5つの波動を持つ男   作:DYNA

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騎士王と弓兵を狙撃せよ?

~なのはサイド~

 私が5歳の頃、お父さんが危篤で大変なことになっていた。

お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんは忙しくて、毎日毎日頑張ってた。

私もお父さんが早く元気になってくれることを祈りながら、一人で遊んでいたの。

でも、心の何処かで一人でいることに耐えられない私がいたの・・・・。

 

 だから、一人で公園のブランコに乗るのが私の日常だった。

 

「き、君一人・・・?」

「え?」

 

 私が夕日を見ながら黄昏ていると、一人の男の子が話しかけてきたの。

 

「よ、よかったら俺と遊ぼ?」

「私と?」

 

 スッと差し出された男の子の手を取るべきか5歳だった私には判断出来なかった。

突然話しかけられてきたからもあるけど、男の子を信じちゃいけない気がしてたの。

・・・・・・・・・・思えば、これが全ての始まりだったの。

 

「さぁ、俺と遊ぼうy・・・・」

「待てぇええええええ!!」

「えっ?」

 

 滑り台の上に男の子が居て、怖い顔で私達のことを見ていた。

私を遊びに誘ってきた男の子も怖い顔で滑り台にいる男の子を睨んでた。

 

「なのはから離れろ!!」

「「ちっ!?」」

「砂の中から!?」

 

 しばらく二人の睨み合いが続いていた最中、砂場の砂の下から生首が出てきたの。

 

「ちょっと居眠りをしていた隙に接近しやがって!!」

「なんだ!? 俺の他にも転生者だと!?」

「転生者だと!? や、やっぱりテメェらは!!」

 

 勝手に喧嘩をする3人の男の子・・・・・。

もうウンザリしていた私は、気付かれないように公園から家に帰った。

でも、これで終わりじゃなかったの・・・・・。

 

「「「なのは♪」」」

「ふぇ!?」

 まさかの同じ幼稚園という事実。

 

「「「なのはーー♪」」」

「えぇ!?」

 久々にお兄ちゃんとお出掛けした日に会う。お兄ちゃんがボコボコにしたけど・・・。

 

「「「なのは♪♪」」」

(転校したいな・・・)

 同じ小学校に入学・・・。

 

「「「アリサ、すずか、なのは♪♪♪」」」

「「「ひぃ!?」」」

 奴等の標的が私だけじゃなくなってた・・・。

 

「寺嶋!? そんなに頭をガンガンしたら・・・・」

「・・・保健室いきます・・・」

 今年赴任してきた剛田先生。見た目は怖いけど、とても優しい先生。

寺嶋君は変な子だった。でも、あの3人よりかは全然マシなの。

 

 軽く過去を振り返った私は、車の中から綺麗な山の景色を眺める。

連休ということで、海鳴温泉へみんなで宿泊することになってるの。

毎年恒例で、今年はすずかちゃんの家族とアリサちゃんが一緒なの。

もうすぐ海鳴温泉に着くみたい。はやく温泉でのんびりしたいな・・・。

 

 私には人には言えない内緒の秘密がある。

でも、そういうのは忘れて、みんなとの時間を大切にしたいの!!

あの3人には旅行のことは言ってないし、絶対に来ないはずなの!!

 

「なのは、偶然だな?」

「アリサ、すずか、今日も可愛いな♪」

「「「ひぃ!?」」」  

 

 海鳴温泉のフロントに足を踏み入れたときだったの。

呼んだ記憶がない2人が笑顔で私達のことを迎えてくれた。

 

 な、なんで来てるのかな・・・・・?

お兄ちゃん、よろしくお願いします。

 

「俺のなのはに近づくなァ!!」

「「ブベ!?」」

 

 お兄ちゃんが側にいるときは、あの3人も大人しくしている。

5歳だった彼らを14歳だったお兄ちゃんが容赦なく木刀でシバいた。

そのとき、「流石は戦闘民族だ・・・」とお兄ちゃんを恐れてたの・・・。

 

「ま、待って!? 俺、半径1.5m以内に入ってn・・・・ァアアアアアアアア!?」

 

 お兄ちゃんが奴等を追い払ったあと、旅館の奥から悲鳴が聞こえてきたの。

アリサちゃんとすずかちゃんも顔を見合わせて不審に思ってる。

だって、おたふく風邪で学校に来なかった寺嶋君の声だったから・・・・・・。

 

 

~冬馬サイド~

「アルフ! トーマが可哀想でしょ!?」

「わ、悪かったって・・・・」

「トーマ、大丈夫?」

「ふぁい、だいひょうふらよ?」

 

 今日から本格的に原作介入ということで、海鳴温泉に泊まりにきてる。

俺はあの日を境に1週間程学校を休んでいる。表向きの理由はおたふく風邪。

本当の理由は、アルフの男嫌いを治すためにリハビリを手伝っていた。

Workingの伊波まひるのより酷いケースだからな。誰かマジックハンド買ってくれ。

 

「だ、大分マシになった方じゃないかい・・・?」

「マ、マシになったけど、一般人なら間違いなく入院だからな!?」

 

 この1週間、俺はアルフの男嫌いをなんとかしようと奮闘していた。

フェイトとアルフもジュエルシードを探さなきゃいけないから、午前中にオレん家に来てリハビリする1週間。男の顔を見るだけで殴っていたら話にならない・・・。だから、荒療治が必要だった。わざと男の俺がアルフに向き合うことで、少しでも男嫌いを治すという荒療治をやった。その甲斐あって、アルフは半径1.5m以内なら男の接近を我慢できるようになった。

最初は殴りかかってくるだけで、話し合う余裕すらなかったんだ。俺、超頑張ったよ・・・!

それに・・・アルフのリハビリと同時進行で修行してたからな! 転生者対策は万全だ!!

 

 ・・・・・・・・・・今さっき阿修羅の顔でアルフが殴ってきたのは何かの間違いだよな?

 

「ねぇ、あの子達は出してあげないの?」

「念のためだ。俺も力を温存しておきたいの」

 

 フェイトが隼人達を匣から出してあげないのか?と聞いてきた。

残念だけど、今回はアイツらには我慢してもらう。力を少しでも温存していたいからだ。

一応、残っている変態共の能力は分かってる。Fateのセイバーとアーチャーの能力だ。

フェイトから二人が邪魔してきたときの様子の話を聞く限り、まず間違いないと思う。

 

 ・・・・・・・・・・・・・あの3バカ変態トリオはFate大好きらしい。

 

「トーマ、本当に上手くいくの?」

「心配するな。とにかく全ては夜からだ」

 

 そうフェイトに伝えて、俺はリュックからシャンプーとリンス、ボディーソープを取り出す。

 

「何処に行くんだい?」

「決まってるでしょ? 温泉にきたからには温泉に入るのが礼儀なの!」

 

 そう言い残し、俺は男湯へと走っていく。

夜に大仕事が控えているから英気を養わないといけないんだ。

決して女湯から聞こえるきゃっきゃっウフフ♪な内容を聞きたいワケじゃない!!

・・・・・・・・・・ホントだよ?

 

「一番乗りだーーーーーい♪♪♪」

 

 ザッバァン!と温泉の湯にダイブする俺。

楽しいね♪ 誰も入っていない温泉を独り占めするというのは!!

 

「ふぇっ!? て、てててててててて寺嶋君なの!!?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・what's happen ?

 

~なのはサイド~

 私がみんなより先に女湯に入っていると、一人の男の子が温泉の湯にジャンプしてきた。

そのとき私は体を洗っていたから男の子は全然此方に気付いてなかったの。でも、なんで寺嶋君が海鳴温泉に?

 

「た、たたたたた高町がなんでここに!?」

「こっちの台詞なの!! はやく出ていってよ!!」

「バカ言うな!? 此方は男湯なんだよ!!」

「デタラメ言わないでよ!! 女湯の暖簾が・・・・」

「はぁ!? 男湯の暖簾だったぞ!!」

 

 え? 男湯の暖簾? 嘘だよ! 私が入ってきたときには女湯の暖簾が・・・

 

ーこうなった真実ー

「あら? 誰かが間違えて女湯の暖簾を・・・」

 たまたま通りかかった宿の店員が女湯の暖簾と男湯の暖簾を入れ換えただけ。

冬馬となのは、どちらも言い分は間違っていない。ただの運命のイタズラだから・・・。

 

「父さん、久し振りに背中を流そうか?」

「あぁ、よろしくな」

 

 !? お父さんとお兄ちゃんが入ってくる!?

 

「わ!? 此方に走ってくるな!?」

 

 なんで私もこんな行動に取ってしまったかなんて説明出来ない。

私が取ってしまった行動・・・それは湯に浸かってる寺嶋君の背中に隠れることだった。

 

(お前なんで・・・)

(お願いだから黙ってて!!)

 

 お父さんとお兄ちゃんが来るのはマズイの! それにあの変態二人が入ってきたら・・・

考えただけでも恐ろしい未来が待ってるの!!

 

「あれ? なのはの気配がしたような・・・」

「お! どうやら先客がいるみたいだね。お邪魔させてもらうよ」

 

~冬馬サイド~

 あれが噂の戦闘民族「高町父兄」か。

素人の俺から見ても、相当な修羅場を潜ってるに違いない。

だって、傷だらけだもの。お前らは世紀末を生きてたの?

 

「きゃーーー!? なんで此方に入ってきてるのよ!?」

「照れることないじゃないか!」

「せ、せめて隠してよ!!」

「俺の裸体を見て、顔を赤くするなんて・・・ウブだな♪」

 

 もう死刑でいいよ アイツら・・・・・。

唯一の楽しみだった女湯の赤裸々女子トークが悪鬼羅鬼の雄叫びに変わってるだろう・・・。

 

「出てって!!」(女湯にいる女子一同)

「ぐはっ!?」

「し、死n・・・・・」

 

 悪は滅んだみたい。・・・・・・女って怖いよね?

 

「仕方ない。俺があの子達を回収してこよう。

たぶん、女湯の入り口辺りで死んでるだろうからな」

「俺が行くよ。父さんはゆっくり・・・」

「いいんだ。たぶん、"桃子の裸"を見てるだろうから・・・・・ネ?」

 

 おーい! はやく意識を覚醒させて逃げないと地獄に落とされるぞ!!

閻魔様だ!? 閻魔様が変態二人を滅するために男湯から退場したんだけど!?

 

「・・・・・・・・なぁ君?」

「ひゃ、ひゃい!?」

 

 な、なんだ? なんか只ならぬ雰囲気を感じるんだけど!!?

 

「君もあの二人の友d・・・・・」

「何をバカなことを言ってるんですか? 人権侵害で訴えますよ?」

「そこまで否定するのか!!?」

 

 当たり前だ! 真剣な顔で話しかけてくるから気を張って損しただろ!?

 

「そっか。ならいいんだ。ここ数年、俺の妹を狙う3人の変態が・・・」

 

 悲しげな表情を見せる高町(兄)妹思いの良い兄貴じゃん。

 

(お兄ちゃんも苦労してるんだな?)

(バカなこと言わないでよ!)

(へ?)

(これはこれで最悪な状況なの!)

(最悪な状況?)

 

 何をそんなに危惧してんだコイツ?

そもそも妹なんだから兄貴に裸を見られたって・・・・

 

「・・・・・・なのはに手を出す男は・・・みんな俺が殺してやる・・・・・」

 

 この周辺に耳鼻科なかったっけ? 物騒な言葉が聞こえたんだけど・・・?

 

(お兄ちゃん、あの変態達のせいで変わっちゃったの。

 あの変態達が余計なことをするから極度のシスコンになっちゃったの・・・)

(なにその死亡フラグ? 死ぬの誰だと思ってんだ? 100%の確率で俺だぞ!?)

 

 くそぅ! 俺はただ温泉に浸かって疲れを癒そうと思ってただけだ。

あわよくば、女湯のエッチなトークに耳を傾けたかっただけだぞ!!

なんでこうなったの!?

 

「君・・・」

「な、なんでしょう!?」

「背中に誰かいるのか?」

 

 俺と高町が同時に体をビクッと震わせる。

や、ヤバイんじゃないか? もう俺の第2の人生が終わりを告げるんじゃないか?

疑ってる・・・。ここに来たときも「なのはの気配が・・・」とか言ってたもんな!?

 

「ここに俺の妹がいるような気がしてな?」

「い、妹さんが? で、でも、ここは男湯だし・・・・」

「そうだな。でも、確かになのはの匂いが・・・・」

 

 『高町なのはの体臭で俺は殺されるかもしれない』ラノベのタイトルみたい・・・。

 

(お前の匂いで俺が殺されるかもしれないんだけど・・・)

(私、そんなに臭くないよね!?)

(いや臭うんだろうさ。体を念入りに洗ってくれません?)

(寺嶋君、おはなしする?)

(冗談だよ!? 真に受けるな!!)

 

 どうする? 風呂に入るときはリングはつけないから手元にないし・・・・

隼人達の誰かを開匣して気を引いてもらうことも出来ない。

詰んだな。今日が俺の命日になるんだろうな・・・・・。

 

「すまないが、君の後ろを確認させt・・・・・」

「あ!? ユーノ! そっちに行ったらダメ!!」

「キューーーーーーーーー!!?」

 

 俺が諦めモードに入っていたときアリサの戸惑う声が聞こえた。

それで女湯と男湯を遮る塀に視線を移すと、上を何かがジャンプしていた。

地獄に仏とは、まさにこのこと。"淫獣"で名高い「ユーノ・スクライア」が来てくれた。

どうやら女湯で女子の裸を舐めるように観察したあと、俺を助けに来てくれたらしい。

その証拠に高町(兄)の顔に着地して視界を封じてくれている・・・・・・。

 

「今だ!!」

 

 俺は高町の手を引いて、男湯からマッハで出ていく。

そして、着替えを置いているロッカー部屋に逃げ延びることに成功した。

 

「こっち見ないで!」

「見ないから、さっさと着替えろ!!」

 

 俺は小学生のツルペタボディに欲情なんてしない。

あぁ・・・はやく大人になってお姉さんと付き合いたいよ・・・・いやマジで・・・。

 

「寺嶋君の言ってたこと正しかったね」

「あ?」

「私が間違えて男湯に入ったから・・・」

 

 面倒くせぇ、そんなこと気にしてんの?

もう終わったことだし、高町(兄)が来る前に退散したいんだが?

 

「きっと旅館の人が間違えてたのに気付いて変えたんだろうよ。

だから、お前がそんなに気にする必要ないだろ?」

「でも、寺嶋君に迷惑かけちゃったの・・・」

「俺も事故とはいえ、お前の裸を見たんだ。殴られる覚悟はしてるけど?」

「そ、そんなことしないよ!」

「じゃあ、その右手の握り拳をパーにしようか?」

 

 流石は後に魔王とか呼ばれてるだけのことはあるな。

俺を殴らないと否定したのに、体が俺を殴る気満々だもの。

 

「君! なんで慌てて出ていっt・・・・・・・」

「「あ」」

 

 今の状況を簡単でいいから整理してみよう。

①俺と高町は下着姿で会話をしていた。

②追ってきた高町(兄)が俺達の姿・・・いや、高町がいる事実に唖然としている。

③唖然としている隙に俺は下着姿で退散しようとする。勿論、リングと匣は回収してる。

④正気に戻った高町(兄)が鬼の形相で追いかけてきた。

 

「殺シテヤル・・・・」

「ァアアアアアアアアアアア!?」

 

 なんで!? 此方は全力で走ってるのに、なんで歩いて追ってくる鬼に追いつかれそうなの!?

 

~なのはサイド~

「寺嶋君、ごめんね?」

 

 残された私は、無事に寺嶋君が逃げきってくれるのを祈る。

お兄ちゃんは、変態達のせいでシスコンを拗らせたから、私と同年代の男子には容赦しない。

 

「あれ? 何この箱?」

 

 ふと寺嶋君が使っていたロッカーに視線を移すと、見たことない箱を見つけた。

 

「・・・・・・・・・・燕?」

 

 箱の側面には燕の絵が描かれてたの。

あとで寺嶋君にちゃんと届けなくちゃいけないよね?

ていうか、お兄ちゃんから無事に逃げ延びてくれるかな・・・・。

 

~フェイトサイド~

「フェイト、いよいよだね」

「うん、ようやくストレス(変態)から解放されるんだね」

 

 私達はジュエルシードを回収するために、とある場所に集まっていた。

ジュエルシードはこの辺りにあるはずなんだけど、まずは変態二人を駆逐しないといけない。

私達が変態二人と接触しているうちに、トーマが変態達を砲撃で狙撃する作戦を立てている。

あの二人が私達を不快にさせる会話を繰り広げている間に、トーマが狙い撃つだけの作戦。

でも、単純な作戦なだけあって、失敗したあとのリスクが高い。

 

「武ぃ・・・・・」

 

 トーマは本来関係ない子だ。協力を頼んだのは私だけど、怪我は絶対にしてほしくない。

 

「たけしぃ・・・・」

 

 それに今回も白い子が来る。才能はあるけど、素人同然の女の子だ。

変態二人を駆逐したあと、私が彼女と戦って、彼女の持ってるジュエルシードを貰う予定。

彼女の才能が開化する前にジュエルシードを全て集めないと・・・・。

 

「たけs・・・・・」

「あぁもう!! いつまでもウジウジするな!!」

「がはっ!?」

 

 ・・・・・・作戦はもう失敗してるかもしれない。だって、トーマが狂ってしまったからだ。

男湯から戻ってくるのに5時間は経過していたし、戻ってきたら武の匣がないと大騒ぎ。

こっちも武の匣の捜索を手伝わされたけど、結局何処にも見当たらなかった。

 

「たけしぃ・・・・たけしぃ・・・・・たけs・・・・・」

「トーマ、悲しいのは分かるけど、今は作戦に集中して?」

「殴っても正気に戻らないなんて、重症だよ」

 

 変態二人を駆逐するためには、トーマの力が絶対に必要なのに・・・。

 

「トーマ、帰ったら一緒に探してあげるから。今は集中して?」

「・・・・・・・・・・・・・うん」

 

 泣き顔で作戦に集中してくれるとトーマは約束してくれた。

右手の中指に着けている指輪から赤い炎を灯して、1つの赤い匣のくぼみに入れた。

 

「かいこう、ふれいむあろー・・・」

「アンタ!? 本当にやる気あるのかい!?」

 

 トーマの左腕に赤炎の矢が装備されるけど、トーマの顔には覇気なんてなかった。

虚ろな目で海鳴温泉がある方向を見つめ、「武ぃ」とナニかに取り憑かれたみたいに呟いてる。

 

「きっと武は無事だよ!?」

「そうさ! 今頃、忘れ物だってフロントに・・・・」

「気休めを言うのはよしてくれ!!」

 

 やっとマトモに喋ってくれた。

 

「武を忘れるなんて、家族失格だ。武もそう思ってるに決まってる・・・」

「そ、そんなことないさ! アンタは追われてたんだろ!?」

「そうだよ! 武はそんな子じゃないよ!」

「フェイトに武の何が分かるんだ!?」

 

 えっと・・・・野球っていう地球のスポーツが大好きな変な使い魔の鳥?

 

「くっ!? 俺は何を言ってるんだ!? フェイトは悪くないのに!!」

 

 そうだよ。私は悪くないよ。

 

「そうだよ・・・・。はやくアイツらにトドメを刺せばいいだけじゃねぇか・・・」

 

 そうだよ。初対面で私のプロフィールを全て言い当てた変態は滅ぶべきなんだよ。

 

「! アイツらが来たよ!! 白い子も一緒だ」

「トーマ、手筈通りに頼むね?」

「たけしぃ・・・」

 

 色々と不安要素があるけど、私とアルフが変態二人に興味を持たなきゃいけない時間がきた。

お願いだよ トーマ。どうか、変態達に裁きを下して・・・。

 

 こうして、私達はジュエルシードを回収するために変態二人と白い子+aと向き合う。

あの白い子も被害者みたいだから同情する。アナタももうすぐ・・・解放されるはずだから・・・。

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