「ね、眠い・・」
3日目の朝、起きたのはいいが昨日の夜更しの影響か眠気が凄かった。
「顔洗ったら少しは目が覚めるか・・」
着替えて洗面所に向かっていると
「おはよう成君。」
「おはようございます、美波さん。」
「その、昨日の事なんだけど・・」
美波さんに合い昨日のことを聞かれた。
「あー、その事なんですけど先に顔洗ってもいいですか?色々して眠たくって・・・」
「あっ、ごめんね。私も支度済ませるね。」
そうして二人して朝の身支度を済ませた、その後広間の椅子に座り昨日の事について話をした。
「まあ、こんな感じなんですけどどうですか?」
美波さんにあれから俺なりに解決策を考えそれを伝えた。
「なるほど、でも練習をストップするのは・・」
「俺もそう思ったんですけど、進まないぐらいなら一旦止めるべきです。無理に練習して怪我をしたら元も子もないですから。」
「わかったわ、成君の案でいきましょう。」
「いいんですか?」
「ええ、私も似たような事を考えてたから。」
「それじゃ午前中練習してそれで揃わないようだったら、これをやりましょう。」
「ええ。」
美波さんと今日の予定を確認して食堂に向かった。朝食を終えて午前中の練習を開始したのだが・・・
『やっぱり合わない・・』
昨日と同じでやはり動きはバラバラだった。ある程度回数をしたところで未央と杏が少し言い争いになりかけたところで一旦休憩するようにみんなに伝えた。その後美波さんと練習場から出た。
「やっぱりやるしかないですね。」
「そうね・・・」
「どうしますか?俺からみんなに言いましょうか?」
「ううん、私が言うわ。Pさんからみんなのまとめ役を頼まれたもの。」
と美波さんは小さくガッツポーズしながら言った。
「それじゃお願いします。俺準備してきます。」
美波さんと別れてメモ帳を取り出す。
『まずはこれからだな。』
朝に美波さんと相談して決めた事を確認しながら必要なものを揃えていく。暫くの間準備しているとメンバーのみんながやって来た。
「ねえかざみーもこれからやることは必要だと思うの?」
美波さんから説明を聞いたであろう未央は不満そうに聞いてきた。
「あんまり今詰めて練習してもしかたないだろ、まあ息抜きだと思って。」
「・・・わかった。」
未央は渋々了解したと言った顔をしながらみんなの所に戻った、近くで聞いてた凛も似たような感じだった。
さてこれから何を行うかと言うとリレーだユニット対抗のリレーだ、行うのはNG・CI・凸レーション・ラブライカ+蘭子だ。
ちなみに*の二人は進行役だ、二人の初ライブの時にMCが良かったという感想があったので頼んだ。
「よーい、
とバラバラなスタートの掛け声とともにリレーが始まった。
初めはラブライカチームが先頭だったが第2走者になってからはNGチームの未央が先頭になったが第3走者の凛にバトンが渡すときに凛が少しぎこちない動きをしてバトンを落としてしまった。
その隙に美波さんが凛を抜き一位になった。その後飴食い競争など何種類かの競技をした。
『というかかな子のあの吸引力は何なんだ?一直線に飴を吸い込んだぞ・・・』
そして次に二人三脚を行ってその途中にラブライカチームが転倒してしまった。立ち上がろうとする三人を気が付けばみんなが応援しておりその後三人は立ち上がりみんなの声援を受けてゴールした。
ゴールした三人をみんなが祝福しておりその様子を見た未央と凛は最初の頃と比べてだいぶスッキリした顔をしていた。
『これならいけるだろう』
そんなみんなの様子を見ながら俺はある手応えを感じていた。二人三脚の後大縄跳びをする予定だったのだが・・・
「ねえねえ次はこれやろうよ~✩」
「私もやりたい~」
そう言って莉嘉とみりあちゃんが持ってきたのは水鉄砲だった、確かに貸し出しサービスして気がするけど・・・
「おっ、いいねやろう~」
と未央は乗り気だった。
『まあ気分転換って言ったしいいかもな・・・』
とのんきな事を考えた俺だが次の瞬間にある事に気づいた。
「だ、ダメだ!」
大きな声が出てしまい、みんなは驚いていた。
「ええ~なんでダメなの~?」
「そうだよ、かざみーが息抜きだって言ったじゃん。」
莉嘉と未央の二人から不満の声があがった。
「ほら・・いくら夏でもあんまり水にかかると濡れて風邪とかひいたら良くないじゃん。フェスも近いんだし・・」
とそれらしい理由を俺は言った。
「ん~でも今の時期ならすぐ乾くと思うんだけどな~」
とまだ諦めていない様子の未央。
『くっ!なんとか諦めさせないと・・でもなんて言う?』
なんとか諦めさせる理由を考えていると
「未央ちゃん、あれだよ。水が掛かって服の下の下着が見えるのは成にとって色々よろしくないんだよ。」
杏が爆弾発言をし、次の瞬間空気が軽く凍った気がした。
「つまりはそういう事なんだろ成?」
と杏がニヤついた顔をしながら俺に聞いてきた。
『こいつ分かってて聞いてやがるな!』
杏のニヤついた顔はムカツクがそれ以上にこの空気がまずい、アーニャやみりあちゃんはよくわかってないらしくポカンとしているがそれ以外のメンバーは少しだが顔を赤くしていた。
『こういう雰囲気になるから早めに諦めさせようとしてたのに!どうする・・・』
なんとかこの空気を変えようと必死に解決案を考えていると
「み、水鉄砲を使うのは予定ないからまた明日にでもしようか。」
美波さんがみんなに言いなんとか納得してくれた。
『美波さん!ありがとうございます!』
心の中で美波さんに
『で、できた~!』
見事に振り付けが揃いメンバーみんなは大いに喜んでいた。
「よかったなみんな、綺麗に揃ったじゃん。」
「ありがとう成君、でもまだまだここからよ。本番までにもっと完成度を高めないと、ねえみんな。」
『おー』
美波さんがメンバーのみんなに言うとみんなも張りきっていた。
『もう名実ともにCPのリーダーだな。それにこの様子じゃステージも無事に出来るな。』
みんなの様子を見ながらまだ少し早いライブの成功を考えていた。今日の練習も終わり自分のリハビリのメニューをしている最中ドアの開く音が聞こえ直ぐに座り込んだ。
「せ、成君いる?」
と智絵里がいてた。
「なんだ智絵里か・・びっくりした~他の誰かだったらどうしようかと思った。」
「ご、ごめんね。部屋に行ってもいなかったから・・」
「まあ、それはいいんだけどどうした?具合でも悪いのか?」
「ううん、そうじゃなくて・・今日の事なんだけど。」
「今日の事?午後のあれか?」
「うん、さっき美波さんに話を聞いたら成君が色々考えてくれたって教えてくれて。」
「昔の知り合いに相談してそいつらが考えてくれたんだ。」
「でも、昨日みたいに練習を続けてたらきっと私途中で諦めてたと思う。それにみんなで色々して楽しかったからありがとう。」
「そこまで言われることでもないと思うけど、まあどういたしまして。」
「それじゃ私そろそろ戻るね、成君もあんまり今詰めないでね。」
「大丈夫、スペシャルメニューじゃないから。」
智絵里が宿舎の方に戻り俺はメニューの続きを始めた。その後晩飯の時に美波さんがみんなに話したのか今日の事について感謝されたが少し照れくさくごまかした。
「というわけで全体曲の方も無事にいけそうです。」
『そうですか、ありがとうございます。明日のお昼前には千川さんと一緒にそちらに戻れると思うので。』
「わかりました、それじゃ失礼します。」
Pさんに今日の事を報告して電話を切った。
「ふう~、どうなるかと思ったが上手くいったな。さて残り二日・・と言っても最終日は午前で終わるからほぼ一日だな、まあ最後まで気を抜かず頑張りますか。」
残り少なくなってきた合宿の事を考えながらその日は早めに寝る事にした。
3日目終了です。水鉄砲の件ですが最初は成も参加させようと思ったのですが成においしい思いをさせるのはあれだったのでキャンセルしました。水鉄砲のシーンであういう事を考えたのは自分だけではないはず。
次回で合宿編は終わりです。それではまた次回~