5つの波動を持つ男   作:DYNA

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UNLIMITED BLADE "PANTY" WORKS

~3日前のフェイトサイド~

「フェイト、奴等を誘惑してくれ」

 

 私は真剣な話があるからということで、トーマの部屋に呼び出されていた。

でも、聞く価値がなかったからセットアップして、バルディッシュをトーマの顔に向ける。

 

「ま、待って!? さ、300円あげるから!!」

「いらないよ。トーマもやっぱり変t・・・」

「奴等を完璧に戦闘不能にするには、フェイトの協力が絶対要るんだって!!」

 

 そう必死に私を説得しようとするトーマ。

何を考えているのかを確かめるために、私はバルディッシュを納める。

 

「ふぅ・・・。いいか? 俺がアイツらと正面きって戦っても・・・負ける! たぶん!!」

「負けると分かってるのに、なんで堂々としてるの?」

 

 私はドン!と胸を張るトーマに私は頭が痛くなった。

 

「でも、あのとき・・・」

「あれは運がよかったんだよ。それに・・・雲雀が倒したようなもんだし・・・」

「トーマはなんで勝てないと思うの? あの子達の力を知ってるみたいだけど・・・」

「そ、それは・・・ア、アレだ! そういう予感がするんだよ!!」

 

 明らかに挙動不審で私の顔から目を逸らすトーマ。

そして、トーマがポケットからある物を取り出して、私に見せた。

 

「これは?」

「地球の小型無線機だ。すっげェ高かったんだからな!」

「どうして私に?」

「あの変態二人を確実に倒すためだ。説明を聞いてくれ」

 

 真剣な顔つきで私に語りかけるトーマに私は黙ることしか出来なかった。

 

「フェイトには囮を頼みたいんだよ」

「囮?」

「そうだ。この作戦は囮がいないと成り立たないからな」

 

 トーマの作戦内容をまとめてみる。

①まずジュエルシードを回収しにきた変態二人を私が一人で誘惑しにいく。

②変態二人がメロメロになっているうちに、トーマが武を開匣して雨を降らせる。

③武の雨を浴びた奴等の動きが鈍り始めた頃に私とアルフがバインドで動きを止める。

④渡された無線機で合図を送り、トーマがトドメの砲撃を奴等に浴びせる。

⑤奴等を排除したあと、私が白い子とジュエルシードを賭けて勝負する。

 

 ・・・・・・・・・トーマ、言わせてもらっていいかな?

 

「私が誘惑しにいくってなに!?」

「・・・ダメ?」

「ダメに決まってるでしょ!?」

 

 可愛く首を傾げて、右手の人指し指を右頬に可愛く当てるトーマ。

私が奴等と戦って隙を作る・・・とかは分かるよ? でも、誘惑って・・・。

あと表情がムカつくから殴ってもいいかな?

 

「いいか・・・フェイト?」

「・・・・・・・なに?」

「アイツらは手遅れの変態だ! それも重度のな!!」

「そんなの言われなくても分かってるよ!?」

 

 私がどれだけ苦労したと思ってるの?

アイツらが私のアジトを突き止めたから引っ越したことを細やかに説明してあげようか!?

それにジュエルシード集めが進んでないのは、全部アイツらのせいなんだよ!?

 

「フェイト、こんなことを頼むのは"酷"だと俺も承知してるんだ!」

「なら・・・・・」

「しかし! フェイトにしか出来ないから頼むしかなぁい!!」

「え?」

 

 わ、私にしか出来ない? それってどういう・・・・。

 

「フェイト、この世で一番弱いのは・・・何か分かるか?」

「ト、トーマみたいなバカな子かな・・・・・?」

「ハハハハ♪ ・・・・・・トイレで泣いてくるから待っててくれる・・・?」

「いや、話が進まないからここに居て」

「はい・・・」

 

 部屋から出ていこうとしたトーマを引き留めておく。

 

「それで・・・何が一番弱いの?」

「それはな・・・警戒心が解けたヤツさ。人に限らずな?」

「警戒心?」

「奴等が如何に強大な力を持ってても、警戒してないんじゃ赤子みたいなモンだよ。

フェイトが奴等の喜ぶことをして、警戒心を無くしてほしいんだよ」

「り、理屈は分かるけど、具体的に私はどうすれば・・・?」

 

 トーマはニヤッと笑い、私の両肩をガシッ!と掴んだ。

 

「ト、トーマ・・・・?」

「いいか? 俺がやることを完璧に覚えるんだぞ?」

 

 

~冬馬サイド~

 たけしぃ・・・必ず見つけ出してあげるからね?

あの愚かな罪人二人を暗殺して、必ず見つけ出してあげるからね・・・?

今回の作戦の要の武がいないけど、必ず暗殺してみせるからね? たけしぃ・・・。

 

『フェイトじゃないか!』

『オイ! 薄汚いモブがフェイトに近寄ろうとするな!!』

 

 始まったな。フェイトに渡した小型無線機で会話を把握出来る。

奴等がデバイスを持っているかどうか定かじゃないが、既に騎士王と弓兵の服装だった。

俺はフェイト達がいるところから半径50m圏内の南西にある木陰に身を隠している。

獄寺が使っていたアイコンタクトディスプレイのおかげでフェイト達の様子は分かるぜ。

このコンタクトレンズディスプレイは、温度、湿度、風力、風向、標準、重力補正、相手と自分との距離などが正確に表示される優れ物。真っ暗な夜でも活用できてしまうから便利過ぎる代物だ。

フェイト達までの距離は・・・・・約33mか。もうちょい近付いておくか・・・。

 

『ま・・・待ってたよ♪ お兄ちゃん♪』

『『・・・・・・・・え?』』

『ふぇ!?』

 

 いいぞ。予定通りに作戦を実行したな。高町もアイツらも唖然としてるぜ。

 

『フェイトちゃん・・・』

 

 高町がフェイトの行動を憐れんでるな。

俺がフェイトに要求したことは、全国のお兄ちゃんを喜ばせる妹の可愛さ・・・つまり、萌えだ。

今回の作戦で重要になるのは、どれだけアイツらの欲望を刺激できるかにある。

逃げ回っていたフェイトが妹キャラを演じることで、アイツらの欲望は絶頂寸前だろう。

お前らの死の前の幸福だ。この作戦を考えた俺を讃え、感謝して死んでいくがいい・・・。

たけしぃ・・・もうすぐ終わるからね?

 

『『フェイトォーーーーーーーー♪』』

『イヤァアアアアアアア!?』

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・what's happen ?

絶望の顔でフェイトがルパンダイブで飛びかかってきた変態二人をバックステップで避けたぞ。

 

『ついに、俺にフェイトが微笑んでくれた♪』

『違う! フェイトは俺にお兄ちゃんって・・・・・』

『ご、ごめんなしゃい!? 全て演技なんでしゅ!!?』

 

 あーぁ、フェイトが恐怖のあまり舌を噛みながら誤解を必死に解こうとしてるよ・・・。

もしかしなくても、これって俺のせいか?

 

『ふっ♪ 今さら恥ずかしがるフェイトも可愛いな♪』

『そこは同意するぜ。フェイト、俺が君のお兄ちゃんになってあげるから♪』

『『ひぃいいいいいいい!!?』』

 

 フェイトと高町が同時に悲鳴を上げたな。

さて、いつまでもコントを見てるワケにもいかねぇ。終わらせてもらわねば・・・

 

「フェイト」

『!? トーマ!! 早く私を助けて!!』

 

 耳にキーン!ときたぁ・・・。小型無線機のマイクを握りしめて大声出してんじゃねぇよ・・・。

 

「フェイトが変態二人の動きを止めてくれないと狙撃できねぇじゃん」

『無茶言わないでよ!? ひっ!? こ、こっちに来ないで!!』

『フェイト~♪ お兄ちゃんが抱き締めてあげるよ♪』

『フェイトの次はなのはに・・・・・・・』

『ひっ!?』

 

 ・・・・・フェイト達に秩序という二文字は存在してないな。・・・・・・混沌まっしぐらだ。

 

『た、助けて アルフーーーーーー!?』

「バ、バカ!? アルフに助けを求めるんじゃない!!」

 

 俺の立てた作戦が滅茶苦茶だ。フェイトが恐怖のあまりアルフの元に逃げてしまった。

アルフは傍観に徹してもらい、フェイトの合図で一緒にバインドをしてもらうつもりだったのに、フェイトが変態二人を連れていったから・・・・・・

 

『うぉ!? ・・・・・・・・アルフ、そんなにヤキモチ焼かなくても・・・・』

『・・・・・・・・・・・・ッ・・・・・』

 

 アルフが騎士王の変態を馬乗りで捕まえた。や、やめるんだ!?

 

『フッ♪ とうとうアルフも俺の魅力に・・・・あれ? 殴ろうとしt・・・?』

『変態男は撲殺じゃァアアアアアアア!!!』

『ぴッ・・・』

 

 エェエエエエエエエ!? 阿修羅が再臨したァアア!?

お、俺もあんなだったの? 俺もあんな感じでマウントパンチ喰らってたの?

ア、悪魔だァ・・・。アルフが某伝説の超サイヤ人みたいに見えてきたぁ・・・・。

 

『ど、どういうことだ!? こ、こんなの原作には・・・』

 

 当たり前だ!! お前らが生んだ悲しい怪物(アルフ)が暴れてるだけだ ボケ!!

クソが!! もう作戦もヘッタクレもないから狙撃してやらァ!!

俺は雷の炎を匣に注入し、「赤炎の雷(フレイムサンダー)」の準備をする。

 

「フェイト、片方の変態を狙撃するからバインド頼む!」

『わ、分かった・・・』

『なっ!? フェ、フェイト!? これはいったいどういう・・・・』

 

 アルフの阿修羅化を目の当たりにしていた弓兵の変態は、フェイトに拘束された。

 

『トーマ、もう片方は!?』

「・・・・・・・・・・要らなくない? だってアルフが撲殺してるし・・・・」

『・・・・・・・・・・・・そうだね』

 

 俺は今も殴られ続け、意識を失っている騎士王の変態に同情していた。

アルフがヤツの顔を殴って、また拳を振り上げたらね? 血の柱が出来るんだよ?

アルフの顔は返り血で恐いことになってるしね? もうアルフ様って呼ぶしかないな・・・。

 

『フェイト! これはいったい・・・・』

「果てろォオオオオオオオ!!!」

『なにィ!?』

 

 気付いてももう遅いぜ。

嵐+雷の赤炎の雷(フレイムサンダー)を割りと本気で放ったからな。

あの英雄王の変態と一緒の病院で入院生活をしてもらおうか!!

たけしぃ・・・・今から探しにいくから無事でいてね?

 

『ドォオオオオオオン!!!』

 

 手応えありだぜ。これで俺が原作介入をしなくて済むようにn・・・・

 

「な、なに!?」

 

 俺はコンタクトディスプレイ越しに見る不可思議な現象に驚きを隠せなかった。

赤炎の雷(フレイムサンダー)が着弾したことで爆炎が弓兵の変態を包んでいたが、その爆炎が晴れると、光輝く花弁の盾が顕れていた。

 

 ま、まさか・・・・・熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)か!?

 

「トレース・オン!」

「くっ!? フレイムインフレーション!!」

 

 俺は迷わずに雲の炎で、ある匣を開匣し、フレイムインフレーションを広範囲に放った。

何故なら、ヤツが弓で放った10本以上の矢を全て撃ち落とさねばならなかったからだ。

ちくしょう・・・・。やっぱそう上手くいくもんじゃねぇよな・・・・。英霊エミヤ!!

 

「甘い! 赤原猟犬(フルンディング)」

「シールド!!」

 

 俺が矢を迎撃するために放ったフレイムインフレーションを潜り抜け、1本の矢が俺を殺そうと迫る。俺は嵐と雨の相乗作用で攻撃を防ぐシールドを開匣し、矢を凌ぐことに成功した。

 

『トーマ!?』

「生きてるから心配すんな」

 

 と、強がりをフェイトに無線で伝える。

ヤバイ状況だ。偽物とはいえ、英霊を怒らせちまったんだからな。

 

「貴様の姿は千里眼で捉えている。出てこなければ・・・」

 

 うへぇ・・・アレって偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)撃つ気なのかな?

コンタクトディスプレイ越しにヤツが弓を此方に向けているのが確認出来た。

俺のいる一帯を焦土にされても困るので、俺は嵐の炎を使うホバーを開匣し、木陰から姿を現すことにした。

 

「流石は正義の味方ってところか?」

「て、寺嶋君!?」

「よぉ! お前の兄貴に伝えてくれる? ・・・地獄に落ちろってさ・・・」

「ご、ごめんね!? ていうか、なんで寺嶋君が!?」

 

『転生者が原作を引っ掻き回すから俺も介入せざるを得なくなったのさ(笑)』

 とは言えないからなぁ・・・。まぁ、適当に誤魔化しましょ。

そんなことを思いながら、俺は嵐のホバーを匣に仕舞って地面に着地する。

ちなみに、嵐と雨のシールドは展開したままだ。だって、怖いんだもん♪

 

「やっと現れたかモブめ!」

「モブじゃねぇよ。一応同じクラスメイトだぞ?」

「なのはとフェイトを狙う男は、みんな穢らわしいモブだ!!」

 

 この子も宇宙人みたい。

 

「トーマ!!」

「ごめんな? フェイトに頑張ってもらったのに、仕留められなかった」

「ううん、トーマが無事でよかったよ・・・・」

 

 ごめんな。嫌なことを頑張ってやってもらったのに・・・。

ところで、アルフはいつまで騎士王の顔面を殴ってるの?

騎士王の顔がモザイクかけなきゃいけないレベルまで腫れ上がってるぞ・・・。

ゴールデンに放送出来ないよ? NGだよ? 深夜枠でも放送できないよ?

 

「貴様!? 俺のフェイトに・・・」

「お前んじゃねぇだろ!!」

 

 俺が怒鳴ったことで、周りにいる殆どのヤツがシーンと静かになる。

唯一静かじゃなかったのはアルフだ。皆がシーンとしてる中で殴ってるからね。

触らぬ神に祟りなしだ。無視しておこう。俺は・・・・生き残りたいんだ!!

 

「フェイトはな、本当に困ってたんだぞ!? お前らが執拗に追いかけ回すから!!」

「モ、モブの分際で・・・」

「モブじゃねぇ!! そもそもモブって考えるお前らの考え方事態が気にくわねぇ!!

いいか!? 俺の名前は"寺嶋 冬馬"だ!! 覚えてろ こんのっバーカ!!」

 

 俺は怒って中指を立てたあと、アルフの方に視線を向けた。

 

「そして・・・そして、一番変わったのはアルフだ! お前らのせいだぞ!?」

「俺のせいだと?」

「そうだ! 見ろ! あの伝説の超サイヤ人を!! 地球はもうおしまいだぞ!?」

 

 もう「やめてあげて!?」と懇願したいくらいだ。騎士王(モザイク)が死んじゃうよ!!

全て遠き理想郷(アヴァロン)のおかげか知らないけど、傷が治ろうとしているんだ・・・。

でも、アルフが間髪入れずに殴ってるから無限ループ(地獄)に陥ってるんだよ!!

 

「ア、アレは・・・て、照れ隠しだろ・・・」

「アレは"本気の殺意"って言うんだよ!?」

「くっ!? モブのクセに生意気なことばかり・・・死にたいようだな!!」

 

 誤魔化すつもり? 誤魔化すつもりか? 誤魔化すつもりなんですかァ!?

お前らの罪が形となって顕れたのが、今のアルフといっても過言じゃないと思うんだよ!!

アルフはフェイトを護るために必死にサポートをしていたそうだ。だが、お前らがストーカーするからアルフは徐々に変わってしまったんだぞ!!

 それに・・・・聞いたぞ? お前らの誰かがフェイトのパンツを盗もうとしていたそうだな!?

そりゃあ、アルフが阿修羅になるワケだよ!!

 

「て、寺嶋君!? いったい何がどうなってるの!?」

 

 安心しろ 高町。俺だって誰がフェイトのパンツを盗もうとしてたのか分からないから!!

 

「何故、なのはもフェイトもお前に親しく話して・・・・・・・・・・。

お前!? さては、なのはとフェイトを既に洗脳していたな!?」

 

 今、コイツはなんて言ったの? 本格的に耳鼻科に通おうかな・・・・。

 

「5歳の頃からなのはを愛しているのに、なのはは応えてくれない・・・・。

フェイトも俺がどんなに愛の言葉を囁いても見向きもしてくれない・・・・。

お前が全てをブチ壊してたに違いn・・・・・・」

「もしもし? 警察ですか? 宇宙人がワケも分からないことを言ってるので助けてください」

『き、君・・・イタズラ電話は困るんですけど・・・』

「トレース・オン!!」

「わぁ!? 剣を投げてくんな!?」

 

 くそぅ! 非力な俺には携帯で警察に助けを求めることさえ、赦されていないのか・・・?

 

「ナメやがってェ!? いいぞ! そんなに死にたいのなら殺してやる!!」

「助けて? あの子がボクを狙ってるの・・・」

「なんで私を盾にしてるのかな!? 寺嶋君!!」

 

 だって、後に魔王と呼ばれるお方だからさ。小指1本で倒してくれるに違いないじゃん?

ピンク色のデスビームを未来の教え子に向けて撃つみたいだし・・・。教え子の名前はド忘れした。

 

「安心しろ なのは? 今すぐ変態から解放してあげるから・・・」

 

 へ、変態に変態って言われた!? どうしよう・・・ブン殴ってもいいよね!?

 

「I am the born my sword」

 

 悪ふざけはここまでか・・・・・・。まぁ想定の範囲内ってヤツだよ。

フェイトと阿修羅となのはと淫獣を巻き込まないようにしないと・・・・。

 

「Steel is my body、and fire is blood」

「極限に出番だ! 了平!!」

 

 俺はなのはの前に出ると、了平の匣に晴の炎を注入した。

 

「ガァアアア!!」(極限に待ち遠しかったぞォオオオ!!)

「は、箱からカンガルーが出てきた!?」

「あとで紹介してやるよ」

 

 次に出てきてもらうのは、コイツだ! 俺は雲の炎を雲雀の匣に注入する。

 

「アイツを噛み殺すのを手伝ってくれ。雲雀!」

「きゅ・・・」(やっとボクを出してくれたね・・・)

「なんだ!? お前のその使い魔達は!?」

 

 ・・・・・・前の戦いも思ったけど、コイツら、もしかしてREBORNを知らないのか?

SISTEMA C.A.Iを見ても良い反応しないし、知らないならラッキーなんだけどさ・・・。

 

「こ、今度はハリネズミ!?」

「きゅ」(そこにいる小動物は噛み殺していいの?)

「な、なんかボクのことを睨んでない!?」

「んー・・・噛み殺すのは、保留にしておいてあげて?」

 

 雲雀が淫獣を衝動的に噛み殺したいらしいけど、我慢してもらおう。

女湯で女の体を舐めるように観察した罪があるけれど・・・・な!

 

「くっ・・・ I have created over a thousand blades.」

「きゅ?」(今、彼を噛み殺していいかい?)

「我慢なさい」

「Unknown to death. Nor known to life.」

 

 たけしぃ・・・もうすぐだから。もうすぐ迎えにいくからね?

 

「Have withstood pain to create many weapons.

Yet、those hands will never hold anything.」

「了平!!」

「ガァア!!」(極限に受け取るのだァア!!)

 

 もうすぐ無限の剣製の詠唱が終わる。

その前に俺は赤炎の矢と嵐と雨のシールドを匣に仕舞った。

そして、了平の腹から射出された物を両手に受け取る。

 

「ふぇ!? カンガルーさんのお腹からグローブが!?」

「き、君は何者なんだ!?」

 

 なのはとユーn・・・間違えた。淫獣から戸惑いの声が上がる。

ヤツも詠唱に集中出来ず、俺のことを歯痒そうに見てきている。

本来、コイツはSISTEMA C.A.Iに組み込まれていないが、俺にとっては違う。

俺にとって、コイツはもうSISTEMA C.A.Iの一部だからな。

 

「晴グローブ・・・コイツでお前を極限にブチのめす!!」

「ボクシングでもやろうってのか!? よほど死にたいらしいな!!

・・・・・・・・・・so as pray、UNLIMITED BLADE WORKS!!」

 

とうとう無限の剣製(UNLIMITED BLADE WORKS)の詠唱が終わる。

風景はあっという間に塗り替えられt・・・・・・あのう、空に浮かんでる大きいパンツは何かな?

大きな歯車の代わりに女の子のパンツが大きな歯車サイズで浮かんでるんだけど・・・・?

 

「わ、わたしの・・・」

「フェイト・・・?」

「わたしの・・・・パンツだ・・・」

「え? えぇ!?」

 

 ど、どういうことなんだ!?

フェイトのパンツ? なんでフェイトのパンツが固有結界の一部になってんの!?

あと、世界が変わっても気にせず殴り続けるアルフ様カッケェ・・・。

 

「なんだ、このパンツはーーーーー!?」

「お前も知らねぇのかよ!?」

 

 くそぅ! なんかシリアスになれないんだけど!?

『ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き、明るく照らす日輪!』って言いたかったのに・・・。

こんなUNLIMITED BLADE"PANTY"WORKSじゃダサくなるだけじゃねぇか!!?

 

「オイ! 今すぐ警察に出頭した方がいいんじゃねぇか!?」

「ほ、本当に知らないんだ! 嘘なら死んでもいい!!」

「お前が言っても説得力ねぇよ!?」

 

 くそ・・・・・見渡す限り贋作の剣が辺りに突き刺さってるのに、おかしいのは空だけだ。

なんだ、あのパンツ。赤炎の矢(フレイムアロー)で燃やし尽くしてやろうか?

 

「ハッ!? 貴様! もしや幻覚であのパンツを!!?」

「なんでもかんでも人のせいにするのはよくないと思います!!?」

 

 幻覚で俺が造ってんじゃねぇか?っていう容疑をかけられたぞ!?

俺は霧のリングはおろか、霧の波動なんて持ってないんだ。

なんだ、あのパンツ。形態変化(カンビオ・フォルマ)して徹底的に燃やし尽くしてやろうか?

 

「どこまでも腐ったヤツのようだな! これで・・・・」

 

 俺がパンツを幻覚で造ったと断定し、ヤツは空中に贋作の剣を大量に構築していく。

やるぞ 雲雀。この一週間の修行の成果を見せてやろうぜ・・・。

 

「雲雀!」

「きゅ」(ボクに命令しないで)

 

 俺は右手に雲雀を乗せると、雲のリングから雲の炎を大量に放出する。

その大量に放出された雲の炎を雲雀に集中させていった。

 

「溺死しろォーーーーーー!!」

 

 大量の贋作の剣が俺を串刺しにしようと、一斉に迫ってくる。

だが、慌てる必要はない。この戦いはもう俺達の勝ちだ。

 

「な、なんだ!? 俺の剣が弾かれただと!?」

「て、寺嶋君のハリネズミが・・・」

「彼を包んでいく?」

 

 フェイトには話してるから驚きは少ないだろうけど、初めて見る高町と淫獣が驚くのは無理はない。なんせ、2日前に完成させたばかりの大技だからな。

 

「"裏"球針態」

 

 さぁ、変態を噛み殺して、武を探しにいこうじゃないか・・・・・俺!!




英霊エミヤ様、度重なる無礼を赦して下さると幸いです。
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