魔法少女リリカルなのは 自由な世界   作:固竜

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梨花さんが一切出ない…。




雨が降りました

なのはSide

 

私、高町 なのはが学校へと向かうバスに乗り込むとそこには既に二人が居ました。

 

「おはよう、なのは」 「なのはちゃん、おはよう」

 

「おはよう、アリサちゃんにすずかちゃん」

 

小学校に入って初めて出来たお友達、小さなトラブルはあったけどそれを乗り越えて友達になりました。

 

アリサ・バニングスちゃんと月村すずかちゃんです。

 

ちなみに、梨花ちゃんはお家です。

 

「梨花は・・・やっぱりいないか」

 

「うん、梨花ちゃんは今日はお休みなんだ」

 

「そっかぁ、今日は雨の日だもんね」

 

「でも、良かったじゃない。今日はテストの返却日なんだから」

 

そう、今日は生憎の雨の日でした。梨花ちゃんは布団から出てきません。

 

私はお姉ちゃんとして心配です。とりあえず梨花ちゃんの机の上に朝ごはんを置いておきました。

 

 

 

――学校――

 

3時間目の始まりです。

 

「はい、今日は先日行ったテストの返却をします。皆さん、きちんと予習していたようですね。とても優秀な結果でしたよ」

 

それほど嬉しそうに聞こえない担任の先生の前置きで20分ほど過ぎました。

 

 

「なのはちゃんはテストの結果はどうだったの?」

 

「もちろん満点だよ」

 

「やるじゃない、なのは。今回の国語で満点なんて。よくあの問題が解けたわね」

 

私と梨花ちゃんは共に満点でした。苦手な国語のテストでしたがお姉ちゃんとして妹である梨花ちゃんには負けるわけにはいきません。

 

アリサちゃんとすずかちゃんは今回の国語のテストで一番難しい所で間違ってしまったようで皆で100点は達成する事が出来ませんでした。

 

「それにしても、なかなか雨止まないね」

 

「仕方無いわよ、今日は夜中まで降るって言ってたから」

 

「私は梨花ちゃんのお弁当が食べたいよ」

 

「あんたは梨花の弁当しか気にしないのね、すずか」

 

「え、違うよ!梨花ちゃんの事も大好きだよ!・・・あ」

 

「・・・そこまでは聞いてないわよ。お昼はなのはの席に集まって食べるわよ」

 

アリサちゃんがそう言い終わると同時に授業の終わりを告げるチャイムが鳴りました。

 

―――体育館―――

 

4時間目は体育館でドッチボールです。

 

まず、男子チームと女子チームに分かれました(男子の人数<女子の人数)

 

担任の先生からいつものように軽いルール説明がありました。

(当てられた人は復活できません。枠から出ましょうなど)

 

 

 

 

 

授業前半終了寸前、15分が経過しました。後5分です。

 

男子チームの人数はあと8人、私達女子チームの人数は6人です。

 

開始早々にアリサちゃんが当てられてしまいました。

 

男子チームはそれで少し油断していました、そこを見逃すほど私達女子チームは優しくありません。

 

アリサちゃんの仇を討つために私達は一丸となって男子チームに挑みました。

 

特にその中で凄かったのはすずかちゃんです。飛んできたボールを何度もキャッチし、投げ返しました。

 

すずかちゃんだけで7人も倒してしまいました。

 

ですが、その後も素直にやられる男子チームではありません。男子チームがキャッチできたボールは私達女子チームを一人ずつ確実に仕留めて行きました。

 

そして現在、8対6です。

 

「後5分だ、絶対当たるなよ!」

 

『おう!』

 

「特に月村さんは注意だ。分かったか!」

 

『イエス、サー!』

 

リーダーの声で集中力を高めていく男子チーム。ですが、それは私達女子チームも同じです。

 

「惜しくも散っていったアリサちゃん達の為にも絶対に勝つよみんな!」

 

『うん!』

 

「なのはちゃんのあと少しだからがんばろう!」

 

「うん」

 

チームの柱であるすずかちゃんの声で皆が更にまとまっていきます。

 

 

男子チームから飛んでくるボールをすずかちゃんがキャッチ、すかさず投げ返します。

 

ボールは男子の一人にあたります。当たったボールが床に落ちるその瞬間。

 

「うおぉぉぉぉ!!!」

 

先ほど声を張り上げていた男子チームのリーダーがキャッチしました。

 

「すまねぇ、リーダー」

 

「気にするな、次は当たるなよ」

 

「おうとも!」

 

・・・何と言うか無駄に熱い。

 

 

 

 

結局ドッチボールは3対3の引き分けに終わりました。

 

私はなんとか最後まで残る事が出来ました。・・・さすがに疲れた。

 

 

授業が終わり下校しようと言う時にすずかちゃんが言いました

 

「アリサちゃん、なのはちゃん。作戦会議をするよ!」

 

 

 

エレナ・ソロジーSide

 

今日は学校はお休み。

 

今日は朝から生憎の雨で、洗濯物は客室に干した。

 

はやては本を読んでいて部屋から出てこない。

 

お昼ご飯はすでに済ませた、食器は洗ってある。

 

掃除は朝の内に全て終わらせてある。

 

他にもやるべき事は終わらせた、後は晩ご飯の用意だけ。

 

「本、買ってみようかな」

 

これからの予定、決めたのならば行動は素早く。

 

『少し出かけてきます。ケーキでも買って帰るのでいい子で居るように』

 

タンスから適当に取り出した服に着替え、冷蔵庫にはやてへの手紙を貼り、傘立てのビニール傘を手に取り出発した。

 

 

古本屋に着いた、適当に本を探そうと思う。

 

店内を見回すと様々な種類の本が揃っている事が分かる。

 

それは医療系の分厚い本だったり図鑑の様な大きな本だったり。

 

その中でひと際、目を引いた本があった。

 

赤い背表紙で題名は・・・・・・

 

「【決して忘れないで】・・・?」

 

何故か、目を逸らす事が出来ず読み始めた。

 

 

 

何冊か本を買って店を出た。

 

相変わらず雨は降り続けている、風が強くないからそれほど嫌じゃない。

 

それに風が強くてもビニールでしっかりと本を防水しているから大丈夫。

 

晩ご飯はハンバーグカレーにしよう、材料はあったはず。

 

「ケーキ買わないと」

 

しばらく歩くと見えてくる。

 

喫茶『翠屋』というお店で若者、特に女の子に人気がある喫茶店らしい。

 

このお店の事が私のクラスで噂になっている、なんでもそのお店を経営している夫婦は年を取らないらしい。

 

 

 

着いた、店内に入る。

 

見た限り、店内には女の子が3人いるだけだった。

 

店員さんの姿が見えなかったから近くにあった椅子に座って待つ事にした。

 

 

 

「それでね、今回の反省点なんだけど」

 

「すずかちゃん、今日のドッチボールはすごかったね。ほとんどすずかちゃんが倒してたよ!」

 

「確かにすずかはよくやったわ。でも、私だって最初に当てられてなければ活躍で来てた!」

 

「そこだよ!今日一番ダメだったのはアリサちゃんだよ。このなのはちゃんでも最後まで残れたんだよ」

 

「いきなり酷いこと言うわね、すずか。まぁ、今日は仕方ないけど」

 

「にゃはは。アリサちゃん、次はがんばろう」

 

「分かってるわよ、当たり前じゃない。次は絶対勝つわよ!」

 

「うん、なのはも頑張るよ」

 

「そこ2人、話は終わって無いよ!まずは今日の立ち位置について―――」

 

「すずかちゃん、お客さんが来たからなのはは行ってくるね」

 

「あ、ちょっとなのは!アンタだけ逃げようとしないでよ!わたしも「アリサちゃん?始めるからこっち向こうか」・・・はい」

 

 

店内の女の子3人の内の一人はここの店員さんだったらしい。

 

会議でもしていたんだろう、邪魔してしまった気がする。

 

「こんにちは、ご注文をどうぞ」

 

「この新発売のチョコストロベリーを2つとモンブランを1つ」

 

「はい!少し待っていてください」

 

正面から見ると分かる、この女の子は多分はやてや梨花と同い年くらいだ。

 

梨花は何か大人っぽい、はやてはまだまだ子供っぽい。

 

この子は見た感じ梨花ほど大人っぽくないしはやてほど子供っぽくも無い。

 

お家のお手伝いが出来る普通のしっかりとした女の子だと思う。

 

「あなたは何時もお手伝いしているの?」

 

「え…あ、はい」

 

「そう、偉い偉い」

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

怯えさせてしまっただろうか?いきなり声を掛けてしまったからだろうか、今度から気を付けよう・・・

 

「どうぞ」

 

「ありがとう」

 

綺麗なケーキ用の箱を女の子から受け取る。

 

後は帰って晩ご飯を作るだけ。

 

「お手伝い、頑張ってね」

 

そう言い残してお店を出る、風が少し強くそして冷たかった。

 

 

「ただいま」

 

「あ、おかえりなさい!お風呂沸かしておいたで」

 

はやてが出迎えてくれた、何か機嫌が良さそう・・・?

 

「ありがとう、はやて。今から準備してくる」

 

「うん、先に行って待ってるで」

 

ケーキを冷蔵庫にしまって自分の部屋へ。

 

本は机の上に置いて、着替えを用意してお風呂場へ。

 

 

「やっぱりエレナさんのはいつ見ても立派や。少し小さいのが気になるけどそれを張りのある形で補って―――」

 

 

「今日の晩ご飯は?」

 

「ハンバーグカレー」

 

「春やん!」

 

 

「えへへ」

 

「・・・?いい事でもあった?」

 

「わかるんか!えへへ」

 

「とっても嬉しそう」

 

「今日な、梨花ちゃんとお話ししてたんよ!」

 

「へぇ、それで?」

 

「んーそれだけや!」

 

「・・・・・・」

 

 

 

「おやすみ」

 

「おやすみなさい、エレナさん」

 

やる事を全て終わらせて部屋に戻る。

 

「・・・ふぅ」

 

一度、肺から空気をすべて出してリフレッシュ。

 

あの本を開いて読み始める、まだまだ寝れなさそうだ。

 

 

【昔々ある所に、とても優しくてとても強い王様が居ました。

 

 王様には頼りになる仲間がたくさんいました。

 

 王様は皆が大好きでした、皆も王様が大好きでした。

 

         (省略)

 

 ある時、とても大きな船が王様の国を攻めてきました。

 

 皆、とても大きな船が怖くて仕方ありませんでした。

 

 ですが、王様は違いました。

 

 王様は一人立ち向かっていきました。

 

 王様は一振りの大剣を持って次々と船を沈めていきました。

 

 それを見た皆は立ち上がります。そして立ち向かっていきました。

 

 そして何とか誰一人犠牲者を出す事無く王様の国はまた平和になりました

 

 これが後に『一晩だけの大戦争』と呼ばれる事になりました。

 

 

               以下略

                               おわり】

 

特にこれといった特徴の無い何処にでもあるようなファンタジーな物語。

 

面白いのかと問われれば誰でも言葉を濁してしまうだろう。

 

最初からすべて読み終えた、目からは涙がこぼれていた。

 

 




買ってきたケーキは後日、梨花さんとはやてさんが食べました。


今回はかなり間が開いた気がする。カメ更新は駄目だと思うのにゲームにハマって何も出来なかったんです。これからはもっと頑張りたいです
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