オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

84 / 168
PHASE-76「雷鳴の闇 後編」

 

 

「なんで・・・・・なんでこんな事になるんだ!」

 

操縦桿を強く握り締めて千冬への怒りを露にする箒。

デスティニーガンダムは右手に持った高エネルギー

ビームライフルを構えて射撃する。

 

「クッ!デスティニー・・・・篠ノ之か!」

 

「逃がしませんよ」

 

湊の操るレジェンドガンダムはデファイアント改

ビームシャンベリを引き抜く。

 

「チィ!」

 

「千冬!」

 

レジェンドがグフに襲い掛かるがテンペストビーム

ソードを展開しサーベルを受け止める。

 

「(このままではッ!)」

 

「箒さん!」

 

「・・・・ッ!千冬さん・・・・基地へ戻れ!降伏しろ!」

 

デスティニーは高エネルギービームライフルの銃口を

再びグフに向けた。だが、グフはテンペストビーム

ソードでレジェンドを退け、スレイヤーウィップ

で高エネルギービームライフルを破壊する。

 

「ッ!」

 

「聞け篠ノ之!お前もいい加減に真実をわかれ!!」

 

「何!?」

 

千冬は箒に通信を開いた。

 

「よく聞け箒!プレシア議長や湊の言葉・・・・・

それがお前の支えであるという事は知っている。

だが、いずれ議長や湊は・・・・」

 

「お喋りが過ぎますよ!千冬さん!」

「邪魔をするな!」

 

レジェンドはグフを倒す勢いで斬って掛かる。

しかし、グフはレジェンドの剣撃を交わす。

 

「議長の言う事に私は信じられなくなったんだ!

そんな事ならいっその事ソレスタルビーイングに

入った方がマシだ!」

 

「裏切りを堂々と宣言ですか。いい覚悟ですね!」

 

この言葉を聞いた湊は千冬を完全に敵と見なし

攻撃を再開する。

 

「・・・・議長の言う事?」

 

[惑わされないでください箒さん!千冬さんは

既に少し錯乱している!」

 

「湊!だが・・・・・」

 

[今ここで、こんな裏切りが許されるはずが

ない。議長の想いを無視した敵をまだ味方だと

言うのですか?箒さん]

 

「はっ!」

 

[彼女達は敵なんですよ!今ここで倒さなければ

どれ程の被害が出るかわかりません!]

 

「クッ・・・・」

 

 

―湊の言う事は正しい・・・・・だけど、千冬さん達は

私達を裏切った・・・・けど、それでも私にとっては―

 

「(どうすればいいんだ!私は!)」

 

箒は下へ傾き激しく息を吐く。そして今までの事が

頭の中で甦る。

 

 

二年前の学園生活―

 

アリシアと出会ったあの時―

 

インパルスという剣を手に入れた時―

 

つかさと出会い、彼女を失った時・・・・・

 

 

 

 

「クッソォォォォォォ!!!」

 

箒は叫びSEEDを開花させる。そしてモニターに

移るグフを紅い瞳で睨み付ける。

 

「アンタが悪いんだ・・・・アンタが・・・・アンタが

裏切るからァァァァ!!!」

 

 

デスティニーはアロンダイトを構えて光の翼を

輝かせる。

 

「はあああッ!」

 

「千冬、箒が来るわッ!」

 

「分かっている!」

 

グフはスレイヤーウィップで対抗しようとした、

しかしデスティニーはパルマフィオキーナでスレイヤー

を破壊する。

 

「ッ!」

 

「決めたんだ・・・・・あの日から・・・・私が弱き者達の

剣になるって・・・・・ッ!」

 

 

デスティニーは一瞬の隙を見逃さずグフに

アロンダイトを向けてこちらに向かって来る。

 

「ここまでか!」

 

グフの目前に迫るアロンダイト、しかし・・・・・

 

 

「・・・・やらせない!」

 

「ッ!」

 

グフとデスティニーの間に割って入て来たのは

 

 

ゴーストの名を持つ機体、クロスボーン・ガンダム

ゴースト、搭乗者は過去の世界から帰還した

マルスだった。

 

ゴーストは真剣白刃取りでデスティニーの

アロンダイトを受け止め、アロンダイトを

退けグフと共に下がる。

 

「貴女は早くここから去るんだ!あと少し行った

方向に僕達の所有する母艦がいるはずだ!早く

いって!」

 

[ッ!・・・・感謝する]

 

グフを逃がし、ゴーストは2機の前に立ちふさがる。

 

「邪魔をするなァァァァ!」

 

デスティニーは左の手の平をゴーストに向けて

パルマフィオキーナを撃ち込もうとした。しかし

ゴーストは当たる前に蹴り飛ばし、攻撃しようと

するレジェンドに向かう。

 

「・・・・!」

 

 

「(この感じ・・・・・なるほど、貴方も私と同じ類いで

すか、なら仕留める!)」

 

レジェンドはサーベル、ゴーストもサーベルを抜いて

戦闘行動に入る。

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告