オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-98「交差する者達 Ⅳ」

 

翔真はジャスティスへと乗移り、コクピットへと座りシステムを確認する。

シャルロットを抱き締めて、モニターに映るエクシェスに視線をやる。更に

マルスの攻撃で、夜架のアドヴァンスドジンクスは地上へと落下していた。

だが夜架が無事であることを感じた翔真はフェイトに彼女の回収を頼む。

 

「翔真!・・・・翔真・・・・」

 

「シャル。さて、再会の喜びは後にしないとな」

 

「一体どうなってるの?どうしてマルス君が・・・・」

 

「アイツは・・・・マルスじゃない」

 

そう言い切った翔真。ジャスティスはラケルタビームサーベルを連結する。

そして薙刀のように振り回し、エクシェスに一閃。アレスは一瞬で交わし

エクシェスの武装である量子通信浮遊攻撃砲台ドラグ・ファングを使用する。

だが、翔真は敢えてエクシェスに近付き至近距離でファトゥム00を飛ばした。

 

「ぐっ・・・・!」

 

「(コクピットは避けないと・・・・!)」

 

ドラグ・ファングを交わし、そしてシールドを盾に猛攻を交わす。読めない

攻撃にアレスは追い詰められる。翔真はコクピット以外のパーツを狙おうと

破壊を試みる・・・・だが、新たな機影が現れる。

 

「ッ!また敵か!」

 

「アレス・ルセディスは渡しませんよ・・・・綾崎翔真」

 

「レジェンド・・・・くそ、過去を思い出すような機体だな!」

 

湊の駆るレジェンドがジャスティスに近く。レジェンドはビームジャベリンを抜き

襲い掛かる。連結したラケルタビームサーベルを離し、二刀流で応戦する翔真は

イノベイターの力を解放する。

 

「シャル・・・・しっかり掴まっていろよ!」

 

「うん!」

 

「アレス・ルセディス、今の内に退却してください。貴方を待っている人がいます」

 

翔真操るジャスティスと戦う湊は、アレスに通信を繋げ、指定されたポイントを

アレスへ送る。レジェンドはエクシェスを守りながら戦う。

 

「感謝する・・・・マリア、調、切歌聞こえるな?」

 

『『『隊長!』』』

 

「これより指定されたポイントへ向かう。付いてこい・・・・ん?」

 

エクシェスに近づく機影・・・・それはツバサの操るガンダムバルバトスルプス。

アレスはそれを気にせず、エクシェスを動かそうとした・・・・その時だった。

 

『アニキ!』

 

「・・・・ッ!?」

 

通信越しに聞こえるクリスの声。バルバトスルプスからの音声通信・・・・クリスは

ツバサと一緒に搭乗しているのだ。クリスはアレスを呼び止める。

 

『アニキ・・・・置いていかないでくれ・・・・私や・・・・御門達は

どうすればいいんだよ・・・・!アニキ・・・・』

 

『マルス・・・・いや、アレス・ルセディス・・・・君はどうする気なんだ。

復讐の為に、自滅の道を歩むのか?』

 

「なにを・・・・言っている・・・・!」

 

『君のことについては調べている。これだけは言っておくよアレス。

憎しみは憎しみを呼ぶぞ・・・・それを分かっているか?』

 

「・・・・ッ!」

 

ツバサの言う事に、アレスは初めて動揺を見せた。しかし、今更止まるわけには

いかないのだ。エクシェスはバルバトスルプスから離れてゆく。クリスは消えてゆく

エクシェスを、ただ見ることしか出来なかった。湊と真紅の機体をアレックスは

互いに任務を達成し、戦闘区域から離脱する。ラスベガスでの戦闘は急遽として

終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、この世界もなかなか面白いことになってるな」

 

「"ショウマさん"、呑気なこと言ってる場合じゃないよ!私達も

ミナトさんに合流しないと!」

 

「まあまあ。しばしの休息は大切だぜ『リィズ』」

 

とある喫茶店。リィズと呼ばれた少女は頬を膨らませ『ショウマ』に

視線を向ける・・・・黒い服装に身を包んだ青年は翔真に似ていた・・・・いや

似ているのではない。

 

「(並行世界の俺と戦うことになるか・・・・面白そうじゃないか)」

 

 

 

 

 

なにを隠そう、この青年は並行世界からやって来た綾崎翔真なのだ。そう

プレシアが用意した最大の切り札は自分自身なのだ。

 

 

 

 

 

 

 





おまけ。

撃っちゃうんだな、これが!!


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