オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-146「名も無き歌」

 

MSの残骸が降り注いだ地球。各世界の海では残骸が浮かび上がっていた・・・・・・日本にある某海岸にもMSの残骸が漂流していた。その砂辺に二人の女性がいた・・・それはアレスと共に戦ってきたマリア・カデンツァヴナ・イヴと、翔真と共に戦っていた風鳴 翼だった。

 

「ねぇ翼、貴女はこれからどうするの?」

 

「私はシグナムと共にこの世界でしばらくの間過ごすつもりだ。やることも沢山あるからな。マリアはどうするのだ?」

 

「分からないわ。私は・・・これからどうしていけばいいか分からないの・・・アレス隊長も行方が分からないし・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

あの月での戦いはソレスタルビーイングの勝利で終わった・・・それからというものザフトは事実上壊滅し、今は地球圏連合と時空管理局によって復興に向けて各地で奮闘している。だがあの戦いで綾崎翔真を含む行方不明者は多数いた・・・今でも懸命の捜索は続いているが見つかるかは分からない。

 

 

「貴女は心配ではないの?綾崎翔真は貴方の大事な人でしょ?」

 

「・・・心配などしていない」

 

「え・・・」

 

「翔真は生きているさ。私には分かる・・・アイツの命の鼓動は確実に聞こえている」

 

「・・・・・・」

 

「その内帰ってくるさ」

 

「・・・そう」

 

 

マリアはあの戦いの後ビシディアンに保護され、その後はザフトの起こした数々の事件が原因で裁判へ掛けられるところだったが翼のおかげで今は調・切歌と共に保護観察となっていた。

 

 

「マリア・・・歌を世界に届けてくれ」

 

「歌・・・」

 

「今世界は復興に向けて頑張っている・・・そこにマリア達の歌を届ければきっと・・・」

 

「今更・・・私に・・・私達に歌なんて・・・」

 

「歌はどんな時にでも元気を与えられるものだ・・・私は思う。マリア・・・お前達の力を貸して欲しい。私も防人として皆に元気を与えたい・・・マリア頼む」

 

「翼・・・・・・」

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

大戦が起きたIS世界・・・それは綾崎翔真率いるソレスタルビーイングの勝利によってザフトは壊滅し、そこからザフトが秘密裏で進めていたデスティニープランが世界中に流され、その内容に人々は驚愕していたが今はそんなことも忘れ復興に向けて皆頑張っていた。

 

 

「名も無き英雄はこの世界と"造り出した世界"の架け橋となったが・・・」

 

「それがハッピーエンドっていうんですか?」

 

「さあね」

 

 

ビシディアンの首領であるショウマ・アッシュはディートリッヒと盃を交わしていた。

 

 

「ドクター・・・あんたはこれからどうするんだい?」

 

「隊長の行方を探しながらこの世界で生きて行くよ。あの戦いで翔真君や束君達、隊長やニックも行方不明となった・・・アレス君はどうかね?」

 

「見つからない・・・あの後捜索はしてみたがいなかった。アレス・・・あの子こそ可哀想さ。復讐を理由にプレシアの道具にされ、挙げ句には捨てられた・・・ふっ」

 

 

 

ショウマは過去にミネルバに潜入した時に撮った集合写真を手放した――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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