――コロニービルダー 開発区
「こっちから、マリーダさんの気配がする…」
なんで、また戦場に出て来きてしまうのだ…
マリーダの事を考えながら移動していると前方に発光が見えた。
「爆発!?」
俺は爆発がした方向に全速で向かった。
「ここら辺だが…」
発光地点に着いたが、何も見えたらなかったが、モニターに反応がした。
「ん?人がなんでこんなとこに居るんだ」
モニターに映っていたのはオードリーとオードリーと年齢が近そうな子ども2人だった。だが、モニターにもう一つ捉えたのはその3人に向けて飛んでいく破壊されたロトの残骸だった。
「危ない!」
俺は加速し残骸を押し退けることに成功した。あと少し遅かったら…考えるだけでも恐くなる
「れ…連邦軍…助けてくれた…」
「君たち、大丈夫か?救命シャトルまで連れていく、乗れ」
「あなたは?」
「あなた、この軍人さんと知り合いなの?」
「えぇ、色々と…」
「ふーん…」
「早く乗るんだ。マリーダ…いや敵MSが来る」
「さぁ、早く行こう!」
急いでここから離れなければ…さすがにこの機体では勝てない。
《逃がさない!》
くそ!もう来たか!………なんだ、この感じは…バナージか!
バナージの感じがした瞬間、マリーダの乗るMS近くの壁面が破壊された。中からMSが出てきた。
「ここから…」
あの機体からバナージがする、だが雰囲気が先程とは違う…それにあれはガンダムなのか?
「ここから出てけーーー!」
バナージの気配がするMSはマリーダの乗るMSを掴み開発区から押し出した。
「なんてパワーなんだ…」
バナージの乗るMSに押されるマリーダ…その後、見事バナージはマリーダを退ける事が出来た。というよりマリーダが自ら退いたように見えた。
――ネェル・アーガマ 格納庫
生きてる実感がしない…本当に今日は色々な事があり過ぎだ。
「なんだ!このジェガン、よくこんな状態で帰ってきたもんだ」
整備員が驚く、そりゃそうだ…両脚のパーツ、それと左腕と頭部のパーツも無くなっていたからだ。
「ありがとなジェガン…少しの間だけど助かったよ」
俺はジェガンと別れ、ブリッジに向かった。
――ネェル・アーガマ ブリッジ
「失礼致します。ロンド・ベル隊旗艦ラー・カイラム所属のシュウ・クラナド少佐であります。」
ブリッジに入ると、艦長と副長らしき人が話していた。
「ん?他の艦隊の士官が何故この船に?」
「ブライト・ノア艦長の頼みでインダストリアル7に用事がありまして…」
「ほう、それはそれは災難だったな」
「全くです。」
「今は、落ち着いているから少し休憩していたまえ」
「ありがとうございます。あと一つお願いしたいのですが…」
「なんだね?なんでも言いたまえ」
「旗艦ラー・カイラムに通信をしたいのですが」
「よかろう」
「ありがとうございます。」
俺はオペレーターと代わり通信席に着いた。
「こちら、ラー・カイラム所属シュウ・クラナド少佐だ、ブライト艦長は居るか?」
《…こちらラー・カイラム。シュウ・クラナド少佐ですね。ブライト艦長に代わります》
しばらくしたあと懐かしい声が聞こえた。
《お前が通信してくるなんて珍しいじゃないか》
「お願いがありまして、新型MSを見てきました。そこでもうしばらくここにいても良いですか?」
《それは、お前の勘か?それともニュータイプの勘か?》
「それは…分かりません。ただこの先のことが気になっただけです。」
ブライトは少しだけ考えたあと、諦めたみたいに口を開いた。
《許可しよう、ところでお前のリゼルどうする?近々ラー・カイラムは地球に降下するんだが》
「本当ですか?…ならそのままラー・カイラムに載せといてください。いつかラー・カイラムに会うと思うので」
《やはり面白いことを言う…分かったそのようにしとく。あとお前宛にアナハイム・エレクトロニクス社から打電が送られているぞ。》
「内容は?」
《オーガスタ研究所で新型機について是非お前の力を貸して欲しいとのことだ》
オーガスタ研究所だと…今更この俺に何用だ。
《どうする?お前の事だ断っても構わないぞ》
ブライトの奴、俺の事良くわかっているじゃないか…だがこのままだと確実に負けるならば…
「いえ、オーガスタに向かいます。伝えといて下さい」
《分かった。あとで会おう》
「了解しました」
ブライトとの通信が終わった俺は艦長と副長に一礼し、ブリッジを後にした。艦内を移動していると、オードリーが2人の士官と話していた。
「オードリーどうした?」
「いえ、ガンダムのパイロットが誰だか知りたくて…」
「そうか…」
オードリーが俺の異変に気付いたらしく疑問を投げ掛けてきた。
「あなた何か知っているの?」
「え?いや、何も知らないよ。アハハ…それよりも気になる事があるからあとで少しいいか?」
「…えぇ…」
俺の事が気になっていたらしく。女性の士官が声を掛けてきた。
「あの~、あなたは一体どなたですか?」
「失礼。ロンド・ベル隊所属ラー・カイラム、パイロットのシュウ・クラナド少佐だ」
「し、失礼しました!少佐殿、私はミヒロ・オイワッケン少尉であります。でこちらは…」
「リディ・マーセナス少尉であります。」
「いや、気にしてない。それよりもオードリーの要望を聞いてやってくれないか?」
「さすがに少佐のお願いでも…」
ミヒロと言う少尉が戸惑っていると、もう1人の士官リディ少尉が閃いたとばかりに提案してきた。
「俺、良いところを知ってるよ!あそこならバレずにガンダムを見ることができるよ。」
「リディ少尉!」
「いいじゃない!」
と何だかんだで、ガンダムを見に行くことになった俺たちだったが、向かう途中にオードリーと2人になることが出来た。
「話とは一体なんですか?」
「回りくどいのは好きではない、だから単刀直入聞くが君はオードリー・バーンではなく本当の名は″ミネバ・ラオ・ザビ″ではないのか?」
「どうして、それを!?」
「んー、ニュータイプの勘ってやつかなそれか昔会ったことあったかもしれない。とにかくそんなに警戒しなくていい俺は別に君をどうするつもりもない、只とある国の姫様がどうして今ところに居るのか気になってな。」
「それは…」
「別に言いたくなければいい。ただ君は皆の希望であり、この戦争を終わらせることが出来る鍵であると言うことを忘れずに」
「えぇ…わかっております。」
「なら、いい。ほら皆と一緒に行くんだ。」
「あなたは、行かないのですか?」
「やっぱり俺はやめとくよ、パイロットが誰だか知っているから」
「そう…」
俺はミネバと別れたあと、一人格納庫に向かった。
――格納庫
「整備員、使えるMSはあるか?」
「はい、このリゼルですが。先程の戦闘でパイロットが死んでしまい、機体だけが残ってしまいました…」
「そうなのか…」
パイロットが居なくなった機体は寂しく格納庫の片隅に追いやられ、静かにパイロットを待っているかのように見えた。
「全くやるせない…」
「は?」
「なんでもない。どうだ?使用しても?」
「使っても良いと思いますよ今はパイロットも居ない状況ですから、少しでも多いと助かります。」
「そうだな…」
そうだ、今はパイロットが少ない…ならば俺が出なければ、たとえどんな状況でもな。
俺は、リゼルに乗り込み機体の再調整を行い始めた。
今回は、戦闘シーンではなく。ブライトとの通信で今後の動きを書いてみました。
次回はシャアの再来こと、フル・フロンタルとの対決を書きたいと思います。