東方混沌記   作:ヤマタケる

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大国主命の力を使う依姫だが、時間切れになってしまい、幽香に反撃を食らう。


第43話 幽香vs依姫③

場所は変わって玄武の沢。そこではペルセポネとの戦いで傷ついた体を癒していたユニ、霊夢、魔理沙、楓と彼女達の元へ情報を伝えに来た文がいた。傷を癒している中、魔理沙が口を開く。

 

「なぁ、楓。堕天(モードオブサタン)ってどこで覚えたんだ?」

 

「覚えるも何もあれはルシファーに教えてもらったものだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユニ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、馬に乗った青年、悠岐がユニ達の元へとやって来た。それを見た霊夢が言う。

 

「あんた、その馬どこで・・・」

 

「ついさっきこの辺り(妖怪の山)歩いていたら、いたからすぐに飼い慣らした。」

 

「つ、強い。」

 

「ところで悠岐、他の場所はどうなっているか分かるか?」

 

「今のところ、幽香と依姫が戦っている。」

 

「ど、どうして幽香と依姫が?いや、どうして依姫が地上に来ているの!?」

 

「分からない。だが、月で何か言われたのは違いないな。それに、レミィ達もやられたし、有頂天が本来の有頂天ではなくなった。」

 

「つまり、どういうこと何ですか?」

 

「カオスに占領されたんだよ。」

 

「悠岐君、これからどうするつもりなの?」

 

「生憎、俺は空を飛べないからな。紅魔館へ行き、レミィ達を助けにいく。」

 

「待て悠岐、私も行く。」

 

「楓ちゃん、堕天(モードオブサタン)を使った後なのに大丈夫なの?」

 

「戦えないことはない。」

 

「楓、無理するなよ。」

 

「分かってる。」

 

彼女が言った瞬間、悠岐は楓に右手を伸ばした。それを見た楓は彼の手を取り、馬に乗る。そして悠岐はユニ達を見て言う。

 

「カオスのことはお前達に託すぞ。必ず、倒してくれよ。」

 

「えぇ、分かったわ。」

 

「がってんだぜ!」

 

「任せて!!」

 

三人が言った瞬間、悠岐と楓は笑みを浮かべるとそのまま紅魔館へと馬を走らせていった。それを見た文が三人に言う。

 

「では私はここで失礼します。みなさんの無事を祈ります。」

 

そう言うと文は何処かへ飛んでいってしまった。ユニ達はそれを黙ってみていた。そんな中、魔理沙が二人に言う。

 

「もう少し傷を癒したら有頂天へ行こうぜ。」

 

「分かったわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽の花畑では幽香の一撃を食らった依姫が結界にぶつかり、地面に崩れる。そんな彼女に幽香が笑い声を上げながら言う。

 

「アハハハハハ!あなたは私が何も考えずに戦ってたと思っていたの?甘いわねぇ、ちゃんと10分経つまで時間を稼いでいたのよ!気づかなかったでしょう?」

 

「くっ・・・。」

 

「それにあなたは気づいているのか知らないけれど地上の重力は月の重力の6倍。つまりあなたは月で戦う時より6倍体力を消費するのよ!!」

 

幽香が言った瞬間、依姫は心の中で語った。

 

(馬鹿な、あんな乱暴なやり方で計画的にされていたなんて・・・完全に油断していた。それに大国主命の力を使ってしまった今、私に切り札はない。力で押しきらないと。)

 

そう言うと依姫は幽香に対抗すべく祇園の剣を振る。しばらく辺りに幽香の日傘と依姫の祇園の剣がぶつかり合う音が響く。そして二人の攻撃が同時に当たる瞬間、二人の体が同時に後退する。二人は態勢を整えて地面に着地する。

 

「はぁ、はぁ、ウフフ。」

 

「はぁ、はぁ。」

 

息が荒くなり、頭から血が垂れるも笑みを浮かべる幽香と真剣な表情をして先程の幽香の攻撃により頭から血が垂れる依姫は互いに見つめ合っていた。そんな中、幽香が言う。

 

「中々決着がつかないわね、もうここで切り上げちゃおうかしら?」

 

「いいえ、まだ切り上げるつもりはありません。決着がつくまで戦います。」

 

「そう、ならさっさと殺りましょう。」

 

「・・・。」

 

そう言うと幽香は日傘を構える。それと同時に依姫も祇園の剣を構える。そして二人同時に駆け出す。

 

「はぁぁぁぁぁッ!」

 

「ウフフッ。」

 

結界の中であるのにも関わらず幽香と依姫は幻想郷を破壊するような勢いで武器をぶつけ合う。二人が武器をぶつけ合うのと同時に結界がピシピシと音を立て始める。

 

「アハッ!」

 

依姫の祇園の剣を下に弾いた幽香は彼女の頭を日傘で殴りつける。その衝撃で依姫の頭から鮮血が飛び散る。

 

「くっ!」

 

負けじと依姫も幽香の腹を横に斬りつける。しかし彼女は痛がる様子もなくただ笑って依姫に攻める。

 

「まだまだよ!勝負(ゲーム)はこれからが本番よ!」

 

「えぇ、勿論ですとも!!」

 

初めてだ。依姫にとって戦うことがこんなにも楽しいと感じることなんてなかった。月の都での修行、レミリア達の奇襲の時など、つまらないものだった。だが幽香との戦いにより、彼女にも戦うことの楽しさを理解した。彼女と戦っている時の依姫の顔には笑みが浮かんでいた。

 

「これで終わりよ!」

 

「行きます!!」

 

二人が言った瞬間、二人の攻撃がぶつかり、幽香と依姫がすれ違う。すれ違う時に幽香と依姫は互いに見つめ合う。

 

「くっ・・・。」

 

「フッ・・・。」

 

その瞬間、幽香の肩から鮮血が飛び散る。それと同時に依姫の背中から鮮血が飛び散る。その瞬間、幽香と依姫は互いに武器を地面に落とし、口を開く。

 

「中々強いじゃない、月人さん。」

 

「あなたこそ、私が今まで戦った中で一番強いですよ。」

 

「こ、この、戦いは・・・。」

 

「せ、二の次(セカンドラウンド)としま・・・。」

 

その瞬間、二人は同時に地面にうつ伏せで倒れ、力尽きた。それと同時に太陽の花畑を覆っていた結界が一瞬にして消えてしまった。その瞬間、幽香の元にスキマが展開し、依姫の元に一人の女性が寄る。幽香の元に来たのは妖怪の賢者、八雲紫で依姫の元に来たのは彼女の師匠ではる八意永琳だった。依姫を担いだ永琳が紫に言う。

 

「妖怪さん、これは一体どういうことなの?どうして地上に来る筈のない依姫が来ていてその子と戦っていたの?」

 

「さぁ、それは私にも分かりませんわ。けど、幽香からその子に戦いを申し込んだのは確かね。」

 

「月の力と相討ちなんて・・・。恐ろしいわね、風見幽香。それにしてもよく二人が戦っている時に結界が壊れなかったわね。」

 

「あら、あの結界は私が張ったものではないわ。」

 

「・・・え?」

 

「あれは恐らく私達の身内か、幻想郷以外の人が張ったものだと思うわ。」

 

「私達の身内?それって一体・・・?」

 

「調べておく必要があるけれど今はそんなことをしている暇は無いわ。さっさとこの二人を治療し、カオスの下僕達を倒してもらいましょう。」

 

「えぇ、そうね。」

 

そう言うと永琳は依姫を担いだまま永遠亭へと飛んでいってしまった。それを見た紫は幽香を抱き上げ、そのままスキマの中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人がいなくなった瞬間、太陽の花畑に残されたレイセンとリグルはある一人の男を見る。男は辺りを見回していて何もしない。その瞬間、男は一瞬にして消えてしまった。それを見たリグルが言う。

 

「い、今の男の人ってまさか・・・。」

 

何かを察したリグルはそのままミスティアのいる迷いの竹林へと飛んでいってしまった。それと同時にレイセンも言う。

 

「あの人は確か豊姫様と一緒にいらっしゃった筈の男の人・・・。」

 

何かに気づいたレイセンはそのまま豊姫が向かっている妖怪の山へと走っていった。




幽香と依姫の戦いは相討ちに終わった。しかしもう1つの場所で新たなる戦いが!?
次作もお楽しみに!
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