機動戦士ガンダムSEED ザフトの名参謀? その名はキラ・ヤマト   作:幻龍

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第10話

 パナマのマスドライバーが破壊され、大量の熟練将兵を失ってしまった連合上層部は明らかに浮足立った。反攻作戦を行うにはマスドライバーで地球の戦力を宇宙に上げる必要があるのに、パナマ陥落によってその手段を失ってしまったのだ。連合各国の要人は明らかに狼狽する。

 

「このままでは月基地が干上がってしまうぞ!」

「ビクトリアの奪還作戦を前倒しにするしかあるまい」

 

 この事態を打開する為に連合上層部はビクトリア奪還作戦を早めることを決定した。

 

「オーブにもマスドライバー使用許可を求めるべきではないか?」

「頑固者のウズミは使用を許可はせんし、奴め『オーブは中立を維持する。使用許可は出さんし、そちらに組することもない』と返してきおった。オーブのマスドライバーを使用するのは無理だ」

 

 オーブ交渉担当の者はウズミの返事を聞いて、彼の頑固な態度にほとほと嫌気がさしていた。

 その言葉を聞いて反応した男がいた。ビジネススーツを着こなし、いかにもやり手であるという印象を与える。

 

「それはいけませんね。彼等にも地球の一国家としての責任を全うする義務があるというのに」

「アズラエル……しかしだな、オーブは小さい国だが国際的に認められている主権国家なのだよ」

 

 その名はムルタ・アズラエル。各地で反コーディネイター活動を行うブルーコスモスの盟主で国防産業理事を務める男だ。

 

 アズラエルの言葉に一応正論で反論した政府高官に、彼は顔を向けて言い放つ。

 

「もう、手段を選んでいられる状況じゃないことは、ここにいるみなさんは御存知のはずです。今優先すべきはマスドライバーではないですか?」

 

 アズラエルの言葉に全員が唸る。

 アズラエルの言ったことは正しく、オーブが中立宣言をしている状況に腹を立てていないわけではない。何より自分達にはマスドライバーが必要なのだ。

 

「オーブとの交渉は僕がしましょう。万が一戦闘になってもあれを試すいい機会でもありますし」

 

 上層部は最初は難色を示すも彼の意見にまともな反論が出せず会議の結果、連合上層部はアズラエルの案を採用し、中立国であり自前のマスドライバーを所持するオーブに圧力をかけて、地球連合陣営に加わるように引き続き働きかけることになった。そして、オブザーバーとして参加したムルタ・アズラエルがオーブとの交渉を引き受けることになり、オーブへの対応を任せるという決定が下される。

 交渉が決裂したら侵略するという案に上層部も最初は難色を示したが、結局自分達に必要な物は何か? という正論に反論できず、アズラエル発案のオーブ解放作戦を了承するのであった。

 

 パナマ戦でのマスドライバー損失は、大西洋連邦は敵対していない中立国を自分達の利益の為に侵略するという、大義なき戦を行う新たな引き金になるのであった。

 

 

 

 

 

 

 キラはパナマ攻略戦を終えて捕虜にした連合将兵を、例のコロニーに送ったことを見届けてから、参謀本部に帰還して報告を行った後、久しぶりに会合メンバーと会合を開いていた。

 

「キラ参謀長。参謀長兼特務隊に昇進おめでとうございます」

「ありがとうございます」

 

 会合メンバーはまずキラの特務隊の出世を祝い、キラは祝福してくれた人達にお礼を言った。

 

 そして、お祝いもそこそこに時間も惜しいので、さっさと話し合いを始める。

 

「パトリックはスピット・ブレイクの責任を取る為更迭された後、けじめの為なのか評議会議員を辞職した。だが、彼が自由の身になったことで何か企まないとも限らないので、彼が勝手に暴発しないように、こちらのメンバーを派遣して密かに監視をつけました。無論彼を尊敬していた強硬派議員達にも密かに監視を付けています」

 

 情報局局長はそう言い、会合のメンバーはそれを聞いて安堵した。パトリックが評議会から排除されても、政治が混乱してしまえば意味がないからだ。

 

 次に軍について国防委員長になったアウグストが説明に入る。

 

「それと奴に心酔していた将兵は手柄を立てようとしたせいなのか、スピット・ブレイクの時基地深くに突入していたらしい。しかし、今回はそれが幸いした。その結果過激派はほぼ全滅した上、強硬派の中でも危険な考えを持つ者は軒並み戦死。生き残った者は将来左遷させたり、強制退役させるつもりだ。万が一反抗したら容赦なく処置するつもりだ」

 

 国防委員長となって軍を纏める立場になったアウグストが力強く言う。プラントの未来のことを考えるとナチュラルとの妥協は必須なのだ。それを邪魔立てする連中はいない方がいろいろとこちらに都合がいい。その者達が戦後テロリストへ転身されるのが、一番困るのだから。

 カナーバは理性ある軍人が軍を掌握することに安堵し、アウグストとキラに今後の軍事行動や軍備について具体的なことを尋ねる。

 

 キラが立ち上がり自軍の戦力増強について説明する。兵器開発を行っているのは彼の会社なので、基本的に会合ではこのような件は彼が説明することになっている。

 

「ジャスティスは新たに3機を製造完了し、フリーダムも2機製造完了して実戦配備されています。更にそれら核動力型MSを運用する母艦エターナル級戦艦一番艦エターナルは配備済みで、2番艦の竣工に取り掛かっています。そして、鹵獲したアークエンジェル級戦艦の技術を解析した技術を取り入れた為、少し予定よりも遅れましたが完成しました。新型巡洋戦艦アーテナー級一番艦アーテナー、二番艦プレイアデス及び三番艦マイアは完成して現在乗組員の練度を高める為訓練中ですがもう少しで実戦配備できます」

「噂のナスカ級に変わる新型艦が完成してたとは……それで性能は?」

「MS搭載数は同数を積み込めて、スピードと武装はナスカ級を凌駕します。武装の方は最新技術を使用した物を搭載しており、特に対艦、対MS戦闘においては今の所最強の宇宙戦艦だと自負しています」

 

 楽観的なことをあまり言わないキラが自信満々で言い切ったので、会合に集まったメンバーが「おお!」と喜色を浮かべる。詳しいスペックは軍機なので公開されないだろうが、余程の性能なのだろうとメンバーは思った。

 

 キラは更にこの艦を次期ザフトの主力艦とする計画を発表する。

 

「現在わが社は艦の性能をそのままにして、この艦の製造コスト削減を目指しています。いずれナスカ級に変わる次期主力艦とする予定です」

 

 キラが新型戦艦の量産計画を立案した本当の理由は、ザフトのMS偏重主義を抑える為だ。

 新たな新兵器が登場したときその考えに固執してしまい、その考えによって柔軟な発想ができなくなることをキラは恐れた。だから、新型艦がMSを容易に撃破してくれれば、MSは最強の兵器ではないとザフト将兵に自覚させることができる上、偏重主義も抑えられるだろうとキラは考えた。

 

「何かあれば、自分から随時報告します。僕からは以上です」

 

 キラは説明を終えて座り、次にアウグストが立ち上がり今後の戦略について話を切り出す。 

 

「連合は今後月基地の補給を行う為にマスドライバー奪還を目指すでしょう。狙うのは恐らく平地が続いていて、スエズに近いビクトリアが最有力候補だ」

「僕も参謀総長の意見と同じです。ただ、地球にはオーブにもマスドライバーがあるので、オーブ政府が使用を了承すればこっちは止める手立てが武力侵攻という手段しか今の所ありません」

「そんなことがあり得るのか? オーブの代表は頑固で有名なウズミだ。奴はこの戦争が始まった当時、中立宣言をして積極的にこの戦争に関与する気はなさそうだぞ?」

 

 メンバーの1人がそんなことあり得るのか? という視線をキラに向ける。

 

「あり得ると思います。何せ力関係でいえば連合は圧倒していますし、オーブはMSを実用化したばかりですので拒否して連合と戦争になればまず勝ち目はありません。脅しに屈する可能性は0だと考えるのは少し楽観的かと思います(それでもオーブは拒否するんだろうけどさ)」

「確かにキラ参謀長の言う通りですな。楽観的に物事を判断するのは危険だろう。ウズミが引きずり降ろされる可能性も0ではないしな」

「それでそうなった場合我らはどう動くべきか皆で考えてもらいたい。ただし、オーブが拒否した場合の時は軍に腹案があるから、そのことは後で検討する」

 

 キラが説明し終わった後、集まったメンバーは他のメンバーと話し合ったり自分の考えた案をそれぞれ発言する。

 

「遠慮なく占領するべきじゃないか? オーブは何気に重要な位置にある。ここを連合に占領されたら前線基地にされる」

「脅しに屈する前にこちら側に取り込むのはどうだ? 新技術の共同開発を条件にすれば向こうも喰い付くだろ」

「それよりも破壊工作でマスドライバーを破壊するべきだ。そうすればオーブがどっちに転んでも我らの利益になる」

 

 パナマの時のようにマスドライバーを破壊する為侵攻すべきだという意見と、寧ろこちら側に取り込んでオーブの技術を確保すべきだという意見等が大勢を占めるが、中々意見がまとまらないのでカナーバの意見を聞いてみてはという発言に全員が賛同し、メンバーの1人が代表してカナーバに尋ねる。

 

「カナーバ議長はどう考えているのですか?」

「私としては何とかこちらの陣営に取り込めないかと思い、キラ参謀の伝手を使って接触をしているがイマイチ成果がないのだ。だから、いざとなればオーブを軍事占領することを視野に入れている。ここでマスドライバーを連合に渡せば和平が遠のくは間違いないからな」

 

 穏健派なカナーバにしては珍しい物騒な意見が出たが、誰もその意見に反論はしなかった。この場にいる全員はプラントの現状をよく理解しているだけに、長期戦になるような事案はなるべく避けたいと思っているからだ。

 

「僕達の最優先は連合を地球に封じ込めてプラントの安全を確保することに変わりはない以上、カナーバ議長の案は悪くないと思います。オーブが連合に屈した場合介入をするべきです。他になにか意見がある方は言ってください。もし、ないのならこの案を会合の意思として可決します」

 

 キラは周囲を見渡し異論が出ないことを確認すると、オーブが連合に屈した場合この案で行くことに決定した。

 

「ビクトリアとカオシュンの基地は連合が侵攻してきたら破棄する。連合が本腰を入れてきたらどっちも守りきれない可能性が高い。兵力と戦力は向こうが遥かに上だからな」

「そうですね。もし、どちらかを死守したいのならカオシュンを選択するべきです。一応カーペンタリアから救援を送れる上に、台湾は中央に険峻な山が多い地形なので守るのに適しています。幸い一番近い連合構成国であるシナは敗戦続きの上、内乱が起こっているので簡単に手を出せないでしょうし」

 

 アウグストが戦力上守りきるのは不可能だと言い、キラもマスドライバーという便利な物を放棄するのに抵抗感じるメンバーに、代価案を提示しながら理論的に説き伏せる。この参謀本部の考えにカナーバが賛成したことで参謀本部の案が会合意見として可決される。

 

「キラ参謀長。ところでオーブが拒否した場合は我らはどうするのですか? 何やらアウグスト参謀総長やキラ参謀には考えがあるそうですがその案を聞いてもよろしいですか?」

 

 キラはカナーバとアウグストを見た。2人はキラの視線を受けて頷き案を発表することを許可する。

 

「オーブが連合と戦端を開いた場合義勇軍を送り込みたいと考えています。そして、その派遣軍の隊長は自分がする予定でいます」

「何と!? しかし、オーブが義勇軍の受け入れを了承しますか?」

 

 オーブの獅子であるウズミの頑固さを知る面々はそんなことが可能なのかと疑問に思い、アウグスト参謀総長とカナーバに視線を向けて2人に尋ねる。

 

「参謀本部はすでに義勇軍として送り込むパイロットを選定している。命令があり次第いつでも派遣できるようにする。その選定したパイロットもナチュラルを差別しない人格に優れた者だ」

「評議会もオーブ政府と秘密裏に会談交渉を要請している。何とかオーブにいる同胞を安全に脱出させる条件を前面に押し出して水面下での交渉も行っている。断られても最悪、オーブのコーディネイター難民を受け入れる準備があると言うつもりだ」

「なるほど。そこまで準備が整っているのなら、我らとしてはキラ参謀の提案に反対する理由がありませんな」

 

 会合に集まったメンバーはキラの意見に賛成の意を示し、オーブについてはキラの提案した案が可決されることになった。

 

「オペレーション・ウロボロス完遂もいいですが、肝心の和平実現の方はどうなっているのですか?」

 

 メンバーの1人がカナーバやアウグストを見てそう言った。

 

「参謀本部としてはオペレーション・ウロボロスを成功させたら、まず、月基地に奇襲を繰り返し行い連中の消耗を狙います。また、通商破壊を強化して連合を兵糧攻めにして干上がらせるつもりだ。そして、敵の士気が下がったら、月基地を攻略して月周辺の勢力圏を支配下に置く」

「評議会はそれが実現されれば、それを持って和平に繋げるつもりだ。宇宙での支配権を失ったらさすがの連合も乗ってくる可能性は高いだろう。評議会は現在和平交渉案を準備している所だ」

 

 月基地にいる連合軍を日干しにして敵を弱らせてからそこを攻略し、月周辺を完全に支配下に置くとアウグストは集まったメンバーに説明し、それを持って和平に繋げるとカナーバはメンバーに改めて言う。

 

 話し合いも終盤に差し掛かった頃、メンバーの1人があることを議題に上げた。

 

「みなさん。シーゲル・クライン元議長がこの会合に参加したいと申し出ている件はいかがしますか? 最近彼が催促を促してくるので、そろそろ返答を決めないといけないのでは?」

「クライン派の影響力は無視できない。ここで足を引っ張られても困るしな。だが、奴は勝手に決めて実行するという困った所もある。会合の歩調を乱すような者を簡単に参加させるわけにはいかないぞ」

 

 シーゲルの会合参加については会合メンバーの悩みの種であった。クライン派の影響力を考えると味方に取り込んで利用した方がいい。しかし、会合の中心人物の1人であるキラが難色を示している以上、周囲も強く推挙するわけにはいかない。

 

「彼の会合参加は引き続き見送ります。僕の所に来てあのようなことを何度も会合で話題にされても困りますし」

「むむむ。その様に申されるのなら彼の参加見送りは止むを得ませんな。何とか待ってくれるように説得します」

「お願いします」

 

 シーゲルの会合参加はこうして見送られることになり、彼がそれなりの説得のある行動をしてくれたら考慮するという方針に決まった。

 

「まだまだ、状況は予断を許さない。みんなも気を引き締めて各々の仕事に当たってくれ」

 

 キラの言葉で最後は締めくくられ、本日の会合は終了するのであった。

 

 

 

 

「ジャスティスはこれで合計4機でフリーダムは合計3機。まさか、本当にこの機体を量産するなんて思わなかったな」

「単価は高いがエースパイロットと組合せての活躍が凄まじいらしい。すでにフリーダム一機で合計100機以上の敵機を破壊しているらしい」

「わが社の優れたMSの開発に評議会も満足しているそうだ。次期主力MS開発も充分予算が出るらしい」

「それはありがたいな。何せ充分な予算がないといい物は造れないしな」

 

 グラム社の社員はそう言いながら会議が始まるまで談話に耽る。

 しばらく経って、MS開発研究チームの班長が部屋にやって来ると、さっそく話し合いが行われることになった。

 

 議題は鹵獲したストライクと乗り手がいなくなったイージスについてだった。

 

「キラ会長の要望でこの2機の改造を行うことになった。期限が付いているから有効な案がなければ2機は研究材料としてお蔵入りしてもいいと上も言っている。だが、俺は今度このストライクに搭乗するパイロットに合して、機体をチューンアップするつもりでいる。異論のある奴はいるか?」

「せっかく実験し放題の機体が来たんですよ。反対する奴なんていませんよ」

「そうですよ。色々と装備の実験とかもしてみたいですし」

 

 班長は特に反対がないのを確認したあと、ストライクに乗る予定のパイロットの名を言うことにした。

 

「搭乗予定のパイロットはシホ・ハーネンフース。わが社のエネルギー研究員だった女性だ」

「シホか。確か彼女はシグー・ディープアームズが乗機だったな?」

「それならザクのウィザードシステムの実験も兼ねて、開発中の万能ウィザードを改造するのはどうですか? 折角ストライカーパックシステムがありますし」

「いや、それよりもストライク単機にも戦闘能力をもう少し付与する案のがいいのでは? 戦闘中にストライカーパックを換装するのは危険が伴いますし、エネルギー問題は核動力を外付けにするかストライカーパックに内蔵すれば解決できますし」

 

 ストライク改造案が色々出た結果、将来のザクのウィザードシステムのことを考えて、アークエンジェル内にデータがあったI.W.S.Pという統合兵装ストライカーパックを参考にした、専用ストライカーパックを開発が行われることになり、本体にも若干の改造を施すことになった。

 

 ストライクの件が終わり、次にイージスの話題になった。

 

「すでにこれを参考にした製造されたZGMF-X11Aリジェネレイトがジェネシスαに配備されています。それの稼動データを利用するのはどうだ?」

「だが、あれはかなり特殊な可変機構を採用しているから、参考にするには難しいだろう」

「それにパイロットも未定な以上変な改造はできないしな。いっそのこと搭乗予定のパイロットを乗せて稼動データを取るか? 何せ中身が大分損耗しているから改造時並みに修理する必要がある」

「それで搬入期限に間に合うのか? どう考えても間に合わないぞ」

「仕方ないだろう。予算も時間も有限なんだ。イージスに関しては難しいと返答するしかないだろう」

「それしかないか……」

 

 色々と議論された結果、イージスに関しては改造するにも時間もデータも足りないので難しいという結論になった。そこでMS開発研究チームはこの機体に乗るパイロットを早急に上へ決めてもらうように具申することになり、改造案についてはその稼動データを取ってから決めることになった。

 

「本日の議題は以上だ。方針が決まった以上各々すぐに作業へ取り掛かってくれ」

「「「「「了解」」」」」

 

 こうしてストライク並びイージスの改造計画が立ちあがった。

 




会合メンバーのほとんどはクライン派の扱いに困っています。何せ影響力が大きいですから。下手に弾圧するわけにもいきませんし。

追記:アウグストは国防委員長であると同時に参謀総長の地位にあります。ザフトに参謀等の役職は原作にはありませんが、この作品では存在します。

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