東方混沌記   作:ヤマタケる

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闘神達の力を乗り越えて戦うユニ達の前に現れた倒されたはずのギラヒム。


第169話 歴戦

「生きている?」

 

「どう言うことなんだ?悠岐。」

 

暁が声を発し、影裏が悠岐に言う。

 

「アイツは一度首領と幻想郷に攻め込んできて俺と戦って間違いなくこの手で殺した筈なのに・・・!!」

 

悠岐が頭を抱えて驚愕する中、ユニが口を開いた。

 

「・・・いいや、違うわ悠岐君。あれはギラヒムじゃない、ギラヒムに変身したエリュシオンよ!!」

 

「その通り、よく見破ったね、八意百合姫。」

 

その口調と声、そして話し方はギラヒムそのものだった。それを見た百々が言う。

 

「味方に変身しないでよかったと思うべきかもな・・・。」

 

「面倒な力だな・・・。」

 

「カルマの力だ。仲間に変身してもおかしくない。」

 

「これなら、合言葉でなにかも決めておけばよかったですね。」

 

影裏、楓、暁が言う中、ギラヒムに変身したエリュシオンが口を開く。

 

「さぁ、次は誰が来るかな?」

 

そう言うと彼女は左手を前に出し、二本の指をクイクイと動かして挑発した。

 

「僕が行こうかな。文字よ。」

 

琥珀がエリュシオンへ向けて『散』の文字を複数飛ばす。ソレは当たれば魔力や霊力、妖力といった力の源を散らす効果を持つものだ。『当たれば』のはなしだが。

 

「私もサポートします。先程の力で行きます。『天に掲げるは王者の剣。世界を守る鞘とならん!』」

 

琥珀に続いて暁もアーサーの力を用いて複数の剣を彼女に向けて放つ。

 

「これはちょっと多いねぇ。」

 

そう言うと彼女は本棚から再び一冊の本を取り出し。中から緑色に輝く宝石を取り出し、再び口付けをした。その瞬間、彼女の周りに緑色の結界が渦巻き始める。渦巻いた瞬間、結界の中から銃声が響いたかと思うと無数の弾丸が琥珀の放った文字と暁の放った剣を撃ち抜いた。

 

「銃弾!?」

 

「元の姿に戻ったんですかね・・・?」

 

琥珀と暁は銃弾の流れ弾を避け、ユニ達の元へ戻る。渦が消えた場所にいたのは頭部がワニで緑色のコートを着た男が立っていた。それを見た魔理沙が口を開く。

 

「また変わったぜ!?」

 

「今度はドールクか!」

 

「ドールク?」

 

「現世では銃王と呼ばれている奴だ。奴の銃捌きは並外れているって言われていて厄介な奴だ。」

 

悠岐、九十九が話している中、ドールクに変身したエリュシオンが口を開く。

 

「どうした?文字や剣が銃弾に弾かれてしまうようじゃ俺には勝てないぜ?」

 

話し方や声のトーンはドールクそのもの、完璧な変身をしている。と、ユニと影裏が同時に動いた。

 

「これでも喰らいなさい!」

 

「見た目が変わったくらいでビビることなんかねぇ!」

 

そう言うと二人は同時に弾幕を放った。それを見たエリュシオンは本棚から再び本を取り出すと中から紫色に輝く宝石を取り出し、口付けをした。その瞬間、彼女の体が紫色の渦に囲まれた。それと同時に渦の中から巨大な鏡が出現し、ユニと影裏の放った攻撃をそのまま跳ね返した。

 

「きゃあ!」

 

「ぐおっ!!」

 

跳ね返された攻撃を受けたユニと影裏は霊夢達の元へ飛ばされる。

 

「ユニ!」

 

そう言って悠岐は吹っ飛ぶユニを受け止めてダメージを抑えた。

 

「あ、ありがとう悠岐君。」

 

「俺はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そう言って影裏は誰にも受け止めてもらえずにゴロゴロと転がっていった。鏡が出た場所を見るとそこには黒い翼を生やして杖を持ち、紫色の瞳を持つ女性が立っていた。

 

「今度は女ですか・・・。」

 

「ペルセポネに変身したか・・・。」

 

一言呟く暁の後に楓が口を開く。そんな中、百々と九十九がペルセポネに変身したエリュシアンの元へと向かう。

 

「弾幕を跳ね返すなら!」

 

「殴って鏡を割ってやる!」

 

そう言って百々は自身の力で先程の暁の放っていた剣を再現し、九十九は緑色のスマホをかざして緑色のルーペを手にエリュシオンに向かっていった。それを見た彼女は杖を放り投げると懐に持っていた本を取り出して中にあった黒い宝石を取り出し、口付けをした。今度は黒い渦が彼女を囲んだ。

 

「変身する前に!」

 

「攻撃すれば問題ない!!」

 

そう言って二人は渦巻いる間に攻撃を仕掛ける。二人の攻撃が命中する寸前だった。渦の中から金色の刀が現れたかと思うと二人の攻撃を容易く防いだ。

 

「なっ!?」

 

「はや・・・。」

 

その瞬間、彼女を囲んでいた渦が消えた。そこには長身で後ろ髪を縛っていて左腕を背に回している男が立っていた。

 

「フフフ。」

 

男は笑うとそのまま至近距離で軽い爆発を起こして百々と九十九を吹っ飛ばした。

 

「ぐあっ!」

 

「ぐっ!!」

 

ユニ達の元へ吹っ飛ばされた二人は無事着地し、体制を整えた。男を見た琥珀が口を開いた。

 

「メルト・グランチ・エンペラーかぁ・・・厄介な人に変身してきたね。」

 

「奴に変身したなら!」

 

「俺らでやる!!」

 

そう言って悠岐と楓は勢いよくメルト・グランチに変身したエリュシオンの元へと向かっていく。その瞬間、エリュシオンの周りに橙色の渦が渦巻き始める。

 

(宝石を取っていないのに・・・?)

 

心の中で思った楓はあまり気にすることなく彼女に向かっていく。その時だった。渦の中から強力な弾幕が放たれ、悠岐と楓に命中した。

 

「ぬぐっ!?」

 

「ぐはっ!!」

 

弾幕を受けて吹っ飛ばされた二人は先程の百々と九十九同様、着地し、体制を整えた。渦が消えた場所にいたのは金髪でウェーブのかかった長髪、満州族のような服に黒のロングスカートを穿き、頭に冕冠を被っている女性がいた。彼女を見た霊夢が口を開いた。

 

「そんな・・・純狐にも変身するなんて!!」

 

と、純狐に変身したエリュシオンが元の姿に戻り、口を開いた。

 

「フフフ、どう?カルマの力は。記憶に記された力があればどんな奴にだって変身することが可能なのよ!」

 

「クソッ、ふざけたマネしやがって!!」

 

腹が立った九十九はエリュシオンに向かっていく。そんな彼女を見たエリュシオンは手に持っていた青く輝く宝石に口付けをしながら言う。

 

「いいのかしら?アンタは・・・。」

 

そう言っている途中に彼女の周りに青い渦が渦巻き始める。

 

「当たり前だろ!!お前なんか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたに私を、殴れるのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渦が消えたそこには青いブレザーと薄いこげ茶色のスカートを穿き、黄色いリボンをつけたオッドアイの少女が現れた。彼女を見た瞬間、九十九は彼女の目の前で拳を止め、一言発した。

 

「ほう・・・らい・・・?」

 

その一瞬の隙を狙って少女に変身したエリュシオンは彼女の目の前でレーザーを放った。間一髪で暁が彼女を抱えてレーザーを止めていた。

 

「私に、幻想は届きませんよ。」

 

そう言って暁はユニ達の元へと戻る。そんな彼を見て少女蓬莱に変身したエリュシオンがゆっくりと元に戻りながら口を開く。

 

「惜しかったですわ。もう少しであなたの命を奪えそうだったのですが・・・。邪魔が入っちゃ、しょうがないわね。さっきと同じ子らでアンタ達を葬ってあげる。」

 

と、何かに気がついた悠岐が口を開いた。

 

「みんな!俺の話を聞いてほしい。奴がさっき変身した5人は俺達のいずれかが戦ったことのある奴らだ。それなら変身した奴に応じて俺達も戦う人を決めよう。」

 

「そうか!ペルセポネにドールク、メルト・グランチやギラヒムは私達が戦ったことのある奴ら。それなら分かる奴が戦えばなんとかなりそうだぜ!」

 

「ですが、一度も戦ったことのない私や百々君とかはどうしましょう?」

 

「手分けしてやればいいわ。メルト・グランチに変身したら私と暁で対応するわ。暁、私の指示通りに動きなさいよ。」

 

「分かりました、姉さん。」

 

「ペルセポネに変身したら私と九十九で対応する。」

 

「指示は頼んだよ、楓。」

 

「さとりから話は少し聞いたぜ。ドールクに変身したら私と影裏でなんとかするぜ!」

 

「おっしゃやるか!」

 

「純狐に変身したらユニちゃんと対応するよ。僕の言葉通りにね、ユニちゃん。」

 

「えぇ、分かったわ。」

 

「ギラヒムが出たら俺と百々で戦おう。」

 

「よっしゃ、やるぜ!」

 

ユニ達が話している中、エリュシオンが口を開く。

 

「作戦会議は終わったのかしら?それじゃあ行くわよ!!」

 

 




作戦を立てたユニ達はエリュシオンへと向かう。果たして作戦は成功するのか!?
次作もお楽しみに!
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