クローバーとクマさんと少年   作:のん輝

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収録の途中に座り込んだ智絵里、休ませるために一度楽屋に戻り・・


少女の成長

楽屋に戻った後智絵里を寝かして濡らしたおしぼりを頭に置いてやった。暫くすると起き上がったので具合を聞いた。

 

「大丈夫か智絵里?」

「うん、もう大丈夫だよ。みんなに迷惑かけちゃった・・・」

「ううん、迷惑だなんて思ってないよ!」

「そうそう、苦手な事が続いたら誰だって休みたくなるって。」

 

かな子と杏がいつもの調子で智絵里を励ましてくれている。

 

「ありがとう二人共。かな子ちゃん・杏ちゃん、次が最後のゲームだから頑張ろうね。」

 

そう言っている智絵里なのだがどこか無理をしている感じがした。Pさんもそう思ったのか智絵里にある事を質問をした。

 

「緒方さん、次の収録笑顔でできますか?」

「・・・っ!」

 

Pさんに聞かれて智絵里の表情が固まった。やっぱり無理をしていたんだ。急な番組の内容変更、多くのお客がいる中での番組収録、その他にも不安になる要素なんていっぱいあったのに気づいてられなかった。

智絵里の表情を見てPさんはもう少し休むべきだと伝え、スタッフさんにもう少しだけ待って欲しいと頼んでくると言って楽屋を出て行った。本来なら俺も一緒に行くべきなのだろうがPさんが

 

「今の緒方さんには風見さんがそばにいるべきだと思います。本来なら自分が励ますべきなのですがお願いしてもいいですか?」

 

と言ったので楽屋に残っている。

 

Pさんが楽屋を出てから数分、沈黙が続いていた。

 

『Pさんのさっきの質問を聞いてから杏もかな子も声をかけにくそうにしているな、智絵里も少しふさぎ込んでるし・・・』

 

なんとかこの雰囲気をどうにかしようと考えているがなかなかいい事を思いつかない。

 

『やっぱり智絵里を立ち直らせないとな、Pさんからも頼まれたし。』

 

そうして智絵里の所に行き

 

「智絵里・・・ごめん!」

 

謝った。急に謝られたからか智絵里はあたふたしており、それを見ていたかな子と杏も戸惑っていた。

 

「な、なんで成君が謝るの?」

 

急に謝られたので疑問に思い聞いてきた智絵里。

 

「それに謝るなら私の方だよ・・・収録中なのにり込んでみんなに迷惑かけて・・・」

 

自分がみんなに迷惑をかけたと思い智絵里はそう言った。

 

「それは違うぞ智絵里。さっきかな子も杏も言っただろ、迷惑なんて思ってないって。それで俺が謝った理由だけどな・・・みんなが苦手な事を頑張っているのにこの前のイベントみたいに乗り越えられるって勝手に思ってただ見てただけだった、一言声をかけるだけでも少しは緊張がほぐれたりしかもしれなかったのに・・・自己満足かもしれないけどそれでも謝りたかったから・・・ごめん!」

 

俺は言い終わってまた頭を下げた。それから暫くすると・・・

 

「成って少し、違うなかなり面倒な性格してるよね~」

 

杏が俺にそう言ってきた。

 

「面倒?」

「だってそういう事を考えてたりそれに対していちいち謝ってたらいつも胃薬持っておかなくなるよ~。」

「そんな事は・・・」

「あるよ。」

 

俺が言おうとしたことを遮り杏は続ける。

 

「そういうのはPに任せとけばいいって杏思うな~、杏達と年が変わらないんだしもっと気楽にしておけばいいんだよ。」

「気楽にか・・・」

 

そう言われて俺は少し考えてから、みんなに聞く。

 

「さてみんな、このままじゃ罰ゲームの可能性はかなり高いけど嫌だよな?」

「当然~」

「私も!」

「私も・・・

 

みんな直ぐに答えてくれた。

 

「きっとこういう番組って最後のゲームに逆転できるようにしてくれてると思うから・・・」

「そっか!なら逆転目指して頑張ろう!」

 

張り切って言うかな子、杏もやれやれという風にしているがやる気を出している。でも智絵里はまだ落ち込んでいる様子だ。

 

「智絵里、前に仕事の事で悩んでいるかって聞いたときにお前がなんて言ったか覚えているか?」

「えっと・・・」

「一人でデビューしたら前向きに頑張ろうと思わなかったけどかな子も杏もいるから頑張ろうと思えるって言ったよな?だから落ち込むような事があっても二人に頼ればいいんだ。だからみんなで頑張って次のゲーム勝ってこい。」

 

そう言って智絵里の頭を撫でてやる。

 

「そうだよ智絵里ちゃん!三人で頑張って逆転してみんなに私達の歌届けよう。」

「杏もバンジーは嫌だから少し頑張るよ~」

「かな子ちゃん・杏ちゃん・・・うん!」

 

かな子と杏の言葉を聞いて吹っ切れた顔をしている智絵里、これならもう大丈夫そうだな。

その後楽屋を出るとPさんがいた。

 

「風見さんみなさんの様子はどうですか?」

 

俺はPさんにみんなが逆転を目指すという事話した。俺からの話を聞いたPさんはどこか安心した顔をしていたが俺はさっき杏に言われた事が気になっておりPさんに聞こうとしたら・・智絵里達が出てきてそのままスタジオに向かった。

 

「そういえば風見さん、何か言いかけていましたが?」

「今はいいです、また今度聞いてもらっていいですか?」

 

そう言って俺達は最終ゲームの収録の様子を見る事にした。

 

最終ゲームだが序盤はKBYDの優勢だったが歴史の問題でかな子が正解して問題の選択権がこっちになり杏が高得点の問題を連続で正解し次の問題入りその問題答えを・・・

 

「ごめん、わかんない。」

 

と言ってしまった。

 

『おいー!さっきまでの勢いはー!?』

 

心の中で全力ツッコミをしてしまった。川島さんと十時さんも笑ってるし・・・スタジオが笑いに包まれている中・・・

 

「はい!」

 

と智絵里が声を上げて問題の答えを言った。

 

「答えはシロツメグサです。」

 

四葉のクローバーの正式名称を答え最終ゲームはCIの勝ちとなった。

 

「ふう~」

 

収録終了後ロビーで休憩をしていた。全ゲーム終了の結果引き分けとなりお互い罰ゲームという事になった。

 

『結局罰ゲームを受けなきゃいけなくなったけど三人ともいい顔でCDの宣伝をしてたな・・・』

 

CD宣伝の時の三人の様子を思い出しながら考え事をしていると・・・

 

「おつかれさま、CIの三人とっても良かったわよ~」

「おつかれさまです~」

 

川島さんと十時さんが声をかけてくれた。

 

「川島さん十時さんおつかれさまです、今日はありがとうございました。」

「初めてあった時に比べたら少し逞しなったんじゃない?挨拶も慣れてる感じがするし。」

「そうですか?自分じゃよく分からないですけどそうなら嬉しいです。」

「確か風見君って今高校生なんだよね~?」

「はい、高2です。」

「若いわね~、羨ましいわ・・・」

「川島さん・・・その発言は・・・」

「風見君あたなが何を言いたいか分かるけどそれ以上言ったら・・・分かるわよね?」

「は、はい・・・」

 

川島さんの目がマジだ・・・

 

「そんな事よりも!夏にフェスがあるのはしているわよね?」

「はい、Pさんから聞いています。」

「サマーフェスですか~懐かしいですね、去年出ましたけど暑かったですね~思い出してきたらなんだか熱くなってきました~」

 

そう言うと十時さんは何故か着ていた服を脱ごうとしている。

 

「十時さん!?」

「愛梨ちゃん、それはやめなさいって言ってるでしょ!?今目の前に男の子いるのよ!?」

「そうでした~すいません~」

 

十時さんは脱ごうと服を直した。

 

『びっくりした~暑がりって聞いてたけどまさか脱ごうとするなんて・・・でももう少ししたら・・・』

 

「風見君・・・もしかして見えなくて残念とか考えてないわよね?」

 

川島さんが俺の心の中を見抜いたような事を言ってきた。

 

「お、思ってないですよ!?」

「そう、ならいいんだけど。そろそろ戻ろううかしら愛梨ちゃん。」

「はい~、それじゃあ~風見君また今度~」

 

川島さんと十時さんが廊下からいなくなるのを見届けてからCIの楽屋に向かった。

 

「成、どこ行ってたんだよ~?杏今日は働き過ぎたから早く帰りたいんだけど。」

「悪い、ちょっとな・・・」

「風見さんも来ましたしみなさん行きましょうか。」

『はい。』

 

俺達はTV局を出た。その後CPの事務所に戻り今後のスケジュールを確認しその日は解散になった。

 

後日・・・今日はCIとKBYDの罰ゲームの収録の日。

 

「ついにこの日が来たか・・・」

 

俺の後ろで杏がかなり落ち込んでいた。

 

「これも仕事なんだし諦めろ。」

「くそぉ~自分はやらくていいからって気軽に言いやがって~」

「この前気楽にしろって言ったのは誰だよ?」

「うぐぅ!」

 

杏とのコントをしていると時間になり三人はバンジー台に向かった。

 

「今回の事を機会にバラエティ番組の仕事ばっかりになったりしないよな?」

 

今バンジー台で準備をしているCIとKBYDを見ながらそんな事を言っているとPさんが右手を首の後ろに当てていた。できればそこは否定してしほしいな~

 

どうやら準備が終わったらしくKBYDの三人からみたいなのだが最初に飛ぼうとしている輿水さんが中々飛ぼうとしない。だが小早川さんと姫川さんが輿水さんに近づいてそっと輿水さんの背中を押した!?

 

「へっ?ぎゃあああああ!」

 

と悲鳴と共に落下した。

 

『いやいやいくらヒモがついてるからってそれでいいのか!?』

 

輿水さんの様子を見ながらツッコミを入れてると終わったらしく台に戻り小早川さんと姫川さんに文句を言っているようだ。その後小早川さんは少し戸惑ったがきちんと飛び、姫川さんは「キャッツ最高!」と言いながら飛んでいた。

 

CIの番になり一番最初に飛ぶのは杏みたいだ。杏はちゃっちゃと終わらせたかったみたいで躊躇せずに飛んだ。

 

「凄いな杏のやつ。」

「はい、双葉さんの物怖じしない所は頼りになります。」

 

Pさんは杏のあういう所も含めてCIのメンバーにしたんだろう。そして次はかな子の番だ。かな子も小早川さん同様少し時間がかかったがきちんと飛んだ。

 

「最後に智絵里か・・・」

 

そして最後に智絵里の番だ。智絵里は最初は不安そうな顔をしてたが前の二人が飛んだという事もあり不安そうな顔はしていなかった。

 

『頑張れ智絵里、きっと大丈夫だ。』

 

そういう意味を込めて右手で拳を作りバンジー台の方に向けた。

 

その後智絵里は無事に飛び収録は終了した。

 

「おつかれ3人とも。」

「ありがとう成君。」

「ありがとう~」

「はぁ~もうバンジーはやりたくない。」

 

三人の所に飲み物を持って行く。ちなみに今三人の髪の毛はかなりボサボサである。

 

「髪の毛凄い事になってるな、ヘルメットしてたのに。」

「確かに・・・」

「でもこういう経験できたのは良かったって思ってるよ。」

「智絵里ちゃんは凄いね~杏は少しの間活動を休止したいよ~」

「何言ってんだ、これからもっと働いてもらうぜ。ねえPさん?」

「はい、3人ともこれから更に頑張ってもらいます。」

「くそう横暴だ~杏は休みたいのに~」

「杏ちゃん落ち着いて~」

 

『今回のマッスルキャッスルの収録少し大変な事があったが3人にはいい経験になっただろう、特に智絵里はどんな仕事にも前向きに取り組んでいこうという意識が見えた。』

 

かな子と智絵里が杏をなだめているのを見ながらそう思っていた。

 




今回でマッスルキャッスル収録編終了です。バンジーの部分ED見ていると幸子はあの二人に何かされたんじゃね?と思ったので二人に押してもいましたwww
次は合宿編か美穂との話を書こうと思います合宿編ですが3~4話ぐらい書けたらって思っています、26話で一個ネタをもらいましたしね。
それではまた次回~SSR美穂欲しい・・・
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