「ホントにみんなに言わないんですか?」
「まだ企画段階中なので決まってない事を言うのはよくないかと・・・」
「でも・・・」
Pさんの部屋で俺はPさんとある事について話していた。内容なのだが島村さん・渋谷さん・本田さんの三人と新田さん・アナスタシアさんの二人がユニットでCDデビューが決まった。他のメンバーなのだがいずれデビューする事は決まっているのだが明確な時期が決まっていないのでPさんは言う事をためらっているようだ・・・
Pさんみたいな大人ならそれでいいのかもしれないが俺みたいな子供なら決まってる事なら言って欲しいのだ・・・
「Pさんが決めたのなら・・・」
結局CDデビューが決まっている5人にはいう事になり残りのメンバーには秘密にする事になった。その後メンバーのみんなに発表をした。本田さんはとても喜んでいて島村さんと渋谷さんに飛びついていた。新田さんとアナスタシアさんだが未だに自分達がデビューするという事を受け入れていないようで少し戸惑っていた。だが城ヶ崎さんが自分もCDデビューしたいと言って前川さんが自分達はどうなのかとPさんに聞いたが企画検討中と言った。前川さんと城ヶ崎さんは納得できないといった表情を見せた。やっぱり言ったほうがよかったんじゃないか?という視線でPさんを見たが首に手を当てて困った様子だった。
その日の帰り道久しぶりに智絵里と帰っていた。
「凄いね卯月ちゃん達、もうCDデビューなんて・・・」
言葉では5人のデビューを祝っていたがどこか悔しそうにしていたのがわかった。
「今回は島村さん達だったけど次は智絵里かもしれないからまた明日からレッスン頑張れよ。」
「う、うん。」
遠回しに次がある事を言ったが伝わったか?少しでやる気を出してくれたらいいが。
それからCDデビューに向けて5人はレッスンをしていた。また前川さんがデビューをかけて島村さん達に勝負を挑んだり、新田さん達のユニットが二人なのでもう一人入れるんじゃないかと言い出して前川さん・城ヶ崎さん・多田さんが自分がやりたい事を言い出していた。Pさんは決まっている事でなので今から変更する事は出来ないと言ってその案を断った。
「しかしこのままじゃよくないな・・・」
CPの部屋に戻ってきて俺はある事を考えていた。ここ最近前川さんと城ヶ崎さんはデビューできない悔しさからか島村さん達のレッスンの邪魔をしているように見える。本人達にその気はないのだろうがPさんやトレーナーさん達が困っているのがわかった。
「さてどうしたものかね・・・」
何かいい案はないかと考えていると前川さん達が戻ってきた。前川さん達はスケッチブックに何かを書き始めた何を書いているのか気になったので覗こうとしたら・・・
「にゃ!今はまだダメにゃ、出来たら見せるからそれまで待ってるにゃ!」
前川さんにそう言われてしまったので三人のが出来上がるまで近くにあった資料をまとめる事にした。それから暫くして智絵里達も帰ってきた。智絵里達は片桐さんのユニットのお手伝いをしてきたのだ。何で片桐さんの事を知っているかって?前に一回タイーホされそうになったんだよ、菜々さんのホントの年齢聞こうとして・・・その時に
『世の中には知らなくていい事があるのよ』
って言われた・・・怖かったな・・・
話がずれそうになったな、どうやら前川さん達は書き終わったようだな。書いていたのは自分達のデビュー案の事らしい。まだデビューが決まってないのなら今からPさんに言ってしまえと考えたみたいだ。んでPさんに近い俺にもその案を見せに来るのだが・・・
「ネコちゃん100匹とのライブにゃ!」
「どうやってネコを100匹も連れてくるんですか?もし連れてこれても確実にネコが暴れるから難しいと思いますよ・・・」
「そんにゃー!」
「じゃあ、これは!?渋谷のど真ん中でゲリラライブ!」
「ゲリラライブ!?」
「今ってそういうの難しいってこの前資料で読んだ気がしたような・・・どうしても渋谷でやりたいと言うのならきちんと場所を確保しないと難しいかな・・・」
「つまんないのー!」
前川さんと城ヶ崎さんの案を見せてもらったがなかなか実現は難しそうだな・・・多田さんゲリラライブという言葉に反応しないで・・・みんなそれぞれの案を出しながら会話していた、ちょうどPさんがやってきたのでみんながPさんに見せたが困った顔をしておりその案を実現するのは難しいと言った。その後俺は新田さん達のレッスンの様子を見るために部屋を後にしたのだが出る前に前川さんが凄く不満そうにしていたのが気になった、変な事をしなければいいが・・・
俺が着くとちょうどレッスンが終わっていたみたいで島村さん達と話していたようだ。レッスンの進行具合などを聞いていると三村さんが走ってやってきた。
「どうしたんですか?」
「みくちゃん達が・・・」
デビューできない不満が爆発してしまい、ストライキを起こしてしまったのだ。ストライキを起こしたのは前川さんと城ヶ崎さんと双葉の三人で今はカフェにバリケードを作って立てこもっているらしい。デビュー前になんてことしているんだ・・・とりあえず今は三人の様子を見に行かないと・・・
「みんなはPさんを探しに行ってください、俺は三人の様子を見に行きます。」
俺は6人の元を去りカフェに向かった。
「智絵里!」
「あっ成君。」
「三人は?」
「あそこに・・・」
智絵里が指を指す方向を見ると机をバリケードにしてその後ろに前川さん達がいるのが見えた。
「みくちゃんもうやめよ、みんなこまっているよ~」
諸星さんが説得しているようだがあまり効果はないようだ。
『我々は・・・なんだっけ?』
『週休八日を要求する!』
『何勝手な事を言ってるにゃ!?』
コントでもやっているのか?その時ちょうどPさん達がやってきた。そして前川さんが・・・
『みく達のデビューを約束して欲しいにゃ!』
その言葉を聞いたPさんの表情が固まった。前川さんの言葉はまだ続いた。デビューの事を何度もPさんに相談してダメだった事、CPのオーディションを合格して嬉しかった事、レッスンや小さいながらも仕事を頑張ってきた事、その結果がいつかデビューにつながると思いながら・・・でも後からやってきた島村さん達が先にデビューしてしまい悔しい思いをしてしまった事。
「もっとがんばればいいの?もっとってどれくらい?みく全然分かんない・・・このまま嫌、みくもデビューしたい!」
自分の感情が爆発したのか涙目になりながら言った、デビューしたいと。ここまで言わせたのださすがにホントの事を言わない訳にはいかないだろ・・・そう思い前川さんの所に向かおうとしたら・・・
「自分が行きます。」
そう言ってPさんは前川さんの所に行き、残りのメンバーのデビューの事を伝えた。それを聞き前川さんは安心した表情を浮かべていた。その後カフェを元に戻したり部長さんに謝ったりした。
「しかし、まさかあんな事になるなんてな・・・」
俺はCPルームに戻ってきて今回の事について考えてた。やっぱり言わなきゃいけない事ははっきりと言わないといけないな、もし今後同じような事があったらどうなるんだろうな・・・
「やあ、まだいたのかい?」
「あっ、部長さんお疲れ様です。今日の事を少し考えていたんです。」
「確かに今日の事はとても驚いたね。私も長い事この会社にいるがストライキは初めてだよ。」
部長さんは笑いながら言っていた。
「今回みんなに言わなかったのは彼の案らしいね。」
「はい。」
「ふむ、少し昔話をしようか・・・」
「昔話?」
そう言って部長さんは語り始めた・・・
今回はアニメ5話のところを書きました。みくにゃんのあのシーンはホントにいいシーンだと思います。
そして次は部長さんからあの事が語られます、それではまた次回~