オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」 作:どこかのシャルロッ党
迂闊だったとツバサは後悔していた。武装したテログループにより
カジノ施設が占拠された。ツバサやマルス達、箒達もこの騒ぎに巻き込まれ
人質となっていた。覆面を付けた複数の男達はスナイパーライフルや拳銃を
人質達に向けている――――――更に外にはMSが配備されている。
「全く・・・こんな事する奴等・・・生かしておくわけにはッ!」
[熱くなるのは勝手だけど、私達がいることも忘れないでね?]
[見えた・・・!翔真、グリフィンさん、夜架、翼・・・敵が来る]
[あの機体は・・・!何故ザフトのMSが!]
[やはりザフトが関連していますわね翔真様]
「そうらしいな」
テログループの一件をいち早く察知した翔真は再会したグリフィンと
愛しい彼女達であるフェイト、翼、夜架達を連れてラスベガスに来ていた。
翔真達が駆る『GNX-604T アドヴァンスドジンクス』は前方から迫る
グフの攻撃を紙一重で交わす。場所は戻り、カジノ施設。一方のツバサは
ネプテューヌ共々拘束されていた。マルスやソーナ達も身動きが取れない。
「(こいつら何が目的なんだ・・・?金銭を奪うわけでもない・・・)」
「(さっきから人を探しているみたいね)」
ツバサは耳元でネプテューヌと話していた。バレないように静かに口を開く。
「たく!こんな紙ひときれでどうしろって言うんだ!?」
「アレスとかいう小僧は何処にいやがんだ?」
「(アレス・・・!?まさか・・・!)」
テロリストの一人が口にしたアレスという名前に動揺を隠せないツバサは
マルスに視線を移す。マルスは怖がるアインハルトに寄り添っていた。
傍らには様子を伺う箒達の姿・・・そんな時、ソーナとセラフォルーが突然
立ち上がった。彼女達の眼差しはテロリスト達に向けられる。
「ちっ!立つんじゃねー!」
「殺されたいのか?」
「その器用な日本語から察するに、私達と同じ日本人ですね?
今すぐこんなバカげたことはやめなさいッ!今ならまだ間に合います」
「こんな事したって何もならないでしょ!?」
「うっせー女共だ・・・だが・・・」
主犯格の男がソーナやセラフォルーの体を、まるで舐めまわすような
視線で見る。そして何か面白いことを考えたのか、リーダー格の男は笑う。
「お嬢ちゃん達いい体してんねぇ~?・・・せっかくだし、
お嬢ちゃん達の体を隅々まで堪能しようかね~?・・・オイ」
「「「はい」」」
「ちょ!?は、離しなさい!ソーナたんは関係ない!」
「くっ!」
「ッ!やめろ・・・やめろ!」
「ひっこんでろガキがッ!」
「がッ!!?」
「ま、マルスさんッ!」
二人を助けようとしたマルス・・・しかしテロリストの一人に蹴飛ばされる。
彼の元に駆け寄るアインハルトは、ツインテールの髪を揺らしマルスを庇う。
「嫌・・・!嫌ァァ!」
「マルス・・・!」
「(・・・ソーナさんが・・・セラフォルーさんが・・・助けなきゃ)」
みぞおちにずきずきした痛みが走るが、それでも立ち上がるマルス。だが
それに気付いたリーダー各の男は拳銃をマルスに向けた。
「動くんじゃねーぞ!さもなくば、そこにいるガキを・・・」
「彼女達は関係ないッ!ソーナさんを・・・セラフォルーさんを離せ!」
床に落ちていたサバイバルナイフを手に取り、マルスはテロリスト達に
突っ込む。腕や足を斬り、血を浴びながらもソーナとセラフォルーを助ける。
だが、その行動が仇となり、リーダー各の男は拳銃をアインハルトに向けた。
「くそ野郎かッ!まずはガキからだ!」
「っ!アインハルト!」
アインハルトの元へ向かおうとした時、脳裏にある出来事か過る。