転生したけど後悔はしていない   作:HA.KO3

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お久しぶりです!!

最近何かと忙しく忙しく。やっている事が軌道に乗って色んな事に手が回らない状況で大変間が空きました。

忘れてないですよね?

では!みんな好きだろ?ラウラルート…



外伝ラウラルート

ラウラルート

 

 

 

 

 

「……きろ……起き……起きろ、ミカド」

 

 

朝…彼を起こすのは、()である彼女の仕事。

 

 

「…んぅ……おはよう…ございます…」

 

 

寝ぼけ眼で返事をし、目を擦りながら最愛の人の影を探す。

 

「おはよう…もう朝だ。トレーニングをするのだろう?早く起きないか」

 

流れる銀髪が、窓から差し込む光を反射して煌めいていた。

窓の方を見れば、小さな体躯のシルエットが見える。

 

 

 

これが、彼等の朝。

 

 

 

 

これはラウラ・ボーデヴィッヒと、三葉 帝の可能性の物語。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

トレーニングを終えた二人の食卓には、毎朝とんでもない量の食事がテーブルに並ぶ。

 

「あ、ミカド…昨日言った通り、今日はクラリッサが大事な話があるらしくてな、夕飯までに帰れそうに無い」

 

まるで口惜しいとばかりに食事を進めるラウラ。

それをモゴモゴと大量に朝食を頬張りながら話を聞くミカド。

 

「りょーかいです」

 

ミカドはきちんとそのことを覚えていた。

何故なら、クラリッサにラウラと話をするように頼んだのは、

 

 

 

他ならぬミカドなのだ。

 

 

 

 

「ミカドも今日遅くなると言っていたな?何か用事でもあるのか?」

 

「え?あぁ、実は…一夏にトレーニングに誘われたんです」

 

それはミカドのなんとなく吐いた嘘だったが、ラウラは特に疑いもせず食事を再開した。

 

 

 

ミカドには、目的があったのだ。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

ラウラはドイツ軍人として、そして一人のIS乗りとして日本に滞在している。大人となり、学園にいた頃よりも社会に身を置かなければならなくなり、彼女はとても多忙だ。

 

現在彼女は日本とドイツの親善目的として日本の自衛隊のIS課にクラリッサと指導・教育を行っている。

自身の敬愛する“織斑 千冬”と似たような境遇となり、彼女の凄さとこの仕事のやりがいを見出したことで、日本という国の豊かさと技術レベルの高さを改めて感じていた。

 

 

 

「隊長。実は、本国の部隊にこの前入ってきた新人の件なんですがーーーーーーーーーーーー」

 

「隊長。先日報告した新兵器についてーーーーーーーーーーーー」

 

「隊長。陸軍の〇〇大尉から演習についての打ち合わせの書類がーーーーーーーーーーーー

 

「隊長。今度来られる親善大使の警護ーーーーーーーーーーーー」

 

「隊長。ーーーーーーーーーーーー」

 

「隊ちょーーーーーーーーーーーー」

 

「隊ーーーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

「以上で、午前の報告は終了です」

 

 

 

 

 

その瞬間、ラウラは自分の机に突っ伏した。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「お疲れ様です。隊長」

 

そう言ってクラリッサはマグカップに入ったココアをラウラに手渡す。

 

「あぁ、ありがとうクラリッサ。しかし、なんだってこんなに書類が溜まってるんだ?」

 

「へ?え、えーと、なんでも新武装の発表会と招待のための書類に追われていたとか…」

 

「そうか…」

 

クラリッサの咄嗟の嘘にも気が付けないほど、いまのラウラは疲弊しきっていた。

 

「隊長、食堂に行きませんか?最近新しいメニューが出来たらしいのですが」

 

「ほう…新メニューか…」

 

ラウラは新メニューとやらに少し興味があった。ラウラが普段の食卓に並べる料理は、実は食堂のメニューのアレンジや日本の食べ物などが多かったりする。

 

(美味しければミカドに食わせてやるか…)

 

だが、今回のクラリッサには新メニューよりも別の目的があった。

 

こうして新メニューの味を吟味させて時間を稼ぎ、少しでも仕事を遅らせようとしているのだ。

 

「ふむ、これが新メニューか」

 

「なかなか美味しそうですね。この魚なんかもパリパリしててなかなか…」

 

「これはポワレで焼き上げられているな。それにこっちの肉。ほどよく柔らかく口の中でに解けるようだ」

 

『続いての特集は、題して【貴方の旦那は大丈夫?】浮気調査〜!』

 

ふと、TVのそんな声が二人の耳に届く。

 

「浮気調査ですか」

 

「ふ、私とミカドには縁のない話だな」

 

勝ち誇った顔をするラウラ。それを見てクラリッサはまた惚気かと呆れたが、すぐにTVに目を移す。

 

『まずはA県在住のK.Hさん』

 

『信じてたんですけど、最近「今日は遅くなる」とか、「明日から出張」っていうのが増えてて、少し変だなーとは思ってたんです』

 

「ああ、典型的な嘘ですね。そうやって愛人に会うんでしょうね〜」

 

「ふん、そんな嘘見破れずして何が夫婦だ」

 

ラウラは辛辣だが、クラリッサはスルーした。

 

『それで、私が今日仕事が遅くなるって言って家を空けたんです。それで早めに家に帰ったらやっぱり!って…』

 

「これでバレる男も男ですね」

 

「微塵も警戒せんのか。少しはやましい事をしている自覚をしたらどうだ」

 

違う。そうじゃない。論点はそこじゃない。と、そんな事を教えてくれる善人はその場にはいなかった。

 

『次はO県在住のH.Sさん」

 

『浮気、という事ではなかったが…あいつは妙に異性に好かれていて…何もないところで転んではハプニングを起こすんだ。その…すこしエッチな感じのが…』

 

そこには目線こそ入っているものの、ポニーテールの髪型の和風美人が…

 

「ちょっと待て、今出演してる奴には見覚えあるぞ」

 

こうして、朗らかな昼食は終わった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「ふぅ、クラリッサ。もう上がって良いぞ?今日は私ももう上がるからな」

 

「へ!?」

 

ラウラの発言に驚きをあらわにするクラリッサ。

時刻を見ればまだ7時前だ。

 

「し、しかし残りの書類は?どうなさるのですか?」

 

「残りは家でもやれる。それに残ってる書類も期日は数日先だ。遅れるようなものでもないし構わんさ」

 

完全に仕事ができる女になったラウラの成長に、クラリッサは少しばかり嬉しくなったが、今ばかりはその成長を喜べなかった。

 

「わ、分かりました。では失礼するので!隊長は“ゆっくり安全に”帰ってきてください!!」

 

そう言ってクラリッサは疾風の如き速さで帰って行った。

 

「?」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、思ったよりも早く帰って来れたな…今なら夕飯の準備に間に合うな。食材は余っていたからそれで夕飯を作ってやろう」

 

 

少し暗くなってきた帰り道、蛍光灯の薄く淡い光が彼女の透き通る銀髪に反射され、その容姿と相まって夜道でもそれなりに目立つ。

 

「ん?あれは…」

 

家の前で、ラウラは目にした。

家の中に入って行く“シャルロット”、そしてそれを待っていたとばかりに嬉しそうな表情で出迎えるミカドを。

 

「な、なぜシャルロットが?」

 

そもそも何故ミカドまでいるのか?

 

「今日はトレーニングで少し遅くなるの言っていたはず…」

 

瞬間、ラウラの脳内に昼間のTVの内容が過った。

 

浮気、仕事で遅れる、信じてたーーーーー

 

 

「ま、まさか…」

 

途端に、ラウラは怖くなったのだ。そして気がつけば、ラウラは玄関から家に入らず、唯一電気の付いている部屋の外の壁に張り付き、会話聞こうとした。

 

『でもラウラにバレたりしないかな?』

 

『大丈夫ですよ、今日は遅くなるっていってましたし。でもそろそろ電気消しておいたほうがいいですかね?』

 

『うん。そうだね、でも、暗いのってやっぱりドキドキするよね?』

 

『そうですね…』

 

そして、電気の明かりが消えた。

 

その瞬間、ラウラはアスリートの如き速さで壁から離れ、玄関に向かった。

 

そしてそのまま玄関のドアを勢いよく開け、シャルロットとミカドがいるはずの部屋へと飛び込む。

 

 

 

パンッ!パパンッ!パンッ!!

 

 

 

そして、部屋に飛び込んだラウラに浴びせられる破裂音と色鮮やかな細長い紙クズ。

 

 

「ほぇ?」

 

いつの間にか若干涙目になっていたラウラはら何が何だか分からず変な声を出してしまう。

 

 

『ラウラ!誕生日!おめでとう〜!!』

 

 

 

 

 

 

そしてラウラは気がついた。

 

『あ、コレ自分の勘違いだったわ』

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「いや〜でも驚いたぜ、ラウラがただいまも言わずに部屋に飛び込んでくるんだもんな〜」

 

「そうそう!私たちじゃなきゃ反射的にクラッカー鳴らすなんて出来なかったんじゃないの?」

 

「だが、何故あんなに慌てたように部屋に入ってきたのだ?」

 

結果的に、家に集まっていたのはシャルロットだけではなかった。IS学園時代の同期全員が、ミカドが『ラウラにサプライズで誕生日パーティー』をするというので、各国からすっ飛んできたのだ。

 

「え?いや〜その…なんだ?なんというか〜…その〜…」

 

流石のラウラも、浮気されたと思って飛び込んだなんて言えるわけがなかったのだ。

先ほどの二人の会話は、偶然その二人の会話だけが聞こえていただけだった。

 

「電気を消してクラリッサさんからメールが来た時は焦ったんですよー?」

 

「ふむぅ、クラリッサまでグルだったとは…」

 

「すいません隊長。ミカド殿がどうしても成功させたいと…」

 

ラウラはそれを聞き、なんだが照れくさくなった。

 

「それにしてもラウラさん、自分の誕生日を覚えてらっしゃらなかったなんて…」

 

「ホントだよねー。IS学園に居た時にもラウラの誕生日パーティしたのに」

 

「ふむ、最近働き詰めでな。誕生日の事など頭から抜け落ちていたのだ。こう…スパーンと…」

 

 

 

 

そして、皆がラウラにプレゼントを渡し、夜も遅くなって来たという事で片付けをしてみんな帰っていった。

 

 

「どうでした?驚いてくれました?」

 

皆が帰り、ミカドがソファに座りそのミカドの膝の上にラウラが座ってあすなろ抱きになる体勢でミカドは今日のことをラウラに聞いた。

 

「正直驚いたぞ?まさかこんな事を準備していたとは」

 

「結構前からみんなで話してたんですよ。ラウラさんにどうしても返してあげたかったんです」

 

「返す?何をだ?」

 

そこで、ラウラはラウラは座ったままミカドの方を向く。

 

 

 

「“幸せ”です」

 

 

 

そして、ミカドは不意打ち気味にラウラにキスをした。

 

「むぅ。では今からお前から貰った幸せを特大にして返してやろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜は更けていった。






はい。

ありがとうございました。

やっぱり短いでしょうか?

そろそろやるネタが完全に切れて来た頃合いなのですが。何かやってほしいご要望などございましたら感想にくださいませ!!では!
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