落ちて堕ちて、やってきた。
割れた仮面の下…そこには、真っ赤な眼が一つだけ浮いていた。
目の周りの色は、白い。
真っ赤な眼は、ニヤリと笑っていた。
「やっと気付かれましたか、シーク様。」
わざとらしく…恭しげに、アルティーであると名乗っていた誰かは言った。
シークは地面に膝(に当たる部分)を付いていた。
「何年ほど気付かれなかったのでしょうか…。」
“それ”はニヤリと笑いながら、衣装を全て闇へと還した。
姿は…あのゼロとほぼ同じ姿だった。
だが、大きさは少し小さい。
それでも、一つだけ本当に異なるのは…禍々しさだった。
ゼロよりも、禍々しい。
“それ”は笑いながら、黒い触手であごに手を当てる様なしぐさを見せた。
「シーク様、戦いましょうか?それとも………ここで、死にますか?」
“それ”は、触手を二つ出すと、力を込め始めた。
「逃げ…ろ…………洞窟を……壊すぞ……!」
シークが小さく呟いた。
カービィが慌てて他の皆に合図する。
「任せてよ!」
ウィズが言いながら、杖で帽子を叩いた。
すると、結界の様なモノが現れ……張られた直後に、洞窟は異空間へと変貌した。
カービィは寸前でワープスターを呼び出し、シークをそれにのせた。
そして、カービィは自力でふわふわと飛び始めた。
周りの全てが、宇宙空間の様になった場所で…“それ”は言った。
「覚えていらっしゃいますか、シーク様。貴方が逃げだした時…あの時と、同じです。」
シークは小さく咳き込みながら、小さく言った。
「お前……
“それ”……O-3.Eと呼ばれた彼は、にっこりと笑った。
「ご名答でございます。」
O-3.Eは笑った。
「その名前、どこかで聞いたことがあるぞ…!!」
ウィズの言葉を聞きながら、O-3.Eは触手の一つで結界全てを包み込んだ。
そして、直ぐに触手を避けた。
そこには、何もいなかった。
ただそこには、八つの結晶が落ちていただけだった。
「み、皆を何処にやったの!?」
カービィが声をあげた。
フワフワと飛びながら。
O-3.Eは小さく笑いながら言う。
「なに…ただ元の世界へ転送しただけですよ。邪魔をされぬ様に。」
そしてふと二人の背後を見据えて…小さく言った。
「転送しそこねた方もいらっしゃいますが…辿り着く前に決着をつければよい事!」
そして、O-3.Eは本性を現し、二人に襲いかかってきた。
~転送しそこねた方…達~
「急ぐぞ!」
「…言われなくても分かっている…。」
「…………(あれは一体…?)」
『…あれは……ゼロ様が不必要だと言われた者だ。』
最後のEは“実験体”の証。
ゼロ様……私に万事、お任せ下さい。