クローバーとクマさんと少年   作:のん輝

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美嘉にバックダンサーとして指名された卯月・凛・未央の三人。羨ましく思う者、不安を感じる者。そして迎えるライブ当日・・・


初ステージ

美嘉さんが島村さん・渋谷さん・本田さんの三人をバックダンサーに指名してから数週間たった。今日はライブ当日である。

この日までいろんな事があった、指名された三人はレッスンの量が増えてかなりハードになっていたが島村さんと本田さんは憧れの先輩のステージに立てるという喜びからか辛そうにしても弱音を吐かなかった。渋谷さんは負けず嫌いな性格なのか二人に負けじと食らいついていた。

前川さんは後からやってきた三人がステージに立つのは納得がいかないと言い出して何故かジェンガで対決してが負けていた。というか何故ジェンガ?城ヶ崎さんは三人の衣装にセクシーさが足りないと言っていた。十分だと思うが・・・

アナスタシアさんは三人を心配していたが新田さんの助言に納得したのか差し入れをあげて応援していた。

色々あったがライブ当日になった。今回のライブだが美嘉さんの他に川島さん・日野さん・佐久間さんの三人の他にも美穂がいてた。

さて今回の俺の役割だがまずはバックダンサー以外のメンバーはライブを見に来るのでそれの引率をしてその後舞台裏でPさんの手伝いをする事になっている。

 

「んじゃ、俺はここまでなんで。新田さん後はお願いしてもいいですか?」

「ええ、任せといて。」

「それじゃくれぐれも他のお客さんに迷惑をかけないようにしてくださいね。」

 

新田さんに後の事を任せてPさんの元に向かう。今後も何か頼み事があれば新田さんに頼もう、リーダに向いているし。

 

「では、先に出演者の皆さんに挨拶に行きましょう。」

「俺やる必要あるんですか?」

「私のサポートとしてここにいるので知らない人がいたら面倒な事になる恐れがあるので。」

「ですよね~」

 

という訳で今回の出演者の五人がいる別室に

 

「失礼します。こちら私のサポートをしてくれている風見さんです。」

「初めまして、CPのPさんのサポートをさせてもらっている風見です。Pさんが挨拶に来た時に一緒にさせてもらえたら良かったのですが先ほどまで所要でいなかったので遅くなりましたが挨拶をしに来ました。今日はよろしくお願いします。」

 

なれない敬語を使って挨拶をする。佐久間さん以外は初めましてじゃないんだけどな・・・

 

「あら、この前エステルームであった子ね。こちらこそよろしくね。」

「川島さん知っていたんですか?私もこの前会いましたよ、サウナルームで!まさかこんなに早く一緒にお仕事できるなんて思ってませんでした!今日は頑張りましょう!」

「まゆは初めてお会いしますね~、はじめまして佐久間まゆです。初めてで色々大変でしょうけど頑張ってくださいね~」

「やっほ~、なんか三人の事心配してたみたいだけど大丈夫だって★。」

 

挨拶を終えたら四人がそれぞれに声をかけてきた。川島さんは落ち着きがありさすがに慣れているんだな。日野さんはこの前会った時と同じくテンションが高かった。緊張とか無縁なのかな?佐久間さんだがおっとりしている人なんだが少し怖かった、何がとは言えないが何故か怖かった。美嘉さんは俺が考えていた事を見抜いていた、そんなに心配そうにしてたかな?

 

「小日向美穂です。えっと、お互い頑張りましょう。」

 

美穂はそう言うと準備があるらしく奥の部屋に入った。まあ、俺達が知り合いって事は誰も知らないからいきなり仲良く話すのはまずいからな。

挨拶をすませた後ライブが始まり三人の様子を見に行く事に・・・

 

「失礼します~」

 

挨拶を入れて三人の控え室に入ったが静かだった、というか誰も喋ってなかった。いつもなら本田さんがライブを見てテンションが上がっているかと思ったが机に突っ伏していた。島村さんと渋谷さんも本田さんほどではないが緊張しているのがわかった。

 

「あっ、成君。えっと・・・」

 

島村さんは俺に気づいて声をかけてきたが緊張からか言葉が続かない。これはまずい、このままじゃ失敗してしまうのは確実だ。さてどうする?

 

「三人ともそろそろ出番なので準備をお願いします。」

 

俺はそう言って部屋を後にしてPさんの元に向かう。

 

「そうですか・・・」

「なんとかなりませんか?このままじゃ・・・」

 

Pさんにさっきの様子を伝えてPさんは対策を考えている。俺も何か考えないと・・・そういえば・・・俺はあることを思い出しある人のところに向かう。

 

「というわけなんだ、何かいい方法ないか?」

「そうだね・・・」

 

俺は今美穂に相談している。最初に会った時に緊張しやすいと言ってたがアイドルになって色んなステージを経験してるんだし解決案を持ってるだろうな。

 

「そうだね、私の場合・・「美穂さ~ん」茜ちゃんがきちゃった。」

「もし解決案があればPさんに言ってくれ、Pさんにも相談してるから多分同じ事を聞いてくれると思うから。」

 

日野さんが来たので戻ろうとしたら・・・

 

「成君!」

「どうした?」

「あの、三人を心配するのも分かるけど・・・私の・・・」

 

何かを言いたいみたいだが、もしかして・・・

 

「えっと、美穂のステージもちゃんと見てるから。頑張れよ!」

「うん!見ててね!」

 

もうちょっとまともな言葉はでなかったのか俺は・・・まああんないい笑顔を見せてくれたんだし俺の言葉の残念さはいいか。

舞台裏に戻り美穂のステージを見ててあることを考えていた。

 

『いつか智絵里もこんな風に堂々としたステージをやるのだろうか』

 

まだデビューしていない幼馴染の事を考えていると島村さん達がやってきた。表情を見る限りまだ緊張しているようだ。そこに日野さんとステージを終えて戻ってきた美穂が三人のところに行って何かアドバイスを送っているようだ。どうやらそのアドバイスで緊張もとけたみたいだ。

 

「「「フラ・イド・チキン!」」」

 

三人はそう言って舞台下から飛び出していった。というかフライドチキンって何?まあ気にしても仕方ないか。後で聞いた話だと緊張を解くために好きな食べ物を言ったらしい、発案者は日野さんだとか。

結果ライブは無事に成功した。緊張がとけてレッスンの時よりも軽快な動きを見せて会場も盛り上がっていた。ライブが終わった後美嘉さんが三人にライブの感想を聞き三人は・・・

 

「「「最高!」」」

 

ととびきりの笑顔で言った。あれがPさんが言ってた笑顔か、他のメンバーもあんな風な最高の笑顔を見れるように俺も頑張らないとな。

ライブも終わりCPのメンバーは美嘉さんや島村さん達に今日のライブの感想を言っていた。俺は少し疲れたのでPさんに言って会場の外に出てた。

 

「はあ~疲れた。これからはこんな事が続くのか~もう少し体力つけないとな~」

「でももっと大きなライブだと今日の倍はあるよ。それに2日開催とかもあるよ。」

 

俺の独り言に答えるかのように声が聞こえて振り返ると美穂がいてた。

 

「お疲れ様です、小日向さん。いいんですかこんな所にいてて、打ち上げとかあるんじゃないんですか?」

「成君、今誰もいないから呼び捨てでいいよ。」

「そうか、いや~敬語って疲れるから助かる。」

「大変そうだね。」

「いやいや、アイドルのみんなに比べたら大した事じゃないと思うぞ。三人にアドバイスしてくれてありがとうなあれで三人の緊張もとけていいステージになったよ。」

「ううん、私も昔は緊張ばっかりしてたから・・・」

「でもさすが先輩って感じだったよ。」

「あんまりからかわないでよ~」

 

少しの間美穂と談笑してて集合の時間が近かったので戻ろうと思い二人で戻ろうとしたがまだ言わないといけない事があったな・・・

 

「そうだ美穂・・・」

「何?」

「その、今日のステージだけど凄く良かったよ。ほんとに凄いアイドルになったんだなって・・・何言ってんだろうな偉そうに。俺も美穂に負けないぐらいにCPのみんなを輝かせようと思った。まあ俺はあくまでサポートだけどな・・・」

 

最後に苦笑して美穂にそう言うと・・・

 

「うんありがとう!私もCPの人達と仕事できるの楽しみにしてるね。」

 

美穂はそう言って会場に戻り俺もCPのメンバーのところに帰った。その後本社に帰り智絵里と一緒に家に帰っており今日のライブの感想を聞いていた。

 

「みんな凄いなって思った。私もいつかあんな風にできるのかな?」

「きっとできる、だからもしチャンスがきたら今日の三人みたいに頑張れよ。」

「うん、私頑張る。目標にしたい人もできたし。」

「へえ、誰?」

「えっと、小日向さん。凄く私が目指したいアイドルって感じがして。」

「そうか、なら頑張らないとな。」

 

その後お互いの家に戻り俺は風呂に入ってベッドにつくと直ぐに寝た。

 




今回はアニメ3話のライブ部分をお届けしました~美穂ちゃんとの会話がメインになりました。この小説のヒロインの一人ですからね。
次は一度番外編を挟みます、これからはたまに番外編を挟む感じでお届けします。それではまた次回~
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