転生伝記   作:斎藤 恋

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こんばんわ!

お待たせしました。
斎藤 恋です。

今回の話は、いつもより少し短いです。
キャラの会話も無いので、適当に読み進めてくださって結構です。

しかし、次話からは、いよいよEVOLIMIT世界の改変が始まります。
まだまだ先ですが、不知火達が出てくる頃にははてさてどうなっていることやら……。

プロットも書かずに、ほぼ見切り発車の作品です。
強引な修正も多々あるとは思いますが、批判・感想の方はお手柔らかに。。

では、『EVOLIMIT 第五話』はじまります。


第五話 第二の火星生活(マーズライフ)

おはよう。

 

斎藤 恋だ。

 

今日、火星国家ミドガルドは、あ、ちなみにこの名前は私が勝手につけたものだ。

 

彼らが名乗ったものではないので悪しからず。

 

まだ、街一つしかない、現代から見れば国とは呼べないものだろうが、殷王朝やポリスのあった時代から見れば、現状でも十二分に国家として整っているだろう。

 

 

 

土地を有し、人民がおり、法がある。

 

 

 

 

国としての機能は十分にあるのだ。

 

 

 

 

あとは、全体的な規模が追いつけばいいだけだ。

 

国家規模は、人口が増えなければどうもこうも仕様がない。

 

かつての世界大戦時のように、この国には危機感を持ってもらう必要がある。

 

国を存続させるために、女性には、子どもを産む機械の如く頑張ってもらわなければならない。

 

正直、これは心が痛い。

 

私はフェミニストなのだ。

 

子育てそのものは、誰彼に押し付けることなくできるが、子どもを産めるのは、女性にしか無理である。

 

まぁ、そういう能力があるなら可能かもしれないが、、、、

 

・・・流石にそれはないだろう。というか、そんなもの見たくない

 

男でも子どもを産めるようになる能力とか、マーズサイトの無駄遣い極まりないし・・・・。

 

 

 

だからこそ、国家が繁栄するためにも、いや、それ以前に、全体の安全のためにも国の拡大は必要不可欠である。

 

今のままだと、機械兵の数が万単位になるだけで終わる。

 

この間私が潰した数も、万を超える。

 

しかし、機械兵の総数は、億を優に超える。

 

おそらくはフォボスかダイモス、いや、火星開拓の中継点にあったのがフォボスであるから、フォボスに、機械兵たちの拠点があるのだろう。

 

火星上に確認できない以上、ほぼ間違いない。

 

だが、マーズサイトがある以上、こいつらにとっての脅威が、火星上には無さすぎる。

 

環境調整パッチなる、酸素も水も、すべて生み出してしまうこれは、彼らの進化にとっての脅威、発展を阻害する害悪でしかない。

 

しかし、だからといって外せるものでもないのだ。

 

なぜなら、ここにはかつての開拓のための資材がない。

 

酸素を産む藻も、水を集める機器でさえ、機械の反乱と襲撃によって失われた。

 

誰がやったか知らないが、やりすぎにも程がある。

 

これでは、人類の進化が遠のくだけだ。

 

一定の繁栄があってこそ、人類は脅威に立ち向かえるのだ。

 

さるの惑星を見てみるといい。

 

人類は、サルに組織的優位を奪われ、単なる家畜に成り下がっている。

 

人類の発展は、我々の手と知恵によって成り立っている。道具を作る道具(二次道具)を使うのは人間だけだ。

 

機械兵たちは、『機械を作る機械』を有し、尚且つ、『組織的行動』を行っている。

 

これは、すなわち、『人類に極めて近い存在である』ということでもある。

 

単に数学的問題としてそういった答えが出てしまう。

 

 

 

 

では。

 

人類に近い存在が、それ以上の物量と耐久性を持って人類に敵対するとどうなるか?

 

それに、奇襲性も加えてみよう。

 

さて、どうなると思う?

 

・・・簡単だ。

 

9割方、絶滅だろう。

 

今のミドガルドのように、街や国ができるなどあり得ない事態だ。

 

マーズサイトによる進化が、ギリギリのところで間に合ったという幸運によって支えられているのだ。

 

 

 

もう一度言う。

 

この状況を作った奴はアホだ。

 

本心から人類を、遠回しに滅ぼぞうとしたようにしか思えない。

 

だが、

 

・機械兵の反乱

 

・地球との交信途絶

 

・開拓基地の壊滅

 

これらの事実を結びつけるのに、『人類を滅亡させる』というのは、どうにも合わない。

 

となると、だ。

 

目的は『滅ぼすこと』ではなく、『人為的な進化の誘発』ではないだろうか、と思えるのだ。

 

かなり強引な手法であり、どこかアメリカチックなやり方で私は気に入らないが、地球という代替要素がある以上は、有用なやり方なんだろう。

 

繊細さが皆無で、資本の無駄遣い極まりない杜撰すぎる怠け者のやり方ではあるが、メンテナンスが常時行えない状況にあった、というなら今の状況にも納得はいく。

 

これをシャノンが行ったというのなら、彼は今も封印されているか、既に死んでいるのだろう。

 

彼以外に犯人は考えられないが、彼のやり方にしてはあり得ないことがありすぎる。

 

 

 

だから、本当に追い込まれたのだろう、彼は。

 

 

 

私は彼とは違う。

 

私は日本人であり、"物"は大切に扱う主義だ。

 

 

彼らを進化させるために、シャノンは"敵を作った"

 

なら私は、"味方"になってやろうと思う。

 

どちらにせよ、このままでは火星の人類は滅びる。

 

これをリセットして、新しく地球から運んでくるのは面倒が過ぎる。

 

連れてこれたとしても、我々の時と同じく、国家間の争いが始まるだけだろう。

 

足の引っ張り合いばかりで、我々の脅威になりえないのは明白だ。

 

そうやって無駄な時間を過ごすくらいなら、人類として曲がりなりにも団結できている火星人の方がマシだろう。

 

育てるのに時間はかかるだろうが、機械兵の脅威がある限り、余計な手間がかからない。

 

これ以上のメリットはない。

 

 

 

 

 

 

 

今日、以前に結んだ私と彼らとの同盟が公表される。

 

彼らがどういう判断を下すのかは、本当に楽しみではあるが、それ以上に、同盟そのものに文句など言わせるつもりはない。

 

彼らには、限界を超えて強くなってもらわなければならない。

 

魚が陸に上がったように、""《私》という環境に適応""させる。

 

 

 

彼らは未だ赤子だ。

 

ハイハイのやり方すら、彼らは知らないのだ。

 

マーズサイトの力を誤認したまま、彼らは停滞した生き方を始めている。

 

人類は、進化を続けねば滅んでしまう。

 

天災を乗り越えられるのは、進化を続けた存在だけであるのに、そんな中で停滞を続けていては滅びの日を迎えるだけだ。

 

 

それは自殺と同じ。生きているとは言わない。

 

 

要は、日々の暮らしに疲れたサラリーマンと同じだ。

 

彼らには、希望と休息を与えてやる必要がある。

 

でなければ、"生きる"ことを惰性で続けるだけの存在に落ちてしまう。

 

そうなってしまっては、かなりの荒療治が必要になる。

 

だからこそ、軽度のうちにテコ入れしておく必要があるのだ。

 

 

 

私の目的は、さらなる進化だ。

 

ファンタジックにいえば、神を超えることが目標ということになる。

 

進化は本来、手段なのだろうが、今の私にとっては違う。

 

 

自分自身の積み重ねた先が見たいということもあるし、何より、シャノンが先に行ってしまっているかも知れない。

 

可能性でしかないとはいえ、自分以上の力を持った存在は恐ろしい。

 

壁になれる存在が何も無いとなればなおさらだ。

 

私の中にある無防備への恐怖が、時折、背筋を凍らせる程に襲いかかってくる。

 

かつても今も、私はこの恐怖に従って走り続けてきた。

 

恐怖だけでなく、楽しさももちろんあった。

 

だが、その原動力は、恐怖と怒りだったろう。

 

好奇心だけで、努力し続けるのは難しい。

 

勉強でも仕事でも、楽しさだけではやっていけない。

 

自由だけでは、人は前に進めない。

 

球が、平坦な道があるだけでは転がらないように。

 

場と条件が整わないと人は前に進まないのだ。

 

彼らが階段を昇るまで、最低でも10年は掛かるだろう。

 

昇った者の中でも、私の域にまで至れる者は何人いることか・・・・。

 

 

 

 

 

 

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□公表当日□

 

同盟の公表は、当日には既に、街の人間全ての知る事となっていた。

 

数日前の機械兵団の壊滅は、箝口令も敷かれなかった為に、翌日には街中の人間の知ることとなり、彼らにアリス事変の恐怖を思い出させた。

 

しかし、それと同じくらい、安堵と感謝の想いを、リエナを通じて私に伝えてくれた

 

 

火星代表リエナ

「お早うございます、皆さん。本日は忙しい中お集まりいただき感謝いたします。」

 

「本日は、庁舎からいくつかの重要な発表がある為に、皆様にはお集まりいただくことになりました。」

 

「では、挨拶などは省略させていただき、発表に移りたいと思います。」

 

「一つ目は、我々自身の呼称についてです。無意味なことだと認識される方も多いとは思いますが、この後の発表にも関わってくる為、第一の発表とさせていただきます。」

 

「私たちは本日を機に、第二開拓団に所属する、生き残った地球人ではなく。火星国家ミドガルドに所属する"火星人"と、ハッキリ名乗ることと致します。」

 

「次に、我々の元に訪れた放浪者についてです。これに関しては、彼の偉業と共に、知る方も多いでしょう。」

 

「ここに紹介いたします。彼の名は"斎藤 恋"。嘗て、全滅したとされた第一開拓団の顧問を務められていた方です。彼は元日本人でもあり、政治家としても若くして名を知られていた方でもあります。」

 

「そして彼が、数万にも及んだあの機械たちを打ち破った英雄でもあるのです!我らを滅びの運命より救ってくれた彼に、最大級の感謝を!!」

 

 

ーーーおおおおおおおおお!!!

 

 

「そして最後に!我々、国家ミドガルドは!彼、斎藤 恋と対等な、同盟を結ぶことを!ここに宣言致します!!」

 

 

ーーーーおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

 

「(反発する者が出ると思ったが…………、俺を英雄扱いすることで逃れたか……。さらに、英雄は様々な形で無形の縛りを受けることになる……か………。思ったより腕がいいな。これなら、リエナは、このまま政治家として座らせておいたほうが良さそうだ。)」

 

 

 

「火星の皆さん!この同盟に意義ある者は、今すぐ申し出なさい!さもなくば、永遠に沈黙せよ!」

 

ーーーー「「「異議なし!!!!」」」

 

「それでは本日より、国家ミドガルドと個人斎藤の同盟を正式に締結!発行することとする!!」

 

ーーーーわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日から、私の第二の火星生活(マーズライフ)が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

毎度毎度、稚拙な文章でホント申し訳ありません。
試行錯誤しつつ話を進めているので、文体が大幅に変わっていることもあると思います。

「どの文章が良かった!」など、おっしゃいって頂ければ、その文に統一しますので、また感想の方、宜しくお願い致します。




「では、次話投稿の日まで!さようならです!!」
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