新年初投稿です。こんな作品ですがこれからも読んでくれると嬉しいです。
CIの初イベントの前日。智絵里が俺の家に晩飯を食べに来ており俺の両親からCDの事やイベントの事を聞かれている。
「明日智絵里ちゃんのデビューCDの発売か~凄いね。」
「必ず買うからね。」
「あ、ありがとうございます。」
「しかし初イベントが平日とはついてないな。」
「ほんとね~休日なら絶対行ったのにね。」
「ラ、ライブする時は招待出来たら招待しますね。」
「ありがとう~、智絵里ちゃんはほんとにいい子ね~」
「全くだ、それに比べてこいつは・・・」
親父はそう言うとおふくろと一緒に俺を見た。
「なんだよ・・・」
「成君がどうしたんですか?」
俺は訝しげに智絵里は心配した様子で二人に聞いた。
「聞いてよ智絵里ちゃん、この子ったら明日の事昨日話したのよ。」
「ホントですか?」
「ホントなんだよ、それで理由を聞いたらなんて言ったと思う?」
「えっと・・・」
「自分が働いている所に親が来るのは恥ずかしいだって。」
「全く、メインは智絵里ちゃんなのに何言ってるんだろうなこいつは。」
「だってもし言ったら平日でも休みとって見に来ただろ。」
「そりゃ智絵里ちゃんの初イベントだし見に行かないとね、ねえお父さん。」
「ああ、自分の息子の幼馴染の晴れ姿だ。見に行くしかないだろ!」
「だからそういうのが恥ずかしいんだよ!」
俺と両親の言い争いを穏やかな目で見ている智絵里、この光景はお馴染みのものだ。
「おじさん・おばさん、ありがとうございます。明日頑張りますね。」
「「しっかりね」」
そう言うと二人は智絵里の頭を撫でていた。それから少しして明日の事もあるので智絵里を見送ることに。見送りと言ってもお向かいさんだしあまり必要ないのかもしれないが小さい頃からの週間なので今も続けている。
「悪いな、あんなバカ親達で。」
「ううん、二人に応援されるの好きだから。」
「そういえばおじさん達には明日の事話したのか?」
「うん、でも最近また仕事忙しいみたいだからあんまり聞いてもらえなかった・・・」
「そうか・・・」
仕事が忙しいか。その事を聞いて小さい頃のある出来事を思い出しかけたが・・
「でも頑張れって言ってくれたしCDも買うって言ってくれたよ。」
智絵里が慌てながら言ってきた。
「そうか、ならいいんだけど。明日頑張れよ。」
「うん!」
軽く智絵里の頭を撫でてやりお互いの家に戻りその日は寝た。
翌日、今俺とPさんはイベントの最終確認をしている。智絵里達は衣装に着替えている。
「ふぅ~」
「どうかしましたか?」
「いや~、自分の事じゃないって分かっててもイベントの時は毎回緊張するなって。」
「自分もそうです。」
「そうなんですか?Pさんならもう慣れていから平気だと思ってました。」
「そんな事はありません。どんなイベントでもアイドル達が輝く瞬間を見れると思う楽しみの方が大きいからそう見えるのかもしれません。」
「なるほど・・・そういう考えもあるんですね。」
Pさんの考え方に感銘を受けていると着替え終わったらしく智絵里達がやって来た。
「みなさん、初めてのイベントですが笑顔で頑張ってください。」
「「は、はい!」」
「了解~」
杏はいつも通りひょうひょうとした感じだった。杏は大丈夫そうだが智絵里とかな子は少し緊張しているみたいだ。さてどうするか・・・
「智絵里・かな子。」
「「な、何?」」
二人の前に手を出して
『パァン!』
と手を叩いた。
「「うわっ!」」
二人はかなり驚いていた。
「わ、悪い!最近見た本でこうすると緊張がほぐれるって書いてたから・・・」
やりすぎたかと思ってしまい二人に慌てて謝る。その様子を杏とPさんは驚いた様子で智絵里とかな子はポカーンと見ていた。
『あ~やっちまったな~。緊張ほぐすつもりが空気が悪くなった~』
俺が心の中で少し後悔していると・・・
「「ふ、ふふふ」」
智絵里達から笑い声から聞こえてきたので頭をあげた。
「えっと、二人共?」
「ありがとう、成君。私達の緊張を解いてくれるためにしてくれたんだよね?」
「あ、ああ。でも二人共凄く驚いてたから余計に緊張したんだと思って。」
「確かにびっくりしたけどそのおかげで緊張もどこかに行っちゃった。」
「ならいいんだけど・・・」
二人はそう言って笑ってくれている、まあ結果オーライだな。
「えっとね、成君。」
「どうした、智絵里?そろそろ時間だぞ。」
「そうなんだけど、まだ緊張が残ってるみたいなんだ、それで・・・」
言葉が止まる智絵里。
「俺に出来る事なら言ってくれ。」
「その頭撫でてて欲しいなって、そうしてもらえたらきっと笑顔でできると思うから。」
顔を赤くしながら言ってきた智絵里、その様子をかな子は微笑ましく杏はニヤニヤしながら見ていた。
『よくしてる事だし今更恥ずかしがる必要はないんだけどなんかニヤニヤしてるのがいるしな・・・智絵里の為だ、やらないとな』
心の中で決心して智絵里の頭を撫でる。
「こ、これでいいか?」
「うん!ありがとう成君。」
「ではみなさん、頑張ってきてください。」
「「「はい。」」」
Pさんの声でステージに向かった三人。
「それでは自分達も準備をしましょう。」
「はい。」
三人がステージでトークをしている間俺達は色んな準備をしていた。準備も終わりいよいよCD渡しが始まった。
『こうしてデビューして応援に来てくれているファンがいるってのはいいよな。NGやラブライカの時もそう思ったけど。』
三人が渡している様子をパネルを持ちながら見ていた。CDも残り少なくなってきてそろそろ終わるかなと思っていると・・・
『ん?何か見慣れた人が居たような気がするけど気のせいだよな、今日平日だし。』
パネルを持ちながらなのでよく見えなかったので考えるのをやめた。それから暫くして智絵里の前にマスクとサングラスをした四人が現れた。
『怪しいな・・・』
そう思いPさんの方を見るといつでも動けるようにしておいてくださいと言ってきたような気がしたのでパネルを近くの壁に置いた。
「えっと・・・」
智絵里は戸惑いながらもその四人に対応しようとしている。そして一人がマスクとサングラスに手をかけて次の瞬間・・・
「やっほ~智絵里ちゃん、来ちゃった。」
普段なら仕事をしているはずのおふくろがそこにいた。
「お、おばさん!?」
智絵里もまさかの人が来て驚いていた。一人がおふくろという事は・・・
「頑張ってるかい、智絵里ちゃん。」
親父がそう言って。
「休みが取れたから見に来たぞ。」
「他の二人も可愛いわね。」
そして智絵里の両親もいてた。
『まさかおじさんとおばさんもいるなんて・・・』
俺は心の中で驚いていた。
『お客があんまりいないのが幸いだがとにかくこの場を収めないと』
そう思い四人の所に行く。
「すいません、一度きちんと並んでもらってもいいですか?他のお客さんが戸惑っているので。」
「そうかそれはすまない、緒方さんこちらに。」
親父にそう言うと親父は智絵里の両親を自分の後ろに並ばせた。これでなんとかなると思い戻る前に親父に一言・・・
「帰ったら説明してもらうからな。」
そう言ってPさんの所に行き、四人が俺と智絵里の両親である事を話した。
「そうですか、いいご両親ですね。」
「智絵里の所はそうかもしれませんけど、俺の所は・・・はあ~」
その後四人は智絵里の列に並びしっかり握手をして智絵里に何かを言っていた。ちょっとした騒動があったが無事にイベントが終わった。
「二人共ごめんな、変なのが来ちまって。」
「ご、ごめんね。」
「そうなんだ二人の両親だったんだね~」
「いい両親だと思うけどね。」
イベント後さっきの事をかな子と杏に謝っており、二人は気にする事はないよという風に言ってくれた。
「少しトラブルもありましたが初イベントお疲れ様でした。」
「P~杏たくさん働いたからご褒美欲しいな~」
「ご褒美ですか・・・」
「この後予定はないですしどうします、Pさん?」
「そうですね・・ではみなさんでご飯に行きましょうか。」
「おお~いいね~。」
「いいんですか?」
「はい、みなさんの初イベント成功という事で。」
「あ、ありがとうございます。」
「それじゃあ店を探しに行きますか。」
みんなで控え室を後にして店に移動した。移動してる途中
『予想外の事もあったが無事に初イベントを乗り越えられたな~これから三人もどんどん忙しくなっていくんだろうな。もし叶うならこれからも近くで智絵里の成長を見続けたいな。』
自分の勝手な願いを思いながら三人の後ろを歩いていた。
その後近くの食べ放題の店に行ったのだがそこで改めてかな子の甘い物好きを再確認する事になった。
『食べ放題で良かった~、もし違ったらPさんの財布が大変な事になってたな。』
という訳でCD渡しの部分を書いてみました~この物語では智絵里と両親の関係は良好です。こうなっている理由もいずれ書きたいと思います。
次回はお互いの家族の話でも書こうかな?。それではまた次回~