折角、買ったんだ! あいつは喜んでくれるだろうか? そんな事を考えてしまう自分がいた。
□□□
バレンタイン当日
学園に登校する為、校門前まで来ると前方にいた。兎ノ助と男子生徒の会話が耳に届いて来た。
兎ノ助
「お前、今日、女の子からチョコ貰えると思うか?」
男子生徒
「くっ、痛い所を突くな…… しかし! 甘いな! 兎ノ助。今年の俺は違う! 間違い無く貰えるぞ」
兎ノ助
「なんだと、その自信はどこから来るんだ!」
男子生徒
「ふ、簡単な事だよ。まずは、購買部に行く! チョコを持って、女の子のいるレジに行く!」
「そして、袋は入りませんと言う!」
「これで、手渡しチョコをゲット出来る寸法だぜ!」
兎ノ助
「なるほど、その手があったか! 俺も後で購買部に行こう!」
……あいつら、馬鹿じゃないのか?! そこまでして欲しい物なのか!
ツッコミたい気持ちもあったが余りにも馬鹿らしく、そのまま二人をスルーして校舎に向かうとすると、校舎の方から小走りに近寄って来る女子生徒がいた。
「これ、受け取って下さい!」
いきなりの事で驚き、受け取ってしまうとそのまま彼女は去って行ってしまった。
受け取ったのは、可愛くラッピングされた箱。チョコレートだと思うが…… なぜ、私なのだろうか?
遠くの方で先程、渡しに来た生徒と別な生徒が近寄って二人で歓喜の声をあげていた。
これは…… 本命なのか? そうだ! これが友チョコと言うものか?! 初めて見る女の子だったが……
もし、本命なら虎千代や生天目、冬樹イブが似合うのではないかと思ってしまった。
後ろから視線を感じて振り向くと、兎ノ助と男子生徒が羨まそうに見つめていた……
□□□
校内
「朝から驚いたが、あいつにいつ渡すか……」
そんな事を考えていると、前方から厳しい声が聞こえて来た。
「はい! そこ! バレンタインチョコは禁止ですよ」
男子生徒に渡そうとしている女子生徒に向かって風紀委員の氷川さんが注意していた。
あ! 没収された…… 恐るべし。
確かに廊下で堂々と渡しているとなると、そうなるかのか…… 自業自得とは言え、少し可哀想に思えて来た。
しかし、そうなると自分はいつ、どこで? 渡せば良いのだろうか……
そうだ! 今日、仕事を頼むついでに生徒会室で渡せばいいのか! 我ながら一石二鳥の作戦だな。
そう思い早速、デバイスでメールを送る。
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生徒会室
「銀河、来てもらってすまんな。少し書類が多くてな、手伝いを依頼したんだ」
「今日は何の日か? 知って頼んでいるのか!」
「今日が何の日でも、仕事は待ってくれんぞ!」
「聖奈の頼みだから来たのに……」
「まさか? 別な用事があると思って来たのでは無いだろうな? さぁ、仕事を始めるぞ」
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放課後
「さて、いい感じに進んだ。この辺で終わりにしようか」
「了解。疲れた~ ってもう下校時刻じゃないか……」
「そう言えば今日、チョコもらえたのか?」
気になっていた事を聞いてみた。
「ゼロですよ!」
「それは、残念だったな……」
それを聞いて安心した。安心? あれ、なぜ? そんな事を思ったのだろうか……
「あ、聖奈がくれたらゼロじゃなくなる! チョコ! 義理チョコを俺に!」
「いいけど…… 義理でいいのか?」
何か? モヤモヤする!
何か? フラグとやらが、折られた気がする。
気のせいか……
「いいです!」
「……ふーん。そうなのか……」
そして、心がざわつく。義理でいいだと…… こっちがどんな想いでいると…… あれ、どんな想いだ?
自分の心に問い詰めてみた。
「駄目かぁー」
銀河は、凄く残念な顔をしていた。
「そんな顔をするな。これが今日の対価と、いつも手伝ってもらっているからお礼だ。受け取れ」
先日、購入しておいたチョコレートを差し出す。
「ありがとうって、なんで?!」
急に差し出したチョコレートを引っ込める。
「今のは無しだ! もう一度だ! どうやら、今の今ままで気づかなかったようだ」
「何にを?」
不思議そうな顔をした銀河が見つめて来る。
「……私は、お前の事が好きなようだ」
心の奥に隠れていた気持ちを思い切って伝えた。
「……急で驚いた。でも俺は、ずっと前から聖奈の事が好きだった。」
「一緒に仕事をしている内に、聖奈の優しい所に気づいたんだ。後、これまで色々な話しをして来たけど、どれも楽しかったんだ」
「そうなのか?」
他の女子生徒と比べると、金勘定しか出来ない女だから面白く無いだろうなと思っていた。
「だから俺と付き合って欲しい。今日だって、本当は聖奈からチョコレートを貰えるかなって、ずっと考えていた」
「分かった。こちらこそ、よろしく頼む……」
引っ込めたチョコレートを改めて渡す。
「ありがとう。凄く嬉しいよ」
「これは、早いけどお返し」
銀河が近づいて来たと思ったら急に唇を重ねて来た。
「な、な、何を急に!」
「聖奈は自分が思っているより可愛いし、優しいよ」
「そ、そうか…… 銀河だけ…… そう思ってくれるなら、それで十分だ」
顔をが赤くなっていると思い、横を向いて答える。
「そろそろ、下校時刻だ。一緒に帰ろう」
「そうだな、時間は守らないとな……」
まだ、顔の火照りは消えなかったが、一緒に帰れるだけでも幸せな気持ちになれた。一緒に居たい相手…… これが好きって言う気持ち何だろうと思った。
この気持ちに気づく事が出来て、告白も出来たのだからバレンタインデーも悪くないなと思った。
END
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
m(_ _)m
完全にバレンタインの日を忘れていて数時間で作成した為、いつもより短めのお話になります。
また、次回は余裕を持って取り組めたらいいなと……
その時は、またよろしくお願いします。