機動戦士ガンダムUC ー真実の愛ー   作:姫奈子

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マリーダとの戦闘で意識共有をしたシュウはマリーダの過去に感化され、自分の過去の記憶を思い出した
その記憶とは古き友との思いでであり、忌わしき記憶であった。


第9話 古き思いで 前篇

21年前…UC.0075

 

俺はサイド3で生まれた。

 

軍人一家の家系に生まれ父は大佐、母は技術開発部部長で大尉だった。

 

そしてUC.0079 1月3日。当時3歳の時、ジオン公国は地球連邦軍に対し宣戦を布告した。時は流れUC.0079年 12月24日。連邦軍は急速に力をつけ戦場は地球から宇宙に変わり、地球連邦軍のソロモン攻略作戦が始まった。

 

両親はその時に戦死し、俺はドズル中将の一人娘のミネバ・ラオ・ザビと共にグラナダにいるキシリア少将に助けてもらった後、小惑星アクシズへと向かった。

 

UC.0088年 エゥーゴとティターンズの戦争…通称『グリプス戦役』が起こった。

 

――アクシズ ニュータイプ研究所

 

俺が13歳の時、アクシズのニュータイプ研究所に居た。

 

俺にニュータイプ能力があったらしくシャア大佐の推薦で入れたというより強制的に入れられたと言った方が正しい。

 

そして何故か目の前にアクシズの指導者であるハマーン・カーンが居る。

 

「ねぇハマーン様、シャア大佐は?」

 

「シュウか…シャアは地球圏に向かった」

 

「どうしてです?」

 

「偵察任務で行っている」

 

「そうですか、大変な事にならなければ良いですね」

 

「お前には未来が見えるのか?」

 

「いえ、ただ胸騒ぎがするというか心に靄がかかっている感じがして…」

 

そう言うとハマーン様は『ふっ』と笑った。

 

「面白い…確かにシャアは不思議な感じがする男だ。何を考えているのか分からん」

 

「そうですね」

 

実際に俺の時もそうだ。

 

ソロモンを脱出しグラナダに着いた時にいきなり『君はニュータイプとして魅力がある。ぜひ私と共に来てくれるか?』とか言い出したから最初は変質者かと思った。奇妙なマスクしてるしね。

 

シャア大佐との出会い方を振り返っていると今度はハマーン様から話を振られた。

 

「シュウに頼みたい事がある」

 

「何でしょうか?」

 

「ニュータイプの少女である。エルピー・プルの勉強を見て欲しい。一応お前は勉学は出来るのであろう?」

 

「はぁ…出来ますけど、少しだけですよ?」

 

「少しだけで構わん他の奴らは忙しい身だ…頼む」

 

ハマーン様直々のお願い事だ。それに俺は断る理由もない。

 

俺はこう返答した。

 

「分かりました。いつから見ればよろしいですか?」

 

「感謝する……では、今日から頼む」

 

「え、今日ですか?」

 

「うむ、早い方がいい」

 

驚きを隠すとが出来ずいる俺をハマーン様はとある部屋に案内した。

 

「この部屋の中にお前が見る少女が居る」

 

ドアを開けると中から元気な声が聞こえたと共に、1人の女の子が飛び掛かって来た。

 

「やっぱり思ってた人だ!!ねぇねぇ!!あそぼー!!」

 

いきなり飛び掛かって来た子は、髪の毛がオレンジ色でショートヘアー、目は濃い青のしていた。

 

「プルよ、この者は遊ぶ為に来たのではない。お前の勉学の為に来たのだ…ではシュウよ、あとは任せた」

 

「え!?ちょっ、ハマーン様!?」

 

ハマーン様は颯爽と部屋から出て行ってしまった。

 

逃げたな…

 

「えーっと、とりあえず自己紹介するね、俺の名はシュウ・クラナドです。よろしく」

 

「あたし、エルピー・プル!!そんな事より遊ぼー!!」

 

「でも、ハマーン様からは勉学を教えろって…」

 

「遊んでくれなきゃ!やだやだやだ!!」

 

俺はあまりに我儘なプルに対し怒ってしまう。

 

「プル‼我儘いっちゃダメだ!」

 

叱ったあとプルは風船が萎んだ感じに元気がなくなった。

 

「…怒るの嫌…」

 

違った…プルは怒られるのが嫌なだけだったのか、だったら上手く乗せればいい。

 

「プル、ごめん…つい、怒ってしまった」

 

「もう、怒ってない?」

 

「怒ってないよ。ちゃんと勉強したら遊んであげるから」

 

「ほんと?」

 

「本当だよ、そこまで意地悪はしないよ」

 

「分かった。プル勉強するね!!」

 

そして、この日はプルが勉強を真面目に受けてくれて助かっただけど、遊びの時間はプルが元気過ぎて楽しかったが、もの凄く疲れた。

 

そんな楽しい数ヶ月が流れ…戦場が宇宙になりかけている時、俺はハマーン様に呼び出された。向かった先にはミネバ様も同席していた。

 

「シュウよ」

 

「どうなさいましたか?」

 

「シャアの動向が気になる…貴様には地球のダカールに降りてもらう」

 

「要はシャア大佐の監視ですか?」

 

「そうだ、ニュータイプであるお前には簡単な事であろう?」

 

「確かに…居場所など特定する事は得意ですが、私はMSの操縦は出来ません」

 

「安心しろ、別に戦争をしろとは言ってない」

 

「分かりました」

 

部屋を退出した俺はプルに別れを伝える為、プルの居る部屋に向かった。

 

「プル、入るぞ?」

 

「あ!!お兄ちゃん!!遊びに来てくれたの?」

 

「プル、よく聞くんだ…俺はこれから地球に降りる、だからしばらく会えなくなる」

 

「え?」

 

プルは少し固まったあと頭で整理出来たのであろう大声を出して拒絶した。

 

「やだやだやだ!!」

 

「ハマーン様の命令だからしょうがない」

 

「お兄ちゃんが行くならあたしも行く!!」

 

「ダメだ、地球は危険なところだぞ?それに会えない期間はたったの数日だよ?それが過ぎればまた会える」

 

「ほんと?」

 

「本当だよ、俺が嘘を言った事ある?」

 

「んー…ない!!」

 

プルよ…何故考えた!

 

「だろ?それじゃあ俺はもう行くからね、みんなに迷惑をかけちゃダメだよ」

 

「お兄ちゃん!!途中まで行こう!!」

 

そう言ってプルは俺の肩に乗っかってきた。

 

「はあー…しょうがないな、ほら行くよ」

 

「やったぁぁぁ!!」

 

俺はプルを肩に乗せシャトルが置いてある格納庫に向かった。

 

――格納庫

 

格納庫に着くとハマーン様が俺の事を待っていた。

 

「シュウよ、シャアの件頼んだぞ。何かあったら逐一報告せよ」

 

「承知致しました」

 

ハマーン様とプルに別れを告げ俺はシャトルに乗り込んだ。

 

「さぁて、初めての地球だ何が起こる事やら…そしてこの胸騒ぎの原因を突き止めるか」

 

シャトルのスロットルを全開に入れアクシズを出発した。




いつもの事ながら遅くなりました(´・_・`)

今回の話は少し長くなります!!
でも、飽きずにご覧ください!!\(^o^)/
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