「とびきり弓が優れている人って?」
「物部布都って言う奴だぜ。」
「物部布都・・・・。あぁ!!あの神子さんの所の人ね。分かったわ。」
そう言うとユニはスペルカードを取り出した。そして発動する。
「呼符コールザエニー。」
彼女が言った瞬間、彼女の右側に直径2mほどの空間が現れた。そしてユニは叫ぶ。
「敵を射れ、物部布都!!」
彼女が叫んだ瞬間、空間の中から灰色の髪をポニーテールで纏め、グレーの瞳に烏帽子を被っていて白装束を着ていて紺のスカートを穿いている女性が現れた。
「な、なんじゃここは!!」
空間から現れた女性、物部布都が叫んだ瞬間、ユニは再びスペルカードを発動する。
「剣符アームストライク。」
その瞬間、ユニの右側から空間が現れ、その中から弓矢が出てきた。ユニはそれを布都に渡し、言う。
「これであの蜘蛛の背中にある目を射てくれないかしら?あの蜘蛛を倒すためにはあなたの力が必要なの。」
「あの蜘蛛・・・ってぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
布都がシェルドゴーマを見た瞬間、彼女は見たこともない巨大な蜘蛛を見て思わず叫んでしまう。そんな彼女に霊夢が言う。
「早くあいつをやりなさいよ。弾幕が効かないみたいなんだから。」
「わ、分かったぞぞぞ。」
布都がユニから弓矢を渡された瞬間、シェルドゴーマが背中の目からレーザーを発射してきた。
「あ、あわわわわ・・・。」
思わず慌ててしまう布都。そんな彼女に魔理沙が弓矢を押しつけながら言う。
「早く奴の目を射てくれ!」
「お、おお。そうじゃ!」
そう言うと布都は弓矢を構え、矢をシェルドゴーマの方へ向ける。そして放った。
「グガァ!」
その瞬間、布都の放った矢がシェルドゴーマの背中の目に命中し、そのままシェルドゴーマは背中から地面に落ちた。
「よし、今だっ!」
その時、シェルドゴーマの様子を見ていたユニが突如シェルドゴーマの元へスペルカードを発動しながら近づく。
「剣符アームストライク。」
その瞬間、ユニの右手に黒くて先が丸い杖が握られていた。そしてユニはシェルドゴーマの近くにあった石像に向かって杖から黄色い光を飛ばした。
「はあぁぁぁぁぁぁっ!」
そのままユニは杖を振り下ろす。その瞬間、彼女の動きと同時に石像の右の握り拳がシェルドゴーマの腹を殴りつけた。
「グギャァ!」
拳がシェルドゴーマの腹に命中した瞬間、シェルドゴーマは足を丸め始めた。そしてそのまま爆発してしまった。
「あら、案外弱かったわね。」
「いいえ、まだよ。」
そう言うとユニは三人に見えるようにある方向を指差す。それに合わせて三人はユニが指差す方向を見る。そこにはシェルドゴーマの目ではなく赤くて太い体をした1mほどの蜘蛛に辺りには38cmほどの蜘蛛がいた。蜘蛛達が霊夢達を見た瞬間、逃げ始めた。
「あっ待て!」
その瞬間、霊夢と魔理沙が蜘蛛を追いかけ始めた。それを見た布都が弓を構える。そんな彼女にユニが言う。
「これをつければあの蜘蛛を一撃で倒せるわ。」
「これ・・・・ってえぇ!?」
ユニが取り出したものを見て布都は思わず声を上げてしまう。ユニが取り出したものはなんとTNTと書かれた箱だった。
「射れないなら代わりに私が射るけれど?」
「早くやっておくれ!我は出来ぬ!」
布都が弓矢をユニに渡した瞬間、彼女はすぐに後退する。そんな彼女とは別にユニは箱に矢を刺すとそのまま箱に火をつけ、シェルドゴーマの目となっていた蜘蛛に向ける。そして放った。
「ギャァァ!」
ユニの放った矢は赤い蜘蛛に命中する前に箱が爆発し、そのまま蜘蛛達は一斉に爆発していった。と、霊夢がユニに近寄り、言う。
「ユニ、さっきの杖は何だったの?」
「あれはコピーロッドといって本来動くはずのないものに命を与える道具よ。」
「命ってことはユニの命を提供するのか?」
「そんなことしたら私は生きていないわ。」
そう言うと魔理沙、霊夢、ユニの三人は布都を見ながら言う。
「ありがとう、布都。」
「いいんじゃよ。丁度我はイモと喧嘩をしていたからな!すっかり気分が良くなったぞ。」
「・・・イモ?」
「あぁ、イモじゃ!」
あり得ない。あんな食べ物のような名前をした人なんて幻想郷にいない。そう思ったユニは苦笑いしながら言う。
「そ、そうなのね。良かったじゃない。」
「そうじゃ!本当に良き出来事じゃった。それじゃあ我は帰るから早く空間を出しておくれ。」
布都が言った瞬間、ユニは彼女の前に空間を出現させた。そのまま布都は空間の中へと入っていった。
「何者だ、お前達!!」
布都が帰ったのと同時に奥の部屋からぞろぞろと拳銃を持った兵士達がユニ達の回りを囲んだ。それを見た魔理沙が口を開く。
「これはヤバイぜ!!」
魔理沙が思わず両手を上げようとした瞬間、ユニがスペルカードを発動した。
「呼符コールザエニー。」
その瞬間、ユニの右側に直径2mほどの空間のが現れた。そしてその中から青い髪に兎の耳、黒い瞳に赤いリボンをつけたスーツに灰色のジーンズを穿いていて背は魔理沙ぐらいの少年が現れた。
「な、なんだこいつは!!」
一人の兵士が思わず声を上げる。そんな彼とは別にユニは少年に言う。
「さぁニコ君、あいつらに力を見せつけちゃって!」
「うん、分かったよ。」
そう言うと兎の少年、ニコはユニ達の前に出た。そして両手を上げ、何かのおまじないを唱え始めた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あぁ、あの驚異が蘇るぅぅぅぅぅ!」
その瞬間、兵士達が拳銃を落とし、頭を抱えて地面に崩れ始めた。その瞬間、ユニが霊夢、魔理沙に手招きしながらニコに言う。
「こいつらはあなたに任せるわ!霊夢、魔理沙、急いで!!」
「えぇ、分かったわ。」
そう言うと三人は兵士達の間をすり抜けて奥の部屋へと入っていった。
場所は変わって紅魔館。そこではアヌビスとの戦いで傷ついた悠岐、楓を癒す慧音がいた。なお、妹紅はレミリア達を探して館内を歩き回る。と、慧音が悠岐に言う。
「悠岐、大丈夫なのか?
「それでもいい。少しの力があれば俺はカオスと戦える。」
「駄目だ悠岐!今の状態じゃカオスには勝てない。」
楓が悠岐に言った瞬間、妹紅がある人物を抱えてやって来た。彼女の後ろには黄色い髪にクリスタルがついた翼を持つ少女がいた。
「フラン!」
「お兄ちゃん・・・。」
悠岐が言った瞬間、吸血鬼の少女、フランは悠岐に寄り添う。そんな二人とは別に妹紅が紫色の少女、パチュリーを地面に寝かせて言う。
「ここにはパチュリーにフラン、小悪魔に咲夜に美鈴がいたぞ。」
その瞬間、何かに気づいた楓が妹紅を見ながら口を開く。
「おい妹紅。肝心のレミィは?」
「・・・・すまない、見つけられなかった。」
妹紅が言った瞬間、悠岐は目を閉じた。しばらくたって目を開き、言う。
「紅魔館からレミィの気配を感じない。恐らく連れていかれたんだ。」
「クソッ!」
思わず地面を殴りつける楓。そんな彼女にフランが言う。
「あなたってお兄ちゃんと同じ悪魔だよね?」
「あぁ、私の名前は楓だ。フラン、頼み事があるんだが・・・。」
「何?お姉ちゃん。」
「お姉ちゃん!?まぁ、いいけれどパチュリー達を見守っててくれないか?」
「うん、分かったよ。」
「ありがとう、助かるよ。」
そう言うと楓はフランの頭を優しく撫でた。そうしている内に妹紅が紅魔館にいた人達を近くに寝かせた。と、悠岐がフランに言う。
「一人で辛いかもしれないが頼んだぞ。」
「うん、任せて!!」
フランが言った瞬間、悠岐と楓は馬を走らせ、妹紅と慧音は飛んでいってしまった。それを見届けたフランは館の中へと入っていった。
シェルドゴーマを倒したユニ達紅魔館から一人だけ見つからないレミリア。果たして彼女は何処に!?
そしてあの男が再び!?
次作もお楽しみに!