クローバーとクマさんと少年   作:のん輝

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今回で過去編は終了です。成から好きだったものの話を聞き涙を流す美穂、ふたりの間に沈黙の時間が流れる・・・


向き合う

話を終えてから結構な時間がたった気がした、美穂は落ち着いたのか泣き止んでいた。

 

「悪かったな、俺の過去話を聞いてもらって。もう済んだ事だし気にするなよ・・それじゃ行こうぜ。」

 

俺はそう言って立ち上がり再び346PROを目指して歩き出そうとしたが服の裾を掴まれた。振り返ると美穂が泣きそうな顔になっていたがこちらをまっすぐ見てた。

 

「どうした?まだ休んどくか、それか飲み物でも買ってこようか?」

 

そう言うと美穂は何も言わず首を振っていた、そして何かを決心したような顔で俺に話しかけてきた。

 

「まずはごめんなさい。軽々しくあなたの過去を聞いて。」

「いや、俺が勝手に話しただけだ。」

「それでも成君に辛い事を話させてしまいました。」

「もう終わった事だし気にするな・・」

「それじゃ、なんで今悲しそうな顔をしてるんですか?」

 

そう言われて俺は固まった、すると美穂は手鏡を俺の目の前に出した。確かにその顔は今にも泣きそうな顔になっていた。

 

「もし本当に嫌いになったのならそんな顔をしないと思います。」

「違う!俺はほんとにサッカーの事なんてどうでもいいんだ!辛い練習や試合もやらなくなって清々したんだ!」

「違わないよ。だってサッカーの話をしていた時楽しそうだったし、話し終わった時とても辛そうな顔だったよ・・・」

 

美穂そう言われて俺の中の感情が爆発しような感覚になった。

 

「本当は俺だって分かってたんだよ!自分がまだ諦めきれてない事!けど実際はダメだったんだよ、リハビリをしても色々な病院で診察しても結果は全部ダメだった!智絵里や両親は励ましてくれたけど、俺は納得できなかった!だったらもう・・・捨てるしかないだろ!」

 

どれだけたったのだろうか、俺は自分がした事を後悔してしまった。あったばかりの人間に自分の不満をぶつけてしまった。美穂の方を見ると何故かこっちに近寄ってきた。そのままビンタでもされるのではないかと思って目をつぶったが何も起きない・・・

何故と思っていたら美穂に抱きしめられた。何故こんな状況になってるんだ!?俺は軽くパニックになってると美穂が話しかけてきた。

 

「そうだよね、そんなに簡単に諦められないよね。成君みたいにいきなり好きな物を諦めなくちゃならない時がきたら凄く辛いんだと思う・・・正直なんて言ったらいいのかよくわからない。でもご両親や幼馴染さんはきっと成君にもう一度頑張って欲しくて声をかけてたんだと思うよ。好きなものが出来ないのは辛いけどきっと新しくできることを見つけて欲しかったんだよ。」

 

そう言われて俺は気づいた。医者や顧問の先生などは残念だったとか哀れみのような言葉ばっかりだったが、両親や智絵里は新しく挑戦して欲しいなど俺に立ち直るように言ってきてたんだな。自分が最も不幸だと思って聞く耳持たずだったが思い返すとそういう事だったんだな。

それを今日初めて会った女の子に気づかされるとはな。

 

「ははは!」

「ど、どうしたの!?」

「ありがとうな、なんか色々吹っきれたわ。」

「??」

 

美穂はよくわからないという顔をしていたが俺が吹っきれた顔を見て体を離してくれた。とりあえず両親と智絵里に謝らないとな。

 

「美穂ありがとうな、お前のおかげで前に進めそうだ。」

「そんな私は何もしてないよ!きっと成君自身が解決したんだよ。」

「それでも礼を言わせてくれ、ありがとう。」

「それじゃ、どういたしまして。」

 

俺達は顔を見合わせるとお互い笑った、その後346に行くのを忘れていて急いで向かった。そして346の前にたどり着き。

 

「はあはあ、なんとこ時間前に着くことができた~」

「悪いな俺のせいで・・んじゃ俺行くわ。」

「成君!私頑張るね!だから成君も・・・」

「おう!」

 

そう言って俺は家に帰った。

 

「すいません小日向さん、迎えに行く事が出来ずに・・」

「いえ、そのおかげで素敵な出会いがありました。それよりもPさん。」

「はい。」

「今日からアイドルとしてよろしくお願いします!」

 

それから一年後彼女が売れっ子アイドルになり大きな舞台に立っていたのを見ることになり更に春になると再び再開するのをこの時の二人は知らない。

 

美穂と分かれて家に帰り両親と智絵里に迷惑や心配をかけた事を謝った。そしてそこから必死に勉強して智絵里と同じ高校に進学した。

 

「346PROって美穂がいる所だよな、向こうはもう覚えてないだろうけど。今でも感謝してるんだぜ。」

 

俺はそう言うと部屋の電気を消して眠りについた。

 

とあるTV局

 

「しかし美穂さんっていつもクマさんの柄が入った物を持ってますよね。なんというか子供っぽいですよ。」

「いいの、好きなものは好きなままいつづけるって決めたから。」

「ふーんそうなんですか、まあ僕も可愛いままですからね!」

「そうだね~」

「って美穂さん何か扱い雑じゃないですか!?聞いてます?」

 

成君今君はどうしてる?私は今頑張ってるよ、何か新しいものを見つけられた?もう一度会えたら聞かせてほしいな君が頑張ってる事を。

 




今回で過去編終了です。文章力無さ過ぎて辛いっす。
幸子にはなんとなく登場させてもらいました。特に意味はないです。
次からは多分智絵里がアイドルになる件をやる予定です。それではまた次回~
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