東方混沌記   作:ヤマタケる

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ピンチになった百々達を救ったのはなんとあの五大王の一人であるメルト・グランチだった。


第121話 メルト・グランチvsメメントモリ

メルト・グランチの登場に悠岐と楓は驚くことしか出来なかった。そんな中、メメントモリが口を開く。

 

「メルト・グランチ?聞いたことがあるわ。確か二年前だったかしら?この幻想郷に帝セコンドと共にやって来て破壊を目論んでいた男。それがあなたね、帝王梟雄メルト・グランチ・エンペラー。」

「如何にも、私は嘗て幻想郷を破壊せんと目論んだ者だ。」

 

メメントモリの言葉に冷静に笑みを浮かべて答えたメルト・グランチ。それを見た楓は少し汗をかきながら言う。

 

「オッサン、気をつけろ。奴は私や悠岐、百々と九十九でも歯が立たなかった奴だ。」

 

「ククク、知っているとも。君は黒き刀と共にそこの鬼二人を見てあげたまえ。」

 

「あぁ、分かった。」

 

三人が話している中、メメントモリが唐突に口を開く。

 

「私に気にしていいのかしら?伊吹百々が私の攻撃を食らって毒状態なのよ?」

 

「毒状態?さてなんのことやら。彼の体に回っていた毒は既に消毒したが?」

 

「!?」

 

彼の言葉を聞いた瞬間、悠岐と楓は同時に気絶している百々を見る。先程まで彼の体に充満していた筈の毒の部分が跡形もなく無くなっていた。それを見たメメントモリは目を見開きながら言う。

 

「毒を治した!?」

 

「私の能力は攻撃系ではない、回復だ。私の能力は主に傷の治療、毒などの治癒を専門としている。」

 

彼の言葉を聞いた瞬間、悠岐は汗をかきながら心の中で語る。

 

(なんて野郎だ。メルト・グランチの奴、二年前戦ってたのはほんの一部に過ぎなかったというのか。)

 

そんな彼を気にすることなくメルト・グランチはメメントモリと対立しながら言う。

 

「そして私は、帝の(めい)によりこの幻想郷へ来た。破壊を防ぐためにね。」

 

「あなた一人でやるつもりなの?随分と立派なお仕事ですこと。」

 

「一人ではやらないとも。もう一人いるさ。」

 

「!?」

 

「もう一人、ですって?」

 

「あぁ、そうだとも。既に人里に光王ゴールド・マーグルがやって来ている。」

 

「マ、マーグルが!?」

 

声を合わせて驚く悠岐と楓。そんな二人とは別にメメントモリはクスクスと笑いながら言う。

 

「そう、お仲間がいたのね。ならば私と集中して戦えるわね、帝王梟雄さん。」

 

「フフフ、そうだな。今の状況ならば誰にも邪魔されることなく戦える。」

 

「さて、様子見させてもらおうかしら?」

 

「ほう、この四人とは力の格差のある私を相手に様子見とは、余裕だな?」

 

「余裕ではないわ。様子を見てどのような攻撃パターンをしてくるのかを見たいだけよ。」

 

彼女の言葉を聞いた瞬間、メルト・グランチはフッと鼻笑い、悠岐と楓を見て言う。

 

「黒き刀、氷の悪魔よ。二人の鬼を下がらせて私の戦いぶりを見ていたまえ。」

 

「チッ、偉そうにしやがって!!」

 

「・・・分かった。」

 

舌打ちする悠岐とは別に楓は冷静に頷き、答えた。そのまま悠岐は百々を、楓は九十九を担いで少し離れた場所へ移動させた。それを見たメルト・グランチはメメントモリを見て言う。

 

「さて、私から先で良いのかな?」

 

「えぇ、いいわ。掛かってきなさい。」

 

「では遠慮なく。」

 

そう言った瞬間、メルト・グランチの姿が消えたかと思うと一瞬にしてメメントモリの背後に移動していた。

 

「!?」

 

「速い!!」

 

驚く悠岐、楓、メメントモリとは別にメルト・グランチはメメントモリの背中を斬りつけた。

 

「くっ!!」

 

背中にダメージを受けたメメントモリは彼岸花の茎で攻撃しようとする。だが彼女の攻撃は容易く避けられてしまう。と、メメントモリから少し離れた場所に移動したメルト・グランチは笑みを浮かべて言う。

 

「鈍いな。今の攻撃は私の力のほんの少しも満たない程だ。」

 

「ほんの少しも満たない程ですって?なんて力なの。これが五大王の力。」

 

驚くメメントモリとは別にメルト・グランチは眉間に皺を寄せて言う。

 

「なんだね?まさか卿は王の力はさほど強くないと思っていたのかね?やれやれ、エリュシオンの話に影響され過ぎだな。」

 

そう言うと彼は背に回したままだった左手を前に出す。そして言う。

 

「卿には王の力の一部を見せてあげよう。」

 

そう言った瞬間、再びメルト・グランチの姿が一瞬にして消え、メメントモリの左側に移動する。

 

「2度目は受けないわよ。」

 

そう言うと彼女は彼岸花の茎でメルト・グランチを攻撃しようとする。

 

「ククク、知っているとも。」

 

笑みを浮かべながら彼は左手に持っていたものをメメントモリに投げつける。

 

「!?」

 

彼が投げたものは大量の黒い粉だった。それを頭から被ったメメントモリは咳き込みながら言う。

 

「くっ、目眩ましね。そんなもので私を倒せると思っているの?」

 

「思っているからやっているのだよ?」

 

そう言いながらメルト・グランチはメメントモリの回りを素早い動きで走り回る。

 

「動くだけじゃ私は倒せないわよ!!」

 

そう言うと彼女は彼岸花の茎でメルト・グランチを叩こうと彼を追う。それを見た楓が口を開く。

 

「オッサン、何をしているんだ。ただ動き回ってるだけじゃ全然ダメージを与えられないぞ。」

 

「・・・。」

 

落ち着けない楓とは別に悠岐は冷静にメルト・グランチの戦いを見る。と、メルト・グランチが突然動き回るのを辞め、メメントモリと対峙した。それを見たメメントモリはクスクスを笑いながら言う。

 

「体力の限界かしら?私に攻撃せずに動き回っていたのだから体力は限界よねぇ。」

 

「・・・。」

 

彼女の言葉に何も言わずに黙るメルト・グランチ。そんな彼に追い討ちをかけるようにメメントモリが口を開く。

 

「あなたはこの四人とは比べ物にならないほど意味のないことをしていたわ。最初の攻撃でかなりの強者だと思っていたのだけれど、がっかりね。」

 

そう言うと彼女は彼岸花の茎をメルト・グランチに向ける。そして再び口を開く。

 

「終わりよ、帝王梟雄!!」

 

「・・・ククク、これで終わりだと?」

 

「!?」

 

「え?」

 

彼の唐突な発言に楓とメメントモリは思わず声を上げてしまう。そんな二人とは別に悠岐は笑みを浮かべる。と、メルト・グランチが口を開く。

 

「がっかりしたのは私の方だよ、闘神メメントモリ。私は始めに爆破攻撃をした時、そして卿を斬りつけた時に気づいたよ。刀による殺傷法は無効。変わりに爆破攻撃を続ければ倒せるとね。だからこそ私は卿の回りを走り回っていた時に火薬を撒いておいたのだよ。回りをよく見てみたまえ。」

 

彼の言葉を聞いてメメントモリは咄嗟に辺りを見回す。彼女の回りには星の形を描くように黒い粉が撒き散っていた。そんな中、メルト・グランチは左手を上に上げ、指をならす構えをして言う。

 

「回りをよく警戒したまえ。卿に足りなかったのは警戒心だ。」

 

そう言った瞬間、彼は上げた左手をパチンッと鳴らした。その瞬間、火薬に火が着き、辺りを爆風が襲った。




メメントモリを圧倒するメルト・グランチ!勝負の行方は!?
次作もお楽しみに!

余談:先日からマギレコでさやかイベントが始まったのでさやか狙いで10連引いたらまさかの杏子が出ましたww
ほむらイベントまでまた石を貯めます!
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