クローバーとクマさんと少年   作:のん輝

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未央が言った「アイドルを辞める」という言葉を聞いて怒りが沸いて叫んだ成、彼は一体何を言うのか・・・


新しいスタート

「ふざけるんじゃねえーー!」

 

俺は叫んだ、色々な人がいたが構わずに。そして本田さんに向かって言葉を続けた。

 

「なんで辞めるなんて言ったんですか?」

「私がリーダーじゃあれが当然の結果だって言われて。それにこの前のステージに比べたらお客さん全然少ないし、あんな小さなステージできっと見に来た友達もがっかりしてるよ、横断幕まで作ってくれたのに・・・」

 

やっぱりこの前のステージを体験したからか自分達のステージとのギャップにショックを受けちゃったのか。

 

「お客さんが少ないのはまだデビューしたてだから当たり前だと思うよ、いきなりこの前のステージみたいにお客さんいればびっくりですよ。きっと他の先輩アイドルも初めはそうだったと思いますよ。」

「そうなのかな・・・」

「そうですよ、でもステージの事だけ言わせてもらうと失敗だと思います。」

「っ!」

「成あんた!」

 

渋谷さんが今にも飛びかかりそうな勢いでこっちにやってきたが俺は言葉を続ける。

 

「ミスは連発する、何より三人の魅力であるはずの笑顔が全くなかったんですから。そんなステージを見せて友達やお客さんに悪いと思わないんですか?」

「「「っ!」」」

 

俺の言葉を聞いたNGの三人が言葉を飲んだ。だが俺が一番言いたい事はこれじゃないこの事なら後でPさんと話し合えばいいのだ。俺が言いたい事は・・・

 

「でも俺が一番言いたい事はそれじゃないんだ、本田さん?」

「何?」

「この前ある先輩アイドルから聞いた話なんですけど・・・」

 

俺はこの前安部さんから聞いた事を話した。

 

「本田さんはチャンス手放してをその上自分が今までやってきた事を投げ出すって言ってるんだ。」

「それは・・・」

「自分がやりたい事をやっているのにそれを簡単に投げ出すなんてやっちゃだめなんだよ。そりゃそういう事をする人達は大勢いるのかもしれないけど、そういうのは続けたくてもできない人からすればもの凄く嫌な事なんだよ・・・」

 

その言葉を聞いて島村さんは暗い顔をしていた、彼女は養成所に通っていたが彼女以外のメンバーは養成所をやめていったらしい、その事を思い出してなのか暗い顔になっていた。

 

その事を言った後Pさんの所に行き・・

 

「すいませんでした、出しゃばった真似をして。あと余計なお世話かもしれませんがきちんと話し合った方がいいかと思います。過去に何かあったとしても一歩踏み出さないと前と同じことになりますよ。」

「どうしてそれを!?」

「部長さんが教えてくれました。」

「そうですか。」

 

Pさんと話したあと千川さんと話すと今日はもう帰っていいと言われた、やっぱりあんな事を言ったんだしクビにされるのかな?そう思っていると

 

「大丈夫ですよ、明日になれば分かりますから。」

 

千川さんがそう言ってきた。帰るときにちらっとみんなの方を見るとPさんを中心にCPのみんなが話し合っているのが見えた。

その日は結局家に帰って晩飯を食べて風呂に入って寝ようとした時にPさんからメールが来て一言だけ

 

『明日もいつも通り出社お願いします。』

 

あんな事したのに何もないのか?不思議に思いながらも明日になればわかるんだ、気持ちを切り替えて寝た。

 

「はあ~」

 

翌日俺はCPの部屋の前に来ていたのだが気分が重い・・・俺がドアの前で固まっていると

 

「風見さん来ていたのですか?」

「えっと、おはようございます。」

「みなさん揃っていますよ、こちらに。」

 

Pさんに言われて中に入ると全員集合しており本田さんが昨日、あれからあった事を話してくれた。

みんなに謝り、Pさんの過去の事を聞き、ライブの写真を見せてもらうと笑顔のお客さんがいた事を知りこれからはどんなステージでも100%の自分を出し切ると言った。

本田さんの話が終わるとPさんが

 

「昨日メンバーのみなさんに言った通りここにいるみんなで一歩ずつ階段を登って行きましょう。」

『はい!』

 

どうやらPさんは一歩を踏み出せたみたいだ。部長さんの方をちらっと見るとグッジョブという感じで親指をたてていた、俺のお節介が少し役にたったんだな。そんな事を考えていると本田さんがPさんに丁寧口調を使うのをやめてみないかと提案していてPさんは困っていた。その様子を見ていると

 

「かざみーは敬語使うのやめてみない?」

「えっ!?」

「だって年齢近い人に敬語使われるのってなんか変な感じするし。」

「確かにいえてるにゃ。」

「いやいや、アイドルにタメ口使うのっていいんですか?」

 

Pさんに助け舟を出してくれるのを期待して聞いてみると

 

「大丈夫ではないでしょうか自分の先輩にはそういう感じでやっている人は多いみたいです。」

 

マジですか~、俺が心の中で落胆していると・・・

 

「ふっふっ、諦めるしかないねかざみー。」

 

本田さんが俺にそう言ってきた、他のメンバーを見ると何かを期待しているような目でこっちを見てた。

 

「はあーわかったよ。これからもみんなを支えられように頑張るので一緒に頑張っていこう。」

『おー!』

 

昨日のライブでそれぞれ感じたものがあった、それがこれからの活動にどう影響するかわからないがきっといい方向に進む事になるだろう。そんな事を考えながら今日の仕事の準備をしていた。

 

 

 




今回は前回の続きから7話の終わりまで書きました。成が言いたかった事は好きな事が出来るのにそれを簡単に辞めるのが許せなかったのです。成は好きだったサッカーが出来なくなったので。
7話は基本的にPの話なので大幅にカットしました。卯月や凛との話し合いは成が帰った後にしたという事にします。
次回はどうしようか今のところ未定です。番外編かユニットの話に入っていこうか・・それではまた次回~
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