【凍結】Infinite Stratos ~ The Accomplice of Black   作:餌屋

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第3話: 幸せな時間

あれから五日が経った。

 

その後、シャルルは目立った行動を起こす事無く、一夏達と一緒に仲良く学園生活を送っている。

結局俺が当初危惧していたスパイ行為も行っている様子は見受けられない。

 

勿論完全に信用できるわけじゃないが、あの後少しデュノア社の内情を調べた結果も考えると恐らく大丈夫なんじゃないかと思っている。

 

 

全く本当に気に食わない。

 

 

 

今は午後の自由時間。

 

俺は一夏、箒、セシリア、鈴、シャルル、ラウラの訓練指導を行っていた。

 

いやあ、父さんはラウラが皆と仲良くしてくれて本当に嬉しいよ。

ドイツで根性叩き直しておいて良かった良かった。

 

「ひっ…」

 

俺が物思いにふけりながらうんうんとうなずいていると、遠くでラウラが小さな悲鳴を上げた。

 

「ど、どうしたのです?ラウラさん」

「と、父様があの小さな笑みを浮かべている時は…絶対恐ろしい事を考えている時だ…」

「どういう事ですの!?」

「あの笑顔…忘れられん…ドイツでの日々…お仕置き千本ノック…うあ…うあああああああ…」

「一体何があったんですの!?!?」

 

…ちょっとやり過ぎたかもな。今さらながら反省した。

 

「お~お~怖くないからこっちおいで~ラウラ~」

「うぅ…本当か?」

「お~ごめんな~ラウラ~怖がらせたな~」

 

ああ~かわええのお~

 

「あ、もしもし。警察ですの?実は今ワタクシの目の前に養女の幼女に欲情するロリコンが…」

「誤解だああああああああああ!!!」

 

 

***

 

 

「あいつら相変わらず仲良いわね…」

 

鈴が湊兄達の方を呆れた目をしながら見て呟いた。

 

湊兄、セシリア、ラウラの三人揃った姿はこの一週間足らずで既に学園の日常風景となっている。

なんというか…とにかく微笑ましい光景だ。

セシリアは湊兄に気があるらしいし、いずれ父母娘の三人家族のように見えてくるかもと思ってきている。

 

(だけどセシリアは知らないんだよな…あの事)

 

あの時、湊兄に口止めされたため言えずじまいだが…セシリアの恋は本当に実るか不安だ。

俺もあまり事情を知らないので何とも言えないのだが…

 

「しっかし驚いたなあ…まさか湊兄が義理でも父親になるなんて」

 

本当…俺はいつまで経っても湊兄の事を理解しきれない。

凄く、遠い所に居続けている。

 

「ああ、確かにな」

「うん、あんなに仲が良いなんて羨ましい位だね。本当に…羨ましいなぁ…」

 

俺の呟きに箒、そしてシャルルが続けて同意を口にする。しかしシャルルの最後のほうが聞き取れなかった。

 

「ん?何か言ったか?」

「え!?い、いや何もないよ?それよりさ!黒崎先生って一夏の昔からの知り合いなんだよね?」

「え?ああ、そうだよ。元々は千冬姉と同級生で、俺は道場で知り合ったんだ。要は俺の兄弟子になるな」

「へえ…凄いIS技術者だって聞いたんだけど…」

「ああ、そりゃ凄いぜ。しかも自分でISを動かせる…」

 

あ。

 

「おい!一夏!」

「ちょっとバカ一夏!緘口令忘れたの!?」

「あちゃあ…やっちまった…」

「ど…どういうこと!?」

 

シャルルは信じられない事を聞いたといった具合に動揺した顔で聞き直してきた。

 

「あー…実は学園内では緘口令が敷かれてるし一般には公表されてないんだけどさ…」

「…湊さんはISを動かせる。しかも相当な腕前だ」

「はぁ…少し前に未確認ISの襲撃事件があってね。その時事態の収拾のためにISで戦ったのよ。瞬殺してたわ」

「黒崎先生が…ISを…?」

 

シャルルは未だに信じられないといった顔をしている。

 

「まあそういう反応になるわよね~あたし達も同じ感じだったし」

「頼むシャルル!俺が口滑らせた事内緒にしておいてくれないか!?バレたら千冬姉に殺されちまう!!」

「それだけなら良いが…湊さんが怒ってしまったら…」

「………(ガクガクブルブル」

 

あ、想像したら震えてきた。

 

「わ、分かったよ!秘密にしておくから!!」

「た、頼む…」

 

その時俺はシャルルに頼み込むばかりで気づかなかった。

シャルルが決意のまなざしを湊兄に向けていたことを。

 

 

 

***

 

 

翌日の日曜、午前10時。

 

俺はある人物から連絡を受け、どうしても内密で話がしたいという事で地下の研究室に併設したミーティングルームで相手を待っていた。

 

俺が許可を出していれば、普段入る事が許されていない人間でもここまではやって来れる。

ちなみに千冬など教員は基本入室可能なのでそれ以外だと二人目。

一人目は一夏だ。千冬と同じくらい信用できる為許可を出した。

たまに世間話をしにやってくる。

 

 

コンコン

 

と、ドアがノックされた。

 

「入っていいぞ」

「…失礼します」

 

返事に続いてゆっくりドアが開く。

 

 

そこにはシャルル・デュノアがいた。

 

「よう、まあ座ってくれ。コーヒーか紅茶、日本茶どれが良い?」

「えっと…じゃあ日本茶で」

「OK」

 

俺はストックの茶葉を出して手早く準備を済ませる。

後は茶葉の抽出を待つのみ。

 

さて…じゃあ本題だ。

 

「それで?今日は突然どうしたんだ?」

 

そう聞くとシャルルは言いづらそうに、でも真剣な表情で口を開いた。

 

 

 

 

「黒崎先生…いえ、黒崎博士。僕の実家であるデュノア社の第三世代開発計画に、技術協力していただけませんか」

 




短めですが切りが良かったのでこの辺りで。

最近パズルでドラゴンなゲームに諭吉さんを思いきりぶっ込んで爆死しました。
更にFateなGOのゲームでもおっぱい狙いで回したら爆死しました。

なんなんでしょうね。辛い。

鬼ヶ島頑張りましょう。
レイドバトルが思った以上に大変です。

次回も来週水曜日更新です。お楽しみに。
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