部長さんの昔話とはPさんの事だった。昔Pさんは別の部署でアイドルをプロデュースしていた、アイドル達が進みやすいように道を示していたがその事を辛いと思った何人かのアイドルがPさんの元を去ったのだ。それ以来Pさんは今のように言葉数が少なくなってしまったのだと・・・
「そういう事だから彼の事を支えてやってくれないか?」
「俺にできますかね?」
「君はまだ若い、だから君が思ったことを彼に言ってあげたりするだけで色々変わるかもしれないよ。」
そう言って部長さんは部屋から出て行った。
「過去の失敗からああなったのか・・・」
その後俺も部屋から出て行った。
ストライキから数日後俺は智絵里と三村さんと346PROにあるカフェに来てた。
「このケーキも美味しいね、智絵里ちゃん。」
「うん、紅茶も美味しいしいい所だよね。」
「いつでもケーキと紅茶が食べれるなんて、アイドルになってよかったな~。」
「そ、そうだね・・・」
「三村さんあんまり食べるとトレーナーさんに言いますよ・・・」
「そ、それはやめてー!」
三村さんの叫びがカフェ内に響く。
「うう、成君の意地悪・・・」
「ごめんね。トレーナーさんから言われて、三村さんがあまり食べ過ぎないように見張っとけって。」
「あはは・・・あっ。」
「ん?どうした、智絵里は別に制限ないから食べてもいいぞ。」
「そうじゃなくて、あそこ・・・」
「ん?あっ李依菜ちゃんだ!」
入口の所で多田さんを見つけた三村さんが大声で多田さんを呼んだ。多田さんは困りながらこっちにやってきた。
「ったく、恥ずかしいじゃん。あんなに大声で呼ばなくても・・・」
「ごめんね、李依菜ちゃんと一緒にお茶したくて。」
「まあ別にいいんだけど。」
「おはよう、李依菜ちゃん。」
「おはようございます、多田さん。」
「おはよう二人共。」
暫く談笑してると安部さんがやってきた。
「お待たせしました~、ご注文をどうぞ。」
「待ってました!えっと、シナモンケーキを5つ、いえ6つ、いえ7つで。」
「「どうして7つ!?」」
俺と多田さんが同時に三村さんにツッコミをいれた。
「なんで7つも?このテーブル四人しかいないんだよ?」
「だって李依菜ちゃんの分が1つ、智絵里ちゃんの分が1つ、成君の分が1つ、後は私の分!」
「さっき俺が言ったことお覚えてますか?ホントにトレーナーさんに言いますよ?」
「そ、それは勘弁して~!」
「えっとどうします?」
「トレーナーさんは怖いけど・・・食べたい!お願いします!」
「明日トレーナーさんにメニュー追加するようにお願いしとくか・・・」
「ありがとうございます、それでは少々お待ちくださ・・・あっー!そうだ!」
「ちょ、なんなの?いきなり大声出して!?」
「あ、あのちょっとこっちに顔を近づけてください。」
俺達は頭に?を出しながら近づけた、智絵里の顔が少し赤くなっていかのは少し気になったが
「あの~、みなさんっていま噂のCPのメンバーなんですよね?」
「俺はアイドルじゃないですけど。」
「それはわかってますよ~」
「はい、噂かどうかわかりませんが・・・」
まあこの前あんな事をしたんだし噂の一つもありそうだな。
「私を含めた346PRO所属のアイドルはみんな興味津々なんですよ~、どんなプロジェクトでどんな子達がいるんだろうなって。」
「えっお姉さんも私たちと同じアイドルだったんですか?」
「そうなんですよ、生活費を稼ぐためにここでアルバイトを・・・って私の事はいいんでよ。ちょっとここに座らせてもらってもいいですか?よっこいしょ。」
そう言って阿部さんは近くの椅子をこっちに持ってきて座った。
「私ウサミン星からやってきて永遠の17歳、安部菜々で~す。キャハっ。」
うわ~、ここまでキャラが濃い人なんて初めて見たな~。
「えっと17歳というと。」
「女子高生なんですか?」
「そうですよ~菜々はJKなんですよ~JK!」
「J~K~?」
「ちょ、ちょっと!?何疑いの眼差しを向けてるんですか?菜々などこからどう見ても女子高生の塊ですよ!」
「そうだったんですね、私もっと年上の方だと思ってました。すいません。」
「これからよろしくね、菜々ちゃん。」
「えっと、よろしく・・」
「はい、よろしくお願いします。」
多田さんは渋々了承した感じだった。智絵里よもっと年上の方とか言ってやるなよ・・・俺が言ったらタイーホされかけたたんだぞ・・・
それから安部さんから色んな話を聞いた。ライブに出る事の難しさや憧れなどを。やっぱりアイドル歴が長いk・・・なんでもないです。
その話を聞いて三村さんはケーキの数を減らした、理由としてはチャンスをもらえる立場にいるのなら努力して早くライブに出たいという事だ。智絵里と多田さんもそれに共感した。これでこの三人もデビューに向けて前向きになってくれるだろうな。
俺がそんな事を考えていると安部さんが注文の品を持ってきて食べ始めたのはいいが三村さんがケーキの誘惑に負けたのか・・・
「すみませ~ん、シナモンケーキ後一つ追加で~」
「「「ええ~!」」」
とケーキの追加を頼んだのだ。元々二つだったのが一つになったので減ってるというしケーキが美味しいよなどと言ってしまった。まあ美味しいのは分かるがもう少し我慢を・・・
「三村さんトレーナーさんに言っときますね。」
「そ、そんな~・・・」
「まあ、それだけ食べればね・・・」
俺がトレーナーさんに報告を伝えると三村さんは落ち込み多田さんは呆れていた。一方注文を持ってきた安部さんは智絵里と何か話しているようだ。
「ウサミンさんのお話を聞いて頑張らないとって思って、チャンスがあったら掴みに行かないとけないんですよね。」
「そうです。苦節じゅ・・じゃなくて!夢を叶える為にはチャンスを待って見逃さない努力が必要なんです。」
いい事言うな~、たまに墓穴掘ってるけど・・・
「ウサミンさんって言葉に重みがありますよね。」
智絵里の容赦ない言葉が安部さんを襲う!その言葉を聞いた安倍さんが必死にJKアピールをしながら走り去った。面白い人だな、前川さんもあれぐらいのキャラを目指してほしいな。
CPはみんな同期だからこやって先輩の話を聞くのはいいな、たまにはこういう機会を作るのはいいかもな。ケーキを食べながらそんな事を考えていた。
翌日やっぱり三村さんのレッスンメニューはいつもより多かったそうです。
今回は7話のPさんの過去を先にお届けしました、それとNOMAKEの5話の話も一緒に。NOMAKEは映像化して欲しい話が多いです。NOMAKE聞いた事がない人がいれば聞いてみてください、いい話が多いので。
次はいよいよ6話の部分を書きます、リアルタイムで見てた時はフラグがどんどん建てられていって辛かったです・・・
それではまた次回~