外伝はヒロイン達と帝君のその後のifの話です。
今回はセシリアですがヒロイン全部の外伝が存在します。
あとセシリア回はちょっと少ないです。セシリアファンの皆様、誠に申し訳ない。
『優勝は三葉 帝!!!!』
ワァァァァァァァァ!!!!!!!
拳を掲げる帝が、勝利したことを証明するアナウンスが鳴り響く。
『我らの日本代表、三葉 帝が!今!今!世界の頂に立ったー!!』
世界中が震撼した瞬間、今ここに新しい世界最強が生まれた。男でありながらISを動かし、モンド・グロッソの全ての競技において優勝を果たした帝王。
三葉 帝
彼は今まで蔑まれてきた男性の境遇を改善し、人類の歴史に名を残した。
『帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!帝ッ!!』
【世界最強】
この称号を手にしたのは織斑 千冬ただ一人。
だが、三葉はその織斑千冬を越え、世界最強になった。そして世界は彼のその戦いぶりとその強さに敬意を表し、『世界最強』そう呼ばれる事を許された。
・インタビュー
「三葉さん!!優勝なされたご感想は!!」
「貴方はこの称号にどのような想いがありますか!?」
「男でありながらISの大会で優勝した事に何か思う所は!!」
わらわらと湧いてくる記者の群れ、三葉はその質問一つ一つに答えていく。
「世界最強になって、まず最初に感謝の言葉を伝えたい人はいますか?!」
何度も焚かれるフラッシュを目にしながら平然と質問を返答していく。
「居ます…」
◇◆◇◆
モンド・グロッソ大会終了パーティー
ガヤガヤ
様々な企業の重鎮、大会出場選手などが高級な料理やシャンパン、ワインを飲みながら今回の大会のことについて話し合ったり、次の大会について話し合う。
もちろん大会優勝者の三葉のところにも様々な人間が訪れる。打算のある者、三葉とのパイプを作り自分の企業に取り込みたい者、羨望や嫉妬から近づく者もいた。
三葉の周りから人が減り、三葉もようやく一息つけるかと思った矢先、最も逢いたかった人物が目の前に現れる。
「帝さん…」
「セシリアさん」
セシリアは蒼いドレスを見に纏い、薄く化粧をしており、その姿には大人の色気と気品が感じられる。
その美貌に、男女問わず何人もの人間が足を止め、息を飲む。
「優勝…おめでとうございますわ」
「ありがとうございます」
「本当に凄いですわね…帝さんは…ずっと貴方のことを、隣で見てきてよかったと思っております…」
「でも…ISで戦ってきて、色々なことに気がつきました。男は僕に女への復讐を望み、女は僕が戦うことを拒絶する。
僕は世界のために戦っていたのに…ひどいジレンマですよね…」
三葉の言葉に、セシリアは少し暗い表情を作ってしまう。
「セシリアさん…少し風に当たりに行きませんか?」
「?ええ、構いませんが…」
ーーーーーーーー
会場とは少し離れた中庭のような場所で二人は夜風に当たっていた。
「セシリアさん…僕は世界最強になって、誰かの希望に慣れたでしょうか…誰かを…救えたでしょうか…」
「当たり前です!!帝さんのことを世界中が祝福している。これが全てです。男性も、女性もそんなの関係ない。それを…帝さんは証明したのです」
セシリアは自分の胸を抑え、帝の苦しさを分かってあげられない自分が嫌になってしまいそうだった。
「もし、もしそうなら、それは貴方のおかげです。貴方が隣で僕のことを支えてくれたから。寄り添ってくれたから。僕はここに立っている」
「そんなことはありません。この結果は帝さんが自身の力で手に入れたもの、仮に私が力になっていたとしても…それは本当に微々たる物ですわ」
「それでも!」
「?!」
珍しく声を荒げる三葉に、セシリアは驚きを露わにするが、すぐに帝の瞳を見る。
「それでも…僕はセシリアさんのおかげだと言い続けます」
「三葉さん?」
「セシリアさん…僕は世界のために戦い続けました。でも、でもこれからは…
貴女のために戦っていたい」
「え?」
三葉は服の懐から何か小さな箱を取り出す。
「セシリアさん…僕は貴女が好きです。これからずっと…そばで支えて欲しい。寄り添って欲しい。貴女の側にいたい」
セシリアは突然三葉から様々なことを言われ頭がついていかない。
「セシリア…
僕と結婚してください」
箱からは1つの小さな指輪が収まっていた。美しい銀の装飾、中心には光を反射し煌めくダイヤモンド。
「っ!!!!」
プロポーズ
三葉が今日此処に来たのは、セシリアに告白するためだ。
挫けそうになっても、辛くなっても、それを全てセシリアが受け止めてくれたから。自分を見てくれたから。今度は自分の番だと、彼女だけを見ると、そう決めたのだ。
「はいっ!!!!」
セシリアの顔は嬉しさで目には涙を浮かべ、顔を朱色に染め、口元を押さえながら、嬉しさに胸をいっぱいにする。
「愛しています。セシリアさん…これからは、僕だけのセシリアでいて下さい…」
三葉の唇とセシリアの唇が重なる。ゆっくりと抱き合いながらセシリアは三葉の体温と力強さに包まれる。
ーーーーーーーー
「おめでとう…セシリア…」
一軒家の居間で、セシリアは箒と会話している。セシリアは光に反射する金髪を1つに束ね、横に垂らしている。
「ありがとうございます…」
「ああ、本当に良かった。
「ええ…」
セシリアは自分の大きく膨らんだお腹をさすりながら、テレビの中に映る自分の最愛の人を見る。
これはifの世界で起こる、1つの物語、世界を導く主人公と、世界を導いた主人公に恋をした少女の美しくて、優しくて、
愛に溢れた物語
如何でしたでしょうか?
感想など、まだまだ募集しております。
あと新作の作品を投稿しております。
但し蒼穹のファフナー×ハイスクールD×Dの作品です。
肌に合わない方もいらっしゃるかもしれません。
では、また次回を楽しみにしておいてください。
次回は簪回です。