第1話 選ばれた1つのルート
「……!」
?なんか言ってる?
「……ら!」
は?何言ってんだ?
「空!」
「なんだよ煩いな!」
周囲には、机。椅子。制服を着た少年少女。
学校の教室だろう。そして、俺は机で爆睡してたと。
成るほど理解。
「全く…休み時間なのに起こすんじゃねえよ
「いや、お前授業中も寝てただろ」
言葉と同時に、後頭部に何かがクリーンヒットする。
見なくても分かる。あいつがいつも撃つのは、玩具の吸盤付きの矢だ。
「いつもいつも……喧嘩売ってんのか?
「俺は正論しか言ってない気がするんだけどな…」
「よろしい、ならば戦争だ」
竹刀を手に取り、輝に向き合う。
言い忘れてたけど、俺は剣道部だ。
そして、さらに!俺は部長なん…
「止めなさい!」
バコッという音と共に、今度は脳天に強い衝撃。
恵が本で殴ったのだ。
「あんたも輝も、部長なんでしょ?よく考えてよね!」
「…やっぱり、生徒会長様は言うことが違うね~」
恵とは別の女子の声。
「
「え~だって面白そうだったから~」
「面白そうだと……?」
雫を睨みつける俺の視線を、輝が遮る。
「ところでお前、今日転校生が来たの知ってるか?」
「知らねえ」
「だろうな」
そう言い、輝はポケットからメモを取り出す。
そこには、こう書いてあった。
『
昼休み、屋上に来てください
「……怪しすぎる」
「俺も同意権だ」
屋上は封鎖されているはずだ。
そんな所に呼び出すなど出来るのか?
差出人の神先 希と言う名前は聞いたことが無い。
恐らく、こいつが転校生だろう。
だが、何故、俺の名前を知っている?
そして輝から渡される、ということは、ラブレターの類でも無いだろう。
「明らかに不自然だしな。どうする?空。お前の判断に任せる」
輝はそう言い、ポケットからもう一枚メモを取り出した。
違うのは、宛先の名前だけで、それ以外は同じ内容だ。
輝に倣うように、恵と雫も同じメモを取り出した。
周囲には誰もいない。
次の時間は科学だしな。それで移動したんだろう。
これはどうやら、俺達4人に出された物なのだろう。
そして、考えた末に出した答えは…
「従ってみるか。俺はこの手紙を出した意図を知りたい。それに、従わなきゃいけない気がする」
「根拠は?」
「勘さ。どうせ暇だし。良いだろ?」
「「「了解」」」
「お前ら…たまには拒否したらどうだ?」
「成績学年トップのお前に逆らえと?無理な話だ」
「定期テスト全教科100点は無いわよ…」
「私頭悪いからさ~空に任せた方が楽じゃない?」
「それもそうだな…」
俺が溜息を吐くと同時に、チャイムがなった。
「昼休みよりも、まずは今を心配するべきだな」
教科書やノートを引っ張りだし、俺達は早足で科学室に向かった。
キャラの名前はそれぞれ
・秋風 空(あきかぜ そら)
・日向 輝(ひなた ひかる)
・天知 恵(あまち めぐみ)
・鳴海 雫(なるみ しずく)
です。
キャラ紹介は次回以降、余裕があったら行います。