「はい、明日から5日間です。すいません。」
サマーフェスに向けて合宿を行う事になったCP。今日はその前日で俺は今ある人に電話している。
『別に気にしなくてもいいよ、確かフェスが終われば少しの間休みなんだよね?』
「はい、そうです。」
『なら休みの間はたっぷりとできるね。』
「えっ、それは・・・」
『最近あんまりじっくりできてなかったし休みの時はスペシャルメニューをやるからね。それじゃ合宿中でも渡したメニューはやっておいてね。』
そう言うと電話の相手は通話を終了した。
「マジかよ・・・スペシャルメニュー確定かよ・・・」
合宿前にまさかの通告をされてベッドに座り込んだ。
「まあ今から落ち込んでも仕方ないか、明日からみんなで合宿なんだし俺もできる限りの事をしないとな。」
もう一度明日持っていく荷物で忘れ物がないかをチェックしてその日は寝た。
翌日、とある空港。
「みなさんおはようございます。」
『おはようございます。』
Pさんがみんなに挨拶をしてそれを返すCPのメンバーと俺。幸い遅刻しているメンバーはおらずひとまず安心だ。
今回の合宿地だがなんでも765PROがアリーナーライブ前に合宿を行った場所と同じらしい。ただ場所が少し遠く飛行機で近くの空港まで行きそこから車で合宿地に移動らしい。
「それでは行きましょう。」
『はい。』
Pさんの掛け声と共にゲートをくぐり飛行機の座席に着きいざ合宿地に!
数時間後・・・合宿地近くの空港に着いたのだが・・・
「酔った・・・」
「大丈夫ですか、風見さん?」
現在俺はPさんが運転する車の助手席でダウンしてた。初飛行機という事もあってか久々に乗り物酔いをしてしまった・・・
「だ、大丈夫です・・・少しの間休めば治ると思います・・・」
車で移動する事少し、宿舎の下の階段に着いた。
「長い階段だな。」
車から降り荷物を持ち宿舎までの階段を上がる。
「成~荷物持ってくれ~」
杏が荷物を持ち階段を上がりながらだるそうに俺に言ってくる。
「無茶言うな、こっちはこれ以上持てないぞ。」
今俺は自分の荷物だけではなく、合宿中に必要な荷物も持っている。中身は休憩中にみんなが飲むドリンクの容器、トレーナーさんがまとめてくれた事が書かれているノートなど。
「着いたか。」
階段を上ると合宿地に着いた。宿舎とレッスン場の二つの建物がありそれ以外は特になく集中的に練習ができそうだな。
「それじゃ、自分の部屋に荷物を置いたらレッスン場に来てくれ。」
『は~い』
メンバーのみんなが各自の部屋に荷物を置きに行く、その間に俺とPさんでレッスンに必要な物を用意しておく。
「これで全部か。」
「こっちも準備できました。」
「それじゃ俺も一旦荷物置きに行きますね。」
Pさんにそう言って自分の部屋に荷物を置きに行く。宿舎に入るとサイン色紙があり、色紙には765PROと書かれていた。
「これって前に合宿した時に書いたものなのか、というか本当にここで合宿したんだな765PRO。」
一通りサイン色紙を見て自分の部屋に荷物を置きレッスン場に戻るとちょうどみんなが来ていた。
「それじゃレッスンを開始するぞ、今日のメニューは基礎トレーニングとユニット曲の練習だ。」
「ええ~全体曲の練習しないの~?」
俺から全体曲の練習がない事を聞いた莉嘉が不満そうにしている、他にも未央やみりあちゃんも同じようにしている。
CPは今回各ユニット曲だけではなくCP全員曲のステージも予定している。
「全体曲の練習は明日から、まずはユニット曲の完成度を完璧にしないといけないってトレーナーさんからも言われいるからね。それじゃストレッチの後基礎トレ開始。」
ストレッチ・基礎トレを終えて今各ユニット曲の練習をしている。そんな中各ユニットの練習をじっと見ている蘭子が気になり蘭子の所に行く。
「どうした蘭子何か気になる事でもあるのか?」
「あっ、成君・・・えっと・・・」
何かを言おうとしてるのだがなかなか言い出そうとしない。暫くすると・・・
「な、何もない!心配するではない、我は練習に戻る!」
そう言って自分の曲の練習に戻る蘭子。
「そ、そうか頑張れよ。」
練習に戻り曲の練習をしているのだがどこか動きがぎこちない気がする、気のせいか?それにさっきは確かに何かを言おうとしていたみたいだが一体何を言おうとしてたんだろう?
それから暫くして日も沈んでいい時間になったので
「よ~し練習終わり、明日から全体曲の練習始めるからしっかりストレッチやっとけよ~。晩飯は7時半からでそれまでは自由時間だ、それじゃおつかれさま。」
『おつかれさまでした~』
練習が終わりメンバーのみんなは宿舎の方に戻っていき俺とPさんは片付けをしている。
「よっし、片付け終了。」
「おつかれさまです。」
「それじゃPさんこの後話していた通り・・・」
「はい、使ってくれてもかまいせん。」
「すいません、ありがとうございます。」
「それではまた後ほど。」
そう言ってPさんも宿舎に戻っていき、俺はレッスン場に残り・・・
「さて、それじゃやるか。」
鞄からあるノートを取り出しそこに書かれている事を一つずつ行っていく。
「ふぅ~、とりあえず初日のメニュー終了か。」
ノートに書かれた事を一通りやり終えて休憩する、俺が今見ているノートはリハビリのメニューが書かれたノートだ。前に足を怪我してサッカーをする事は無理だろうと医者に言われ一度は諦めようとしたが智絵里や両親・美穂に励まされて立ち直った後にやっぱりサッカーを諦めきれず色んな病院やリハビリ施設などに行きもう一回サッカーができないかを聞いて回った。
そんな時に会ったのが昨日の電話の相手だ、その人は前にスポーツをする事は無理だと言われた人をもう一回スポーツができるようにした事があるという人だ。メニューは凄くツライが確実に効果が出ているものばかりだ。
「でもサマーフェスが終わればスペシャルメニューなんだよな・・・あれはマジでやばいからな・・・っとそろそろ時間じゃねえか、着替えて早く行かないとな。」
ノートを鞄にしまいレッスン場の戸締りを確認して自分の部屋に戻り服を着替えて食堂に向かう。食堂に着くと俺以外揃っていた、近くにいたPさんに時間が間違ってないか確認をする。
「もしかして俺が一番最後ですか?まだ時間に余裕がありますよね?」
「はい、まだ予定時刻より早いですがみなさん練習疲れからか早くご飯を食べたいようでして。」
「あっ、なるほど。みんな待たせてごめん、それじゃ食べようか。」
そう言って席に座り晩ご飯を食べ始めた。暫くしてメンバーのみんなが食べ終え部屋に戻ろうとした時に
「美波さん、少し残ってもらっていいですか?Pさんからお話があるので。」
「わかったわ。」
そう言って食堂に残ってもらってPさんが美波さんにある事を話す。
「それでお話というのは?」
「実は明日から合宿所を離れる用事がありまして新田さんにCPのまとめ役をお願いしたいのです。」
「私がみんなのまとめ役ですか?」
「はい、これまでのみなさんを見てきて新田さんにならお任せできると思ったからです。」
「俺も同じ意見です。」
Pさんからの話を聞いて何かを考え込んでいる美波さん。
「まとめ役をするのはいいんですけど全体曲の事が気になって・・・」
「気になる?」
「まだ練習を始めて少しだし、それにフェスまで時間がないし大変じゃないかなって・・・」
「なるほど・・・」
確かに美波さんの言う事もわかる。今日の莉嘉やみりあちゃんみたいに全体曲を積極的にやりたいメンバーもいればユニット曲を集中的にやりたいメンバーがいるかもしれない。そういう風に考えているとPさんが・・・
「そうですね、確かに大変かもしれません。ですが全体曲に挑戦してみてもう一歩新しい階段をみんなで登ってみませんか?」
「みんなで新しい階段を・・・」
Pさんにそう言われて再び考え込んでから
「わかりました、みんなのまとめ役やってみます。」
まとめ役の話を引き受けてくれた。
「ありがとうございます、色々大変だと思いますがよろしくお願いします。」
「頑張ってください、俺もできる限りの事を手伝います。」
「うん、成君にも色々手伝ってもらうからね。」
その後明日からのレッスンの予定の確認をしてから美波さんは部屋に戻っていった。
「まとめ役の話受けてもらえてよかったですね。」
「はい、これで安心して向こうに戻れます。風見さんも大変だと思いますがよろしくお願いします。」
そう言ってPさんは自分の部屋に戻っていき俺も自分の部屋に戻った。自分の部屋に戻った後風呂に入りに行き布団を敷きそのまま寝て初日は終わった。
今回から合宿編です。アニメは何日目から開始されたかわからないので一日目は成の事と美波がまとめ役を任された所を書きました。成自身の事を書くのは久々な気がします。12話を見返したらGOINの練習が合宿の時に初めてみたいな雰囲気でしたがここでは事前にある程度練習していることにします。
次はアニメ12話の内容を書いていこうと思います。それではまた次回~