クローバーとクマさんと少年   作:のん輝

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成と智絵里、CPに入る前の話。

今回は二人の視点で送ります。見づらいかもしれませんけどよろしくお願いします。


番外編
0話:バレンタイン


智絵里視点

 

2月14日早朝、緒方家のキッチン

 

「なんとか完成した~。成君喜んでくれるかな?」

 

私は目の前にある自作のチョコを見ながらそう呟いていた。

 

「こ、今年こそ自分の気持ちをはっきりと言おう!去年も結局言えなかったし・・・」

 

私は昔から一緒にいる幼馴染に恋心を抱いているのだがなかなか自分の気持ちを伝える事ができずにいた。去年のバレンタインの時に言おうとしたのだが・・・

 

『成君、これバレンタインのチョコ・・・受け取って!』

『毎年ありがとうな智絵里、お返し頑張っていい物探すからな。』

『それと私・・・ずっと前から・・・す・・・』

『す?』

『す・・・スキーやってみたいなって!』

『スキー?智絵里スキーやりたかったのか!?なら今度親父達やおじさん達の休みを合わせてもらってみんなで行くか、でもまだシーズン終わってないよな・・・』

『そうじゃなくて・・・『うわ~ん私のバカ~』』

 

好きと言うのをごまかす為に言ったことを本気にした幼馴染はその後スキー旅行を計画し実行したのは別の話・・・

 

「よし頑張れ私、えいえいお~!」

 

キッチンで気合を入れていると

 

「朝から張り切っているわね智絵里~」

 

私の母お母さんがやってきて微笑ましくそう言った。

 

「お、お母さんいつからいたの!?」

 

お母さんに見られた恥ずかしさからか顔が赤くなる私。

 

「う~ん、チョコが完成して気持ちをはっきりと言おうって言ってた所からかな?」

「殆ど見られてた~!」

 

最初から見られていたという事をしり顔は真っ赤になった。

 

「それで、今年こそはっきり言おうって言ってたけど何を言うのかな?」

 

久しぶりに娘が恥ずかしがる姿を見て少し意地悪したくなった智絵里の母が分かっていることを聞く。

 

「な、なんでもない!それよりも片付けしないと。」

 

母に急に聞かれごまかすように片付け始める智絵里、少しからかいすぎたと思った母は

 

「片付けなら私がやっとくから少し寝なさい、徹夜したんでしょ?」

「そうだけど・・・分かった、ありがとうお母さん。」

 

そう言って自分の部屋に戻り仮眠を取る智絵里。

 

その後学校に行く時間になり慌てて準備をして成と一緒に学校に向かっている途中徹夜の影響からかあくびをする回数が多かった。学校に着きHRの時間まで少し眠る智絵里だった。

 

成視点

 

HRまでの待ち時間、成はクラスメイトに捕まっていた。

 

「しかし、毎年この時期は浮つく奴が多いよな~」

「そうだな~」

「チョコもらえる奴は滅びればいいんだ。」

「お前それ家族にもらった奴も含まれるのか?」

「それはノーカンだ!」

「そうか・・・」

 

クラスメイトのバレンタインの恨みを軽く聞き流していた。

 

「まあ、お前は緒方さんからもらえるからいいよな。」

「毎年もらってるし多分もらえるだろうな。」

「毎年!?一体いつからもらってる!?」

「落ち着け、怖いから。えっと・・・確か小学校からかな?手作りしたから食べって言われてそれからずっと・・・なんだその顔は?」

 

俺がもらった年を言い終わると目の前のクラスメイトは凄く残念な物を見る顔をしていた。

 

「お前・・・それは・・・リア充砕け散れ!」

 

そう言ってそいつは走り去って言った。

 

「おい、HR始まるぞ!」

 

一応遅刻にならないように声をかけて俺は自分の席に戻った。結局そいつはHRが始まるギリギリになって戻ってきた。その日は喜んだり悲しんだりしている人が多かったが俺はいつも通りすごしていた。

 

智絵里視点

 

放課後、成君と一緒に帰っている途中渡したいものがあると言って近くの公園に来ていた。

 

『今年こそはっきりと言うんだ!自分の気持ちを!』

「えっと・・・成君・・・これバレンタインのチョコ、受け取って!」

「おう、毎年ありがとうな。お返し、楽しみにしておいてくれ。」

「うん、ありがとう。それで成君・・・私ね・・・ずっと前から・・・」

 

なかなか自分の気持ちをはっきり言えない状態が続いた。すると・・・

 

「なあ智絵里開けていい?」

「す・・・えっ?う、うん。」

 

開けていいかと聞かれてついOKを出してしまった。

 

「おお~四葉のクローバーの形をしたチョコか~凄いな。甘い物あんまり得意じゃないけど智絵里の作ってくれるのは凄く美味いな~」

 

チョコを食べて笑顔でそう言ってくれる成君。

 

「うん、ありがとう///」

 

きっと今の私の顔は真っ赤だろうけどそれ以上に嬉しい気持ちでいっぱいで幸せそうな顔をしているんだろうな。

 

「そういえば話を切ったけどさっき何か言いかけたけど何言おうとしてたんだ?」

 

急にさっきの事を聞かれてドキッとしてしまった。

 

『ホントは気持ちを伝えたいけど成君の笑顔を見たら今のままでもいいかなっておもっちゃった。』

 

自分の中で気持ちを整理して成君に向き合う。

 

「えっと、これからもよろしくね!」

「?お、おう。」

「それじゃあ帰ろう。」

「ああ。」

 

そうして私のバレンタインが終わった。

 

『いつか私の気持ちを伝えるね、その時成君はなんて言ってくれるのかな?』

 




久しぶりの投稿ですがまさかの番外編です。Twitterなどで智絵里のバレンタイン漫画などを見ていると書きたくなったので書きました(1日遅れましたが)。本編の方も近いうちに投稿するつもりです。
智絵里からのチョコはモバマスの方でもらいました美穂にもらいました。3個目のチョコは期限過ぎててもらえませんでしたorz・・・・
それでは次は本編の投稿をしますのでもう暫くお待ちくだい、それでは~
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