しかし、やろうとしたらアーカードも少佐も東方も全てやり尽くされていた。
という経緯がありこうなりました。
誤字や脱字、間違った言葉の使い方等と色々とミスがあるかもですが、どうぞよろしくお願いします。
二千百三十八年現在。
世は第四次世界大戦時代だ。二千四十年を越えてから日本はかなりの経済発展及び技術発展を遂げた。それも下手したらオーバーテクノロジーと呼ばれる程に。しかし、その代わりにそれなりの、それ以上の代償のようなモノも当然の如くあったのだ。
それが戦争である。
二千九十三年。
第三次世界大戦が起こった。原因は日本の過激派政党だったとか。その時の日本は自分達の国の技術をまるで神というかの如く崇拝していた。だからだろう。中華臣民帝国に対して次のような声明を出して、勝手に宣戦布告したのだ。
『その國の領土の一部は元は我々日本国民の所有土地である。それを我々に返還するのは当然の義務だ。それを怠るなら我々は如何なる攻撃行為さえも一切厭わない。これは警告である』
そう布告して、中国と日本。さらに他の国も利益を求めてアメリカ、ドイツ、ロシアが日本側に。イギリス、韓国、朝鮮民主皇国、フィリピン。この八ヶ国が約三年の間に多くの犠牲を出し続けた。
後に血の大河と呼ばれた戦争から四十年後。今度は日本に対して宣戦布告をしてくる国が出てきた。朝鮮民主皇国だ。その戦争の原因は今や知らぬ者がいないと呼ばれる人間。金神蘭(キム・シェンラン)である。今までの皇帝、もしくは総書記の中でも最も残虐な人間として有名である。特に有名なのは爪切り刑の話だ。学の浅い死刑囚に様々な算数の問題を出し、間違えれば一つの指の爪を五ミリ切る。もう一度間違えたら次はその指の爪を一センチ切る。それを全ての指が無くなるか、問題二百問正解の記録が出るまで続ける。実際の写真等もあり、社会問題として取り上げられもした。
そんな男が日本に対して宣戦布告してきたのは単純な理由だった。
『戦争がしたい』
そんな狂気じみていて、人間の生き方の心理をついてるかの理由で日本に対して戦争を挑んで来た。その戦争は日本側にドイツ、フランス、ギリシャ神国。朝鮮皇国側には中華臣民帝国、韓国、神聖イスラム国。前回と同じく八ヶ国での戦争となっている。
この戦争は専門家によれば、世界大戦の中では最も長期間に及んでしまうのではないかと危惧されている。被害も前回の比ではないと言われており、戦争が始まり五年が経とうとしている今でも、国民達は常に「戦争の恐怖に怯えている。か、ふーん♪」
その場には、仕事をする為の大きめの机、様々な書類が乱雑に突っ込まれた棚。そして
鼻唄を鳴らしながら机に座り、新聞を読んでいる女性、否見た目的には十八そこらの少女がいた。
日本義勇陸軍本部第一執務室
そこはそう呼ばれる部屋だ。この部屋に入ることが出来るのは大佐以上の位、もしくはそれ相当の仕事に就いているを持っている人間だけであり、間違ってもこのような少女が気軽に入れる部屋ではない。ましてや机に座って新聞を読むなど以ての外だ。
だが、この少女は実際そこにいて、机の上で新聞を読んでいる。それは何故か。
「ふう、毎日毎日よくやるよねー。こんな消耗戦やるんならさぁ、私に軍の指揮権渡してもらいたいよ。そしたら、もうちょいどちらも愉しめる戦争になると思うんだけどなぁ〜」
彼女は日本義勇陸軍のある一中隊の指揮官だ。しかし、位は[少佐]である。そんな彼女がここに入れるのは、まだ、二十という年齢であるうえに、女性であり、それでいて、今まで五回の大隊との衝突を中隊で、それも最小の犠牲で退ける。その内一度は制圧するという大きな戦果があるからだ。
「でも、その割にはみんな普通に生活してるし、未だに世界サーバーでDMMORPGに勤しんでいる人間も相当数いる程だし」
DMMORPG
それは仮想世界体感型ゲームの事を指す。二千四十年頃に確立した最新のサイバー技術とナノテクノロジーの全てを集結した脳内ナノコンピューター網。
通称ニューロンナノインターフェース
それと専用のコンソールを連結することで仮想世界に入ることが出来る。百年前には小説内での話、夢物語としか考えられていなかった、日本のオーバーテクノロジー所以の一つだ。
「DMMORPGといえば、そういやもう半年もログイン出来てなかったね。[ユグドラシル]」
ユグドラシルというのは、ある古参の日本の電子メーカーが満を持して発売されたゲームだ。キャッチフレーズは『とにかく自由度が凄すぎる!!!』というのもだ。このゲームはやり込みと課金の度合いによって延々と出来ることやなる事の出来る種族が広がっていく等と、とにかく自由という事に関してはこのゲームを超えるゲームは存在していないのは確かだ。発売されたのは今から十一年前。彼女のユグドラシル初ログインは約十年前である。
「んー、とりま今何のイベントがやってる・・・へ?え、え?嘘!?」
彼女が取り乱したのは、公式ホームページに入ってある情報を見つけたからだ。
[今日の午前零時を持ち、ユグドラシルはサービスを終了する]
半年の間国外に従軍し、指揮を執っていた彼女には知る事の出来ない情報だった。
「嘘でしょ。私の十年がこれで終わる?もう一人の私の人生が終わる!?それも唐突に!!!」
彼女はもし、ここが軍の執務室ではなく自分の家だったのならきっとふざけるな!と、大声で叫び散らしていただろう。それほどこの出来事は彼女からするとかなり理不尽な事だった。
しかし、決まった事なら何を言っても仕方のない事だ。なら、早くログインする事に越したことはない。幸い零時まではあと三十分ある。そして、あちらの国の臨時の執務室には無かったが、日本の執務室になら彼女私用のパソコンと、ユグドラシルの本体がある。
「さあ、ログインしよう。きっとこれでユグドラシルは最後になる。なら、せめて私達が作りあげたあの大墳墓に。いや、私の城に顔を出す事にしよう」
頭にヘッドギアをつけて、ログインの準備を済ます。そして、頭の中に流れてくるタイトル前の音楽を一二分聴き、感覚が一体化すればログイン終了。かと思っていたのだが、まさかのアップデートにより、十分待つ羽目となった。
十分後……
「さてと、半年ぶりのユグドラシルか。さっさと向かおうか」
彼女は初期の場所から転位魔法を使い、彼女が所属していたギルドに移動する。
「転位。アインズ・ウール・ゴウン!」
その言葉はナザリック地下大墳墓の第九階層の自分の部屋、もしくはナザリックの任意の場所に外から転移する為のアイテムを使う為のキーワードだ。まあ、このギルドの人間以外が転移するにはさらに別にアイテムが必要になるが。ホントは歩いて行こうとも思ったのだが、他のメンバーと話す時間が無くなると思い止めた。
転移先は黒い黒曜石の上質な円卓がある部屋だった。
「懐かしいな。半年前には皆でこの机に座って色々と話したなーって、あ!モモンガさん!」
「えっ!?もしかして、いやもしかしなくてもレミリアさんですよね。レミリア少佐!」
そこにいたのは骸骨のような面をした、否全身骸骨のアンデットとしか言えない存在がいた。
「半年ぶりです。モモンガさん!仕事の都合上半年間もログイン出来なくて申し訳ありませんでした!」
それに対峙するのは、黒を基調とした赤いラインの入っている軍服を来た蒼い髪の十四、十五そこらだろう少女だ。しかし、少女の背中には血のように赤い羽根が生えていた。そしてよく見ると口の中に牙のようなものが見える。まるで吸血鬼のようだ。
「いえいえ、最後に来てくれただけでも有り難いです。それに、確か郵便局員でしたっけ?今の時期は忙しいでしょうに。ホントそんな中来てくれて有難うございます!」
「確かに今の時期は忙しいですけどね。でも、私がやる分の仕事はやっとひと段落したんで大丈夫です。でも、半年ぶりにユグドラシルの情報見たらまさかのサービス終了とは驚きましたよ。というか怒りが沸きましたよいや、もうホントに」
「ここまで皆で作り上げてきたのにこれですから。怒りが湧くのは当然だと思いますよ。僕だって運営に苦情という名の直談判しようかなって思ってたぐらいですし。あぁ、そう言えばサービス終了まであと十五分ほどですけど、レミリアさんはどうします?」
彼、[死の支配者(オーバーロード)]のモモンガは[始祖なる真祖の吸血鬼(ヴラド・オブ・ヴァンパイア)]のレミリアにそう聞いてきた。
「そうですね。私は自分の城に、いやある意味ギルドなのかな?に帰ることにします」
「そうですか。では、僕は最後は玉座の間で終えようと思います。あ、そうだ!」
「うん?」
「スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン!持って行って良いですかね?最期ですし」
「うーん、いいと思いますよー。一応それの製作には私も関わっていますし。その許可を私が出せば問題ないでしょう!それに、モモンガさんは皆のリーダーですからね。一番持つ権利有りますし!」
えへん!と胸を張る姿は割と可愛かったとモモンガは心の中で思っていたとかどうとか。
「分かりました。では、これでもうアインズ・ウール・ゴウンも終わりですね。レミリアさん、今まで初期の頃から有難うございました!」
「私も、あの城を創るのに協力してもらったりとか色々とモモンガさんには恩がありますからお互い様です。もし、出るならですけどユグドラシル2とか出たらまた二人でギルドを作りましょう!」
多分、そんなのが出ないだろう事は彼女もサイトを見たから解っている。でも、そう言わずにはいれなかったのだ。だって、このユグドラシルにかけた思いは互いに簡単に捨てれるモノではないから。
「そうですね。そんなのが出ると言う噂は聴いた事がないですけど、出たらまた二人でやりたいですね。では、レミリアさん。いえ、レミリア少佐。またいつかあえるなら、その時に」
そう言って彼は、モモンガはこの部屋から出ていった。彼が出ていったのを見て彼女も最期にギルド内を回る為に歩いて移動を始める。なんせ、時間はもう、刻一刻と迫って来ているのだから。
彼女レミリア・ツェペシュは、このユグドラシルというゲームにおいて、一つのギルドに所属していた。それがここ[アインズ・ウール・ゴウン]だ。このギルドにおいて彼女は主に[少佐]、もしくは[レミリア少佐]と他のメンバーだった四十一名からそう呼ばれていた。これは彼女の来てた軍服の階級称がそうだったからというのと、彼女自身がRP(ロールプレイ)を徹底しており、ギルド内にて自身の階級を自称してたというのが強いだろう。そんな彼女はある日、自分だけのギルドと言っていいだろうモノをこのナザリック地下大墳墓内に設立する事を決意した。
理由としては、まず
このユグドラシルというゲームにおけるギルドには、ある程度のレベルのギルドになると防衛用のNPC製作権限というモノが出てくる。しかし、それには制限もあったりして、その中には一つのギルドに付き百レベルのNPCは何体等と言うのもある。その為にレミリアは自分が望むNPCを創れなかった。というのが一つ目だ。二つ目は、敷地内にそういうのを創ったり、後は自分だけの軍隊を持ってみたいというのが強い。一応、現実でも彼女は部隊を持っている。しかし、それは自分に忠誠している訳ではなく、ただ上からの命令に従っているだけという感じだ。その時期彼女は百三十年も前の作品が原作のアニメをサルベージして観ていてそれに出てくる敵に感化されていた。だから彼女は自分に忠誠してくれる部隊が尚更欲しかった。
そんな考えから出来てしまったのが、この城である。
城の前には立派な門がある。鮮血のように外壁全てが紅く染められており、門も敵が簡単に侵入出来ないように造られた上部に龍の頭が模してあるホントに頑丈な門だ。その門の先には、外門以上に真っ赤な真紅の城がそびえ立っている。それが、製作に丸々一年もの時間を費やした彼女だけの城であり、ギルドホームである
[紅魔城]だ。
「さてと、久々ではあるがご主人のご帰還だぞ。門を開けろ」
そう言うと、そこに聳えていた堅く閉ざされていたそれはまるで主の帰還を嬉々としているかのように軽快さすらも感じれる開き方をした。
「(私ながら恥ずかしいなこれ)うむ、ご苦労。これからも宜しく頼むぞ」
「・・・・・・・」
まあ、これははたから見たら普通の頑丈な門なのだが、実際はそうではなく、このゲームにおけるNPCだ。
[深淵の門龍(アビス・ゲート・ゴーレムドラゴン)]と呼ばれるレベル八十を超えて成れるゴーレムの亜種[石造龍(ゴーレムドラゴン)]であり、更にそれの上位種。レベル百のゴーレムドラゴンのみが成れる種族[深淵の石造龍(アビス・ゴーレムドラゴン)]を彼女が重課金とスキルを駆使して改造したのがこの外門、[バースデイ]だ。
彼女が通るとその門は音を立てないようにゆっくりと閉まっていく。まるで気を使われてるかの様だと彼女は通る度に思う。しかし、気のせい、もしくはプログラムだとしても彼女は1度たりともそれを悪く思ってた事はない。むしろ生きて感情を持ってる様な気がして少し嬉しかったくらいだ。でも………
「はぁ、これが今日で最期になるかもしれないのか……いや、弱音を吐くのは止めよう。どうせなら最期まで尊大に行こう。NPCとはいっても私の可愛い部下であり、同胞であり、此処での血であり、肉であり、骨である我が身と言ってもいい大切な存在だ」
それも今日だけは、彼女に影を落としてしまった。時計を見ている彼女からするとこれも残り十五分しかないと解っている命なのだから。
広大な敷地を少し歩いて、城の扉の前に着いた。
「おい」
「・・・・・Zzz」
そこでは、緑色の中華服のような服を纏った女性が横の壁にもたれて眠っている。
「起きて扉を開けないか。美鈴(めーりん)」
「・・・・・・Zzzz」
起きない……
「起・き・ろ!!」
「・・・・・!!!」
流石に三度目では起きたようだ。しかしおかしい。いつもの彼女ならだいたい一回目の掛け声で起きる筈だ。
「まぁ、いいか。それより扉を開けてくれ」
「は、ハイ!」
そう言い、彼女は急いで扉を開ける。
「うむ、ご苦労。そして門番なのに済まないが私に着いてきてくれ美鈴」
「ハイ!畏まりましたレミリア少佐!!」
「では、いくぞ」
この時彼女はなにか違和感がある感じはしていたが、ユグドラシルがそろそろ終わるという事のショックが大きく、何時も軍隊で部下とやる同じやり取りかと特に気にしなかった。そろそろ新しい反応をしてくれとは思ったが。
城の中に入り、しばらく進んでいき階段を上がり、城の中央にある部屋に着くと彼女は足を止める。此処は議会部屋と呼ばれる部屋であり、部下を集める時は此処を使っていた。と言っても使った事があるのは一度だけだが。
「美鈴」
「なんでしょうかレミリア少佐」
「この城にいる私の部下を全て集めろ。宣言したい事があるからな」
「畏まりました。すぐに」
そう言うと、緑色のチャイナ服のような服を纏った女性は彼女の前から消えた。彼女が持つスキルの一つ[縮地]だろう。しかし、今もなにか違和感があったように思える。だが、残り十分程度。気にしている時間はなさそうだった。彼女は部下が来る前に頭の中で演説の内容を必死に纏める事にした。
それから二分程経つと、中央のサークル状のスペースを除き、議席となっていた場所は全て一つも空きがなく埋まっていた。議席は確か丁度千席になる様に造った筈だと彼女は記憶している。
つまり
この部屋に千人のもNPCが彼女の部下全てが集まってくれているわけだ。
「レミリア少佐。全員集まりました」
美鈴がそう報告して来て確信する。そして、それは最期であるからこそ彼女にとって素晴らしく感動できるような光景であった。
「そうか。美鈴も席に着いてくれ」
「はい」
彼女が席に戻ったのを確認して彼女は口を開いた。
「さて、諸君。忙しい中私の呼び出しに従い来てくれてありがとう。私は心から嬉しく、諸君等誇りに思う!!さて、諸君等をここに集めたのは他でもない私の話をする為だ。しっかり聞いてくれると嬉しい」
彼女はそこで一旦止めて深く深く、そう。しっかりと何時もの調子を維持できるように深呼吸をして心を落ち着かせる。これが最期なのだから恥ずかしい演説をする訳には絶対にいけない。噛んだりするなどもっての外だ。そして彼女は
一言目を発した
「諸君 私は戦争が好きだ」
そして続ける。
「諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が非常に大好きだ!!!
殲滅戦が好きだ!
電撃戦が好きだ!
打撃戦が好きだ!
防衛戦が好きだ!
包囲戦が好きだ!
突破戦が好きだ!
情報戦が好きだ!
掃討戦が好きだ!
侵略戦が好きだ!
平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で
この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が素晴らしくとてつもなく大好きだっ!!!!
戦列をならべた石造龍(ゴーレムドラゴン)の一斉発射が 轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ!
空中高く放り上げられた敵兵が一瞬でナイフでばらばらにされた時など心がおどる
重装備をしてきた者がなんの装備もしてない兵に撃破されるのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる貨車から飛び出してきた敵兵を
爪で斬り殺した時など胸がすくような気持ちだった!
銃剣先をそろえた歩兵の横隊が 敵の戦列を蹂躙するのが好きだ!
恐慌状態の新兵が 既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える!
敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ虜兵達が私の降り下ろした手の平とともに[ユグドの歯車]で金切り声を上げるのも最高だ
哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを私の超位魔法で都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
人間共の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され 女子供が犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
他のギルドの物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
異形種狩りに追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ!!
諸君、私は戦争を!地獄の様な戦争を望んでいる。
諸君、私に付き従う大隊戦友諸君よ。
君達は一体 何を望んでいる?
更なる戦争を望むか?
情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?」
『戦争(クリーク)!!戦争(クリーク)!!戦争(クリーク)!!』
そうだ。やはり自分の兵はこうでなくては。この時の彼女は重要な何かに気づくこと無くそう思った。そして、過去のサブカルチャーからサルベージして自分なりにアレンジした演説を続ける。
「我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ。だがこの暗い闇の底に位置する様な城で半年もの間堪え待ち続けてきた諸君等はただの戦争ではもはや足りないだろう!!
大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!
我らはわずかに一個大隊千人に満たぬ敗残兵にすぎない
弱点と制約の多い吸血鬼や悪魔等だ。
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している!!
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となりうる!!!
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こせ!!
髪の毛をつかんで引きずり降ろして眼を開けさせ思い出させてやれ!!!
連中に恐怖の味を思い出させてやる。
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる。
天と地のはざまには 奴らの哲学と常識では思いもよらない事があることを思い出させてやる。
一千人の異形種の戦闘団で世界を燃やし尽くしてやろうとさえ思え!
我々はナザリック地下大墳墓独立部隊、[最後の大隊(ミレニアム)だ。] 」
そうだ。最期の大隊だ。
「ナザリック地下大墳墓の至高の四十一人!
そして、私大隊指揮官[レミリア・ツェペシュ]の意思を永遠(とわ)に永久(とわ)に告げ!
これこそが現時点で最高の何よりも優先すべし事柄であり、紅魔城の諸君等に課せられた命令だ!!!!」
こう彼女が宣言を終えた時に
無慈悲にも彼女が腕に付けていた時計から
最期のアラートがなった。
しかし、
『オールハイルレミリア!!オールハイルレミリア!!オールハイルレミリア!!』
聴こえる筈のない大歓声が
部屋に鳴り響く。
この時
彼女は人生を辞めた。
とりあえず一話目です。
二話目では更に新キャラもでるので宜しくです!