オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-88「翔真ガールズ対名瀬ガールズⅡ」

 

 

「ラフタッ!そっちに行ったよッ!」

 

「さすがはガンダムね。でも・・・私と不知火を

甘く見たら怪我するわよッ!」

 

 

「なかなかやるね!だけどッ!」

 

「負けないから!」

 

テイワズが開発した新たな機動兵器『戦術機』。

オルコット邸から少し離れた演習場ではラフタと

アジーが試作型の戦術機に乗り、シャルロットと

なのはと戦闘を行っていた。

 

ラフタは『XFJ-01a 不知火・弐型』に搭乗し、

アジーは『MiG-21 バラライカ』に搭乗している。

不知火・弐型は突撃砲を構える。シャルロットの

操るエクシアは、シールドで突撃砲から放たれる

弾丸を防ぐ。

 

「やっぱり・・・なら、接近戦かな」

 

網膜投影に映し出されたエクシア。ラフタは

突撃砲では無理だと悟り接近戦へ移行する。

長刀を構えて横に一閃。エクシアが衝撃で揺らぐ。

 

「ッ!」

 

だが負けじと、シャルロットはエクシアを前進。

そしてGNソードを構えて長刀に刃を当てる。

 

「へ、へぇ~・・・なかなかやるじゃん」

 

「ボクだって、翔真に鍛え上げられたんだよ。

特に、接近戦はね!」

 

押されてゆく不知火。エクシアがそのまま圧倒する。

一方その頃、なのはは白色に塗装された戦術機――

『武御雷』を駆り、アジが駆るMiG-21と戦っていた。

 

「はぁ!」

 

「ッ!」

 

MiG-21は120mm突撃砲を射ちながら武御雷を牽制。

対する武御雷は長刀で弾丸を避けながら前へと

進む。アジーは接近を許すまいと更に射ち続ける。

 

「(射撃戦重視みたいだね・・・なら)」

 

長刀を背部へマウント。そして両マニュピレータに

突撃砲を装備し射撃戦へ入る。二機の攻防は更に

激しくなってゆく。戦闘の様子を遠くから見ている

名瀬はアミダと共にいた。

 

「戦術機・・・どうやら、多少戦力にはなるな。

だが問題はビーム兵器の搭載が出来ない所だな」

 

「仕方ないさ。ビーム兵器を搭載したら

バッテリーが早く消耗されるし、実弾の方が

有利になる可能性だってあるんだから」

 

「だな」

 

名瀬は手元にある不知火、MiG-21の資料を見ながら

模擬戦を見続ける。

 

――――

 

場所は変わりヘブンズベース。戦闘は激化していた。

迫るデストロイガンダムに箒のデスティニーが接近。

光の翼を輝かせ、コクピット部分をアロンダイトで

破壊する。

 

「これで終わりだァァァァ!!」

 

デスティニーはウィンダムを次々に撃墜していった。

湊の操るレジェンドガンダムはビームシャベリンで

ダガーやレイダーを倒していた。

 

「熱源・・・しつこいですね貴方達も」

 

レジェンドは地上へと降下。着地すると前方に

MAザムザザー、ユークリッドが迫っていた。

 

「MS部隊は私に付いて来て支援をお願いします」

 

『『『了解ッ!』』』

 

レジェンドの後方にグフやバビの部隊が支援に向かう。

ヘブンズベース崩壊はあと少しで始まろうとしていた。

その光景をミネルバのブリッジで眺めるプレシアは

笑みを浮かべていた。

 

「(邪魔者は消えたわね。次は貴方達よ・・・・

ソレスタルビーイング。でも・・・)」

 

プレシアは手元にある端末を起動させた。そして

小さいディスプレイにある少年が写し出された。

 

「まずは、私のナイトを手の中に収めないと。

マルス・レディーレ・・・いずれ貴方は・・・ふふっ」

 

 

壊滅のカウントダウン。ヘブンズベースはザフトの

大規模な戦力により崩壊してゆく。地球連合のMS

MAは次々に撃墜され、連合側は降伏を宣言した。

燃え盛る炎の大地。デスティニー・レジェンドを

始めザフトのMS部隊は燃え盛るヘブンズベースを

見届けた後撤退するのであった。

 

「基地にいた連合の上層部は皆、救出したわね?」

 

「はい」

 

基地にいた連合の上層部の女性達の安否を確認し

プレシアは立ち上がる。

 

「・・・次はソレスタルビーイング・・・並びに

支援する組織を壊滅させないとね」

 

 

 

プレシアの呟き。それが後に現実で起ころうとは

知るよしもない。


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