守る?
守られる?
そんなモノ分からない。
皆―――急いでくれ。
真ん中の大鏡の封印を解いた二人は…そのまま中へと入って行った。
水晶は………どこかで見た事のある影が、全て持って行ってしまった。
「アルティー…また会ったね。」
僅かに笑いながら、シークが言った。
アルティーは答えない。
ただ静かに、背中から剣を抜いただけだった。
その剣は……バチバチと音を立てていた。
どうやら…サンダーソードの様だ。
もう一本も、バチバチと音を立てている。
そして…闘いが、始まった。
Vs.アルティー・ザノール
始まった直後、アルティーは剣に力をためていた。
シークが感づく前に、大きな電撃を放った!!
…回避は不可能。
二人はなすすべも無く、吹き飛ばされてしまった。
「ッ……彼、強い……!!」
「…弱点が…何かある筈だ…っ!!」
バ サ リ
その音は直ぐ近くで聞こえた。
その方を見ると、そこには既にアルティーが立っていた。
「危ない!!」
突き飛ばされた。慌てて受け身を取る。見ると、つばぜり合いが起こっていた。
だが、様子がおかしい。
シークは余裕の表情を見せているのに対し…アルティーは、どこか辛そうだ。
そしてそのまま、シークがアルティーを吹き飛ばした。
アルティーは壁に打ち付けられ、そのままグッタリとしていた。
「さて……止めを刺そうか?」
シークはどこか残虐な声で近付いて行く。カービィは慌てて止めた。
「ダメだよ!!いくら悪い人でも、殺しちゃうなんて…」
「何で?ダメって……彼はこの世界をメチャメチャにしたんだよ?」
二人が会話している間に、アルティーは静かに起き上がっていた。
そして、カービィに手を向けると……
「…アナザー・ジ・ミラー」
唯一、口をついて出た言葉で、カービィを違う場所へといざなった。
消えるのを見届けると、アルティーも同じ様に姿を消した。
「あ、あれ?ここは……?」
カービィは、辺りを見回した。知らない場所だった。
何処かの小さな村の様で…そして、何故か焼け焦げていて…。
「気がついたか?」
声の方を見ると、そこにはアルティーがいた。少しだけホッとしていたが…
カービィが構えたのを見て、淋しそうに笑った。
「ねぇ…君は本当に、悪い人なの?」
カービィは警戒しつつ話を聞いた。
アルティーは少しだけ目を細めると、話し始めた。
「…まずは…君に一つだけ訂正するよ。…私は…アルティーでは無い。」
カービィは驚いて、目をマン丸にした。
「え、だって…そんな」
「彼だろう?私は彼の事を知っている…。私はシーク…シーク・ザノール。」
「じゃあ…あっちが…アルティー?」
カービィの問いに、何も言わず…シークは言った。
「カービィ…君に頼みがあるんだ。…言っても良いのか分からないけど…」
顔を俯け、考えた後…言った。
「彼を止めてほしい。多分、これ以上すると“兄”や“義父さん”に怒られるからさ。」
軽そうな口調で……表情はかげっていた。
カービィは明るく言った。
「うん、分かった!ボクが止めるよ!!だから…え~っと……御免ね?あの時…」
謝ろうとしたカービィをシークが止めた時、空間にヒビが入った。
「!!カービィ、ボクもそろそろ喋れなくなる…だ…ら……む…。」
全てを言い終わる前に、空間が、砕け散った。
「やっと出てきたか。」
シーク…いや、シークを騙っていた男は言った。
だが、こちらに剣を向けるカービィを見て、全てを悟った。
「そうか……真実を…。」
そして、蹲っているシークに切っ先を向け、素早く動いた。
――――――斬った、切った、きった。
シークは残った力でそれをフワリと避ける。
次の斬撃を出す前に…男は、膝をついた。
「力がたりないな……場所を変えようか?」
そして、指を鳴らすと…洞窟の様な薄暗い場所へと変わっていた。
最後の戦いが、もうすぐ始まる。
「ありゃりゃ、始まっちゃったよ!急いで急いで!」
呑気そうに言いながら、背後にいる皆をせかす影があった。
「我々はこれでも急いでいる…!」
「そうだよ~!」
沢山の影は…間に合うのだろうか?