龍に捧げる鎮魂歌   作:昆布さん

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あと一ヶ月・・・ッつーかもう受検生活に入ってないと行けないのに全然実感の湧かないアホでございます。ちょっと長くなるように心がけましたがやっぱり短いかも…ではどうぞ


第二幕 フランスに残る残像

フランスのとある空港。

「やれやれ。一応ちゃんとした手続きは踏んだはずだが?」

ため息をつきながら堕龍が視線を向けているのは近隣をしきるチンピラ達だ。

「そんなことは関係ねえなあ。お前、堕龍で間違いないよなあ?」

「それがどうした」

くくくっ。と笑い、2.30人ほどのチンピラのリーダー格とおぼしき男が言う。

「飛族っていやあ腕利きの暗殺集団。その次期首領をやったとなりゃあおれ達の株もぐんぐん上がっていくって事だろ?」

そういって再びクククと笑うリーダーに向けて堕龍は冷たく言う。

「どこで飛族のことを知ったのかは知らんが分不相応な夢を抱く物ではないぞ。それにここはステージじゃない。俺と場外乱闘したところで全滅するのが関の山だ。やめておけ。」

「ふざけんじゃあねええええ!やっちまええ!」

リーダーの号令と共にチンピラ達が一斉に堕龍に襲い掛かった。

 

・・・・・

 

「本当にここであっているの?」

「うん、そのはずなんだけどネ。」

青い髪の凛とした女性、エリザベート・ブラントルシュの質問に隣にいるクリーム色の髪の飄々とした青年、アッシュ・クリムゾン改め婿入りしてアッシュ・C・ブラントルシュが答えた。

「ん?アッシュ、あれ。」

「ああ、来た来た。お久しぶり、堕龍。」

「ああ、久しぶりだな。アッシュ、エリザベート。互いに健勝で何よりだ。」

所で、と鼻をひくつかせてアッシュが言う。

「どうしたのサ?鉄臭い、ちょっとだけ血の臭いがするんだけど。」

気にするな。平然と堕龍が返す

「さっきこのあたりを根城にしているチンピラに襲われてな。2.30人を三日は足腰が立たなくしてやっただけだ。」

「アッハハハ。KOF参加者相手にそれですむなんてそのチンピラさん達、ラッキーだったんじゃない?ところで、わざわざこっちに来るなんて、どういう事?結婚祝い?」

「それもある。それもあるが一つ尋ねたいことがあってな。」

尋ねたいこと?とアッシュが反復し、一体何?とエリザベートが聞き返す。

「フランスにネスツ基地の跡があると聞いてな。その場所がどこか。何か手がかりになるようなことを聞ければと思ったんだが。」

なるほど。とエリザベートが思案している隣でアッシュは

「とりあえず、今日はもう遅いんだし、家に泊まって行きなよ」

と提案する。エリザベートも

「その意見には賛成ね。ネスツ基地に行ってみるにしても旅の疲れをとってからの方が良いわ。」

と同調する。

「ああ、そうだな。では、そうさせてもらおう。」

「決まりだね♪この三年間のお互いの話でもしながら食事でもしようよ」

 

・・・・・

 

「三太兄がフランスにいると聞いてやってきたのだけれど…一体どこに…?」

 

・・・・・

 

「ここがそうか…」

「確証はありませんが、恐らくは。」

感謝する。短く謝意を述べて施設に入っていく堕龍をアッシュは少しだけ心配そうな目で見送っていた。

コツーン、コツーン、コツーン、コツーン。いやに足音の響く通路を堕龍は奥へ奥へと歩いて行く。

「どうやら…龍はいないようだが…外れか…やはりしらみつぶしに探していくしかないか。っ!?」

急に警報音が鳴り始め、非常灯が点灯、シャッターの閉鎖が奥から出口へ迫ってくるのが見て取れる。

「ッチィッ!」

全速力で元来た通路を駆け抜けて出口に到達し、素早く施設の外に出る。

「ふぅ…どうやらここではなかったようだが、そう簡単に行かせてはくれないか…。」

その視線の先、シャッターが再び開き、一人の青年を吐き出してからまた閉まる。

「草薙京のクローン…さしずめKUSANAGIと言ったところか…面白い、来い!」

どうやらハッチにはロックがかかっていないらしく、KUSANAGIを倒せば外に出られることを確認すると堕龍は素早くリーチの長い突きを繰り出す。

それをKUSANAGIは冷静に受け止め、そして草薙流の技で返してくる。しかし三年前、大量のクローン京を相手取り、大立ち回りを演じた堕龍である。

KUSANAGIの次の動きが手に取るように分かる。

「鏡の幻影の方が強かったな。せめて楽に終わらせてやる。奥義、幻夢怨霊壁!」

体を包むような怨霊が襲い掛かるKUSANAGIの体を大きく弾き飛ばす。

「はあああああああああああああああっ!!!!!」

そして零式鳳凰脚のようにKUSANAGIの両脇を移動しては掌底突きを叩き込み、仕上げに怨霊の奔流を放つと、そのうちの一つが心臓を貫き、KUSANAGIの活動が停止した。

「やれやれ。思ったより少しばかりきつそうだな。」

両肩をコキコキと言わせながらそういうと堕龍は外のアッシュにハッチを焼き切ってもらい、施設を出る。

「どうだった?」

「収穫無しだ。」

「そう。そういえばオズも元気にやってるみたいだし、知り合いに良心的な人がいるって言うから、行ってみたら?」

「そうだな。今どこにいるか分かるか?」

ちょっと思案するような顔でアッシュが思い出そうとするがそれより先にエリザベートが

「たしか、ドイツにいたと思うけど。」

「ありがとう。で、特徴は?」

「サングラスをかけた金髪で20代くらいの外見の優男…っていってたヨ。名前は…なんて言ったかな?」

「ありがとう、それだけ聞ければ十分だ。あとは俺が調べ上げる。」

そういって出国しようとする堕龍を呼び止め、アッシュは

「まったまった!今度はそっち行くから、蟹おごってよ。」

と要求する。

「ああ、シェンにも麻雀の負けた分だけ蟹を奢ると約束しているからな。ついでだ。」

そういって堕龍が立ち去る姿をアッシュはしばらく眺め、それから

「ちゃんとおごってよ。」

と呟いた。




次回はAKOFキャラにご登場いただきます。個人的に好きなんだよね、ワイルドカード
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