それとはやてちゃん、少し強引だったかもしれません(そうしないと梨花が動かないから仕方が無いのです)
梨花Side
少し寒くなってきた今日この頃。
私とはやて、エレナさんの3人で隣町のお祭りに来ています。
どうしてこんな事になったと言うと
「梨花ちゃん、たこ焼き屋さんや!」
「うん、そうだね。・・・たべる?」
「うん!」
「エレナさん、私とはやては少し進んでいるのでお願いできますか?」
「・・・買ってくる」
どうしてこんな事になったと言うと
「梨花ちゃん、梨花ちゃん!」
「どうしたの、はやて?」
「金魚や、かわいい!」
「・・・金魚すくいしよっか」
「しよう、しよう!」
こんな事になったと言うと
「二匹いっぺんに取れたで!」
「すごいね、はやて」
「せやろ!・・・惚れた?」
「私も頑張ってみるね」
「もー!梨花ちゃん・・・」
はやてが金魚すくいに夢中になってくれたからやっと説明できるよ。
どうしてこんな事になったと言うと、たぶんきっかけは四日前にさかのぼる。
私はいつもの様にはやての家に遊びに行ったんだ。
「こんにちは、梨花」 「こんにちは、昨日からずっと待ってたんや。梨花ちゃん!」
「お邪魔します」
出会って間もない頃、はやてはなかなか私とお話ししてくれなかったんだけれど。
私が何度も何度も遊びに行くとついに諦めたのかお話をしてくれるようになった(エレナさんの協力もあってだけど)。
それからは仲良しになるには時間はあまりかからなかったんだ。
まぁ、それはさておき。
「新しくTVゲーム買ったんよ、一緒にやろ梨花ちゃん!」
「うん、いいよ」
いつもの様にはやてのゲームをする、はやてはゲームが好きなんだな。
そんな事を考えながらしばらくして、エレナさんが用意してくれたクッキーでおやつ休憩。
エレナさんは家事がひと段落ついたのか、空いたテレビを見始める。
「今日のゲームは難しいね」
「ま、まさかたった一時間でここまで強くなるなんて。私でも3時間はまともに出来んかったのに」
ゲームについての雑談なんかをして。
テレビ『今回の事が終わったら一緒に花火を見に行こう、な!』
「ん?」
「どうかした、はやて?」
「・・・いや、なんでもないんよ梨花ちゃん(・・・花火か)」
はやての様子がいつもと違う事に気付いたけれど本人が話さないなら、と私は話を変えた。
お祭りに行くことが決まったのは昨日。
「「花火?」」
「そうや、花火。梨花ちゃん、エレナさん明日見に行こ?」
昨日はやては突然そんな事を言ったんだ。
私自身には断る理由なんか無いから良いんだけれど。
「はやて、えっと。花火って何?」
「え?」
私はその花火ってものを知らない。
「私も教えて欲しい・・・花火とは?」
「エレナさんも知らんのかい!?」
そこから始まったはやてによる花火の素晴らしさ講座。
「花火はな、とにかく『ヒュ~』ってなって『バババ、バン!』ってなるんよ。それがとっても綺麗で。他にも直接手に持って―――
はやての力説は2時間に及んで展開された。
私とエレナさんはそれを黙って聞いていた。
要するに、はやては私達3人で花火を見たいそうだ。
それで調べてみたら明日、隣町でお祭りがある事が分かった。
しかもそのお祭りでは花火を打ち上げるらしいからなんとしても行きたいらしい。
「すごい急な話なんやけど、お願い!」
私はエレナさんの方を見る。
とりあえずはやてのお願いは叶えてあげたい、でもエレナさんの都合が合わないと移動手段が無い。
エレナさんは手帳の様なものを取り出して考えている。
どことなく、誰かと会話しているように感じるのは気のせいだろうか。
エレナさんの事を待って数分、エレナさんは笑顔で「大丈夫」と答えた。
私とはやて、エレナさんは花火を見に行く事になったのだった。
「明日の為に準備をしないとね」
「・・・車を借りてくる。後、浴衣も買ってくる」
「あぁ、エレナさん。大丈夫、浴衣は用意してるんや。サイズも合ってるんよ」
その日は少しだけ慌ただしくなった。
エレナ・ソロジー
女性
原作開始時 19歳
はやてがまだ小さい頃にやって来たお世話をする人。彼女自身が12歳の頃に両親を無くし、これからどうするか迷い親戚のグレアムおじさんに相談した所、はやてのお世話をする事を勧められた。
あまり喋らない無口な人だが、優しく面倒見が良い性格をしている。彼女の家事スキルは高い方である。はやての料理の面倒を見ている。梨花の評価はとても優しいお姉さん。
こんなお姉さんがいたらいいな…。
しかし梨花さん、親に何の相談も無しに勝手にきめてしまいましたね(隣町まで行く事)
今回はこれまで