転生したけど後悔はしていない   作:HA.KO3

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お久しぶりでさぁ!

誠にお久しぶりでございます。

皆様にお待ちいただけて嬉しいでございます!!
え?誰も待ってない?そんな事を言わずに〜。
今回は簪ルートです。

みんな?コーヒーは準備したかい?

では、本編どうぞ!




外伝簪ルート〜幸せの実感〜

 

 

ガチャ…

 

 

「ただいま」

 

帝が玄関のドアを開け、いつものように靴を脱ぎ我が家へと上がる。

その姿は紺色のスーツを着ていて一般的な若手のサラリーマンのような印象を受ける。

 

「おかえり…帝…」

 

パタパタとスリッパの音を立てながらエプロン姿で歩いてくる簪。

 

「ただいま…簪…」

 

チュ

 

当たり前のように、どちらからという訳でもなく唇を重ね、お互いの瞳を見合う。

 

「…お疲れ様…今日は早かったね?」

 

「簪に逢いたくて早めに帰ってきちゃいました…」

 

帝は簪の頬に手を当て、微笑む。

 

「…もう…ちゃんとトレーニングしないと今度の試合負けちゃうかもよ?」////

 

照れ隠しのからかうようなその言葉に帝はーーーー

 

「ありえません。簪が僕を応援してくれる限り、僕が負ける確率は簪がアニメを見なくなるくらいあり得ないんですよ?」

 

「じゃあ…絶対負けないね…」

 

抱き合いながら二人はお互いがお互いの体温を確かめ合い、抱きしめ合い、その余韻に浸る。

 

「ご飯…できてるよ?今日は帝の大好きなハンバーグも作ってある…」

 

「簪…大好きです!」

 

ダキッ!

 

そう言って簪をお姫様抱っこの体勢で持ち上げ、キッチンまで運ぶ。

 

「……もう…」////

 

照れながら、しかしその体勢になんら不満も無く、簪も成されるがままに帝に運ばれていく。

 

「はは…このままキッチンまで行きますよー」

 

二人の薬指にはお揃いの銀の指輪がはめられていた。

そして二人は、確かに幸せの中に生きていた。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

帝が帰ってきて家でくつろいでいたある日

 

 

 

 

 

 

 

 

「帝…ちょっと…話があるの…」

 

帝は自宅のリビングでソファーに座りながら明日のスケジュールを確認しながらテレビを見ていた。

 

「ん?なんですか?」

 

帝は簪から話があると言われ、テレビを消す。

簪は帝の隣に座り、体を帝に預けながら話し始める。

 

 

「えっとね…?最近…少し具合が悪くて…今日…病院に行ったの…」

 

 

「えぇ?!び、病院にって!?大丈夫なんですか?!ぐ、具合が悪いなら…よ、横になってた方が…」

 

帝はいきなりそんなことを言われて慌てて簪の両肩を掴んで顔色が悪くないかを確認する。

 

「だ…大丈夫…。少し眠いけど…。それでね?最初は内科に行ったんだけど…」

 

「は、はい…」

 

ゴクリと唾を飲み込み、意を決して簪の次の言葉を聞こうとする。

 

「…来る科がね…?…違うよって…言われたの…」

 

ん?ではどこに行ったのか…。

そんな疑問が帝の頭を抜けていった。

まさか外科では無いだろうか。嫌な想像をしてしまうがその考えをすぐさま消し去る。

 

「…でね?その…案内された科っていうのが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

産婦人科なの…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………え?」

 

予想外の告白に帝は頭がついていけていなかった。なんだって?産婦人科?

思考が止まる。考えが及ばない。

 

産婦人科

産科と婦人科を扱う医学の一分科。

妊娠・出産や女性の生殖器の病気に対する診断・治療・予防などを対象にする。

 

 

 

 

 

 

「…その…そろそろ2週目に入るって…」

 

 

「…………」

 

帝は上を向き、なにも喋ろうとしない。

 

「……ダメ……だったかな?」

 

簪は拒絶されたのかと思ってしまった。だがーーーー

 

 

ギュッ

 

 

「……簪………

 

 

 

 

 

…………ありがとう………」

 

 

 

 

感謝の言葉…。

それがどういう意図で言われた言葉なのかを簪は理解し、目頭が熱くなる。すぐに泣き出したくなる。

 

 

「……ありがとう……簪………本当に……ありがとう………」

 

簪を抱き締める帝の目には涙が溢れていた。

 

子供ができた。

 

その感情が、その感動が、その実感が、帝の胸をいっぱいにし、胸の内を溢れさせた。

 

 

 

「うん……こっちこそ……ありがとう…」

 

二人は泣いた。お互いがお互いのために…そして………

 

 

 

 

 

「「愛してる…」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれてくる子供の事を思って……

 

 

 

 

 

笑い合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら(みなと)くーん?あんよが上手、あんよが上手!」

 

「あーうーあ?あーう?」

 

自分の掌に両手を置き、なんとかバランスを保ちながら立とうとする幼児、

 

三葉 湊

 

「あー。本当に可愛いですねー目元なんか簪そっくりで…」

 

光悦 といった表情で自分の息子を眺めながらそんな事をつぶやく帝。このような人物の事を世の中では親バカと言う。

 

「もう…恥ずかしいよ…」////

 

俯き顔を赤くする簪。

帝にとって、最近の楽しみは簪・湊と過ごす時間と湊と簪の似ているところを見つけることになっていた。

簪の場合、それが帝に当て嵌まり正に帝と同じ事であった。

 

「あー!うーあー!」

 

「あ!歩いてる!!みてください簪!!湊くん歩いてますよ!!」

 

「ほんとだ!ちょっと待って!!」

 

いそいそと簪はカメラを回し、初めて歩いている息子の姿をビデオに収める。

 

「よくできましたね〜?凄いですよ〜?」

 

湊を抱き上げおでこを擦り合わせながら微笑む帝は、今の自分が幸せだと確かな実感を持っていた。

この幸せがいつまでも続けば良いのにと、笑っていた。

 

 

 

 

 

幸せはいつでもそこにある。

それを、帝はその身に染み込ませていた。

 

 

 

 

 





短いね〜本当に短い…!

次回はシャルロットルートですだ!

(・ω・)ノシ
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