Divine messenger   作:shogo

2 / 9
第一章 降り掛かる天災と抗う使者
第1話 選ばれた1つのルート


「……!」

 

?なんか言ってる?

 

「……ら!」

 

は?何言ってんだ?

 

「空!」

「なんだよ煩いな!」

 

周囲には、机。椅子。制服を着た少年少女。

学校の教室だろう。そして、俺は机で爆睡してたと。

成るほど理解。

 

「全く…休み時間なのに起こすんじゃねえよ(めぐみ)

「いや、お前授業中も寝てただろ」

 

言葉と同時に、後頭部に何かがクリーンヒットする。

見なくても分かる。あいつがいつも撃つのは、玩具の吸盤付きの矢だ。

 

「いつもいつも……喧嘩売ってんのか?(ひかる)

「俺は正論しか言ってない気がするんだけどな…」

「よろしい、ならば戦争だ」

 

竹刀を手に取り、輝に向き合う。

言い忘れてたけど、俺は剣道部だ。

そして、さらに!俺は部長なん…

 

「止めなさい!」

 

バコッという音と共に、今度は脳天に強い衝撃。

恵が本で殴ったのだ。

 

「あんたも輝も、部長なんでしょ?よく考えてよね!」

「…やっぱり、生徒会長様は言うことが違うね~」

 

恵とは別の女子の声。

 

(しずく)…傍観してんじゃねえよ…」

「え~だって面白そうだったから~」

「面白そうだと……?」

 

雫を睨みつける俺の視線を、輝が遮る。

 

「ところでお前、今日転校生が来たの知ってるか?」

「知らねえ」

「だろうな」

 

そう言い、輝はポケットからメモを取り出す。

そこには、こう書いてあった。

 

秋風(あきかぜ) (そら)

  昼休み、屋上に来てください

              神先(かんざき) (のぞみ)

 

「……怪しすぎる」

「俺も同意権だ」

 

屋上は封鎖されているはずだ。

そんな所に呼び出すなど出来るのか?

差出人の神先 希と言う名前は聞いたことが無い。

恐らく、こいつが転校生だろう。

だが、何故、俺の名前を知っている?

そして輝から渡される、ということは、ラブレターの類でも無いだろう。

 

「明らかに不自然だしな。どうする?空。お前の判断に任せる」

 

輝はそう言い、ポケットからもう一枚メモを取り出した。

違うのは、宛先の名前だけで、それ以外は同じ内容だ。

輝に倣うように、恵と雫も同じメモを取り出した。

周囲には誰もいない。

次の時間は科学だしな。それで移動したんだろう。

これはどうやら、俺達4人に出された物なのだろう。

そして、考えた末に出した答えは…

 

 

 

「従ってみるか。俺はこの手紙を出した意図を知りたい。それに、従わなきゃいけない気がする」

「根拠は?」

「勘さ。どうせ暇だし。良いだろ?」

「「「了解」」」

「お前ら…たまには拒否したらどうだ?」

「成績学年トップのお前に逆らえと?無理な話だ」

「定期テスト全教科100点は無いわよ…」

「私頭悪いからさ~空に任せた方が楽じゃない?」

「それもそうだな…」

 

俺が溜息を吐くと同時に、チャイムがなった。

 

「昼休みよりも、まずは今を心配するべきだな」

 

教科書やノートを引っ張りだし、俺達は早足で科学室に向かった。

 

 

 

 

 




キャラの名前はそれぞれ
・秋風 空(あきかぜ そら)
・日向 輝(ひなた ひかる)
・天知 恵(あまち めぐみ)
・鳴海 雫(なるみ しずく)
です。
キャラ紹介は次回以降、余裕があったら行います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。