サクラといのは病院に行き受付にサスケのことを聞きに来ていた。するとサスケの入院する部屋に案内された。
「失礼します」
看護婦がドアを開け中に入るとき後ろからついて入った。
2人とも心配そうな面持ちだ。
「サスケくん、体の具合はどう?」
はたけカカシの座る椅子の横にあるベッドに横たわるサスケ。目は開いているが何か放心しているようで返事をしない。
「多分体の方は大丈夫です。でもちょっと心の状態がね。俺が付いてますから大丈夫ですよ」
看護婦に返事したのはカカシ。その返事を聞き看護婦は頭を下げ部屋を後にする。部屋に入ったところで待っていたサクラといのはカカシに近づき問いかける。
「カカシ先生、サスケくんに何があったんですか??」
「サスケくんが怪我した理由って何?何なの?」
カカシは事情を説明するべきか否か迷った挙句に説明をすることにした。
その事情を聞いた2人は言葉を失っている。ドベで間抜けだったナルトがサスケを倒してしまったこと。それも全くの無傷でだ。先ほどあったナルトは傷一つなく、普段と変わらぬ姿だったからである。
「うそでしょ…あのナルトが?」
いのは信じられないのかサスケを見つめつぶやいた。いのはナルトの本当の実力がどれほどのものなのか想像もつかなかった。
「ナルトがなんかズルしたんでしょう!そうじゃなきゃサスケくんにかなうはずない!私あいつに文句言ってくる!」
「待て、サクラ!」
カカシの制止も聞かず飛び出していくサクラ。カカシはいのに目を向けると命令した。
「いの、サクラを止めろ。ナルトは何もズルなんてしてないしあいつの強さは本物だ。サクラが怒るのは筋違いだ。ナルトと争いなんか起こしたら絶対勝てない」
カカシの言葉にいのは驚きを隠せないがうなずきサクラの後を追う。
カカシはサスケの隣に腰を下ろしため息をつく。ここ最近問題が起こりすぎだ。ほんとどうなってんのよ…
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焼肉の後の帰り道。自分の家とは逆方向に向かう。暗部の荷物が置いてある部屋に向かうためだ。
その道の途中見慣れたピンク色が走り寄ってくる。
「はあっ、はぁっ、探したわよ!ナルトー!」
拳を振りかぶりながら近づくピンク色の行動に、、意味がわからないながらも一応食らうのは嫌なのでその拳を上段に受け流し首にクナイを突きつける。
「何の用?サクラちゃん。いきなり殴りかかってくるなんて訳わかんねえってばよ」
普段聞いている明るい声とは違う敵意のある声。サクラはそれに気づいてその場から飛び退く。
「あんたサスケくんに何したのよ!入院しちゃうくらいの怪我なのよ!!」
サクラは怒りに任せて叫んでいたが全く何でそんなことで怒るのかわからない。あの程度で済ませてやったのだから。
「なぁサクラちゃん…いや、サクラ。お前勘違いしてるんじゃねぇの?あれは俺とあいつの問題なんだ。お前程度の実力で入ってこれる話じゃねぇんだ。あんまり調子に乗ってるといつか痛い目にあうよ。間違いなくな」
俺はクナイをしまい振り返り歩き出す。これ以上話してやることはないからである。
「待ちなさいよ!わたしはあんたとサスケくんと同じ班で仲間なんだから!サスケくんの怪我が心配で悪いの!?」
その言葉に俺は立ち止まり振り返る。多分このときの俺の目はかなり怖い目だったのだろう。サクラが唾を飲み込んだのがわかった。
「お前さ、ウザいよ。ホントにさ。お前人の心配より自分の心配してろよ。いつも気楽に考えすぎだろ。ちょっとは修行して強くなろうとか思わないわけ?いつもサスケにひっついてるだけなら忍なんてやめれば?」
我ながらひどいことを言う。だが本心をまっすぐ伝えた。
そしてそのまま次は振り返ることなく走って行った。
サクラはその場で立ち尽くしていた。ナルトの言葉が重くのしかかり、鋭く突き刺さった。
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サスケが目をさますとそこはすでに暗く、夜中になっていることに気づく。
『俺は何を…ナルトにやられて気を失ったのは覚えているが…くそっあいつがあんなに強くなってやがるとは。手も足も出なかった、そんなんで何が復讐だ…俺は弱い…今の俺じゃイタチに勝てねぇ…』
歯ぎしりをしベッドを両手で叩く。
そしてサスケは呟く。小さな声で。
「俺は強くなる。ナルトにも、イタチにも勝てるように。そして俺は復讐を遂げる」
サスケのつぶやきののちに窓の上には暗部の男が立っていた。
サスケが気づくまであと5秒