舞い戻りし悪魔   作:小林輝昭

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元ネタが、分かる人が多いと思います。
それでは、どうぞ‼︎


第2話

あの後、僕が起きると目に違和感を感じ鏡を見てみると、 両目全体が波紋模様になり中心に勾玉模様が、出来ていた。

三人に、見せると魔眼の一つだと言われた。

名称は、輪廻写輪眼、というそうだ。

アグリッパさんの話しでは、実物を初めて見たらしい。

一人は、確実にいたらしいけど、その後もそれらしき目を持った悪魔や堕天使やらがいたらしいけど全部本当かわからず、古の大戦少し前からは、誰一人として現れて、ないらしい。

現れる原因は、分かっておらず無闇に使うと失明の恐れがあるため使うな、と言われた。

そして、いずれ宿命が訪れるらしい・・・

今は、まだ大丈夫みたいだけど

 

そして、母様と知り合いの人は、誰もいないそうだ。原因は、不明だと言われた。その後、リリーさんたちが僕の事を育ててくれると言ってくれた。

その言葉を聞いて涙が、止まらなかった。

見ず知らずの僕を育ててくれるなんて、本当にいい人たちだ。だから、皆んなの事を、母さん、と呼んでいいか聞くと勢いよく頷いてくれた。よかった!

だから、その日は、リリーさんに抱きついて寝かしてもらった。

 

ーーーーーーーーーー

 

あれから、6年経った。そして、十一歳になった。とにかく充実した日々だった。

この島から、半年に一度出ることが可能で、帰りは転移魔法で何時でも帰ることが出来る。だが、一度もこの島に来たことがない者たちと転移しようとすると転移魔法が発動しないらしい。

ここで、この島について説明しておこうと思う。

中央付近に行くほど強くなり中心部は、五大龍王クラスのモンスターがいるらしい。

そして、俺たちの住んでいる所は安全地帯みたいだ。

家から100メートル程、中心側に行った所に木がありその木の半径500メートル程は大丈夫らしい。

そして、だいたい家のある位置は、上級悪魔クラスのモンスターと最上級悪魔クラスのモンスターの狭間に位置している。俺は、今、魔王クラスをやっとなんとか倒せるくらいの実力だ。

訓練内容は、サラ母さんに体術と剣術と覇気を教えてもらった。剣の適性は、刀だったので木刀で練習した。

体術と剣術は、直ぐにある程度のレベルに達したが覇気だけは、なかなか習得出来ず苦労した。

アグリッパ母さんには、礼儀作法と冥界の知識と輪廻写輪眼の使い方を教えてもらった。さすが、アグリッパ母さんは、吸血鬼の真祖だけに、礼儀作法は完璧で、冥界の事も載っていたい内容までかなり詳しく知っていた。

そして、何故か輪廻写輪眼を使い戦闘すると、かなり気分が高揚していつもより、力が出せる様になるんだ。

それをアグリッパ母さんに言うと、そうか、と言って黙りこんでしまった。

そして、最も驚きだったのが魔王だけでなく聖書の神も、古の大戦で死んでいたらしい。リリー母さんも知らなかったようで、洗っていた皿を落としていた。

リリー母さんには、家事と魔法を教わった。

リリー母さんの料理は、かなり美味しく、そこまでには達していないが中々美味しく作れるようになった。

サラ母さんに、いい「お嫁さん」になれると太鼓判を押された。嬉しさ半分、悲しさ半分だった。

そして、童貞は僅か十歳で卒業した。

十歳の誕生日に、酔ったサラ母さんに奪われた。

そして、それ以降たびたびするようになりその度に、技を仕込まれた。アグリッパ母さん曰く、もう少しで完成体、になるらしい。なんのことやら・・・

 

そして、リリー母さん達の経歴が凄かった。

まず、リリー母さん。

人間にも関わらず500年程生きているそうだ。

何故、500年も生きているかというと賢者の石のお陰だそうだ。

500年前、悪魔に襲われ仲間を逃がす為に大規模魔術を行使して、その後、転移魔法を使用しようとすると突然転移魔法が発動し気付くとここにいたらしい。当時は、最強の魔術師だったらしい。

 

次に、サラ母さん。

覚えてない位昔から生きている古龍だった。イルルヤンカシュという種類で、昔は良く神と戦いゴッドスレイヤーの異名を持っている。瀕死の重症の時に、命からがら逃げ込んだのがこの島だったようだ。

 

最後は、アグリッパ母さん。

何億年と生きており吸血鬼の真祖と言われる存在だった。

長く生き過ぎたせいで、生きる活力がなくなり何処でもいいから行きたくて、適当に転移したらついたそうだ。

 

皆んな、とんでもない人たちだ。下手したら、この人達だけで三大勢力に勝てるかもしれない・・・

ある日、自分だけで魔王クラスのモンスターを倒せるだろうと思い、森の奥に進み木に隠れながらモンスターを探していた。そして、探すこと数分目当てのモンスターを見つけた。ミノタウルスのようだが、手が四本生えており口から火を吐くモンスターだ。

(いた!まだ気づかれてない、よしッ!)

そして、俺は木の陰からいっきに

モンスターに肉薄し覇気を纏わせた刀を

スパッッ!

と振り下ろしたが直前に気がついたのか

若干、体を捻られ浅い傷しか負わせられなかった。

斬られたにも関わらず、怒ることも激昂することもなく赤い目が、静かにこちらを見ていた。

逆に、それが不気味で追撃することが出来なかった。

「ハァ〜、流石だな。あれを躱すとは。それでこそ、魔王クラスだ、ハァッッッ‼︎」

俺は、再び肉薄し斬りかかる

が、見切られ刀を掴まれ

直ぐに

刀を離したが、

左から思いっきり殴られた。

10メートルほど、飛ばされたが覇気を纏ったお陰で衝撃の割に怪我はしなかった。

「イってー、武装色の覇気纏ってなかったらヤバかった〜、やっぱ、使わんと勝てんか〜」

そう、思い輪廻写輪眼を使った。

そして、力を使おうとしたその時、何かに身体が乗っ取られたかのようになり意識が暗転した・・・

 

 

〜サラ〜

(シリウスの奴、約束破って一人で入りやがったな。

後で、お仕置きやな。オッ、見つけた。丁度戦い始めか

まぁ、修行の成果も見たいし見学するか)

そう、思いあたしは、シリウスの戦闘を見学した。

そして、シリウスが殴られ飛ばされた。

(これは、まだ早いな〜 そろそろ、止めよっか

ッッッ‼︎、何や今の⁉︎)

そう、思ってシリウスを見ると顔の半分が白い仮面に覆われていた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

〜アグリッパ〜

サラが、シリウスを担いで帰ってきた。どうしたのか、と聞くとシリウスに起こった出来事を話してくれた。

すると、リリーが尋ねてきた。

「アグリッパさん何か知っているんですか?」

「知っているぞ。じゃが、シリウスが起きてから話すとするかの」

 

そして、シリウスが起きてきた。

皆が、リビングのテーブルに着いたのを確認して妾は、話し始めた。

「なら、話すぞ。シリウス、其方に起こったのは、虚化というものじゃ」

「虚化ですか?なんですか、それは?」

「原因は、その目じゃ。魔眼とは、そもそも石化さしたりとても遠くを見たりと、目そのものだけを使うのじゃが、輪廻写輪眼だけは、別じゃ。そして、普通の魔眼は代償がないが輪廻写輪眼にはそれがある。それが、自我じゃよ。

自我を奪い唯戦うことだけを目的とした怪物になるのじゃよ」

妾の言葉に誰も声を出す事が、出来なかった。

すると、リリーが突然大きな声を出した。

「なんで、アグリッパさんそんな大事な事黙ってたんですかッ‼︎、もっと早くに知らせていればこんなことには、ならなかったんじゃないですかッッッ⁉︎」

「いや、遅かれ早かれこうなっていたじゃろう。だからこそ妾は、出来るだけそうなる前に鍛えたかったのじゃ」

サラが、真剣な眼差しで聞いてきた。

「解決方法は、あるのかい?」

「あるぞ、それはシリウスが精神世界に入り虚化を制御する方法を学ぶしかない」

「危険はないんですか?シリウスが、死んでしまう可能性はないんですか?」

リリーは、シリウスを肩を震わせながら聞いてきた。

「精神世界での虚化の制御方法の取得に失敗すると、そのまま怪物になる」

妾の言葉に、リリーは目に溜めていた涙を落とした。

そして、シリウスの方を向き言った。

「シリウス、どうするかはお主が決めるのじゃ。ギリギリまで粘るのか。それとも、近日中に決着をつけるのか。

自分で決めるのじゃ。妾達は、どちらを選んでもシリウスの意見を尊重するぞ」

妾の言葉に、シリウスは決意した顔で頷いた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

〜シリウス〜

僕は、アグリッパ母さんの話を聞き始めてから、決めていた。

「やってみせるよ俺。だから、虚化の制御方法を獲得してくる」

そして、その日は明日になった。

 

 

明日になった。

「じゃあ。お願いアグリッパ母さん。リリー母さん美味しいご飯作って、待っててよ」

「わかったわ。ご馳走作るから、絶対帰って来なさい」

「シリウス、あたし達が側にいるから心配するな。自信をもてよ」

「じゃあ、やるぞ」

アグリッパ母さんの言葉の後に意識が暗転した。

 

 

「ヨォ、初めましてだな、王よ」

「お前が、虚化の原因か?」

俺は、目の前のもう一人のオレに聞いた。

「それは、ないだろ?シリウス、テメェは、オレを必要としたんだ」

その言葉と同時に、

奴は白い刀で斬りかかってきた。

俺は、武装色の覇気を腕に纏って

刀を弾いた。

「俺は、お前なんか、必要としていない」

「ウソだねェ、テメェは、ミノタウルスと戦っているときもサラと戦っている時も、オレを必要とした。だから、オレを使ったんだ」

その言葉同時に、奴はあろうことか俺の技を使ってきた

「月牙天衝ッ‼︎」

覇気を纏った膨大な魔力の刃が俺を襲った。

「・・・ぐっ、いつ覚えたんだぁ⁉︎」

「テメェと同じ時に決まってんだろ!シリウス‼︎」

そして、俺は、壁に叩きつけられた。

「ガハッ」

そして、地面に倒れた。

「そんなものか?テメェは」

「うるせぇよ」

俺は、そう言いながら立った。

「そう、カリカリすんなよ。楽しくいこうぜェェ‼︎」

(一体何故、奴が使えるんだ?)

「クソッ、訳が分かんねぇ」

と、呟くと

すると、奴は呆れたように

「こんな時に、気抜いてんじゃねェェ‼︎」

「気なんて抜いてねぇよ!」

「そんな目して、何が気抜いてねェだ」

「ッッ、だから、キなんか抜いてねぇよ!

月牙天衝ッ‼︎」

だが、奴は鼻で笑うと片手で弾き飛ばした。

「なっ‼︎」

そして、奴はニタリと笑うとこう言った。

「戦いの真実を教えてやろう。戦いとは、永遠に続くんだ。一人破っても、次に強き者が現れその者を例え倒す事が出来ても、更に強き者が現れる。その永劫なる行為に耐える事が出来なければ、いつか自身が破れる。だが、それが終わりジャネェ。戦いは、別の者に繰り返される。「輪廻」なんだよォ!人の生き死にだけではない、人が魂があり続ける以上、其処に争いが生まれ、争いが始まる。そして、その戦いは永遠に繰り返されるんだ‼︎」

「そんな事はねぇ‼︎」

「だから、テメェは甘いんだ!力を持つ者は、いつか必ず戦いに巻き込まれる。その時、真っ先に命を落とすのは、テメェのような甘い奴だ‼︎、ハッァァァ‼︎」

奴の斬撃を何とか受けたが俺の刀は粉砕され

壁に激突した。

そして、奴が刀の鎖を掴み、刀を振り回しながら聞いてきた。

「シリウス、王とその牙の違いは何だ?」

「何だと?」

「ヒトとウマだとか、二本足とか四本足とかそういう事を聞いているんじねェ、そういうガキの謎かけをしてんジャネェゾ」

奴は、笑いながら言った。

「姿も能力もそして力も全く同じ二つの存在があったとして、そしてそのどちらかが王となって戦いを支配し、残りのどちらかが牙となって力を添える時、その違いは、なんだ、と聞いてんだ」

続けて奴は、得意気な顔で言った。

「答えは一つ・・・本能だッッッ‼︎‼︎

同じ力を持つ者がより大きな力を発揮するために必要な物、王となるために必要な物は、唯ひたすらに戦いを求め、力を求め、敵を容赦なく叩き潰して、粉々に蹂躙する、戦いに対する絶対的な渇望だァ!

オレ達の深い深い身体の奥底、原初の階層に刻まれた研ぎ澄まされた殺戮本能だァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

俺は、言葉を発することが出来なかった。

「テメェには、それがネェ!

剥き出しの本能ってやつがナァ

テメェは理性で戦い理性で敵を倒そうとしてやがる

剣の先に鞘つけたままで一体誰を切るっていうんダァ‼︎

だから、テメェはオレより弱いんだよ、シリウス‼︎」

いつの間にか、刀を投げられ俺の腹部に刺さっていた。

「オレは、ごめんだぜ、シリウス。

オレは自分より弱い王を背中に乗せて走り回って一緒に切られるのは、耐えられネェ。

テメェの方が、弱いなら、テメェを潰してオレが王になる」

俺は、腹部に刺さった白い刀を呆然と見ていた。

(・・・本能・・・、戦いを求める本能・・・・

・・・・・本能ッッッッッッ‼︎)

そう、思うと同時に無意識に刀を掴み刀を黒く染めあげた。

そして、俺は、その刀を使い奴を刺した。

「クソッ、どうやらテメェにも少しは残ってやがったみテェダナァ。戦いを求める本能ってやつが・・・

しょうがねぇなぁ、オレを倒しやがったんだ、とりあえずは、テメェを王と認めてやるぜ。

だが、忘れんなよォ、オレとテメェはどっちも王にも牙にもなるってことをな。

もし、テメェに少しでも隙があれば、テメェを落として

テメェをその場から引きずり落とすッ!

それから、これは警告だ。本当に、オレを支配したけりゃ、次にオレが現れるまで、せいぜい死なねェヨオ二キオツケロぉぉぉ‼︎」

そして、奴の言葉と同時に視界が真っ白になった。

 

 

目を開けると皆がいた。

「気分は、どうじゃ?シリウス」

アグリッパ母さんが、聞いてきた。

「悪くねぇな」

「そうか」

と、満足気にアグリッパ母さんは、頷いた。

「もぉ〜、シリウス‼︎、言うことあるんじゃないの?」

リリーが、拗ねた様にきいてきた。

俺は、苦笑いを浮かべつつ答えた。

「ただいま」

「「「おかえりッ!」」」

 

 

ーーーーーーーーーー

あれから、半年が経った。

俺は、かなり虚化の持続時間が延びた。

そのおかげもあってか最後まで和解出来なかった九尾と和解することが出来た。

九尾が何故、封印されていたかを七歳の時に聞き、何とか和解できないか、何度も何度も九尾の封印されている場所に潜った。そしてようやく、和解出来た。

本当に、良かった。

明日は、アグリッパ母さんと尾獣の力のコントロールをみっちりするつもりだ。そして、俺は眠りについた。

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。
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