Divine messenger   作:shogo

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プロローグ 科学と天災

貴方の前に箱があるとしよう。

貴方はそれを開けるだろうか?

開けると答えた人。貴方は「絶対に開けてはならない」と言われても?その箱を開けるだろうか?

 

ギリシャ神話で絶対に開けてはならないと言われながら、パンドーラーと言う神は箱を開けてしまった。

これが、俗に言われるパンドラの箱である。

この箱を開けたことで、人間に災厄が降りかかった……そう言われている。

 

もし、そんな物が現実にあったら、この世はどうなってしまうのだろうか…?

訪れる滅亡を、止める手段はあるのだろうか…?

作者である僕が考える限り、その手段は無いと思う。

それは何故か?

パンドラの箱は神によって創られた。即ち、それを壊すのも終わらせるのも、神にしか出来ないのである。

あくまで、僕の持論ですが。

 

さて、文字数稼ぎの前置き(オイ)はここまでにしまして、そろそろ物語を始めましょうか。

災厄を止めるため選ばれた、少年少女の物語を……。

 

 

 

 

 

時は2025年………

科学技術が発達し、人間は世界までをも創造出来るようになった。

人は戦争によってこの世界が滅ぶことを危惧し、科学の力で、もう一つの世界を創りあげた。

その世界は「空想世界(フォージュリーワールド)」と呼ばれる事になる…

 

 

薄暗い部屋に男と少年が二人。この二人の話から物語は始まる。

 

 

「何?俺に仕事って?」

「…近頃、災害が頻発しているのを知っているか?」

「ああ、鹿児島は大洪水、新宿では雷による火災、一昨日は北海道で震度7の大地震。ここ一ヶ月で死者は五万人にもなるらしいな。それがどうかしたのか?」

「………ここからが重要なことだ」

 

男は、少年に一つの紙を見せる。

 

「……これ、ホントなのか…」

「先日、ファックスで送られてきた。さらに、世界各国にもこれが送られているようだ」

「この犯人を突き止める……それが俺の仕事か?」

「その通りだ……まだ高校生の君に頼むのも忍びないが……」

 

少年はフッと笑い、得意気に紙をヒラヒラと振る。

 

「そんな事気にするようなら、最初からホワイトハッカーになんてならないよ」

「……そうだな、天才少年にはそんな心配無用だったか」

「ああ、任せてくれ。絶対に犯人を探し出す」

 

少年が振る紙には、こう書かれていた。

 

 

 

  滅びの時は来た

     世界は我々が引き起こす

          天災によって終わる

 

 

 

「我々が引き起こす天災…か」

 

俺は別に神を信じていない訳ではない。

だが、科学の中で生きてきた故、そういう事は何かタネがある。

この時はそう思っていた。

そう、この時は……な。

 

 

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