オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-142「最終決戦 4」

 

 

仲間が次々と墜ちてゆく。ザフトやソレスタルビーイングの間では両軍が入り乱れ次々と墜ちてゆく・・・それはミネルバ隊にも言えることだ。箒、アレックスはシグナルロストで調達もまたハシュマル戦で疲労し動けない。楯無もまた最初は困惑していたが簪と一緒に戦うことを決めて今はトレミーへ。残るはアレスとアリシアのみだった・・・月の裏側では翔真のジャスティスミーティアとアレスのエクシェス・シュターベルが激突していた。

 

「アレス、お前!」

 

『次こそは仕留めるぞ。この、エクシェス・シュターベルで』

 

「何度言っても解らないのか!?クリスや御門先生、ノーヴェのお腹の中には!」

 

『俺の前で・・・クリス達の話をするなァァ!!!』

 

「何度言っても解らないのなら・・・お前を!」

 

 

エクシェスとMAルシファーが合体した姿がエクシェス・シュターベルだ。エクシェスは高出力エネルギーブレード《ライオットザンバー》を展開し、ジャスティスもまたミーティアユニットの武装であるMA-X200 ビームソードでエクシェスの斬撃を食い止める。

 

 

「アレス、お前の復讐はよく分かる・・・けどな、そんなことしたって何も戻らないんだぞ!俺達人間は分かり合えば『黙れ!』アレス!」

 

『綺麗ごとばかり並べても、所詮は偽善だ!俺はそんな言葉に惑わされない・・・あの日、助けを求めても誰も俺の家族を救ってはくれなかった!』

 

「・・・・・・」

 

『お前に分かるかァ!』

 

「(この戦い方・・・まるで俺じゃないか!)」

 

 

エクシェスは武装の一つ脳量子誘導エネルギー浮遊砲塔 ヴィリングブレードを展開して砲撃。ジャスティスはミーティアの加速を利用して交わすがヴィリングブレードによる攻撃でスラスターが大破・・・ジャスティスはミーティアから離れて、ラケルタビームサーベルを連結させアンビデクストラ・ハルバードにするとヴィリングブレードを破壊してゆく。

 

 

『はあああァァ!!』

 

「なに!?」

 

 

超高出力ガンマ線レーザー砲《エクスカリバー改》をエクシェスが発射――――ジャスティスは回避出来ず右脚が完全に消し炭にされる。追い討ちをかけるようにエクシェスはジャスティスに近付く。

 

 

『終わりだ!お前達が何をしようが、もう結果は見えている!綾崎翔真!お前は俺にとって仇の一つだ・・・これで終わらせる!』

 

「くっ!もう誰も悲しませない!あの時・・・誓ったんだ。お前も俺のせいで歪んでしまったならお前を駆逐する!言っても解らないなら!」

 

 

ジャスティスはファトゥム―00を放つ。しかしエクシェスはそれすらも簡単に破壊してしまう。エクシェスはジャスティスの右腕や左脚をもぎ取ってゆき、特殊鍛造鋼指爪 アモンブレイドでコクピットを貫こうとした―――――

 

 

――ぱぁぱ!――

 

 

「『・・・!?』」

 

「アニキィィィィィィ!!!」

 

「翔真ァァ!」

 

 

二人の脳内に響く幼き子の声が聞こえたのと同時に、クリスのニャイアとシャルロットが操る翔真専用の機体"GNT-0000/FS ダブルオークアンタフルセイバー"が現れる。

 

 

「翔真は返してもらうよ」

 

 

エクシェスから大破したジャスティスを引き離し、クリスのニャイアがエクシェスの前に現れる。

 

 

『く・・・クリス・・・!』

 

「兄貴!兄貴なんだろ!?」

 

『何故お前がここにいる!・・・お前には来て欲しくなかった!・・・なのに』

 

「・・・兄貴」

 

『・・・クリス、退け・・・俺は奴を・・・綾崎翔真を倒さなければならない!』

 

「そんなことして・・・亡くなった兄貴の家族は喜んでくれるのかよ!?」

 

『何故それを!』

 

「ツバサから聞いたんだよ・・・全て・・・」

 

 

 

クリスはツバサから全て聞いていたのだ。アレスの過去と――――そして

 

 

「兄貴と翔真はァ!」

 

『くっ・・・喋るな・・・もう!』

 

「クリス避けろ!」

 

 

ニャイアの背後から翔真が操るダブルオークアンタフルセイバーが近付く。エクシェスはニャイアを退かすとクアンタに向かう。

 

 

『クリスを盾にしてまで俺を倒したいか!』

 

「この分からず屋がッ!」

 

「翔真!」

 

「しっかり掴まってろよシャル!」

 

 

 

GNソードⅣフルセイバーを構えてエクシェスに振り下ろす――――エクシェスはそれを真剣白羽取りで受け止める。

 

 

『俺はここで倒れる訳にはいかない・・・』

 

「・・・・・・そうかよ」

 

『だから・・・!』

 

「なら・・・」

 

 

クアンタとエクシェスが拳を交わろうとした時クリスは叫ぶ―――やめてと・・・するとそんな彼女の想いに共鳴したかのように"黄金の不死鳥"が姿を現す。青い光りが宇宙を駆け抜け、青い光りに触れたMSは次々と解体されながらもそれを気にせず黄金の不死鳥はクアンタとエクシェスの間に入った。

 

「"フェネクス"だと・・・」

 

「確かあれってユニコーンだよね?」

 

「正確にはユニコーンガンダム3号機 フェネクスだ・・・だが俺の知るフェネクスじゃない」

 

 

過去に一度フェネクスを見ている翔真はこのフェネクスが過去のやつとは違うと確信していた。スラスターの役割を果たすアームド・アーマーDE二枚の後端にテール状のパーツが配されたスタビライザーがあるからだ。

 

 

「こいつは一体・・・」

 

『なんだお前は・・・!」

 

 

翔真とアレスが警戒する中で、フェネクスは次第に"NT-D"へ・・・すると二人の脳量子波が乱れる。

 

 

『がっ!?うああああァァァァァァ!!!!』

 

「兄貴!?」

 

「あ、頭が!脳量子波が・・・」

 

「翔真!?どうしたの!!」

 

 

フェネクスがデストロイモードになるとサイコフレームの光りがクアンタとエクシェスを包み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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