「着いたな。」
「う、うん。」
週末、俺と智絵里は美城プロダクションに来ていた。受付に行きPさんから送られてきた紹介状を見せると納得してくれてIDカード?みたいなのを渡してくれて場所を教えてくれた。そのままエレベーターに乗ろうとしたら初老のおじさんが待ってくれていた。
「何階かね?」
「えっと・・・」
「34階です。」
場所を教えてくれたらボタンを押してしばらくの間待っているとおじさんは先に降りて俺達だけとなった。
「緊張するね。」
「そうだな。」
「どんな人達だろ、怖くなければいいけど。」
「う~んどうだろうな、真面目な人はいるんだろうけど・・・目標があんなのばっかりだったからな・・・」
「あはは・・・」
正直な所不安が大きい・・・いやきっと大丈夫だ!目的の部屋の前に立った。
「シンデレラプロジェクト?ここでいいんだよな?」
「うん、案内書にもそう書いていたよ。」
「どうする、先に入るか?いきなり男の俺が入るのもあれだし。」
「それじゃあ私から入るね。」
智絵里はノックをしたが反応がない。おかしいな、Pさんいないのか?悩んでいると後ろから声をかけられた。
「すみません。」
「うわっ!」
「きゃっ!」
振り向くとPさんがいてた。その見た目でいきなり現れると心臓に悪いです・・・
「驚かせてすみません。」
「「いえ・・・」」
「他のメンバーはまだ来ていないので先に部屋に入って待っててもらってもいいですか?」
「わかりました。」
「はい。」
誰も来てないから反応がなかったのね。部屋に入るとかなり広かった、この前あった引き篭りの部屋も広かったがそれ以上に広い。
「ほんとにここ使っていいんですか?」
「なにか不備でも?」
「ないですよ、むしろ不満とかあったら失礼なレベルですよ。」
智絵里も同じ事を思っているみたいで頷いていた。
「そうですか・・自分は少し仕事があるのでそのまま待機でお願いします。」
「「はい。」」
そう言ってPさんは隣の部屋に入っていった。二人になったのはいいのだが暇だな・・・智絵里も暇になったらしく周りをキョロキョロしてた。しばらくの間無言の時間が流れていたが遂に部屋のドアがノックされた。
俺が反応してもいいのかと思ったが智絵里は緊張しているみたいで俺に頼むという表情をしていた。仕方ないな。
「どうぞ~」
俺がそう言って入ってきたのは・・・
「初めまして双葉杏で~す!お互い印税生活目指して頑張ろうね。」
俺はそいつを見て固まった、この前の引き篭りじゃねえか!なんでこいつがここに!?俺が頭を抱えていると向こうもこっちに気づいたのか声をかけてきた。
「あっ、この前荷物を持ってくれた人。なんでここにいるの?」
「それはこっちの台詞だ!なんでここにいる?」
「なんで?って、この前言ったじゃんスカウトされたって。それよりも男の君がここにいる事が不思議だよ。」
「俺はPさんのサポート役だよ、年の近い奴がいればアイドルも色々意見を言ってくれるんじゃないかって。」
「ふーんそうなんだ、他のメンバーは?」
「俺達以外はまだ来てない。」
「そっか、なら杏は寝るからきたら起こしてね。」
「あっ、おい!」
そう言ってそのままソファーで寝始めた。俺とやりとりをしていたのが不思議に思った智絵里が俺に何があったのか聞いてきた。俺はそいつの荷物を持ってやった事を話した。何故か智絵里は安心した表情になっていた。
はあ~、しかしいきなり現れたのがこんなやつとはな大丈夫かこのプロジェクト・・・急にトイレに行きたくなったのでPさんに言ってトイレに向かった。
『トイレにいっといれ・・・ふふっ。』
なんだろ今もの凄くくだらないダジャレが聞こえた気が・・まあ気のせいだろう。
トイレから戻ってくると部屋は賑やかになってた。どうやら残りのメンバーが来たみたいだ。部屋に入ったら一斉に振り向かれたのはちょっと驚いたぞ・・俺が困惑しているとPさんが隣の部屋から出てきてくれた。
「みなさん揃ったみたいなのでそろそろ始めようと思います。」
「ねえP、その人は誰?」
黒髪の小さい女の子がPさんに質問していた。まあPさん以外に男がいたら不思議に思うよな。
「後で説明しますので先にみなさんの自己紹介をお願いします。」
「は~い。」
Pさんが言うとそのまま黒髪の女の子が自己紹介を始めた。
「赤城みりあです!カワイイ服を着て、カワイイ歌を歌ったりしたいです。」
元気いっぱいな子だな。次に隣にいた金髪の子が立った。
「城ヶ崎莉嘉で~す、お姉ちゃんみたいなアイドルになりたいです!」
姉がアイドルでそれに憧れてアイドルになったのか、理由は単純だがこういう子は頑張れるんだろうな。次に立った奴の頭を見て俺は固まった・・・なんで猫耳付いてるんだ?
「前川みくにゃ、ネコミミアイドルとして頑張るにゃ!」
ネコミミアイドルって・・・今度魚をあげよう、きっと喜んでくれるだろう。次の子はヘッドフォンをしていた。
「多田李依菜、ロックなアイドルを目指しています。」
クール系だな、けどどこかで見た事あるような気がするな、気のせいか。俺が考えていると次の番になったみたいだ。なんだか大人な女性って感じだな。
「新田美波、大学生です。色んな事に挑戦したいです。」
そういえば見せてもらった目標にそういう風な事を書いてた人がいてたな、この人か。真面目でリーダーとか任されそう。次の人は外国の人かな?
「アナスタシアです、アーニャと呼んでください。パパがロシアでママが日本人です。日本語話すのはまだ苦手です。」
それだけ流暢に話せてるなら大丈夫じゃない?そう思っているとさっきの前川さんのインパクトを軽く吹き飛ばす格好をした奴がいた。確かゴスロリってやつかな?
「我が名は神崎蘭子!我と共に魂の共鳴を奏でん!」
神崎さんはそう言ったが俺を含めた他のメンバーはぽかんとしていたが赤城さんはニコニコしていた。まさか分かるのか!?気になる!その後Pさんが普通にお願いしますと言うと「一緒に頑張りましょう・・・」と消えそうな声で言っていた。さっきのはそういう意味ね。
さすがに神崎さん以上のインパクトはないだろうと思っていた俺の前にいたのは俺よりデカイ女の子だった。
「にゃっほーい、諸星きらりだよ~。よろしくに~」
独特な語尾だな、もしかしてはぴはぴしたいって書いてたのはこの人か、なら納得。次は少しふっくらした女の子のようだ。
「三村かな子です、よろしくお願いします。クッキー作ってきたのでよかったらどうぞ。」
そう言ってクッキーが入っている箱を出してきた、後で貰おう。もしかしてこの子智絵里が言ってたお菓子の子かな?そういえば双葉の奴は?探していると諸星さんに持ち上げられていた、凄いな・・・めんどくさそうにしながら双葉は自己紹介を始めた。
「双葉杏で~す、印税生活出来るようになるまでは頑張りま~す。」
そう言うと再びソファーで寝始めた。いやいや起きてろよ・・・赤城さんがPさんに印税生活について質問してたが後でと言われていた。
残りは智絵里だけだな、智絵里の顔を見ると少し緊張しているようだ。智絵里の顔を見て大丈夫だと口パクで伝えると伝わったみたいで自己紹介をした。
「緒方智絵里です、見てくれる人を幸せにできるようなアイドルになりたいです。」
そう言うと周りは静かになったが数秒後、前川さんは負けないにゃ!と言い始めたのを皮切りに赤城さんと城ヶ崎さんに凄いと褒められていた。少し困惑していたが嬉しそうだった。どうやら俺の心配も杞憂に終わりそうだな。
「みなさんの自己紹介も終わったので風見さんあなたもいいですか?」
Pさんに言われて俺も自己紹介をする事に、そしたらみんながこっちを見てきた(双葉も起き上がっていた)。
さて・・・
今回はCPメンバー紹介回でした。成のCPメンバーの呼び方ですが智絵里はそのままで杏は苗字呼び捨てでそれ以外のメンバーはしばらくの間は苗字+さん呼びにします。ある程度物語が進んだら名前呼びにしようと思います。智絵里は幼なじみで杏とは一度出会ってる為。
途中で天の声が聞こえましたがきっと気のせいですよ・・・多分www
次は成の自己紹介になります、質問をされてそれに答える形になると思うのでぶっちゃけ本編でキャラ設定を明かしますみたいな感じになると思います。
それではまた次回~