東方混沌記   作:ヤマタケる

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怪我から復帰した霊夢、楓、九十九、琥珀は再びエリュシオンの元へと向かっていく。


第179話 堕天使合流

「一気に仕留めるとするかねぇ!」

 

「同感ね。」

 

「行きましょう。」

 

勇儀の一声と同時に幽香、依姫がそれぞれの得物を構えてエリュシオンに向かっていく。

 

「無駄よ、いくらアンタ達が人数を増やそうが私に叶うことはないわ。」

 

そう言った瞬間、エリュシオンはなんと刀一本で幽香、依姫の攻撃を受け止め、火傷している左手で勇儀の拳の一撃を止めたのだ。

 

「なっ!?」

 

「?」

 

「おいおいマジかよ。」

 

驚く3人とは別にエリュシオンは一気に3人を吹っ飛ばす。吹っ飛ばした直後、エリュシオンは剣を片手に依姫に向かっていく。そのまま2人は刀を剣を打ち合う。

 

「ぐっ・・・(剣の一撃一撃が重すぎる!このままでは・・・)」

 

体勢を整えようとエリュシオンから距離を置こうとした瞬間、突然依姫の左肩からドバッと切り傷が開き、血が飛び散った。

 

(なんで!?剣はあの人の肩に触れてなかったはず!!)

 

心の中で言う藍。

 

「じ、次元斬・・・。」

 

依姫がそう言ったと同時にエリュシオンはコクリを頷くとそのまま回し蹴りを彼女の腹に食らわせる。

 

「ガハッ!」

 

そのまま勢いよく依姫は吹っ飛ばされる。吹っ飛ばされる依姫の隣から幽香が日傘をエリュシオンに振り下ろす。彼女はそのまま幽香の攻撃を剣で防ぐとそのまま撃ち合いをする。

 

「いいわねぇ、風見幽香。幻想郷で名が知られてるだけある。」

 

「フフフ、素敵なお言葉感謝するわ。でもあなた、そんなこと言ってられる暇があるのかしら?」

 

そう言った瞬間、勇儀がエリュシオンの背後から拳を振り上げて飛び上がっていた。勇儀の背後からの攻撃に気づいていたエリュシオンはまず幽香の顔面に張り手を食らわした。

 

「ぐっ!」

 

張り手を食らった幽香は思わず後退する。その後退している間にエリュシオンは背後から飛んでくる勇儀の拳を振り返ることなく避けるとそのまま彼女の腕を掴み、なんと片腕で勇儀の巨体を地面に叩きつけたのだ。

 

「ゴホッ・・・。」

 

地面に叩きつけられた勇儀は血を吐く。その間に張り手を食らい鼻血を垂らしながら幽香がエリュシオンに再び向かっていく。そのまま2人は再び撃ち合いを始める。と、エリュシオンが口を開いた。

 

「どうしたの?随分と動きが乱れてきてるわよ?」

 

「あら、そうかしら?そんなことないと思うけれどね!!」

 

そう言うと幽香は瞬時に日傘の先端をエリュシオンに突き刺す。

 

「へぇ、エグいことしてくるわね。」

 

そう言いながら躱すエリュシオンだが完全には避けきれず、頰から血を流す。その瞬間、エリュシオンは右足に力を入れる。

 

(蹴りが飛んでくる。迎撃しないと。)

 

彼女の蹴りを予測した幽香は目線を足に向けて迎撃の体勢に入る。だが次の瞬間、エリュシオンから放たれたのは蹴りではなく左手から放たれる手刀だった。それは幽香の腹を捉え、刺さってしまう。

 

「ゴフッ・・・。」

 

腹に左手を突き刺された幽香はその場で吐血する。エリュシオンが右足に力を入れたのは蹴りを警戒して腕から意識を離すためのフェイクだったのだ。そのままエリュシオンは幽香の腹から腕を抜く。その場で膝をつく幽香にエリュシオンが口を開く。

 

「体は使い方次第で時に凶器となるのよ?そうねぇ、現世でよく知られているのは蟷螂拳ってやつね。」

 

「幽香ぁ!!」

 

彼女が話し終えると幽香の名前を叫びながら巨大化した萃香がエリュシオンに向けて拳を振り下ろす。それを見た彼女は横っ飛びで萃香の攻撃を躱す。その瞬間、エリュシオンの背後からレミリアがスペルカードを発動して攻撃を放つ体勢に入っていた。

 

「これでも喰らいなさい!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

「お姉様手伝うよ!禁忌『レーヴァテイン』!」

 

レミリアに続いてフランもスペルカードを発動して放つ体勢に入る。それを見たエリュシオンも一枚のスペルカードを取り出して発動する。

 

「槍ねぇ。いいわ、見せてあげる。アンタの槍より私の槍の方が強いってことをね。」

 

そう言っている間にレミリアのグングニルとフランのレーヴァテインは既に放たれていた。

 

「貫通『ゲイボルグ』」

 

そう言った瞬間、エリュシオンの左手に黄緑の槍が現れた。そのまま彼女は2人目掛けて槍を投げつけた。エリュシオンから放たれた槍は2人の放った攻撃を瞬時に貫通し、消したかと思うとそのまま2人の間をすり抜けて上空まで飛んでいった。その瞬間、槍が超上空で黄緑色の超大爆発を起こしたのだ。その爆風によって周辺にいる者達全員が吹き飛ばされた。

 

「きゃぁ!」

 

「フラン!」

 

勿論2人もその影響を受け、レミリアはフランを抱き締めたまま爆風によって吹き飛ばされた。爆風の影響はなんと周囲にある荒廃した建物や木々を吹き飛ばすほどである。そんな中、エリュシオンは1人笑みを浮かべて口を開いた。

 

「どう、これで分かったでしょ?私とアンタ達じゃ力の差がありすぎる。私に勝とうとするのが愚策ということを思い知りなさい。」

 

「それはどうかしら?」

 

その声が聞こえた瞬間、エリュシオンの背後からスキマが現れたかと思うとスキマの中から紫が草薙の剣を彼女目掛けて投げつけた。エリュシオンはそれをなんなく躱す。

 

「今です!」

 

「やるしかない!」

 

「ここで仕留める!」

 

「覚悟なさい!」

 

その声が聞こえた瞬間に妹子、小町、藍、豊姫の4人が彼女に向かって攻撃を放とうとしていた。

 

「倍速『クロックアップ』」

 

そう言った瞬間、エリュシオンの姿が一瞬にして消えたかと思うと目で追いきれない速さで4人の背後に瞬時に移動し、パチンと指を鳴らした。その瞬間、4人の体から血が飛び散り始めた。

 

「え、うそ・・・。」

 

「ど、どうなっ、てんだい・・・?」

 

豊姫と小町がそう言うとそのまま4人はその場に倒れた。その様子を見てエリュシオンはクスクスを笑う。

 

「笑っている場合か!!」

 

その声が聞こえた瞬間、彼女の前に白沢に姿を変えた慧音が現れたかと思うとエリュシオンの頭を両手で押さえ込んだ。

 

「ありゃりゃ(これは頭割れるの覚悟ね。)」

 

「この距離では避けられない!これでも食らえ!」

 

そう言うと慧音はエリュシオンの頭に渾身の頭突きを浴びせた。鈍い音と同時にエリュシオンの頭から血が流れ始める。と、エリュシオンが笑いながら口を開いた。

 

「ククク。いい頭突きだったわね、頭割れちゃった。けれど、耐えられたらどうするつもり?」

 

「がっ!?」

 

そう言った瞬間、エリュシオンは剣を地面に刺すと空いた右手で慧音の首を掴み、締め上げ始めた。強力な力で首を絞められた慧音は思わず彼女の頭を離してしまい、両手で手首を掴んで引き離そうとする。

 

「慧音!!凶神!慧音を放せ!!」

 

そう言って彼女を助けようと妹紅がエリュシオンの背後から炎を纏った弾幕を放つ。

 

「待て妹紅・・・があっ!!」

 

慌てて慧音が止めようとしたが既に遅く妹紅の放った弾幕を見たエリュシオンはなんと慧音を盾にして攻撃を防いだのだ。無慈悲にも妹紅の放った弾幕は慧音の背中を捉えてしまう。

 

「慧音!!」

 

思わず彼女の名を叫ぶ妹紅。そんな中、エリュシオンは慧音を妹紅へと投げつけた。慌てて妹紅は慧音を受け止める。

 

「性格の悪いアンタがやりそうなことだな。」

 

篁がそう言いながら2人の元へ寄る。そんな中、エリュシオンが話しながらスペルカードを取り出した。

 

「これも戦法の内の一つよ。折角だから面白いの見せてあげる。」

 

そう言うと彼女はそのまま取り出したスペルカードを発動した。

 

「『幻惑の巨獣』」

 

そう言った瞬間、エリュシオンの姿が消えた。直後、あたりが地震のような揺れが起き始めた。

 

「なんだなんだ!?」

 

警戒する3人。そんな中、3人の目の前に巨大な猛牛が地面から現れたかと思うとそのまま3人に向かって突進してきたのだ。

 

「これはやべぇ!!」

 

そう言うと篁は鎖鎌を使って猛牛の突進を受け止めた。だが猛牛も彼を吹っ飛ばそうと力を込める。対する篁も全身に力を込めて猛牛の動きを抑える。

 

「こんなんで、この俺を倒せっかよ!!」

 

そう言うと篁はそのまま全身に力を込めてなんと猛牛を横に薙ぎ倒したのだ。全身に力を込めた篁は両腕を垂らしながら息を切らす。それを狙ったのか、彼の懐にエリュシオンが既に剣を構えて潜り込んでいた。

 

「篁!!」

 

「なにっ!?(マズイ、この位置は躱せねぇ!)」

 

そのままエリュシオンの剣が篁に向かってしまう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。突如篁の前に一つの影が飛び込んできたかと思うと紫色のバリアを展開してエリュシオンの攻撃を防いだのだ。

 

「何?」

 

流石のエリュシオンもこれには想定外だったらしく、ずっと浮かべていた笑みが急に無くなる。そしてバリアが彼女の攻撃に耐え切れず割れたかと思うと彼女の目の前で十字方向に広がる水色のレーザーが放たれた。

 

「チッ。」

 

思わず舌打ちをしたエリュシオンは咄嗟に飛び上がり、後退する。

 

「あ、あんたは・・・。」

 

篁の前にいたのは紫色の服に紫色の翼を生やす女性だった。彼女の体は誰かと戦闘を行ったのか、所々傷が生々しく残っていた。そんな彼女を見てエリュシオンが口を開く。

 

「ルシファー・・・死に損ないが、折角生かしてあげたというのに今度は本当に殺されたいの?」

 

「お前が、気に食わないか、らだエリュシオン・・・!!」

 

「私の下についたモンスター達にアンタを監禁させていた筈なのに、無理矢理出てきたっていうの?」

 

「あんなの、私の相手にすらならない。」

 

ルシファーと名乗る女性とエリュシオンが話している中、幽々子が紫に近づいて口を開く。

 

「ねぇ紫、あの人は一体?」

 

「師匠から一度聞いたことがあるわ。彼女の名前はルシファー、幻想郷や現世とは別の世界、『ストライクワールド』にて『堕天の王』と呼ばれている存在よ。悠岐や楓と関係のある人物ね。」

 

2人が話してる中、エリュシオンとルシファーが再び対峙する。

 

「ルシファー、今度は許してあげない。確実に殺してあげるわ。」

 

「お前はここで私が止めてみせる。」

 

 




再び対峙するエリュシオンとルシファー!!
2人の戦いの結末は!?
次作もお楽しみに!
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